オズのカエルマン
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第二幕その九
「最近パズルに凝っていてね」
「それで、ですか」
「そう、オズマ姫のお誘いを受けて」
「飛んで来たんだ」
木樵も楽しそうにお話しました。
「ウィンキーの国からね」
「飛んで、ですか」
「まあ飛んで来たというのは例えだけれどね」
「それでも急いで、ですか」
「来たんだよ」
そうだとです、木樵も神宝達にお話します。
「いや、それじゃあね」
「はい、皆で楽しみましょう」
「そうしよう、皆で知恵を絞ってね」
「僕はあまり頭が回らないけれど」
ジャックも言うのでした。
「パズルは好きだよ」
「いえ、ジャックさんは」
「そうだよね」
ジョージが神宝に続きます。
「結構ね」
「頭いいですよ」
「よく閃いて」
「僕達を助けてくれてるじゃないですか」
「だといいんだけれどね」
ジャックは二人の返答に感謝しつつ答えました。
「僕にしても」
「ええ、ジャックはね」
ジャックを作ったオズマも夕食の場にいます、そうしてそのジャックに対してにこりと笑ってこう言うのでした。
「頭のカボチャがいいとね」
「その時はなんだ」
「凄く閃くわ」
彼の場合はそうだというのです。
「かかしさんと同じ位ね」
「そうなんだね」
「ええ、だから今回はとびきりのいいカボチャにしたから」
それで、というのです。
「大丈夫よ」
「閃きがあるんだね」
「今の貴方にはね」
「じゃあ僕も頑張るね」
「他の皆も呼んだから」
オズマはここで今この場にいる人達全員に言いました。
「ムシノスケ教授にもね」
「オズの国の知恵者を全部ですね」
「そう、招待状を送ったの」
オズマは恵梨香ににこりと笑って答えました。
「勿論魔法使いもね」
「ここにもういるよ」
見れば場には魔法使いもいます、子供達ににこりと笑って言うのでした。
「僕はね」
「魔法使いさんもおられたら」
「力強いかな」
「はい、とても」
恵梨香は魔法使いに笑顔で答えました。
「何かどんなパズルでも解けそうです」
「まずはお花のそれを組み立てよう」
カエルマンが言ってきました。
「それからね」
「ジグゾーパズルも」
「それを楽しもう」
「それがいいですね」
恵梨香もカエルマンのその言葉に頷きます。
「それじゃあ」
「それがいいわね、じゃあこれからは」
オズマはカエルマン達の言葉に頷いてでした、あらためて皆に言いました。
「食べましょう」
「夕食をね」
ドロシーがオズマに応えました、そうしてでした。
皆で晩御飯を食べます、今日の晩御飯たといいますと。
「まずは海藻サラダ」
「そしてボルシチ」
「それからフィッシュバーガー」
「シェラスコに」
「炒飯ですか」
五人は一度に持って来られたメニューを見て言いました。
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