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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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天狼樹

 
前書き
朝に投稿してから思い出したけど、7年後のウェンディのセリフから、フェアリーテイルの人たちって成仏って言葉知らないってことに気づきました。
そこのセリフだけ変更させてもらいました。
だからそこの部分が少し変かもしれません・・・すみません・・・ 

 
「こいつがギルダーツ!?」

ブルーノートが自分の前に現れたギルダーツを睨む。

「おめぇ・・・生きてやがったのか・・・」

カミューニも目の前のシリルを睨み付ける。

「シリル・・・どうやって・・・」

ウェンディは死んだと思っていたシリルが目の前にいることに驚きながらも笑っている。

「う~んと・・・」

シリルはウェンディの問いに頭を抱える。シリルがここまで来れた理由は・・・
























シリルside

俺は頭を撃ち抜かれたせいで完全に死んだと思ってた。海に落ちた時、このまま死んでしまうだろうと思っていた。

『シリル・・・』

そんな時、誰かの声が聞こえた・・・聞き覚えのある懐かしい声・・・

「ヴァッサボーネ?」

俺の父であるヴァッサボーネの声が聞こえたのだった。

「どこ?どこにいるの?」

俺は辺りを見回すが、どこにもヴァッサボーネの姿は見当たらない。

『シリル。ウェンディが待っているぞ。早く起きなさい』

俺はそこで思った。俺は死んでしまったせいでヴァッサボーネの声が聞こえているんじゃないのかと・・・つまり、幻聴なのかもしれないと・・・だが、久しぶりに聞いた父の声に俺は答えないわけがなかった。

「無理だよ・・・俺は死んじまったんだろ?ウェンディの元に行くことなんて・・・」

きっと俺はあの世に行く途中なんだろう・・・天国か地獄から知らないけど・・・

『何を言っている。お前はまだ生きている』
「え?」
『動くだろ?体が』

言われて気づくが、俺は手を開けたり閉じたりしてみる。確かに、体が動く。これが夢なのか現実なのか、よくわからないが・・・

『さぁ、早くいきなさい。みんなの元に・・・』

俺は上に上がろうとしたが、体がカミューニの攻撃を大量に受けたせいでうまく動かなかった。

「体が・・・動かない・・・」

やっぱり、ダメなのかな・・・

『何を言っている。ここはどこだ?』
「海の中・・・」
『そうだ。そして、お前は私の子・・・水で覆われた(この世界)で、お前が力を発揮できないわけがない』

そうだ・・・俺は水の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だ。ここは・・・俺の絶対領域(テリトリー)!!
俺は海の水を体一杯に吸い込む。かなりしょっぱいけど、次第に俺の体に力が満ちてくる。

ゴツンッ

「いてぇ!!」

俺の頭に何か魚がぶつかる。俺が水を吸い込んだせいで、周辺の魚がよってきたみたいだ。
その俺の頭にぶつかった魚は、サメに追いかけられていたようで、すぐにたくさんのサメに囲まれてしまう。
もしかしたら、あと一歩で俺がああなっていたかもな。

『もう大丈夫だ。行ってこい』
「うん!!ありがとう!!ヴァッサボーネ!!」

力をもらった俺は、海面に向かって泳いでいく。俺が顔をあげた場所は、天狼島の砂浜のような場所だった。俺が落ちた崖は、かなり離れた位置にある。

「あそこに戻ってウェンディを助けないと・・・うっ!」

俺は走り出そうとしたが、頭から血を流してしまったせいか、すぐにうずくまってしまう。

ザバァンッ

俺が目指そうとしていた崖から何かが海の中に飛び込んだ。なんだあれ?
俺は確認しようと立ち上がろうとしたが、靴が片方どこかに行ってしまっていたせいでバランスを失い、フラフラしてすぐに倒れてしまう。

「せっかく水を飲んだのに・・・キズまでは回復できなかった・・・」

俺は次第に意識が薄れ、眠ってしまった。

























「おいシリル!!」
「大丈夫かよベイビー!!」

遠くから、フリードさんとビッグスローさんの声が聞こえてくる。

「完全に頭を撃ち抜かれてる。こりゃあ・・・」

ギルダーツさんもいるのかな?3人の声が、俺の頭の中に響いてくる。

「おい!!しっかりしろ!!」
「死ぬんじゃねぇ!!起きろベイビー!!」

二人が体を揺すってくる。かなり眠れたおかげで、体に力が戻ってきた。

「死ぬな!!起きろ!!」
「起きました」
「「「どわああああああ!!」」」

俺が上体を起こすと3人は顔を真っ青にして驚いている。起きろっていうから起きたのに・・・

「バカ野郎!!なんで目覚めてんだよ!!」
「化けて出るなよ!!」
「今すぐにあの世に帰れる術式を書いてやる!!」

ギルダーツさんもビッグスローさんもフリードさんも完全に死んだと思ってたんじゃないですか・・・てかフリードさんマジで術式書き始めてるし・・・

「あ・・・あの・・・」
「心配するな。すぐに書き終わる」
「いや、俺死んでないんですけど」

俺がそう言うと3人はキョトンとする。確かに頭に穴空いてたら死んだと思いますよね。俺も死んだと思ったし・・・てかなんで俺生きてるんだ?
俺はフリードさんたちにとりあえず簡単な治療をしてもらい、頭に包帯を巻いてもらった。

「一体何があった?」
悪魔の心臓(グリモアハート)が攻めてきたんです!!」

俺はギルダーツさんたちに何があったのかを説明した。
ギルダーツさんたちはギルドに戻る途中、エルザさんの上げた信号弾に気づいて戻ってきてくれたらしい。

「今は簡易ベースに戻ろう」
「そうだな」

フリードさんとビッグスローさんが簡易ベースに向かって歩こうとした。だが、

「ウェンディ?」

俺はウェンディのことが気になって仕方がない。ウェンディは簡易ベースに戻ってるんだろうか・・・

「・・・」
「どうした?ギルダーツ」

俺が一人不安を感じていると、ギルダーツさんがどこか遠くを見つめている。

「シリル。頭の具合は大丈夫か?」

ギルダーツさんに質問される。別にそこまで痛みは感じないしフラフラもしない。大丈夫なような気がする。

「はい。大丈夫ですよ」
「なら付いてきてくれ。あっちから異様な魔力を感じる。詳しい場所はお前の鼻に頼りたい」

ギルダーツさんはどこかを見つめたままそう言う。異様な魔力?

「フリードたちは簡易ベースに向かえ」
「わかった!!」
「こっちは任せな!!」

フリードさんたちはそういって走っていく。

「行くぞ!!」
「はい!!」

俺たちもギルダーツさんの言う異様な魔力の元へと走った。






























「んで、ここに来たってわけ」
「そうだったんだ」

そういったウェンディはニッコリと微笑む。何コレめっちゃ可愛い!!

「つーか・・・なんでドラゴンフォースになってんだよ・・・」
「さぁ?」
「「「「わかんないのかよ!!」」」」

今にも押し潰されそうなナツさんに質問されそう返すと、シャルルたちから突っ込まれてしまった。

「なんか指輪がいきなり光り出したかと思ったら体に力がみなぎってきたんだよね~」

そういえば、俺の指輪もウェンディの指輪も光ってる。なぜかウェンディの指輪は普段の青と緑色じゃなくピンク色に光っている。

「なるほど・・・“絆の指輪”かぁ・・・珍しいもん持ってやがんなぁ・・・」

カミューニが俺に殴られた腹をさすりながらそう言う。絆の指輪?

「聞いたことある・・・深い絆で結ばれている二人が、同時に互いを思った時、“勇敢な騎士”に大いなる力を与えるって・・・」
「普段は青と緑のオパールが桃色に輝いている時がその効力を発揮できる時間・・・つー話だったかぁ?」

ルーシィさんとカミューニがそう説明する。まさかこの指輪にこんな力が込められていたとは・・・

(つーか・・・その前にこいつがなんで生きてるのか・・・あの頭の包帯を見た感じ、確かに頭に俺の魔法が当たっていたみてーだし・・・)

カミューニは何かを考えながら俺の方を見ている。すると、その顔が何か真相に近づいたような顔になる。

(まさか・・・大脳縦列を抜けたって言うのか!?)

大脳縦列とは、左脳と右脳の間にある空間のことである(らしい)。

(確かに俺の一点集中波(ピンポイントシュート)は極限まで魔力を凝縮し発射する魔法・・・大脳縦列ぐらいなら通るかもしれないが・・・一体何%の確率だ!?1?0.1?いやもっと低いか?
こいつ・・・どんだけ強運の持ち主なんだ・・・だが・・・)

カミューニは不敵な笑みを浮かべる。

「お前が生きていたおかげで、俺は再びあいつを倒す可能性を手に入れた」
「あいつ?」

カミューニはそういって首をコキコキと動かし集中力を高めていく。

「ここを離れろ」
「何!?」

ギルダーツさんの言葉にナツさんが不機嫌そうに反応する。しかしギルダーツさんはそんなことなど気にもとめず、目の前のブルーノートを睨んでいる。

「こんなに怒ってるギルダーツは初めて見るよ」
「す・・・すごい緊張感・・・」
「ここまで伝わってくるよ~」

ハッピーたちがギルダーツさんを見てそう言う。

「ウェンディ。ここは俺とギルダーツさんに任せてくれ」
「え?」

俺はこいつに負けた・・・だが、今は違う。この指輪が・・・ウェンディが俺に力を貸してくれてるんだ。だったら俺は負けるはずがない!!

「「行け!!」」

俺とギルダーツさんはカミューニとブルーノートに突っ込む。
それを見たブルーノートはギルダーツさんを地面ごと持ち上げ、さらにはその足場を逆さにした。

「地面が!!」
「ひっくり返った!!」

ルーシィさんとナツさんはそれを見て驚いて叫ぶ。
ギルダーツさんは足場をクラッシュで粉々にし、ブルーノートとギルダーツさんは互いに拳を向け、飛んだ!
二人の拳はぶつかり合い、その衝撃でナツさんたちは吹き飛ばされた。

「来い!!」
「うおおおおお!!」

一方、俺はカミューニに突っ込み、鉄拳を入れに行く。

「そんなもんか!!」
(ニヤッ)

カミューニは俺の鉄拳を避けた後に俺の頭めがけて蹴りを放つ。だが、

「そんなものはもう当たらねぇよ!!」
「なっ!?」

俺はそれを腕で弾き、バランスを失って体勢の崩れたカミューニに鉄拳を打ち込む。

「ぐっ!!」

カミューニは後方に飛ばされるがなんとか着地をする。
ギルダーツさんの方もブルーノートよりも力が上回っていたらしく、押し勝っていた。

「すごい・・・」
「どっちもなんて魔力なの・・・」
「ありがとうシャルル」
「え!?別に庇ってないけど?」
「ていうか大丈夫?」

顔に石のめり込んだハッピーがシャルルになぜかお礼をいったが、それを言われてもシャルルは困惑するだけだった。

「押し負けた?この俺が?」
「俺がついていけない速度だと・・・?やっぱりすげぇぜ、ドラゴンフォース」

ブルーノートは呟き、カミューニは自らの求める力に惚れ惚れしていた。

「抜けないよ・・・」
「まったくもう!」
「なんで突き刺さってるの~!!」

ハッピーの顔に刺さった石をシャルルとセシリーはあきれながら引っ張っていた。

「言われた通り、ここを離れた方がいいと思うんですけど・・・」
「う・・・うん・・・だけど・・・」

ルーシィさんはカナさんを見る。そのカナさんの表情は前髪に隠れていたためよくわからなかったが、雰囲気からその表情をおおよそ読み取ることができた。

「行こう。私たちがいたら、ギルダーツとシリルの邪魔になる」
「・・・」

ルーシィはカナに言われ、何も返せなくなる。

「こいつ・・・」

ブルーノートとギルダーツさんは互いを見据えている。

「欲しい・・・この力さえあれば・・・」

カミューニは俺を見て笑みを浮かべている。さっきからこいつなんか変だぞ?

「強ぇ!!俺このケンカ見てー!!」
「行くわよナツ!!」

ナツさんはルーシィさんに引っ張られている。てかウェンディにマスター持たせないでくださいよ!!ウェンディ力ないから大変でしょ!!
ウェンディたちは俺たちから次第に遠ざかっていく。

「大事な試験だった。大人が考えるより多くの感情がガキにはあった」

ギルダーツさんはブルーノートにそう言う。

「明日へ歩き出すガキなりの決意を、てめぇらは踏みにじったんだ!!」

そう言ったギルダーツさんは完全に怒っていた。

「おめぇは俺に言うことねぇのか?」

カミューニはギルダーツさんの言葉を聞き、バカにしたかのように言ってくる、

「必要ないだろ?」
「あ?」

カミューニは予想外の言葉が俺から言われ、心底驚いた顔をする。

「お前はウェンディをキズつけた。そんなお前を、俺が生きて帰らせるわけがねぇ。これから死ぬ奴に、言っておくことなんかねぇよ!!」
「ふ~ん」

カミューニは別段怒るようすもなく、ただ俺を見つめている。
すると、カミューニはズボンに手を入れる。

「何してんだ?」
「取って置きその1を見せてやるよ」

ブチッ

カミューニは何かを引きちぎり、手をズボンから出す。その手に握られていたのは、テーピングのようなもの。

「ドラゴンフォースに対抗するには、全身を“解放”しないとな」

カミューニはそう言い、服の袖をまくり上げると、腕にも同様にテーピングが巻き付けられていた。カミューニはそれをさっきと同じように引きちぎる。

「さぁ、始めようか。竜の子よ」
「来な」

カミューニはそう言うと一瞬で俺の視界から消える。

「っお!!」

俺は後ろから気配を感じ、そちらを向く。やはりカミューニは俺の後ろにおり、蹴りを入れに来ていた。だが、

バシッ

「!?」
「水竜の砕牙!!」

俺はカミューニの攻撃を弾き、すぐさま攻撃を加える。

「くっ!!」

カミューニは頭を下げてそれをよけ、俺の腹に手を当てる。

「波動波!」

ドンッ

「ぐっ!!」

俺はあまりに至近距離で攻撃をされたため避けることができずに波動を喰らってしまう。
しかし、ドラゴンフォース状態の俺には大して効果はないようだ。
すぐに体を返し、足に水を纏ってカミューニに飛びかかる。

「水竜の鉤爪!!」
「ぐはっ!!」

ドラゴンフォースによりスピードの増した俺の攻撃にカミューニは避けきれずに倒れそうになる。
カミューニはすぐに重心を移動させ体勢を整え、一度俺から距離を取る。

一点集中波(ピンポイントシュート)!!」
「水竜の咆哮!!」

カミューニは人差し指に魔力を集め、俺の頭を貫いた魔法を放つ。俺はそれにブレスで対抗する。
俺たちの魔法はぶつかり合い、爆発する。

「うおっ!」

カミューニは爆風に煽られ、思わず目を閉じる。俺はそのうちに爆風の中からカミューニに接近する。

「水竜の・・・」
「!!」

爆発の中から現れた俺にカミューニは気づくが、

「翼撃!!」
「うあっ!!」

俺はカミューニが動くよりも先に魔法を繰り出す。

「ちっ!さすがに強ぇ・・・」

カミューニは口の中が切れたらしく、血を流していた。その血を拭いながら俺を見据える。

「だが・・・これぐらいの力じゃまだ足りねぇ・・・」

カミューニは両手を近づけると、そこからは魔力の球体ができており、次第にそれが大きくなっていく。

「波動砲・・・球の章!!」

カミューニはその球体を押し出す。かなりスピードもあるし、威力も恐らくすごいだろう。だけど、今の俺なら避けれる!!

ドゴォンッ

波動の球体が落ちた場所は巨大なクレーターができていた。さっきまでよりも格段に威力があるか?

「波動砲・・・」
「!?」

ジャンプして避けた俺の上に、カミューニが魔力の弓矢を構えている。

「矢の章!!」
水竜の盾(ウォーターシールド)!!」

魔力でできた矢を俺は水の盾でブロックする。すごい!さっきの俺なら貫かれていたけど、今の俺なら余裕で対応できる!!

「波動砲・・・槍の章!!」

続いて魔力の槍が俺に飛んでくる。

「水竜の鉄拳!!」

俺はその槍を砕き、

「水竜の咆哮!!」
「ぐああああ!!」

ブレスで上空のカミューニを吹き飛ばす。カミューニは着地に失敗し、背中から地面に叩きつけられる。

「くそがっ!!」

カミューニの目が血走っている。相当苛立ってるな・・・でも、それは俺も同じこと!!

「水竜の・・・」
「ああ・・・ダメだったか・・・」

俺が足に水を纏い攻撃体勢に入る。カミューニはそんなことなど気づいていないかのように雨の降りしきる空を仰いだ。

「この魔法はハデスとの再戦まで取っておきたかったが・・・」

カミューニは左目に手を当てる。何ゴチャゴチャ言ってるか知らねぇが、敵に隙を見せるなんて・・・なめるなよ!!

「しょうがない・・・俺も本気でやるか・・・」
「鉤爪!!」

俺の攻撃がカミューニに当たる瞬間。

「水竜の(アギト)!!」
「!?」

両腕に水を纏ったカミューニの魔法が俺の魔法を防いだ、
俺は飛ばされ、背中から地面に落ちる。

「く・・・今の魔法・・・」

カミューニは腕に水を纏い、ニヤリと微笑む。その瞳は、さっきまでの黒から水色へと変化していた。

「これが俺がお前の魔法を狙う理由。俺は第二世代の水の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だ!!」

俺はそれを聞き、耳を疑った。

「第二世代の・・・水の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)?」
「ラクサスから言われたろ?この世には第一、第二、第三世代の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)がいるってよ。そのうちの第一世代がお前、そんで、第二世代が俺ってわけだ」

そういえば、ラクサスさんに以前話を聞いたとき、第二世代にはラクサスさんと六魔将軍(オラシオンセイス)のコブラ、そして・・・あと一人誰かいるって聞いてたけど・・・こいつだったのか!!

「その様子だと忘れてたみてーだな。せっかくラクサスが俺に注意しろって教えたのに・・・無駄だったようだな」

赤髪の男に気を付けろ・・・エドラスで色々ありすぎてすっかり忘れてた・・・ごめんなさい・・・

「ここから先は俺も本気でいかしてもらう」
「面白い!!どっちが本当の水の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)か、決め・・・」

決めようぜ・・・そう思ったはずなのに・・・俺の体から力が抜けていく・・・
徐々に体から竜の鱗が消えていき、髪の色がいつもの水色に戻ってしまう・・・

「あれ?なんで・・・」
「ちっ、時間かよ・・・」

俺が膝をつくと、カミューニは俺とは反対側を見る。俺もそちらを見ると、そこでは、巨大な天狼樹が倒れ始めていた。
それと同時に、俺の体から力がなくなっていく・・・

「くそっ・・・」

俺はバタリと地面に倒れてしまった・・・











 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
シリルの生還方法は作者が何年か前に読んでいた【ギャンブルフィッシュ】という漫画でラスボスキャラがある勝負で使った“ブレイン・スルー・ショット”からヒントを得ました。
これをするためにカミューニの技名まで出してシリルの頭を貫かせてしまいました。ごめんなさいシリル・・・
あと、“絆の指輪”も虹の桜でシリルとウェンディに指輪をあげたときから決めてました。
ちなみに、アクアマリンとオパール(ピンク)の組み合わせは【復縁】に効くそうです。俺もネットで見つけただけですけど・・・
次回もよろしくお願いします。  
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