ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
三回戦、ガンプラ心形流 後編
「いくで!天之川学園!ドッキングや!! 」
「「おおっ! 」」
掛け声と共に、ザンライザーがダブルオークアンタのバックパックに接続し、ふくらはぎにGNカタール。サイドアーマーにGNソードⅡロングと、GNソードⅡショートが装備。ドッキングを終えると、ダブルオーガンダムセブンソードGの動きが停止した。
「あれは………ダブルオークアンタ 26剣装備。いや、あれは正しくは22剣装備だね…」
「22剣って、無駄に多いな…」
「けど22剣タイプだけど、通常作るなんて難しいわよ?てことは…」
「まあそれ以上は言わなくても分かる。けど関係ない。俺達は全力で戦うだけだ」
その言葉をいい終えると同時にグラディウスとルミノックスを構えると、ダブルオークアンタ22剣が突っ込んできた。
「速い!? 」
ダブルオークアンタ22剣がGNソードVを振りかざしてきたのをグラディウスで受け止めるとさっきよりも衝撃が強くなっており、軽く後退させられ、その後すぐにGNソードVを降り下ろそうとしてきたが、V2ガンダムホロスコープのロングシューティングライフルⅡの攻撃により止め、そのままケルサスガンダムエクシードとV2ガンダムホロスコープに向けてGNバスターライフルを撃ってきた。
「こっちの出力も上がっているのかよ!? 」
「受けきれない! 」
グラディウスに粒子を纏わせてビームに切りかかるも、さっき程ではないが格段に出力が上がっていた。
「ビームカノン!バーストモード! 」
ヴァルキリーフリーダムがビームカノンの砲身が開き、そこから高出力のビームがダブルオークアンタ22剣に向けて放たれたが、全面にGNソードピットでGNフィールドを展開し防がれた。
「この程度…! 」
「ならこれならどう!?アクロトモフィリア!!発動!! 」
「シノ! 」
V2ガンダムホロスコープからキャノンピットとシールドガン・ファンネルがパージされ、回りに展開すると、キャノンピットとシールドファンネルが装備されていた箇所からビームサーベルが発生し、光の翼が展開した。
「行くわよ! 」
V2ガンダムホロスコープがキャノンピットとシールドガン・ファンネルで攻撃しながらダブルオークアンタ22剣に向かって接近し、ビームサーベルを降り下ろした。それをGNソードV二本で防がれたが、ビームサーベル自体の出力と推進力が上がっており、そのまま相手を押していき吹き飛ばした。
「今だ! 」
グラディウスとルミノックスで粒子の斬撃波を飛ばし、ヴァルキリーフリーダムはビームカノンとエイ型コンテナウェポンからMDEビーム砲を放った。
「なら………トランザム!! 」
ダブルオークアンタ22剣がトランザムを発動し、攻撃が当たる直前に高速で移動して回避し、そのままV2ガンダムホロスコープに向かってGNソードVにGNソードピットを連結して、振りかざした。
V2ガンダムホロスコープはそれをビームサーベルで受け止めると、今度は逆に吹き飛ばされてしまった。
「マズイ!!トランザム!! 」
トランザムを発動して、ケルサスガンダムエクシードが赤く染まりV2ガンダムホロスコープの元に駆け寄ろうとするも、先にダブルオークアンタ22剣の方が速く近づき、GNソードVが降り下ろされる。V2ガンダムホロスコープの左肩から下を切断され、その後に胴体を狙ってくるのをビームサーベルで受けるも、すぐにもう片方のGNソードVで右腕も切断されてしまった。
「でやあああぁぁぁぁ!!! 」
ダブルオークアンタ22剣が止めと言わんばかりにGNソードVを降り下ろそうとしてたところに向けて、グラディウスを突き出してGNソードVを弾き、ルミノックスで反撃するも宙返りして回避されてしまった。
「どうです?これがガンプラ心形流と、天大寺学園の実力です!ここまでの実力差が表れてるんですから、降参しまへんか? 」
「そうかよ…確かに強いけど、だからって負けるわけにもいかないんだよ」
「まあそう言いはると思いましたわ。なら、倒させて貰いますよ! 」
ダブルオークアンタ22剣が、今度は両手にGNソードⅡを装備して接近し、そのまま二刀を降り下ろしてきた。
「ぐぅっ!このままじゃ…」
「ヒロヤ君! 」
ヴァルキリーフリーダムがブレイドファングⅡをダブルオークアンタ22剣に降り下ろすも、すぐさま後退して攻撃をかわし、GNソードⅡをライフルに切り換えてヴァルキリーフリーダムと俺に向かって撃ってきた。
「ヤバッ!? 」
ヴァルキリーフリーダムが無防備の状態でGNソードⅡの攻撃を受けてしまい、左腕と左のアイカメラが破損してしまっている。
「二人共、戻って来て! 」
V2ガンダムホロスコープがキャノンピットとシールドガン・ファンネルでダブルオークアンタ22剣に向かって攻撃しながら、後退を指示を出してきたので、ダブルオークアンタ22剣のGNソードⅡの攻撃をかわしながら後退していった。
「流石にマズイなぁ…」
「アクロトモフィリアの発動時間も限界が近づいているし、どうするの? 」
「おいトウイ。もうアレを使った方がいいんじゃないか? 」
相手の攻撃を、V2ガンダムホロスコープのシールドガン・ファンネルのビームシールドで防ぎながら反撃をするも、このままではやられてしまう。
「ここで負けるぐらいなら、いっそ使った方がいいわよ」
「………そうだね。じゃあやろっか」
「よし!トウイ、ミサイルで煙幕を張れ! 」
ヴァルキリーフリーダムのエイ型コンテナウェポンとバックパックのミサイルハッチから、ダブルオークアンタ22剣に向かってミサイルが放たれ、ミサイルに向かってキャノンピットの攻撃で爆風を起こす。
「一体何をやるつもりです?この程度の目眩まし…」
「いいや。その程度でも充分だ。いくぞ! 」
コンソールから『SP』のコマンドを選択すると、ケルサスガンダムエクシードとヴァルキリーフリーダムの両足がパージされ、ヴァルキリーフリーダムの足がケルサスガンダムエクシードにドッキングし、ケルサスガンダムエクシードとV2ガンダムホロスコープのバックパックとサイドアーマーがパージされ、ミノフスキードライブユニットとヴぇスパーがケルサスガンダムエクシードにドッキングされた。
そして、直後にヴァルキリーフリーダムとV2ガンダムホロスコープの動きが停止した。
「「「F・D・R!!発動!!!! 」」」
すると、ケルサスガンダムエクシードの各装甲がパージされ、クリアーパーツからは大量の粒子が溢れだし、ふくらはぎとミノフスキードライブユニットからは光の翼が展開され、機体は虹色へと変色した。
「こ、これは……」
「行くぞ、クラタ カオリ。倒される覚悟は出来ているか? 」
「そんなもの…」
そう言い出すと、ダブルオークアンタ22剣が接近してきた。
「出来てなんか、ないわ!! 」
ダブルオークアンタ22剣がGNソードⅡを振りかざしてたが、その場にはケルサスガンダムエクシードはおらず、更にGNソードⅡが弾かれていた。
「なっ!? 」
「後ろ……だっ!! 」
ダブルオークアンタ22剣のザンライザーの部分を切断し、近距離でヴェスパーをGNバスターソードⅢに向けて放ち破壊した。
「このっ! 」
GNソードⅡロングとGNソードⅡショートを持って振り向き様に攻撃してきたが、相手の懐に入る形でかわし、そのままGNソードⅡロングとGNソードⅡショートを弾き、ダブルオークアンタ22剣に蹴りを放つ。
「ぐうううぅ…!!これ程とは…少しは見直しましたで」
「そうかよ。けど、次で決めさせてもらうぜ」
「ならこちらも、勝負に出させて貰いましょうか」
すると、ダブルオークアンタ22剣がGNソードVにGNソードピットを連結させ上空にGNソードピットでフィールドを形成した。
「いいぜ、受けてたつ! 」
「なら……いきますよ!! 」
ダブルオークアンタ22剣の装甲がパージされ、各部のGNコンデンサーが露出され、粒子が溢れだした。ケルサスガンダムエクシードは、グラディウスとルミノックスに虹色の粒子を纏わせて構える。
「クアンタム…」
「レゾナンス…」
GNバスターソードとGNシールド二基からは従来のクタンタのライザーソード以上の出力のが放たれ、それを降り下ろし、GNソードピットによるミノフスキーパワーゲートを潜っていき、更に出力が格段と羽上がっていった。
「バーストソード!!!! 」
「グライシス!!!! 」
グラディウスとルミノックスにバスターソード並の虹色の粒子が纏い、相手のライザーソードに向けて振りかざし、お互いの攻撃がぶつかり合う。
「「うおおおおおおおおおおおお!!!! 」」
ライザーソードとグラディウスとルミノックスの攻撃が均衡していく中、徐々にライザーソードにヒビが入っていった。
「そんな…!? 」
「うぅ……だあああああぁぁぁっ!!! 」
グラディウスとルミノックスにより力を加えると、ライザーソードは亀裂が全体へと広がり、そして砕け散っていった。
「アサルト……ストライク!! 」
粒子を纏わせたグラディウスを構え、ダブルオークアンタ22剣に向かって突き出しながら接近し、GNソードピットのGNフィールドを突き破っていく。
「これで、終わりだぁ!! 」
グラディウスはダブルオークアンタ22剣の胴体を貫き、そのまま月表面までダブルオークアンタ22剣を貫きながら押していき、月と激突した。
「認めるわ……。私達の…負けや…」
『BATTLE ENDED』
クラタ カオリの言葉と共に、バトル終了のアナウンスが流れた。
ーーー--
「全日本ガンプラバトル選手権中高部、三回戦第一試合勝利チーム。天之川学園、チームトライホープ」
観客席からは歓声が上がり、それと同時にケルサスガンダムエクシードを回収する。
「ふぅ……」
「ヒロヤ君、よくやった。飴ちゃんあげよっか? 」
「死ね」
「アハハハハ」
「サオトメはん。今いいですか? 」
「ん?なんだ? 」
一瞬巨大キノコと見間違えてしまったが、クラタ カオリが後ろに立っていた。
「今日はどうもありがとうな。私達に勝ったんやから、このまま優勝して貰いますよ?それと…」
「それと? 」
「またバトルをしようや。その時は、勝つのは私達や」
「ああ。いつでも受けてたつ。だが、今度も勝つのは俺達だ」
差し出された右手に、こちらも右手を差し出して力強く握手をかわす。
ページ上へ戻る