【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】
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空島
ロビン「貴女、いつから名前変わったの?」
リオ「いいの、あれで。
それで?聞きたいことって何?」
ロビン「貴女のいる国って、どこにあるの?」
リオ「女ヶ島アマゾンリリーとシャボンディ諸島のちょうどど真ん中で深海一万メートルにあるの」
ロビン「デスアクアランド、だったわよね?」
リオ「そう」
ロビン「昔からある国なの?」
リオ「そうねえ…古くはないけれど、15年前に創ったの」
ロビン「貴女が、創ったの?」
リオ「そう」
ロビン「今何歳なの?」
リオ「うーん、そうね…20ってとこ?」
ロビン「え?15年前に創ったのに?」
リオ「この力を手に入れた時から私の時間は止まったの、つまりは不老不死ってやつ」
ロビン「ミズミズの実は、他の悪魔の実とは違うのね…。
悪魔の実を食べれば不老不死になるだなんて聞いたことないわ」
リオ「だろうね、私もそうだったよ。
出来ればすぐにでも死にたかったけど、
この力を使ってやらないといけないことがあったから食べたの」
ロビン「やらないといけないことって?」
リオ「世界政府・海軍本部と戦争」
ニコッと微笑んで言うとロビンが目を見開いた
―――ちょうどその時、
「「ぎゃあああああ!!!!!!」」
甲板から鼻男たちの悲鳴が聞こえて来たかと思いきや
?「うおおおおおおおお」
断末魔のような叫びが聞こえると
部屋の窓がガタガタと鳴り始め、
船が大きく揺れ出した
ロビン「船が揺れてるわ…!」
リオ「アイツら…話をしてるっていうのに…!」
椅子から立ち上がり、
ドアを思い切り開けると目の前には大きな猿がマイクを持って叫んでいた
リオ「てめーら、歯を食い縛れ」
「「「え?」」」
バタバタと慌ただしかった船内が
私の一言で皆が動きを止めて私を見ると、
前にいる猿たちを睨んだ
リオ「("覇王色の覇気"!!)」
その瞬間叫んでいた緑の猿やそいつの他の仲間たちが
気絶したことだけが分かると
また海は静かに戻った
「バンッ」
リオ「たくもう…」
ドアを閉めてまた椅子に座り直すと、
今度は麦わらの声が聞こえて来ると部屋のドアを開けられる前に
水でドアノブをしっかりと強く固定した
ルフィ「あ、あれ?ど、ドアが…開かないぞ?」
ロビン「凄いわね、今の…一瞬クラッとしたわ」
これでも覇王色の覇気だけは習得するのに苦労したからな~
誰を気絶させ、殺す相手もちゃんとコントロールできるしね。
リオ「強くなればあんたも使えるんじゃない?
まあ素質があればの話だけど」
ロビン「さっきのは、確か…覇気、よね?」
リオ「そうだよ、今使ったのが覇王色の覇気」
ロビン「凄い威力ね…」
リオ「強くなきゃ残れない、そんな時代になって来たからねー
変な物を使って寿命を縮ませるよりかは、
今からでも鍛えて鍛えて鍛えまくった方がいいとは思うんだけどな」
ロビン「それもそうね」
椅子から立ち上がったロビンが
沸騰し終わったやかんへと近付くと、
淹れてくれたコーヒーとお菓子を持って戻って来た
ロビン「はい、どうぞ」
リオ「ありがと」
ロビン「いいえ、海の世界には魚人島とデスアクアランド以外に国はあるの?」
リオ「あるよ、人魚の国って言って住民は魚人と人魚で人魚の方が多い」
ロビン「へえ~デスアクアランドと、人魚の国、魚人島は仲良しなの?」
リオ「デスアクアと人魚の国が敵対関係にある
魚人島はまあ…普通って感じ
そこまで仲は悪くないけど良い方でもない」
ロビン「そう…、何故人魚の国とは敵対関係にあるの?」
リオ「私が人魚の国の皇帝を殺したのが始まり」
ロビン「えっ!?」
ロビンが手に持っていたカップを離すと
ガシャンッという音が鳴り、
カップがきれいに割れた
ロビン「ごめんなさい」
手をクロスさせると
二つの腕が出てきて
ほうきとちりとりを持って掃除を始めた
リオ「その能力、便利ね」
ロビン「そうかもね。
……殺したってどういうこと?」
リオ「そのままの意味よ。
この世から葬り去った」
ロビン「リオと人魚の国の皇帝は知り合いなの?」
リオ「私元々生まれは人魚の国だからね~」
ロビン「人魚だったの!?」
リオ「なんかミズミズの実食べたら人魚から人間になったみたいで」
ロビン「そんな軽いものなの…?」
リオ「私にとっては重要な話だったよ
……さっきも言った通り、人魚の国は掟に厳しい国だった」
目を閉じてもあの時の光景ははっきりと思い浮かべられる
リオ「…デスアクアランド誕生の秘話は、また今度ね」
ロビン「気になるじゃない」
リオ「今は知らない方がいい
私も今はしたくない
血を見るだけで吐きそうになる思いはもう嫌だからね」
ロビン「……かなり酷そうな話ね」
リオ「私にとっては"かなり"って言葉じゃ全然足りなかったけど
あんたにとってはどうかな…って感じ
言い方が悪いかもしれないけど"オハラ"の時より最悪だったよ」
ロビン「!…オハラを、知っているの?」
リオ「私は"元"七武海だよ?
当時は海に潜ったりしないで殆んど海軍にいたからね
情報が色々と入って来てたの」
ロビン「そう、だったの…」
リオ「私は"独り"じゃなかったから
何かが起きる前に逃げることは出来た
……けどロビン、貴方は違う
ずっと一人だった、けど今はアイツら麦わら一味がいるから」
ロビン「……」
リオ「少しは安心してもいいと思うよ」
ロビン「…ええ」
何処かの島に着くまでロビンと海の世界のことについて話してると、
ロビンとの距離が少し近くなったような気がした
ナミ「リア~行かないの?」
リオ「私はいいや、船番してるよ」
ナミ「そう……分かった、じゃあ行って来るね」
リオ「うん」
ジャヤっていう島に着くと
半分は板で出来ている家の住人に聞きたい事があるから、と
私以外の全員が船から降りた
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