俺の名はシャルル・フェニックス
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強襲と不死鳥
『シーくん、敵は堕天使5、悪魔祓い42。
全員が塒にいるみたい。一網打尽だね』
インカムで束から敵の情報を貰う。
レーティングゲーム時にはなかったが、束が作ったのを全員配備してる。
もう、あのときのような事を起こさないために。
服装だってあの時とは違う。
束の最新技術をふんだんに使ったものだ。
千冬は朱い銀色に輝く西洋の騎士のような感じの格好。
手甲、臑当て、スカート状の草摺り、胸当て。
ただの金属ではないため、防御力は抜群であり、束の趣向を凝らしたセットになってるため、見栄えもよく、まんま女騎士である。
千冬は嫌がったが、束の説得ゆえ、戦闘衣装となった。
恋は千冬とは違いただの服だ。
当たらなければどうと言うことはないを体現している。
臍だし袖無しの朱い銀色を主に所々金色の装飾が施されたシャツに同色のスカート。
そして恋の髪と同色の濃い赤紫色のマフラーと腰辺りでベルトで留めてるマントと左が白、右が黒の二の腕でベルトで留めてる長袖。
後、黒のサイハイソックス。
束は服装のことが門外漢だったが、理子が心中を注いだため、ハイクオリティーな作品となってる。
ポイントは絶対領域らしい。
俺は今日兵藤家に行った時と同じスーツ姿だ。
俺の場合服が燃えさえしなければそれでよく、俺の持つ服は全て耐火性能を持ってるし、戦闘衣装とか面倒なため、これといった戦闘衣装はない。
そして誠菜はまだ戦闘衣装ができていないため、白音の白い着物、帯は朱を拝借してる。
体格が同じなため着心地はいいようだ。
「了解。じゃあ、突入する」
俺は翼を出す。
屋内だから空中戦をするはずもないが、俺はフェニックスだから、シンボルとして戦う時は常に出してる。
あっ、役割いい忘れてた。
「あぁ、恋は誠菜を守れ。
千冬は雑魚、俺が上級堕天使な」
「わかった」
「……ん」
「よし、今度こそ行くぞ」
言って、俺は悠々と歩き出す。
戦闘ってのは余裕なくすと勝てるのも勝てなくなるからな。
余裕大切。
歩いてると、空気がピリピリとし始めた。
どうやら、感づかれたようだ。
まぁ、かわんねぇけど。
敷地に入り、明確に空気が変化した。
天使や堕天使が使う光力の放つ嫌な空気だ。
まぁ、気にしない。
木製の扉に手を触れる。
まぁ、普通に開けてもいいんだが、それじゃあ面白みやインパクトがない。
余裕を失わせる為に、虚仮威しってのも必要だろう。
だから、俺は木製の扉の水分だけを燃やした。
すると一瞬にして木屑に早変わり。
このままだと煙たいから、風を操って、入り口から入って真っ正面にあるステンドグラスを割りながら換気させた。
「……はぁ」
「……!?」
呆れたように千冬が溜め息を吐いて、誠菜は初めてのことで驚いて声も出なかったようだ。
恋は無反応。
まぁ、毎度のことだしな。
登場が派手なのは。
1度廃教会の中を見回す。
数は束の言った通りで、前衛にはぐれ悪魔祓いの集団が、後衛にロリ堕天使を含める堕天使5人。
頭狩るには雑魚倒してからってことか。
ま、先に退去してくれりゃあ何もしませんよーって言わないとなぁ。
「今晩は、鴉と愉快な仲間達。
今夜参ったのは他でもない。
魔王様より――っておい。口上くらい聞こうぜ?」
口上を述べてると、光の槍が俺へと放たれた。
数は17。
放ったのはロリ堕天使。
俺が反応する前に、黒い斬撃が光の槍を全て断ち斬り、はぐれ悪魔祓いを数人巻き込んで廃教会の壁をも斬り裂いた。
やったのは千冬と千冬が持つ黒い刀。
千冬は神器を持たない純粋な悪魔だが、千冬には類い稀なる戦闘センスと天災級な科学者がいる。
そしてその天災はあろうことか独学で人工の魔剣や聖剣まで作り出した。
しかも性能は純粋な魔剣や聖剣にも劣らないというハイブリッドにしてハイクオリティーな魔法科学とも言うべき超技術によって。
その天災によって生み出された人工魔剣の銘は『黒百合』
光によって汚れることを嫌う純潔な闇の魔剣だ。
「最初からチェックメイトなどさせるわけないだろう」
と言い残して千冬は物凄い速さで駆けてはぐれ悪魔祓いの集団へ斬り込んだ。
手を出されたから此方もやり返さなければなるまい。
退去してくれた方が色々と楽だったんだが、まぁいい。
正当防衛ってことになる――ってならないか。
不法侵入したのは俺らだし。
あっ、でも不法侵入なのはあいつらもか?
ここの所有権、絶対持って無さそうだし。
まぁ、気にしないどこう。
俺も火の粉を散らしながら、壁となるはぐれ悪魔祓いを片手間で焼きながら、あのロリ堕天使へと翔る。
後書き
1回のページ数を生け贄に更新スピードを上げました。
見辛いかもしれませんがご容赦を。
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