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ヘタリア学園

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第四千九百六十七話  これも国家の務め

第四千九百六十七話  これも国家の務め
 キューバは今は真剣にシーランドにお話します。
「こうした生きものを大事にせなな」
「いけないのですね」
「そや、この鰐もや」
 キューバワニにしてもというのです。
「ちゃんと保護せなおらんようになってまう」
「そうした生きものの保護もなのですね」
「国家の務めや」
「大きくなって豊かになるだけではないのです」
「そこはちゃんとわかってくれや」
「ううむ、そうなのです」
 シーランドも深く考えるお顔になっています。
「シー君そうしたことは考えたことがなかったのです」
「鮫にしてもな」
 キューバの周りに一杯いるこの怖いお魚さん達もというのです。
「絶滅危惧種おるしな」
「ではそうした鮫も保護するのもです」
「国家の義務やで」
「そうなのですね」
 シーランドは今から少しだけ大人になろうとしています。そうしたことを知っていくのが大人になるということですから。


第四千九百六十七話   完


                         2015・6・22
 
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