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黄金バット第四話 メンインブラック来日

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第四章

 総理は確かな笑み浮かべて言いました。
「これでいいんだ」
「ゆっくりと休んで、ですね」
「そうしてですね」
「十二時に備える」
「それでいいですね」
「そうなんだよ、まだ十二時には時間があるんだ」
 だからだというのです。
「その間に食べて寝て」
「英気を養って」
「そしてなんですね」
「十二時になれば」
「メンインブラックと」
「そう、戦えばいいんだよ」
 まさにその時にというのです。
 そして総理はです、こう言うのでした。
「私もここで」
「総指揮にあたられる」
「そうされますね」
「そうする、とはいっても全ての指揮を執る私は」
 総理自身はといいますと。
「休む訳にはいかないがね」
「そうですか、総理はですか」
「十二時まで、ですか」
「ここで全ての指揮を執られる」
「そうされますか」
「そうする、食事は摂るがね」
 それでもというのです。
「万全の手を打っていこう」
「そしてスカイツリーをですね」
「何としても」
「守る、皆の愛するスカイツリーを」
 こう言ってでした、総理は首相官邸から休むことなく全ての指揮を執るのでした。そして自分の責任のことも言いました。
「若し何かあってもその時は」
「その時はですか」
「私が責任を取る」
 このことも言うのでした。
「そうする、だから自衛官の皆も警官の皆も」
「思う存分ですか」
「やれと」
「君達もだ、何かあっても全ての責任は私にある」
 はっきりとです、総理はまた言いました。
「だから何としてもスカイツリーを守るんだ」
「わかりました」
「では私達もです」
「万全を尽くします」
「スカイツリーを守ります」
 皆誓います、そして。
 十二時に何としてもです、スカイツリーを守ろうとするのでした。皆の大好きなそれを。
 時間はさらに過ぎていきます、朝からお昼になって。 
 お日様は下り夕方になり遂に。
「夜か」
「夜になったな」
「そして十二時になれば」
「その時は」
 まさにです、その時になのです。
「メンインブラックが来て」
「そして」
「スカイツリーを消す」
「そうするんだ」
「やらせるものか」
 絶対にとです、皆気を張りました。
「そんなことやらせるか」
「絶対にだ」
「メンインブラックなんかに負けてたまるか」
「ナゾー博士でも黒バットでもだ」
「フー=マンチュー博士にも負けないぞ」
 皆十二時の決戦に備えるのでした、夜になっていよいよ。
 ツリーの周りは夜になっていよいよ飛行機もヘリコプターも増えてでした、決戦の時を待っています。そして。
 遂にでした、十二時になり。
 ツリーの頂上にです、メンインブラックがまた出て来ました。 
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