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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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SAO
赤鼻のトナカイ
  第2話

 
前書き
原作で言うなら、黒猫団の急成長からサチの家出辺りまでを書きます。原作だけじゃ足りないので、アニメの内容も元に参考にして書きます。 

 
キリトが<月夜の黒猫団>に加盟してからというと、黒猫団は日の出の様な勢いで急成長していった。
その成長にみんなは喜んだ。“これは夢じゃないのか?”とケイタが言い出す程だった。
因みにキリトのレベルは40辺り、それに対しケイタ達はその半分辺りだったが、その事はケイタ達には言っていない。“もし言ったら、みんなが俺を避けるのじゃないか。”とキリトが思ったからだ。

キリト『ケイタ。』
ケイタ『どうかした、キリト?』
キリトはケイタに聞く。それに対してケイタは聞き返す。
キリト『ケイタの目標って何?』
ケイタ『目標か……僕の目標は、この黒猫団を<血盟騎士団>や<聖竜連合>に劣らず勝らずのギルドに成長させることだな。』
キリト『でかい夢だな。』
ケイタの目標を聞いたキリトは驚く。
ケイタ『とは言え、先は長いけどな。いつかは叶えようと思っているよ。』
キリト『そりゃ、頑張らないとなぁ。俺等も。』
ケイタはガッツポーズをする。
テツオ『そうだな、リーダー様っと‼︎』
ケイタ『お、おいやめろって‼︎』
『『ははははっ‼︎』』
サチ『ふふふっ。』
するとテツオ、ケイタにちょっかいをかけ、ササマルとダッカー,サチは微笑ましく笑う。キリトはそんな彼等を見ていると、心が癒される気がした。
今まで、周囲からビーターと呼ばれていたキリトを彼等は優しく迎え入れてくれたのだ。キリトにとって、それが一番の幸せである。

ーーーーーーーーーー

その夜、ケイタ達が寝静まると、キリトは気づかれない様に部屋を出た。理由はレベル上げである。その為にキリトは、最前線に赴く事にした。

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最前線28層。

キリトがフィールドに出た時、6人のプレイヤーがキリトの目に止まった。
ギルド<風林火山>、その中で刀を振るっているのがギルドリーダーのクライン。
刀のソードスキルを使ってモンスターを倒している。
クライン『ん?おめぇ、ひょっとしてキリトか?』
するとクライン、キリトに気付いた様子。
クライン『雑魚は任せたぞ。』
他のメンバーにそう言って、キリトに近づく。
クライン『よお、キリト‼︎奇遇だな、こんな時間に…、ん?』
クラインは、キリトのHPゲージの上に付くマークに気付いた。
<月夜の黒猫団>のメンバーであることを表す黒猫のマークだ。

クライン『お前そのマーク、ギルドの……』
クラインが言い掛けた時…、
『おーい‼︎次、狩っていいぞー‼︎』
それを聞いたキリトはクラインとすれ違う。
キリト『じゃあな。』
クライン『おお……。』
そう言って2人は離れて行く。
クライン『……。(あいつ、まだ気にしているのか…。)』
クラインは、心の中でこう呟いた。
気にする理由とは、キリトが〈ビーター〉と呼ばれていること。(由縁に関してはExtra Edtionにて明かします。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キリトはレベル上げを終えると宿屋のある層に戻った。

キリトが転移ゲートを出た矢先…、
≪ピロリン♪≫
ケイタからメールだ。
何でも「サチが中々帰って来ないから、探して欲しい。」っと言う内容だ。
メールを確認したキリトは早速サチを探しに行く。

ーーーーーーーーーー

数分後、サチは見つかった。
橋の下に隠れてうずくまっている。
キリト『サチ。』
サチは顔を上げる。
サチ『キリト……。』
キリトはサチに近付く。
サチ『何処かに逃げよう……。』
キリト『何から?』
キリトは聞く。
サチ『この街から、“黒猫団”から、モンスターから、そして、[ソードアート・オンライン]から……。』
キリト『⁉︎』
これを聞いたキリトは衝撃のあまりに汗が止まらなくなった。
キリト『それって、つまり……じ、自殺⁉︎』
サチ『自殺ね…、それもいいと思う。』
キリト『お、おい‼︎』
キリトは慌てふためく。
サチ『冗談だよ。だって、自殺するんだったら、街の中に隠れたりしないよ。』
サチの言葉を聞いたキリトは安堵した。無理もない、普通のゲームならば苦笑いくらいで済むだろう。
だが、SAO(ソードアート・オンライン)なら話が違う。SAOでは、ゲームオーバーになったら本当に死ぬのだ。
最初の犠牲者が、それを物語っている。
サチ『私、死ぬのが怖いの。キリト、教えて……何故こんな事になったの?何故ゲームなのに死ななきゃいけないの?』
キリト『うーん……。』
サチはキリトに聞く。
キリトは悩んだ挙句…、
キリト『解らない。でも、解っているのは、君は死なない事だよ。サチ。』
キリトの答えに、サチの方を向く。
サチ『本当に?』
サチはキリトに確認する。
キリト『ああ、俺が保証する。』
サチ『……。』
それを聞いたサチは身を委ねるかの様に、キリトに縋り付く。キリトはそんなサチを優しく抱き締める。

恐らく、サチのシステムウィンドウにハラスメント警告が表示されていると思うが、サチはそれに手をつける様な仕草がない。

キリト『さあ、戻ろうか。みんなが心配してる。』
サチ『うん。』
キリトとサチは手を繋いで宿屋に戻る。

ーーーーーーーーーー

宿屋では、キリトから知らせを聞いた黒猫団のみんなが待っていた。キリトとサチが帰って来たの見つけたケイタ達は2人の元に走り寄った。サチは迷惑をかけた事をみんなに謝り、ケイタ達はそれを許してくれた。

そして、部屋に戻ったキリトは普段着に着替えてアイテム整理をしていた。その時…、
≪コンコン≫
ノックが聞こえた。
キリトは慌ててウィンドウを閉じて…、
キリト『はーい。』
キリトは返事をする。
サチ『……。』
部屋に入って来たのはサチだった。
今、サチは寝巻きを着て枕を抱えている。キリトは状況を見て検討がついた。
キリト『眠れないのか?』
サチ『うん……。』
この瞬間、“やっぱり”とキリトは思った。
キリト『解った、一緒に寝よう。』
サチ『うん♪』
キリトの言葉を聞いたサチは喜んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、それからと言うもの……キリトとサチは、毎晩一緒に寝る様になった。そしてキリトはベッドの上で、サチを自分の方に引き寄せて寝る様になった。サチを安心させるためだ。そしてサチもそのキリトからの行為に安心している。
キリトが…、
キリト『好きだよ、サチ。』
と言うと、サチは頬を赤く染めて…、
サチ『私もだよ、キリト///。』
と返す。まるでバカップルの様である。


それが何日も続いた。モテナイ男達、特にクラインがこの事を知ったら、キリトをソードスキルでフルボッコにしていた所だろう。
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そして、運命の日が来た。 
 

 
後書き
次回。衝撃の事実、実はサチも○○○○だった。 
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