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転生者が歩む新たな人生

作者:冬夏春秋
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第65話 年末年始のお話し

 
前書き
長らくお待たせしましたが再開します 

 
 間抜けなことだが、年末には日本異能協会による怪異封じのイベントがあり、協会主催の第一回目ということもあり、参加せざるを得なかった。
 仕方が無いので29日に一旦ログインして、その日のうちにログアウト。1月8日から本格的にインすることとなった。



 ログアウトしようとグリードアイランド内唯一の港町に着いたら、ゴン君らと遭遇した。

 数少ないゲーム内での知り合いと言うことで、ログアウトする前に喫茶店で少し話をした。

 フェイトは人見知りする質なのとゴン君が以前別れたときのことをどう思っているのかなーと少し心配ではあったが、ゴン君はまったく気にしていないようで、そのコミュ力の高さとキルア君がこちらの戦力を知りたかったようなこともあり、普通に和気藹々と話しができた。

 ゴン君達は原作通りビスケさんによって鍛えられており、3ヶ月前に会った頃とは段違いに強くなっている。
 原作知識なんかを踏まえて考えると、ビスケさんオリジナル体>リニス>俺≧ビスケさん猫かぶり状態>キルア君>ゴン君>フェイト≧アルフぐらいの強さかな。念能力のみになると。魔法まで使用可となれば多分フェイト・アルフの方がゴン君・キルア君よりも強いとは思うけど。

 そんなこんなで盛り上がり2時間ぐらい話して彼らとは別れた。
 キルア君はハンター試験へ。ゴン君とビスケさんは再修行へと。

 こんな殺伐としたゲームの中でも、フェイトとゴン君キルア君は友達になったようで、何というか微笑ましい。



 年末の怪異封じも特に問題なく終わり、そのまま新年を祝い、家でまったりと過ごす。

 はやてや千雨、このかともここ4ヶ月程会っていないこともあり、色々話した。

 第2回モンドグロッソも3年後に決まり、それに向けて「RX-178ガンダムMKⅡ」の開発も始まっているらしい。個人的には「Gディフェンサー」を付けた「スーパーガンダム」は好きなので是非とも再現して欲しい。

 月村のデバイスもミッド式だけじゃ無く地球の魔術や呪術を組み込む(いわゆる魔法科高校の劣等生のCAD)方式をとったので新たなステージへと昇った。いわゆる販売量の面でも。つーか、バカ売れらしい。おかげで月村の地位も爆上げで安泰らしい。

 千雨や木乃香がやっているMMOもかなりテコ入れがあり、順調にゲーム人口を増やしており、来年にはサーバー別の代表者によるGV戦(ギルド・ヴァーサス・ギルド)の全国大会もあるとかなり気合いを入れてキャラ育成をしているようだ。
 ちなみに時間が空いたらキャラを育てるようにとアカウントをこの休みの間に作らされ、なおかつ促成栽培でキャラのレベリングを上げさせられた。
 実は前世で同じようなMMOにはまっていたこともあり、すごく懐かしい思いにかられたのは秘密だ。



 そんなこんなで実質5日くらいの冬休みを終え、グリードアイランドにログインする。

 カードの収拾をしつつ、念能力の底上げを計る。
 原作通りにボマーが爆発したようで呪文(スペル)カードがカードショップで大量入庫していた。大量入荷の背景はともかく、これについては攻略面においては功罪両面あり、少しやりにくくはあった。

 そんな日々を過ごしているとゴン君から連絡が入る。

 なんでも「ゲームをクリアしそうな奴らがいる」とのことで情報交換するので、一緒にどうかと誘われた。

 まあ数少ないゲーム内の知り合いからのお誘いと言うこともあり、ありがたく参加させてもらうことにした。





 「テメーらよく顔を出せたな」

 集まりに参加して最初に言われたのはこの一言だった。

 向こうは一触即発の雰囲気なので、よく見たらほとんどがゲームの最初にカードを無償でくれた人達だ。

 ちなみにこちらはぶっちゃけ相手にしていない。ルール違反をしたわけでも無し、降りかかる火の粉を振り払っただけという認識でしか無い。

 司会をするカヅスールさんらが抑えにまわり、情報交換---俺的には原作知識の補完---が始まる。



 オレ達に突っかかてきたアスタとか言う人がキルアともめたりもしたが、概ね順調に話しは進む。途中フェイトやアルフがこちらの情報を出そうとチラチラ見るが無難な情報だけ出すだけにする。

 結局「一坪の海岸線」の入手のため、全員でソウフラビへと飛ぶ。

 何だかんだ情報を入手して「レイザーと14人の悪魔」に会いに行く。

 イベント的には念能力を使ったスポーツ勝負だ。

 内容を確認してとっとと負ける。ぶっちゃけこのメンバーでは勝てんわ。よくもまぁ今まで死なずにカードを集めれたわ、というのが俺の感想。



 結局、ゴレイヌさん一人を残し、他の連中は帰って行く。
  
「どうする?」
 帰って行った連中を見て何故か不安げにフェイトが聞いてくる。

「ゴン君達が良ければパーティーに加えて再挑戦かな」

 そうフェイトに答えて、ゴレイヌさんと話してるキルア君達に声をかける。

「3組でたった3枚の「一坪の海岸線」を争うことなく分けれるから」とゴン君に説明しているキルア君に声をかける。

「俺達のパーティーならその「もう1組みのパーティー」に心当たりはあるよ」
と。

「ホントー?」
「おっそりゃいいな」
とゴン君キルア君は興味が湧いたらしく、話しを聞く態勢になる。

「んじゃ、立ち話しもなんだしどっかで飯食いながら話すか」

「「「「賛成~」」」」
と皆の了承を取れたので「同行(アカンパニー)」を使って、マサドラにでも行こうとする。

「ちょっと待ってくれ」

 ナチュラルに頭数から外したゴレイヌさんから声がかかる。
 ちなみにさっきの「皆」にはゴレイヌさんは入っていない。

「オレも仲間に入れてくれ」

 まぁ、そうなるわな。

「あー、すみません。さっきキルア君が言ってた通り「複製(クローン)」使っても3枚分しか無いので、定員オーバーなんですよ」

「なっ。だがこのイベントがわかったのはオレのおかげもある。それなのにオレを外して他のメンバーを優先するなんておかしいじゃないか」

「いやだっておかしいもなにも、俺達が仲間にしたいのはゴン君達パーティーともう1つのパーティーであって、定員が余っているならともかく、3パーティー限定ならソロの貴方を外すのは当然だと思いますが」

 と理性的に話したつもりだがうだうだ五月蠅い。まぁ、3枚しか入手できないカードを得る機会なんだから必死になるのはわかるが、こちらにはこちらの事情がある。

 途中、ゴレイヌさんは話す相手をゴン君に変えて情に訴えるが、キルア君はこっちに勝算があると感じたらしく上手く話しをカットしてくれた。

 結局、ゴレイヌさんと別れるのは2時間ぐらいかかり、無駄に疲労した。

 その後場所を移して、地球で言う中華料理っぽいものを出す店で大いに食べ、食後のお茶を飲みながらこれからのことを話す。

「まず確認したいことはゴン君達は何が目的でこのゲームをやっているのかな?」
 とまぁそこから切り出した。

 何故かというと、「ツェズゲラチーム」はグリードアイランドを最初にクリアするというハンターとしての「名誉と報酬」、「暁チーム」はクリアしてからの「3セット分のカード」というように目的が違うからだ。その辺がわかればこれ以後も妥協も協力もできるからね。

 で、結果はと言うとゴン君キルア君は「面白そうだからゲームをクリアしたい」、ビスケさんは「ブループラネットが欲しい」と充分協力を得られそうな感じだ。

 そこからはトントン拍子に話しは進み、翌日にはツェズゲラさん達とも話し合い---キルア君が少し絡んだりはしたが---は済み、この11人+適当なメンバー4人で「レイザーと14人の悪魔」と戦うことになる。 
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