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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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団結力こそ最強の力なり
ラビリンス総攻撃再開
  第43話 壮絶な戦い!スウィーツ王国対ラビリンス!

 
前書き
 ノーザが開発した新兵器が完成。いよいよ、ラビリンスはスウィーツ王国へ向けて総攻撃を仕掛けます。 

 
 
 2009年12月17日夕方 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間
 
 「メビウス様、あのスウィーツ王国の宇宙人の赤子から、この光のかけらを手に入れたざーます。」
 「何、あの赤子からか。」
 「ハッ、これです。」
 「おお~~~っ。」
 「ノーザよ、これが一体何の役に立つと言うのか。」
 「インフィニティの所在をより鮮明に映し出すと共に、スウィーツ王国の妖精たちを一時、金縛にすることができるざーます。」
 「そのスキに、インフィニティをいただくと言うのか。」
 「その通りざーます。」
 「この光のかけらをベースに新兵器を開発するざーます。完成まで猶予をいただくざーます。」
 「相分かった。完成したら、真っ先にここへ来て知らせろ。」
 「ハッ。早速、取り掛かるざーます。」
 ノーザは謁見の間から去った。

 スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「あかん。あの光のかけらにどんな効果があるんか分からへんが、確実に我が国スウィーツ王国へ攻め込んで来ること間違いあらへん。」
 「困りましたね。あの光のかけらが場合によっては、ラビリンスの恐るべき兵器になり得るのか。まずは、ラビリンスの動向を見てみましょう。」

 ラビリンス財務省大臣執務室

 「オホホホホッ。」
 「ママ、これがあの宇宙人の赤子の額から出て来た光のかけら。」
 「そうざーます。」

 回想編 赤塚公園南の森

 「キュアーキュアーキュアーキュアー。」
 「フン。」
 「キン。」

 大臣執務室

 「ん。」
 ノーザは、ある木の枝に生えている1枚の葉っぱを摘み取った。その後、光のかけらと共にある瓶の中に入れ蓋をした。
 「ノーザ様、一体何をしているのですか。」
 「オホホホホッ、知りたい。この葉っぱが真黒くなったら、スウィーツ王国の妖精たちを弱体化できるざーます。」
 「例えば、どんな効果ですか。」
 「インフィニティの所在を鮮明化。」
 「もっと分かりやすく、GPSで知らせるのですか。」
 「その通りざーます。次に、スウィーツ王国が作曲した音楽の効果を全て無効にするざーます。」
 「そう、あのリンクルンからダウンロードした子守唄の効果など一切、効かないってことですね。」
 「その通りざーます。更に、こんな効果もあるざーます。」
 「どんな効果ですか。」
 「妖精たちを一時的に動けなくするざーます。」
 「なるほど、この効果でそのスキにインフィニティをいただくってことですね。」
 「そうざーます。」
 「流石、ママ。」
 「全てはメビウス様のために。」

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「たった今、テルンから情報が入ったぞ。あの光のかけらを用いて秘密兵器を開発に着手したらしい。」
 「それを完成するまでは、手を出さないようじゃ。」
 「どうします。ここは、プリキュア隊に知らせるべきでは。」
 「そうですね。慌てて出て行かないためにも。」
 ショコラは、送信するメールを作成し始めた。

 メクルメク王国 宮殿謁見の間

 「ウェスターよ。」
 「ハッ。」
 「たった今、スウィーツ王国から連絡があった。これから、ラビリンスの戦いが厳しくなる。日本国へ帰国し、待機するのだ。」
 「ハッ。」

 桃園家 ラブの部屋

 今日も美希と祈里が来ている。
 「いつ攻め込むのかなあ、ラビリンス。」
 「あの光のかけらで何かを作り、完成しない限り、攻め込まないみたいだけど。」
 「そう。それがいつ頃に。」

 高島平団地 トリニティの寮

 「気になるわね。」
 「あの光のかけら。」
 「ラビリンスは、あれを用いて兵器を開発しているらしいの。」
 「やっぱりね。完成した後に大きな有事が必ず起こるわ。」
 12月22日 ラビリンス財務省大臣執務室
 「あともう少し、もう少しでインフィニティが手に入るざーます。」

 スウィーツ王国 ナノ研究所

 「ラビリンスは、桃園の家から間違いなく来よるで。そこから、もう一方の直通通路を開けにくるでえ。」
 「それから総攻撃を。」
 「そうじゃ。」
 「では、桃園家の当主が危険にさらされるのでは。」
 「そうじゃな。正体を明かした上で連れて来るしかないで。」
 「それでは、母あゆみと娘ラブ限定で知らせる。しかないな。」
 「そうするのじゃ。何、あの当主は既に分かっておる。」
 「母と娘がプリキュアだってこと。」
 「当主、圭太郎はな。24年前の伝説のプリキュアだと承知の上、交際し結婚したんじゃよ。」
 「ならば、理解を得れますね。」
 「そうじゃ。」

 大臣執務室

 「チューーーッ。ボコボコ、シューーーッ、ブクブクブク。」
 「オホホホホッ、もう良い頃ざーます。」
 「ポン。」
 ノーザは蓋を開け、黒く変色した葉を取り出し始めた。
 「これがあれば、インフィニティは、絶対に抗うことはできないざーます。」
 ノーザはこと葉を持って謁見の間へ向かい始めた。

 総統官邸 謁見の間

 「ノーザ、待っていたぞ。」
 「メビウス様、とっておきの秘密兵器が完成したざーます。」
 「そうか、これか。」
 「この葉っぱでインフィニティの保管場所を突き止めると共に、スウィーツ王国が持つ音楽のあらゆる効果を無効にし、妖精たちを金縛にするざーます。」
 「なるほど、そのスキにインフィニティをいただくワケだな。」
 「ハツ、どんなに厳重な金庫で保管しても警備が厳重でも、この葉っぱにかかれば、何もかも無駄になるざーます。」
 「相分かった。ところで、これから戦闘準備に取り掛かるから、出撃は明日で良いな。」
 「ハッ。」
 「よし、決まりだ。明日、日本国は天皇陛下の誕生日だ。治安の警備が千代田区中心に厳格になるから、あの四ツ葉町のある板橋区は手薄になること間違いない。絶好の機会だ。ガハハハハハハハッ。」

 スウィーツ王国 ナノ研究所

 「何、明日のクローバー国天皇陛下の誕生日に総攻撃を仕掛けるって。」
 「キィーーッ。」
 「分かった。皆には桃園家へ集合させる。君は引き続きラビリンスを探ってくれ。」
 「キィーーーッ。」
 「よし、メンバー全員と圭太郎氏に晩餐会招待メールを送信するぞ。」

 夕方 桃園家

 「こんばんは。」
 「あら、レミさん。美希ちゃんも。」
 「招待メール届いたわ。」
 「不幸のゲージを破壊しても、満タンの効果は持続しているのね。」
 「そうよ。お2人さんは、私の部屋で待機して。」
 「はい。」

 続いて

 「こんばんは。」
 「あら尚子さん。祈里ちゃんも。」
 「パパに話をしておいたわ。今晩からが勝負ね。」
 「そうよ。私の部屋へ行ってて。」
 「はい。」

 続いて

 「こんばんは。」
 「あら、千香ちゃんたちとお母さんたち。」
 「皆と一緒に戦うわ。」
 「お父さんたちとは了解を得てるの。」
 「了解を得たわ。」
 「やっちゃけてくれっちぇ。」
 「いつもママと一緒だから。」
 「親子リンクルンで絶えず連携しているからね。」
 「さあ、私の部屋へ行って。」
 「はい。」

 更に

 「こんばんは。」
 「これはミユキさんにナナさんにレイカさん。」
 「何が何でも、インフィニティを守り抜いて見せるわ。」
 「あたしたちの能力は学生の3人よりは上。」
 「ラビリンスのヘナチョロ連中、軽くひねって見せるわ。」
 「じゃあ、私の部屋へ行ってて。」
 「はい。」

 あゆみの部屋

 「皆、15人揃ったわね。」
 「はい。」
 「それでは、ワープホールのあるラブの部屋へ案内するわ。」

 ラブの部屋

 「新しいチビプリ母娘はご存知ないはずですけど。皆と一緒に1人ずつこのポスターの裏側から入って。」
 ラブはトリニティのポスターを剥がした。
 「おお~~~っ。」
 「あの黒い穴がそうなの。」
 「そやねん。ここがスウィーツ王国へ通じてまっせ。」
 「キュア。」
 「じゃあ、あたしから入るわよ。」
 「皆、順々に入って。」
 「はい。」
 レミから順に13人、スウィーツ王国へ通じるワープホールへ入って行った。
 「あと、お父さんだけね。」
 「もうすぐ帰って来るかなあ。」

 新高島平駅

 「ピンポポポピンポポポポロローーン。」
 「間もなく2番線に西高島平行き電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン、ゴオーーーーッキューーンキューーンキューーンキューーンキューーーーー
ウーーーーゥーーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「新高島平、新高島平。」
 「さあ、着いたぞ。」
 「2番線は西高島平行き電車です。」
 「タタタタタターアーーーータタタタタターアーーーー。」
 圭太郎は改札へ近づいた。
 「ピッ。」
 「今日は真っ直ぐ帰るか。」

 スウィーツ王国 ワッフル城

 「ようこそ、プリキュア隊。」
 「はい。」
 「皆はん、お腹空いたどすやろ。ダイニングへお越しください。お食事を用意しますから。」
 13人のプリキュア隊とチビッコの母親6人は、係員に案内されダイニングへ向かった。

 西高島平 隼人の自宅

 「スウィーツ王国ワープホールはどこだっけ。」
 「コンコン。」
 「はい。」
 「よおっ、隼人君。」
 「これはカオルちゃんにジュリアーノさん。」
 「スウィーツ王国で大戦争が起こるらしいと聞いて、あたしたちの露店の方々に来てもらったわ。」
 「そうですか。」
 「何、皆、メクルメク王国の兵士でい。」
 「でも、表向き露店だからね。スウィーツ王国の兵士たちに食べ物作って食べさせる目的があるからね。」
 「腹が減っては(いくさ)ができぬと言うからな。」
 「そうですか。」
 「このポスター剥がして入るわよ。」
 「はい。」
 隼人はトリニティのポスターを剥がした。露天商の方々がゾロゾロと入って行った。
 「じゃあ、俺達も入るでい。」
 「はい。」
 カオルちゃんとジュリアーノと隼人の3人も入って行った。

 スウィーツ王国 ワッフル城

 「おや、これはメクルメク王国の皆様。お待ちしておりました。」
 「さあ、こちらへ。」
 「はい。」

 桃園家

 「ただいま。」
 「おかえりなさい。」
 「あゆみ。」
 「今日から大変な事になるの。部屋に来て。」
 「な、何だ。」

 あゆみの部屋

 「お父さん。今日はスウィーツ王国で夕食食べて。」
 「そんな国あったか。」
 「瞬間移動で行けるから、私の部屋へ来て。」
 「ちょっと待って、着替えてから行くよ。」
 「分かったわ。待ってる。」
 圭太郎は自分の部屋へ入って行った。

 圭太郎の部屋

 「一体、何があったんだ。あゆみだけでなく、ラブもそうなのか。」
 圭太郎は着替えを続けている。
 「クリスマスイブもクリスマスも休暇を取っておいた。あれだけ怪獣・怪物が現れてるからな。既に、戦争状態だよ。」

 あゆみの部屋

 「お待たせ。」
 「お父さん。」
 「あなた。」
 「さあ、スウィーツ王国へ行こう。」

 ラブの部屋

 「こんなところに黒い穴みたいなものがあるなんて。タルトもシフォンもここから来たって言うことか。」
 「そうよ。さあ、入って。」
 「分かったよ。」
 圭太郎、あゆみ、ラブの3人もスウィーツ王国へ通じるワープホールへ入って行った。

 スウィーツ王国 ワッフル城

 「うわっ。」
 「お待ちしておりました。圭太郎さん、あゆみさん、ラブちゃん、さあ、こちらへ。」

 ワッフル城内ダイニング

 「うわっ、広いなぁ。」
 「今晩はここで夕食よ。」
 「そうか。」
 「やっぱり、連れて来たのね。」
 「こ、これはレミさん、尚子さんも。」
 「家が危険にさらせれているからね。」
 「だから、ここへ連れて来なくてはいけないのよ。」
 「危険に。」
 「不幸のゲージが満タンになってからよ。」
 「破壊してもダメだったよね。」
 「それで。」
 「明日は家、メチャクチャにされてるわよ。」
 「そうなのか。」
 「皆様、お揃いですか。」
 「はい。」
 料理の提供が始まった。
 「それでは皆様、我が国ご自慢のフルコース料理をご堪能ください。まずは、オードブルからじゃ。」
 「はい。」
 「コース料理だって。」
 「そうよ。」
 「それでは皆様、明日の戦の勝利を願って乾杯。」
 「乾杯。」
 「キーーン。」

 ラビリンス陸軍本部内作戦会議室

 「皆、今晩はここで会食しながら、明日の作戦を考えるざーます。」
 「ハッ。」
 会食用食事が提供され始めた。
 「今回の戦いでは、地図に無い異次元の国ざーます。よって、海軍と空軍は起用できないざーます。」
 「では、陸軍だけで。」
 「そうざーます。ところで、メビウス様からもらったナキサケーベカードをお持ちの方は誰ざーます。」
 「私、サウラー様と一緒に使い切ったわ。」
 「あたしは、ママの命令で使い切ったわ。」
 「僕もニューウェスターと一緒に使い切りました。」
 「とう言うことは、残り1枚はイース、あなただけざーます。」
 「ハッ。」
 「イースは、プリキュア隊の引き付け役に決定するざーます。」
 「ハッ。」
 「残りのメンバーは、わらわと一緒に行動するざーます。」
 「ハッ。」
 「わらわたちはまず、もう一方の直通通路の仮封印を解き、本国から待機している陸軍兵士をなだれ込ませるざーます。そして、首都アラモードを取り囲むと共に、兵士を引き付けその間、インフィニティのある金庫室へ瞬間移動で入り、インフィニティをいただくざーます。」
 「ノーザ様、金庫室内圏外ではありませんか。」
 「大丈夫、インフィニティが反応をしてしていると言うことは、電波を受け入れる穴が必ずあるざーます。よって、手に入れた後でもあっさり脱出できるざーます。」
 「なるほどね。」
 「完全密閉でも、金庫の扉は内側から簡単に開けれるようになってるざーます。そこから、見張りの兵士をぶちのめしてから瞬間移動で脱出できるざーます。」
 「なるほど。」
 「後は、保育園でも狙って妖精の子供たちをさらって捕虜にするざーます。」
 「なるほど。」
 「ここまで達成できれは、今回の戦いはおしまいざーます。」
 「狙いは、インフィニティと妖精の子供たちですね。」
 「その通り。さあ、冷めないうちに食べるざーます。」
 「ハッ、では。」
 「いただきます。」

 夜、首都アラモード内にあるホテル

 「今夜はここで一晩すごすのか。」 
 「あなた。明日なナノ研究所へ来て欲しいそうよ。」
 「この娘の両親が是非会いたいって。」
 「そうか、この娘にもお父さん、お母さんがいるんだ。」

 翌朝 ホテル内レストラン

 「おはよう。」
 「おはようございます。」
 「今日、ラビリンスが攻めて来るのね。」
 「その前に、朝食しっかり食べておかないとね。」
 「腹が減っては戦ができないって言うからね。」
 「そうそう。」

 板橋区四ツ葉町 山吹動物病院

 「ニュースの時間です。今日は天皇陛下の誕生日。皇居では、式典準備が行われ、出入口の門では、多くの民衆が行列を成しております。」
 「そうかあ。それであの連中らが、圭太郎君の家を狙っているのだな。」

 ナノ研究所

 朝食を終え、圭太郎とプリキュア隊の面々はナノ研究所を訪れている。
 「皆様、おはようございます。」
 「おはようございます。」
 「圭太郎さん、お待ちしておりました。」
 「あなたがこの娘の父親。」
 「そうです。私は、スウィーツ王国ナノ研究所所長ショコラと申します。」
 「ショコラさんですか。私は、桃園圭太郎と申します。」
 「圭太郎さん、今、家が危険な状態にさらされております。あなたを放置するワケには行かず、ここへ避難させていただきました。」
 「そうですか。」
 「いずれ分かります。それと、私の妻も紹介しておきます。パフェです。この娘の母親です。」
 「パフェと申します。シフォンの母親です。」
 「そうですか。」
 「では、私と娘シフォンは、安全のため保育園へ向かいますので以後、よろしくお願いします。」
 「分かりました。」
 「じゃあ、パフェ、シフォン行ってくれ。タルトの一家もいるから。」
 「はい。」
 パフェとシフォンは去った。

 ラビリンス総連本部

 「皆、集合しているざーますか。」
 「ハッ。」
 「イーーーッ。」
 「じゃあ、ラビリンス携帯で板橋区四ツ葉町桃園家に照準を合わせるざーます。」
 「ハッ。」
 「イーーーッ。」

 ナノ研究所

 「ん、皆見てくれ。」
 「うわっ、家の前にラビリンスに兵士がいっぱい集まっている。」

 桃園家 外

 「突き破って行きますか。」
 「そんな必要無いざーます。わらわの術で鍵を開けてみせるざーます。開けーゴマ。」
 「カチャッ。」
 「さあ、開けてみるざーます。」
 「ガラガラガラ。」
 「開いた。」
 「さあ、突入ざーます。」
 「イーーーーッ。」
 「ハッ。」

 ナノ研究所

 「イカン。入って来たぞ。」
 「ラブ、皆、行くわよ。」
 「はい。」
 ラブたち15人はナノ研究所を出始めた。

 桃園家ラブの部屋

 「あった。ここよ。」
 「イース、よく見つけたざーます。」
 「ハッ。」
 「さあ皆、ここからスウィーツ王国へ潜入するざーます。」
 「イーーーーッ。」
 「ハッ。」

 スウィーツ王国ナノ研究所 外

 15人は一斉にリンクルンを操作し始めた。
 「チェンジ。」
 「ダンシングプリキュア。」
 「マザープリキュア。」
 「プチプリキュア。」
 「ヒーーーートアーーーッッップ。」
 15人全員プリキュアに変身した。
 「プリキュア隊、聞こえるか。」
 「はい。」
 「東の街外れへ行ってくれ。ラビリンスの連中はここから姿を現すことになっている。」
 「はい。」
 「行くよ。」
 「OK。」

 スウィーツ王国 首都アラモード東の街外れ

 「こんなところに出て来たざーますね。」
 「ノーザ様、空。」
 「やって来たざーますね。」
 プリキュア隊15人全員着地した。
 「やい、ラビリンス。」
 「ここから先へ行かさない。」
 「さあ、名乗るわよ。」
 「OK。」
 「ピンクのハート愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「同じく、もぎたてフレッシュ、キュアチビピーチ。」
 「同じく、もぎたてスウィート、キュアピーーーーーチマザーーーーッ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「同じく、摘みたてフレッシュ、キュアチビベリー。」
 「同じく、摘みたてスウィート、キュアベリーーーーーマザーーーッ。」
 「イエローハートは祈の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「同じく、とれたてフレッシュ、キュアチビパイン。」
 「同じく、とれたてスウィート、キュアパイーーーンマザーーーッ。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「同じく、摘みたてフレッシュ、キュアチビチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「同じく、とれたてフレッシュ、キュアチビメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「同じく、もぎたてフレッシュ、キュアチビココ。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「6色揃って真の幸せの証!フルーツプリキュア!」
 「雁首揃えたざーますね。イース、出しておしまい。」
 「ハッ。ナキサケーベ4号、姿を現せ。」
 「ピュウーーーーーッ。コンコロローーン。」
 「ゴオーーーッ、バカーーン。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 「オホホホホホッ。ナキサケーベとイースは、あちらへ行ってプリキュア隊を引き付けるざーます。」
 「ハッ、ウグッ。さあ、来い。プリキュア隊。」
 「フレッシュの6人、ナキサケーベ4号を倒しに行って。私たちはこの場を食い止める。」
 「そううまく行くざーますか。」
 「何。」
 「ノーザは例の葉っぱを出し吹き始めた。」
 「ブーーーーウーーーゥーー。」
 「キャーーーッ。」
 「何、この不快な音。」
 「耳がおかしくなる。」
 「今ざーます。」
 「ハッ。」
 「あのスウィーツ王国軍の車両を奪うざーます。」
 「イーーーッ。」
 「ハッ。」
 ラビリンス軍は突撃し始めた。
 「しまった。」
 「待て。」
 「プーーーーーウーーーゥーーー。」
 「何、また。」
 「集中が途切れる。」
 「イーーーッ。」
 「バコボコバキドカッ、ボコッ。」
 「サウラー君、早速、乗り込むざーます。」
 「ハッ。」
 「ノーザ様、どちらへ。」
 「西の街外れへ封印を解きに行くざーます。」
 「私たちは、プリキュア隊を撃退し、首都アラモード市街地へ向けて突撃するざーます。」
 「畏まりました。」
 「プリキュア隊。このナキサケーベ4号を突っ込ませら、最後と思え。そうさせたくなかったら、こっちへ来な。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 「誰が行く。」
 「あたしたちフレッシュ6人で何とかする。」
 「他の皆は、首都アラモードの侵攻食い止めて。」
 「OK。」
 「ヤレッ、プリキュア隊とスウィーツ王国軍全員始末せよ。」
 「イーーーッ。」

 首都アラモードナノ研究所

 「3つに別れたぞ。誰だ、あの装甲車に乗り込んでいる奴は。」
 「どうやら、ノーザとサウラーらしいのじゃ。」
 「最初の狙いは。」
 「西の外れの結界じゃ。あそこには、ラビリンスへ通じる直通通路があるからじゃ。」
 「やはり。ホワイトウェスターを行かせますか。」
 「いや、彼をはじめメクルメク王国軍には、市街地の守備を任せる方が良い。ノーザは奇妙な葉っぱを持っていて、妖精たちが嫌がる音色を流されておる。」
 「長老、国王様、所長。」
 「これは、調律担当。」
 「皆の士気を高めるため、子守唄を流したいのですが。」
 「良いだろう。頼んだぞ。」
 「はい。」

 奪った装甲車内

 「オホホホホホッ。GPS って本当、便利ざーますね。」
 「市街地を避ける経路でうまく西の外れへ行けるなんて。」
 「とにかく急ぐざーます。」
 「ハッ。」
 サウラーは装甲車のスピードを上げた。

 北東の街外れ

 「さあ、勝負だ。」
 「臨むところよ。」
 「まずはこれね。プリキュア・レインコーーーール。」
 上空から分厚い雲が現れた。
 「ポツ、ポツ、ポツ。ザーーーーーーッ。」
 「ウゴウゴウゴウゴ。」
 「何喜んでいるだよ。でも、体が軟らかくなるな。まあ良い。それそれで、思わぬ威力を発揮する。」

 南東の街外れ

 「ドカッバキッボコッバコッ。」
 「イーーーッ。」
 「シューーーッ。」
 「数が多くてキリがないわ。」
 「マザー、雨。」
 「これでは、爆撃系の攻撃はできないわ。」
 「市街地へ籠城するよ。」
 「OK。」
 マザー3人とチビッコ6人は、アラモード市街地へ飛び立った。
 「おや、もう怖気づいたのね。」
 「追うよ。」
 「イーーーッ。」

 ナノ研究所

 「どうした。下がって来て。」
 「ダメです。ラビリンスの兵士が湧いて出て来てキリがないです。」
 「籠城戦にしてしまうのか。」
 「仕方ありません。サウラーとノーザを逃したことで、もう一方からもラビリンスの兵士が大量押し寄せて来るのでは。」
 「相分かった。2方向から来られてはかなわん。籠城戦はやむなしとする。雨なので、ワンダーバンクルの用意を。」
 「はい。」

 西の外れに近付いた装甲車は

 「サウラー君、銃で攻撃するざーます。」
 「ハッ。」

 西の外れ

 「あれは。」
 「我が国の軍の装甲車では。」
 「おかしい。」
 「ドドドドドドドドドドドドドドド。」
 「キュンキュンキュンキュン。」
 「しまった。」
 「ラビリンス軍に乗っ取られてる。」
 「逃げろーーーーっ。」
 「キキーーーッ。」
 「バタン。」
 「先手必勝ざーますね。」
 「これは。」
 「この結界ざーます。邪魔な物を全て魔法でどかすざーます。」
 「ハッ、サウラー・トルネード。」
 「ピュウーーーーーッ。」
 「皆、吹き飛んだざーますね。」
 「ハッ。」
 「じゃあ、開けるざーます。」
 「ハッ。」
 ノーザとサウラーは、結界のある扉を開けた。
 すると
 「イーーーッ。」
 「イーーーッ。」
 「ノーザ様、サウラー様。お疲れ様です。」
 「これは、陸軍曹長。」
 「曹長、迷うことなく首都アラモードへ攻め込むざーます。」
 「ハッ。」
 本国からやって来た兵士全員、首都アラモードへ直行した。
 「サウラー君、次はインフィニティを奪いに行くざーます。」
 「ハッ。」
 「インフィニティはわらわだけで十分だから、サウラー君はオルゴールを奪うと共に、妖精たちを先に行っているノーザーとニューウェスターと一緒に拉致するざーます。」
 「ハッ。」

 北東街外れの森

 「タアーーーーッ。」
 「ズボズボズボズボズボズボッ。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 「スポンスポンスポンスポンスポンスポン。ブーンブーンブンブンブンブン。ポイッ。」
 「キャーーーッ。」
 「ズボズボズボズボズボズボッ。」
 「フフフフフッ、なるほど。軟らかければ、こんな戦い方があるのね。ううーーーっ。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 「地盤も軟らかくて動けない。」
 「ウゴーーーッ。」

 ナノ研究所

 「何、西の外れの結界の封印も解かれたのか。」
 「はい、申し訳ございません。」
 「仕方がないなあ。」
 「籠城するしかないのじゃよ。チビプリのお母さんたち。」
 「はい。」
 「チビッコたちを極小化させ、曹官や幹部たちの体内を攻撃するのじゃ。」
 「はい。」

 ナノ研究所前

 「フレッシュ以外のメンバー集まったわね。」
 「はい。」
 「マザー。」
 「何、チビプリたち。」
 「私たち、極小化して幹部と曹官の体内を狙うわ。」
 「分かったわ。」
 「やってみて。」
 「はい。」
 チビプリ6人は、リンクルンを出して外部メモリーを差し込み270度に捻った。
 「チェンジ。ミニマム・プリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
 「おおっ、見えない。」
 「これ、本当に強いからね、ホワイトウェスター君。」
 「はい。」
 すると
 「イーーーーッ。」
 「ここから先、逃げられないざーますね。」
 更に、もう一方向から
 「イーーーッ。」
 「ノーサー様、ニューウェスター様。」
 「これは、陸軍曹長。」
 「ノーザ様とサウラー様は。」
 「例の作戦を決行しております。」
 「了解。」
 「では、総攻撃するぞ。」
 「ここから先へは行かさない。」
 「突撃。」
 「突撃。」

 ナノ研究所 地下2階 地下金庫のある部屋

 「シューーン。」
 「あったざーますね。最終セキュリティーガードを解除するざーます。ハッ。」
 「カキーーン。」
 「オホホホッ。いただきざーます。」
 ノーザはインフィニティを手に入れた。

 ナノ研究所隣の工場の倉庫

 「ドタバタしている間にこのオルゴールいただきだ。」
 サウラーは、旧クローバーボックスを手にした。

 ナノ研究所前

 「ピューーーーンピューーン、ドカーーン。」
 「イーーーーッ。」
 「室内から砲弾で攻撃するとは。」
 「ズキン。」
 「イタタタタタタタッ。」
 「ノーサー。」
 
 ニューウェスターの体内

 「ダブルプリキュアキィーーーック。」
 「バコン。」
 「ズキン。」

 ナノ研究所前

 「ギャアーーーッ、痛い。」
 「ノーサー様、ニューウェスター様、どうかしましたか。」
 「頭がズキズキする。」

 陸軍曹長体内

 「ダブルプリキュアキィーーーック。」
 「バコン。」
 「ズキン。」

 ナノ研究所前

 「うわーーん、痛ーーーい。」
 「一体、何者か入り込んでるの。」
 「オリャアーーーッ。」
 「タアーーーーッ。」
 「バコボカバキボコバコッ。」

 北東街外れの森

 「ウゴオーーーーーッ。」
 「ドロン、ゴオオオオオオッ。」
 「キャアーーーーーーッ。」
 フレッシュ6人は、泥で体が肩近くまで埋まってしまった。その直後、レインコールの効果が切れ、空が晴れ上がった。
 「フフフフフッ、フレッシュもおしまいね。」

 ナノ研究所前

 「パンパンパンパン。」
 「コンコンコンコン。」
 「イテテテテッ。あっ。」
 「これはノーザ様にサウラー様。」
 「いただくものはいただいたざーます。」
 ノーザは例の黒い葉っぱ出した。
 「プーーーーーーウーーーーーゥーーーーッ。」
 「うわあ。」
 「何だ何だ。」

 ナノ研究所内放送室

 「そうは行かないわ。」
 調律担当は、子守唄を鳴らし始めた。

 ナノ研究所前

 「おおっ。」
 「元気が出て来た。」
 「無駄ざーます。」
 「プーーーーーーウーーーーーゥーーーーッ。」

 アラモード市街地内の保育園

 「うわあ、シフォン。」
 「パプゥッ。」
 「他の子供たちも。」
 子供たちが勝手に出て行った。

 ナノ研究所前

 「オホホホッ。」
 「いただくものはいただいたざーます。」
 「何。」

 北東街外れの森

 「トドメだヤレッ、」
 「そうは行かない。」
 「バリン。」
 「土が乾いて脱出できるようになったわ。」
 「己、ううーーーっ。」
 「もう1回、濡らしておくわ。プリキュア・ウォーター・シューーート。」
 「プシュッ、ピューーーッ。」
 「ウゴウゴウゴウゴ。」
 「オラ、何喜んでいるんだよ。」
 「プリキュア・ブリザーーーード。」
 「ピュウーーーーーッ、ガチガチガチガチッ。」
 ナキサケーベ4号を凍りづけにした。
 「皆、取る囲むわよ。」
 「OK。」
 「レディー・ゴーーッ。」
 「ミコン、ミコンミコンミコンミコンミコン。ブーーーーーーッ。カチッ。」
 「あの技を阻止したんだけど。ううーーーっ、痛くて動けない。」
 「正義の女神よ、私たちに力を貸して。」
 チェリーは大きく右腕を上げた。

 ナノ研究所

 「おっ、クローバーボックス改が蓋が開いて自動作動し始めたぞ。」
 「キーーン。」

 戦いの現場

 チェリーは、大きく両腕を広げた。
 「プリキュア・フォーメーション。」
 すると、メロンリンクルンに着信と点滅が入った。
 「キィーーーン、バーーン。」
 「クリーンストーク、セット。」
 メロンは、ナキサケーベ4号の頭上めがけて天高くクリーンストークを放り投げた。
 続いて、他の5人にも着信と点滅が入った。
 「キィーーーン、バーーーン。」
 「プラスワン、ハートリーフ。」
 「プラスワン、ブレアーリーフ。」
 「プラスワン、エスポワールリーフ。」
 「プラスワン、リムーブリーフ。」
 「プラスワン、ラブリーリーフ。」
 5人は同時に、各リーフを敵頭上めがけて天高く各リーフを放り投げた。
 「ピューーーーーッ、カキーーーン。」
 クリーンストークと各リーフが磁力の力でもって合体し、五つ葉フレプリ紋様を形成し肥大化し始めた。
 「ビュンビュンビュンビュンビュンビュン。」

 ナノ研究所

 「よし、ジェット噴射だ。」
 「ポチッ。」

 戦いの現場

 「ボン、ゴオーーーーーーッ。」
 「紋様の上へ来たわ。」
 「全員、着地の態勢を。」
 「OK。」
 「パタッ。」
 「ウッ。」
 「キーーーン。」
 メロンは、中央のグリーンダイヤの上に着地した。そして、グリーンダイヤは光った。
 「パタッ。」
 「ウッ。」
 「キーーーン。」
 続いて、チェリーがレッドハートの上に着地しレッドハートが光った。
 「パタッ。」
 パインがイエローハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 イエローハートが光った。
 「パタッ。」
 ベリーがブルーハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 ブルーハートが光った。
 「パタッ。」
 キュアココがホワイトハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 ホワイトハートが光った。
 「パタッ。」
 最後、ピーチがピンクハートの上に着地した。
 「キィーーーン。」
 ピンクハートが光った。その後、下降し始めた。
 「皆、揃っているね。」
 「はい。」
 「メロン、また行くの。」
 「はい。では皆さん、お先に。」
 「パタッ。ピュウーーーー。」
 「ツカッ。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ツカッ。」
 メロンは、ナキサケーベ4号の脳天をヒールで踏み付けた。その後、離れた間合いで地面に着地した。更に、リーフが地面の降りて来た。リーフが地面に付く直前、メロンもリーフを踏んづけた。そして.........
 「ラッキー・クローバー・グランド・フィナーレ!」
 「シューーーーッ、カキン。」
 「ハアーーーーーーーーーーッ。」
 「ドカーーーン。」
 「シュワシュワーーー。」
 「シューーン。パン、パンパン。」
 「やったあーーー。」
 「勝った。」
 「あっ、動ける。覚えてらっしゃい。」
 イースは去った。
 「ねえ、アラモードの様子が気になるわ。」
 「急ごう。」
 「OK。」
 フレッシュ6人は、アラモード市街地へ向けて飛び立った。

 ナノ研究所前

 「パフッ。」
 「シフォン。」
 「オホホホッ。あれだけこのわらわを苦戦させられただけに、この子をいただいてプリキュア隊の戦力を落とさなくてはならないざーます。」
 
 すると

 「ツカツカツカツカツカツカッ。」
 「シフォン。」
 「ノーザ、シフォンをどうしようと言うの。」
 「これを見ろ。」
 「イ、インフィニティ。」
 「オホホホホホッ。無防備で簡単に手に入ったざーます。」
 「何で。」
 「瞬間移動ざーます。我々ラビリンスのお家芸ざーます。更に、これもいただきざーます。」
 「あれは。」
 「旧式のクローバーボックスよ。」
 「そんなもの持って行ってどうするの。」
 「今度は、お前たちにあの技を食らわせる目的でいただくざーます。」
 「あの技って。」
 「そう、ラッキークローバーグランドフィナーレざーます。」
 「何。」
 「最後はシフォン他、妖精の子供たちを捕虜にするざーます。」
 「パーパー、マーマー、ラーーブ、チーーーカ。」
 「シフォン。」
 「動くな。」
 「動くとシフォンが危ないよ。」
 ノーザ、サウラー、ニューウェスター、ノーサーの4人は、用意したワープホールへ入り去った。
 「シフォーーーーーン!」
 「ううっ、シフォーン。」
 ピーチ、チビピーチ、パフェは泣け続けている。そこに、父ショコラがナノ研究所から出て来た。
 「さらわれてしまったか。」
 「あなた。エーーンエーーンエーーンエーーン。」
 「ショコラさん、一体どうすれば。」
 「ワーンワーーンワーーンワーーン。」
 更に、千香の母もナノ研究所から出て来た。
 「千香。」
 「千香ママさん。」
 「並みの泣き方ではないわ。」
 「シフォンちゃんとは相当ちたちい関係みたいよ。」
 「シフォンちゃんは私の恩人よ。病で床に伏せ、入院し、その時、あのお姉さんたちと一緒に訪ね、痛み苦しむ私を慰めてくれたの。そんなお利口な子をさらうなんて。エーーンエーーンエーーンエーーン。」
 「私だって悲しいよ。あのラビリンスがやって来てモンスターを繰り出し、襲撃して来るあの連中と戦い続け、苦しい場面で何度も何度も助けてくれたあの娘。だから、無くてはならない存在よ。ワーーンワーーンワーーンワーーン。」
 「どうします。」
 「君たちは、ナノ研究所の中に入って変身を解いてくれ。3人はまだ、放っておくべきだろう。」
 「さあ、引き上げるわよ。」
 「はい。」
 ピーチ、チビピーチ、パフェの3人を除いてナノ研究所へ入って行った。
 「エーーンエーーンエーーンエーーン、シフォンちゃん。」
 「ワーーンワーーンワーーンワーーン、シフォン。」
 「ウワーーンワーーンワーーンワーーン、シフォン。」
                        完
 
  
  
 

 
後書き
 残念ですが、シフォンも拉致された上に、インフィニティも奪われてしまった。特に、シフォンの実の母親パフェと、親しい間柄でもあるラブと千香は、泣き崩れたままです。今後の戦略を練らなければ、ラビリンスの好き放題、やりたい放題になってしまいます。 
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