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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第6章 無限時計編
  コージを追え!

一方、ナツ達の方は・・・


「手掛かりはなしか・・・。」

そう言ったのはエルザであった。

「くっそぉーーー!!!!一体どこにいるんだ!!!!!」

ナツは大声でそう言う。

「コージ君だけじゃないわよ、キナナも見つからないし・・・」

「探しようがねえなあ・・・。」

ルーシィとグレイがそう言う。

青い天馬(ブルーペガサス)はどうしたの?」

「クリスティーナ改を直す為、ギルドに戻ったらしい。
 直り次第、コージを探してくれるようだ。」

ミントの言葉にエルザが答えた。

「・・・私、もう1度探してきます!!!!」

そう言ったのはウェンディであった。

「ダメよウェンディ!あんたが1番疲れているのよ!!
 それに今、探す手掛かりがないんじゃあ、探しようがないでしょ!!!」

「そ、それでも・・・・・・私は・・・!!!!」

「お~い、皆さ~ん!!!」

ナツ達に声をかけてきたものがいた。
青い天馬(ブルーペガサス)のケイであった。
彼は6人乗りができる少し大きめの魔道四輪に乗って、やって来た。

「見つけました!」

「お前は青い天馬(ブルーペガサス)の・・・」

ケイの姿を見てグレイはそう言う。

「何故お前だけだ?」

「一夜さんやシンはクリスティーナ改の修理で、
 帰って来たヒビキ先輩達とやっております。
 一夜さんが自分たちでやっておくから、捜索の方を手伝えっと言われたので・・・。」

「そうか。」

「急いでいくために、魔道四輪をレンタルしてきました。
 で、彼は・・・・・・」

ケイの言葉にエルザは顔を横に振る。

「そうですか・・・・・・こっちも走りながら探しましたが・・・・・・」































「彼がいる場所なら知っている。」

「「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」」

ナツ達に声をかけたのは、ラハールであった。

「お、お前は!!!」

「評議院の・・・・・・!!!」

「・・・・・・君達の探し人は、ちょうどこの先にある教会の近くで見た。
 急いでいけば間に合う。」

「感謝する。」

ラハールの言葉に、エルザは一礼をする。

「急ぎましょう!!!」

ウェンディは急いで魔道四輪に乗った。

「の・・・乗るのか・・・これに・・・」

「ほら、早く!!!」

「いやさぁ~・・・」

「早く乗れ!!!!」

「は、はい!!!!」

エルザの怒鳴り声にナツは急いで魔道四輪に乗った。
残りのメンバー達もすぐに乗った。

「では、行きます!!!」


ゴオオォォォォォ!!!!


ラハールは走っていく魔道四輪を見る。

「(まったく・・・ドランバルトの奴め・・・・・・。)」

ラハールは心の中でそう思う。



























数分前の事・・・


シュン!


「戻ってこれたぜ。」

ドランバルトの瞬間移動で、ゼントピアの近くの草原に到着した。

「見ろ。」

「!」

ラハールの言葉に、ドランバルトは先の方を見る。ナツ達の姿が見えた。
丁度今、ケイが魔道四輪でやって来たところであった。

「彼らに報告をしてあげなければ・・・・・・」

「・・・・・・・・・悪ぃ、それお前がやっておいてくれ・・・。」

「!」

「俺には・・・・・・あいつらに会う資格はねえんだ・・・・・・。」

ドランバルトは下を向いてそう言った。
7年前の天狼島での事で、罪悪感があるからである。

「俺は他の奴らに、あと1人の新生六魔将軍(オラシオンセイス)が見つかったかどうか聞いてくる!
 10分ぐらいしたら、戻ってくる!!!」

「お、おい!!」

「じゃあ、頼む!!!!」


シュン!!


「待て!!!・・・・・・まったく・・・。」

ラハールは仕方なく、ナツ達に報告をしに行ったのだった。





「(大丈夫だといいな・・・。)」


シュイン!


「!戻って来たか。」

「報告によると、新生六魔将軍(オラシオンセイス)に協力していた
 傭兵ギルド、狼の牙(ウルフ・ファング)を検束したらしい。
 新生六魔将軍(オラシオンセイス)のコブラはまだ見つかっていない・・・。」

「そうか・・・わかった。引き続き、新生六魔将軍(オラシオンセイス)のコブラんぼ捜索を始める。」

「わかった。」


シュイン!








































一方、ナツ達は・・・


ギュイン!


「着きました。」

「お、おお・・・やっと降りれる・・・。」

「ナツ、大丈夫?」

ナツは魔道四輪から早く降りようとしていた。ハッピーは心配そうに言う。


ドン!!!


「おわぁっ!!?」

ナツを飛ばすかのように、急いで魔道四輪から降りた者がいた。ウェンディである。

「お兄ちゃん・・・!!!!」

ウェンディは降りてすぐに周りを見渡す。しかしコージの姿はない。

「本当にこの辺にコージいるの?」

「評議院のアイツはそう言っていたけど・・・」

ミントとシャルルはそんな会話をする。

「いや、いたのは間違いねえよ。コージの匂いがするぜ。」

復活したナツがそう言う。

「ねえ、あそこの教会へ行ってみたら?コージ君を見た人、いるかもしれないし。」

そう言って、教会の方を指をさすのはルーシィであった。

「そうだな、行ってみよう。」

エルザの言葉に全員頷く。

「自分はここで待っています。また移動する事になったら行ってください。」

「うむ。」

「わかったぜ。」

ケイの言葉にエルザとグレイが言う。

「・・・ん?何だこの匂い・・・・・・。」

ナツは何かの匂いに気づく。

「ナツー!行くよぉー!!」

「お・・・おぅ・・・。」

ハッピーの言葉にナツは頷き、その場から去った。

「・・・・・・・・・危なかった。」

近くの木に隠れていたものがいた。コージに水遺跡へ行くようにしたフードの男であった。

「・・・・・・・・・俺も、行くか・・・・・・。」

彼はそう言い、消えたのだった。



































「誰もいねえのか?」

教会につき、グレイは周りを見てそう言った。

「くんくん・・・中に誰かいるぜ。」

ナツは匂いを嗅いでそう言った。

「入ってみよう。」

エルザはそう言い、扉を開ける。


がちゃ


「失礼する。」

「!!」

ドアの開けた音に気が付き、中にいたカーチャが振り向く。

「あの・・・どちら様で・・・・・・?」

「えっとぉ・・・あたし達・・・」

「この人、何かウェンディに似てない?」

カーチャに向かって話そうとしたルーシィより先に、ミントがそう言う。

「言われてみればそうね・・・。」

シャルルはカーチャの顔を見てそう言う。

「ああ。」

「確かに・・・。」

ナツとグレイは頷く。

「今はそれどころじゃないでしょ・・・」

そう言ったのはルーシィである。

「あははは・・・・・・少し前にいた子も似たようなこと言ってました・・・。」

「!もしかして、コージって名前じゃなかった!?」

カーチャの言葉にシャルルが反応した。

「ええ、いましたよ。あの子の知り合い?」

「そうです!!お兄ちゃんは・・・お兄ちゃんはどこに!!!」

カーチャに向かって、ウェンディは大声でそう言う。

「えっと・・・・・・何か行く場所があるって言ってました・・・。」

「行く場所?」

「ギルドか大神殿かな?」

カーチャの話にミントとルーシィが言う。

「確か、クリスタリアレイの近くにある、(いにしえ)の水遺跡です。」

「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」

カーチャの言った言葉に、全員が驚く。言った言葉に「水」が入っていたからだ。
もしコージがあの絵本の通りになってしまうとしたら・・・・・・

「おい!!!!コージはどこに行ったんだ!!!!」

「教えてください!!!!」

「わあっ!!」

ナツとウェンディが大声でカーチャに向かって言い、カーチャはその迫力に驚いてしまう。

「悪いけど、一大事なことなの!!!」

「教えてぇ!!!!」

シャルルとミントも大声でそう言う。

「さ、先ほど大型の馬車に乗って、駅の方に・・・」

「いつ!!!!」

「ほんの数分前に・・・・・・」

「感謝する。急ぐぞ!!!」

「「おう!!!」」

「「うん!!!」」

「はい!!!」

「ええ!!!」

「あい!!!」

エルザの声に全員頷き、急いで魔道四輪にいるケイの元へ戻る。

「すごい人達・・・・・・」

カーチャはそう言うのだった。

















「ん?」

ケイは地鳴りのような音が聞こえたので振り向くと、
ナツ達はもうスピードで帰って来たのだった。

「ど、どうしたんですか・・・!?」

「この近くの駅に行く!!!!コージがいるはずだ!!!!」

「は、はぁ・・・・・・。」

エルザの言葉にケイはそう言うしかなかった。

「しまった・・・・・・またこれに乗るのか・・・・・・。」

「早く、乗ってください!!!!」

魔道四輪に乗ろうとしないナツをウェンディはドアを開けて、
そのままナツの背中を押した。


ドォン!!!


「おわああっ!!?」

「今日のウェンディは何かが違う・・・・・・。」

ウェンディの行動にミントはそう言う。








































「着きました・・・はぁ、はぁ・・・」

駅に到着はしたが、ケイの魔力がかなり減ったため、息切れであった。

「急ぐぞ!!!!」

「お、おおぉ・・・やっと出れる・・・。」

「どいてください!!!」


ドォン!!!


「おわああああっ!!?」

早く降りようとしないナツを押すウェンディ。

「急ぎましょう!!!」

「うむ。」

ウェンディとエルザは急いで駅のホームに入る。

「す、すごいわね、ウェンディ・・・・・・。」

「あんなウェンディ、初めて見たぜ・・・・・・。」

ウェンディの行動にルーシィとグレイはそう言う。

「すみませーん!!!!」

「はい?」

近くにいた駅員に声をかけるウェンディ。

「すまないが、このぐらいの身長の白銀少年・・・・・・いや、少女は見なかったか?」

エルザはコージの性別は男であるが、
見た目からして女と間違えている可能性があるため、あえて言い直した。

「あー・・・確か10分ぐらい前に見ましたねぇ。何か暗いようでしたが・・・」

「クリスタリアレイという町に行きたい。その行の列車はいつ来る?」

「確か・・・1時間ぐらいですかな、この列車あんまり人は来ませんから・・・。」

「そんな・・・・・・。」

「・・・・・・そうか・・・すまない。」

「いえいえ・・・ではこれで。」

駅員は一礼をし、その場から去った。

「戻るぞ。あの魔道四輪で行く。」

「はい!」

エルザの言葉にウェンディは返事をする。

「戻って来たぞ。」

エルザとウェンディが戻ってきた事にグレイは気づく。

「また移動する。今度は私がやろう。」

エルザはそう言う。

「ま・・・またなのか・・・勘弁してくれ・・・・・・・・・。」

ナツは今にも泣きそうに弱音を言った。

「早く行きますよ!!!!」

ウェンディはそう言い、ナツを引っ張る。

「やっぱり今日のウェンディは違う・・・!」

「コージもコージだけど、ウェンディもウェンディねえ・・・
 2人共、ある意味似ているわね・・・・・・。」

ウェンディの行動を見てミントとシャルルはそう言う。

「みんな乗りました!」

「行くぞ!!!!」

ウェンディの声にエルザはそう言い、魔道四輪は走り出す。
目的地は、クリスタリアレイである。












































一方、コージは・・・


「あそこが・・・・・・(いにしえ)の水遺跡・・・。」

俺の目の前には、湖の真ん中ぐらいに遺跡があり、
その遺跡には、穴から水が滝のように流れていた。
俺は木の丸太2本で作ったイカダに乗っている。
ここに来る途中、クリスタリアレイの町で情報は知っている。

「行くぜ・・・・・・!!!」

俺はそのまま真っ直ぐに進み、遺跡の中に入って行った。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。予定より時間がかかってしまいました。
次回、クリスタリアレイの町と水遺跡についての話になるかもしれません。
あと少しです!頑張っていきます!!!お楽しみに~!!! 
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