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詩集「棘」

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空と大地に抱かれて



誰にも覆すこと出来ない
答えを見るのが辛すぎて
目を閉じて蹲る

電車の通り過ぎる音…
どこかへと帰る鳥たちの声…
揺蕩う時に呑まれて
このまま閑かに何処かへと…

空と大地に抱かれて 僕は
両手を広げて…生きている
雨のそぼ降る夕べにも
切なる愛を抱きしめる


会えない人を想うと云うことは
きっとどこまでも無駄なことで
頬杖ついて溜め息洩らす…

家路を急ぐ車の光
ぽつぽつと点される街灯
去りゆく日々に君は
どうして此処にいないんだ…

空と大地に抱かれて 君は
両足踏み締め…去って行った
陽射し注ぐ朝(アシタ)にも
愛しい君を呼んでいる

さぁ…歩き出そう…
君はどこへいるのかな…?
でも振り向けば…
僕の足跡はとても小さくて…

空と大地に抱かれて 僕は
君を想い…此処にいるよ
青い空の中に光る想い
君へ届けと祈ってる…



 
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