| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

レインボークラウン

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百二十四話

               第二百二十四話  春奈が見るもの
 春奈はまずはしっかりとだった、自分の部屋の机でビー玉作りと錬金術のことまでしっかりと勉強した、それからイーとリャンに言った。
「大事なことはね」
「はい、怪我をしないこと」
「それが一番大事ですね」
「うん、錬金術は色々なものを使うから」
 さながら理科の実験の様にだ。
「危ないからね」
「だからですね」
「注意してやらないと」
「怪我をする」
「だからですね」
「そう、まずはそのことを頭に入れて」
 そしてというのだ。
「完成させていこう」
「そうしましょう」
「まずは安全第一」
「そのことに注意して」
「完成させましょう」
「ええ、それと」
 ここでだ、春奈は。
 自分の眼鏡を手に取って裸眼で見つつこんなことも言った。
「眼鏡はガラスとはまた違うのよね」
「はい、度が入っていて」
「また違いますね」
「透明ではありますが」
「ガラスとはまた別ですね」
「ビー玉とはね」
 これから作るそれとだ。
 こう話してだ、そのうえで。
 春奈はまた眼鏡をかけてまた言った。
「眼鏡の曇りにも注意して」
「はい、注意に注意をして」
「やっていきましょう」
「おい、春奈」
 ここでだ、春奈の部屋の扉の方から兄の夏雄の声がした。
「御飯だぞ」
「わかったわ、兄さん」
 春奈は兄にこう応えた。
「今行くわ」
「今日は御前の好きなハンバーグだぞ」
「ハンバーグ?」
 そう聞いてだ、春奈はその声を明るくさせた。
「それなの」
「あとポテトサラダにカボチャのポタージュだ」
 この二つも出るというのだ。
「どれも御前が好きだな」
「うん、じゃあ今すぐに行くわ」
「そうしような」
「ええ」
 いそいそとさえしてだった。
 春奈は席を立った、そのうえで夕食を楽しんだ春奈だった。


第二百二十四話   完


                        2015・3・29 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧