ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝
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奇跡のコラボ!『宇宙世紀UC外伝 もう一つのUC計画』×『ガンダムビルドファイターズ ~try hope~』中編
「いいですよ。はい」
アマミヤが袋からうちわを三つ取り出して渡してきたのをすぐに受け取り、三人一斉に扇いだ。
「助かったわ…」
「ありがたや~」
「ありがとなアマミヤ」
「どういたしまして。それでサオトメ君達はここでどうしたんですか? 」
「そうだった。イチヨウさんに呼ばれていたんだ」
「あ?お前達もイチバ模型店に向かっていたのか? 」
「コムカイ君達もイチヨウさんに呼ばれていたの? 」
「いんや。ただ単に買い物と雑用だ」
「雑用? 」
「ああ実は夏休みに入る前にだな…」
ーーー--
いつも通りに部室でガンプラを作っていたらだな、顧問のヤマダが来たんだよ。
「ヨシナ君。アマミヤさん。コムカイ君。君たち夏休み始めの五日間暇? 」
「特にこれといった用はないですが…。なにかやるのですか? 」
「ならよかった。実は学園側からボランティアメンバーを用意してくれって頼まれてね。それをお願いしたいんだ」
「げっ!雑用かよ…」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと頑張ったん分は褒美は出るらしいから。じゃあこれを配ってきて」
三袋渡され、中身を見ると大量のうちわが入っていた。
「夏休み最初は暑いらしいから、これで困っている人にうちわを渡して涼ませてきてくれ。頼んだよ」
それだけ言ってヤマダは大量のうちわを置いて部室から去っていった。
ーーー--
「っというわけだ。買い物はそのついでだ。てなわけでもう一つ受けとれ」
「いやそんなにいらねえよ」
うちわを強引に渡してこようとするのを拒否し、イチバ模型店に向かう。
「さて。いったいどんな用で呼ばれたのやら」
「まあとりあえず入ろっか。そうすれば分かることだし」
「それもそうね」
イチバ模型店の中に入ると、カウンターにイチヨウさんが立っていた。
「おおやっと来たか。とりあえず奥に入れ。話はそこでする。あっ、リンドウ君達はそこでテキトウに待っといてくれ」
「「「? 」」」
何がなんやらわからないまま店の奥に入ると、そこにはオレンジ色の長髪の女と、もう一人若い男が椅子に座っていた。
「ん?イチヨウ。あんたが言っていた知り合いってこの子供達なのか? 」
「おそらくそうだろう。それ以外思い付かない」
「なあイチヨウさん。この人達って誰なんだ? 」
「この者達は…別の世界から来た者らしい」
…………ハアァ!?イチヨウさん何言ってんの?そんな馬鹿なことがあるはずないだろ?ここ現実。頭でも打ったのか?
「実はその真偽を見極めるために、ハルカゼ君に力を貸して欲しいんじゃ。リンドウ君の話によると、なにやら読心術が使えるとか聞いておる。頼めるか? 」
「へっ?いや別にいいですけど、まずはあちらの方達に話をしてもらわないとわかりませんよ? 」
「あいわかった。すまんなカペル。もう一度頼めるか? 」
「ああわかった。信じてもらえるなら話すぜ」
「ならお願いします」
カペルと言われた人達と対面になる状態で、俺たちも椅子に座った。
カペルの話によると、それはあまりにも現実離れした話だった。俺もシノも驚きを隠せずにいた。
「っというわけだ。それとコイツ…カペルスウェイトが俺たちのたった一つの手掛かりだ」
テーブルには、真っ黒なユニコーンにサブカラーに黄色のペイントがされていて、なおかつ全体的に改造が施されていたガンプラが置かれた。
「これで話は以上だ」
「……………」
話が終わると、トウイが顎に指をかけて考え始めた。
「どうじゃ? 」
「…嘘は言ってないですね。となると、この話は事実…」
「マジかよ…」
「現実にこんなことってあり得るの? 」
「けどこうして現実に、しかも目の前にいる。ならもう認めるしかないよ」
「そう言うことだ。悪りぃが俺たちは元の世界に帰るために、コイツのサイコフレームを起動させる必要がある。そして
頼まれ事を果たさなければいけねぇ。力を貸してくれねぇか? 」
「別に構わないが、いったいどうすればいいんだ? 」
「試しにガンプラバトルをしてみてはどうじゃ?それも今はガンプラとして存在している。ならそれでサイコフレームも起動できるはずじゃ」
っとイチヨウさんがガンプラバトルを提案してきた。確かにそれでなら起動できるかもしれないな。
「ガンプラ…」
「バトル?なんだそれは? 」
「実際にガンプラを動かしてバトルするんじゃよ。では早速バトルシステムに向かうぞ」
すぐにイチヨウさんが立ち上がり、バトルシステムのある場所に向かっていった。
ーーー--
話を始めると、子供達は驚きの表情をしていた。まあ仕方ねぇことだな。こっちは事実を述べているだけだし。まあ一人はあまり反応が無かったけど。
そして、そいつはすぐに俺の話を信じた。まあ正直助かるけどな。しかしお願い事で手助けしろって言われても、いまだに検討がつかん。いったい何を手助けすればいいんだ?
考えていると、イチヨウがガンプラバトル…だっけ?それをすればサイコフレームを起動できると言っているが、こんな小さくなったものをどうやって動かすつもりなんだ?
半信半疑のまま、なにやら大きな機械のところに連れてこられた。
「ほれカペル。これをそこにセットしたあと、その機体を台座に乗せるんじゃ」
「わかった。けど本当にこんなので動かせるのかよ? 」
「大丈夫ですよ。動きますって」
「そうか。まあやってみるしかねぇか。え~とハルカゼ?つったっけ? 」
「あっはい。ハルカゼ トウイ…た「俺はヒロヤ。サオトメ ヒロヤだ」…君は邪魔しないと気がすまないのかい? 」
「知らねえよ」
「うわひどっ! 」
「私はトオサカ シノです」
「まあ自己紹介はともかく、早速始めようぞ。準備は如何かな二人とも? 」
「あ~ちょっと待ってくんねぇかイチヨウ」
「ん?なんじゃ? 」
「これってガンプラバトルなんだろ?だったらそこの奴等も参加させてくれよ。まとめて相手してやるからよ」
「けどお主。始めてやるのに…」
「でぇじょうぶだって。お前達もやってみたいだろ? 」
「…じゃあやらせてもらおうか。言っとくが初心者だからって手加減はしないぜ? 」
サオトメって奴がガンプラを取り出して、そう宣言してきた。
「ああ。本気でかかってこい。番外個体。お前はオペレーターとして参加してくれ」
「元からそうするつ
もりだ」
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to C』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 1 space』
「すげぇな。マジで宇宙空間が出来上がっていやがる」
「これなら戻れる可能性もあるかもな」
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「ほう…。コイツで操作するのか。やり方はまあやっていればわかるだろ。カペル・グラウス、カペルスウェイト・G・R(ガイド・ラッシュ)!出るぞ!! 」
ーーー--
「ヒロヤ君。あの機体どう思う? 」
「どうも何も、普通のガンプラじゃないことだけはわかるだろ」
「けど本当に三対一でいいのかしら? 」
「大丈夫。むしろそうじゃなきゃ勝つことすら難しいかもしれないよ」
「まあこっちも本気でいくさ。行くぞ! 」
『BATTLE START』
「サオトメ ヒロヤ、ケルサスガンダム! 」
「トオサカ シノ、V2バレットスナイパー! 」
「ハルカゼ トウイ、フィルマメントフリーダム! 」
「チームトライホープ!出ます! 」
「行きます! 」
「出る! 」
ーーー--
「ふむ…なるほどな。ここを動かせばこう動くのか。番外個体。お前も慣れたか? 」
「ああ。だが、なぜわざわざバトルをするんだ? 」
「アイツらの機体を戦いながら指摘すりゃあ、お願い事ってのも叶ったことになるだろ?つまり一石二鳥になるわけだ」
「なるほどな。考えたなカペル」
機体の操作に慣れ、もうかなりの動きができるようになっていた。そうしていると、前から三機の機体が近づいてきたのを察知した。
「さてと…本物の軍人の実力。見せるとするか! 」
スラスターを吹かせて、気配を察知した方向へ機体の向かわせる。
ーーー--
「あの人…カペルさんはどこかしら? 」
「まあ探していれば見つか…っ!?」
目の前から攻撃がきていて、それをグラディウスを抜いて粒子を纏わせて振りかざそうとする。
「ヒロヤ君!受けないでかわして!! 」
グラディウスを振るうのを辛うじて止めて攻撃をかわすと、後ろにあったデブリに当たると、溶けて貫通しデブリが破壊された。
「この威力…ビームマグナムね。しかもギロチン見たいになっているし。ヒロヤ、もしかしたらあなたがああなっていたかもしれないわよ」
「気をつけてよねヒロヤ君~」
「ああもうわかった!気をつけるから」
すると、もう一発こちらに向かってきたので回避し、狙撃された方向に向かう。
「シノ。距離はどんぐらいある? 」
「レーダーにまだ感知されてないから、かなりの距離はあると思う」
「どんな遠距離狙撃だよ…」
そう話している間も攻撃は続き、けっこうギリギリのところで回避する。
「これじゃあ発見する前にやられる。散開するぞ! 」
「「了解」」
V2バレットスナイパーは右側に、フリーダムは正面、俺は左側に散開し、狙撃された場所に向かっていく。
「レーダー内にいないってことは、バラバラになれば…っなに!? 」
今度は俺に向かって狙撃がされ、それを間一髪にかわすと、そのままギロチン見たいになってフリーダムとV2バレットスナイパーの方に凪ぎ払われる。
「避けろ! 」
「くっ! 」
「はっ! 」
二人も間一髪でかわすと、ようやくレーダーに機体を感知した。
「ようやく見つけた…ぞ! 」
黒い羽を出して、ルミノックスも引き抜き向かっていくと、カペルの機体…カペルスウェイト・G・Rを発見した。
「かわしきって来やがったか…。いいねぇ。来いよ! 」
カペルスウェイト・G・Rがロング・ブレード・マグナムで撃ってきたのをかわして、カペルスウェイト・G・Rにグラディウスを振りかざす。それを腕のビームトンファーの三本版、ビームクローで防がれた。
「はあああっ! 」
グラディウスを受け止められている間、フリーダムが後ろからソードを振りかざすも左腕のビームクローで防がれる。そこをV2バレットスナイパーがロングシューティングライフルで狙い撃つと、カペルスウェイトが機体を反転させながら上に回避し、フリーダムと激突した。
「なんてめちゃくちゃな動きだよ! 」
「あめえぇぇーーー!! 」
カペルスウェイトがロング・ブレード・マグナムでV2バレットスナイパーを撃ち、それをフォンネル二つを重ねてビームシールドを発生させて受けるも、貫通されてV2バレットスナイパーの左腕にかすると、左腕が蒸発して破壊された。
「くっ! 」
ロングシューティングライフルをカペルスウェイトに向けて撃つと、今度はカペルスウェイトが左足でビームを引っつかみ、それをフリーダムに向けて曲げてきた。
「Iフィールド!?いや違う!これは!? 」
フリーダムはそれをビームシールドで受け止めた直後、フリーダムにもロング・ブレード・マグナムを向けて撃つと、辛うじて回避した。
「…当たれーーー!! 」
スーパードラグーンを射出し、カペルスウェイトに向けて攻撃を開始した。
「空間操作系統か。なら…。俺に応えろよ!カペルスウェイト! 」
スーパードラグーンの攻撃がカペルスウェイトに当たる前に、何かのフィールドにより弾かれると同時に、サイコフレームから波動が放たれた。
「番外個体! 」
「わかってる! 」
突如フリーダムのスーパードラグーンの動きを止まると、こちらに向けて攻撃をしだしてきた。
「サイコミュジャック!?システムには搭載されてないはずなのに…!ぐっ! 」
「もしかして、いっしょにいたあの子がハッキングを…」
「正解だぜ嬢ちゃん! 」
ロング・ブレード・マグナムをV2バレットスナイパーに撃ち、そのままギロチン見たいに俺に振りかざしてきた。V2バレットスナイパーはギリギリかわし、俺はダメ元でグラディウスとルミノックスに粒子を纏わせて斬撃波を飛ばすも、少し止める程度ですぐにかき消された。しかしその止めている間に攻撃を回避した。
「だったら! 」
グラディウスとルミノックスに粒子を纏わせてカペルスウェイトに斬りかかろうとすると、サイコミュジャックにより操られたスーパードラグーンが攻撃をしてきて、それを弾いてカペルスウェイトに近づこうとするとロング・ブレード・マグナムで攻撃をしてきた。
「お前の機体を見る限りじゃあ、相手に近づかねぇとまともな攻撃が出来ないだろ?しかも遠距離はあの斬撃波だけ。そしてそれは相手を倒すまでにいかねぇ。そんなんじゃあ近づく前にやられるのが、落ちだ! 」
粒子を纏わせたルミノックスで攻撃を受けると、壊れるまではいかなくともほとんど使い物にならないほど溶けてしまった。
「嘘だろ!? 」
「下がって! 」
V2バレットスナイパーがロングシューティングライフルをカペルスウェイトに向けるとロング・ブレード・マグナムの攻撃の方が早く、ライフルが破壊されカペルスウェイトが左腕からビームクローを構えて接近していた。
それをガトリング二門で迎撃しようとするも当たらず、ビームクローを振りかざしてきたのをビームサーベルで受け止めた。
「嬢ちゃんは射撃の腕はなかなかだが、ライフルが破壊されればほとんど打つ手が無くなる。ガトリングじゃああくまで弾幕を張る程度にしかならねぇ。しかも相手がそれを突破して接近戦に持ち込まれたら、今みたいすぐにやられるぞ! 」
右腕のビームクローを振りかざし、V2バレットスナイパーが切り裂かれ、撃墜された。
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