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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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新四天王の作戦
エンジョイ夏休み
  第26話 私も踊りたい

 
前書き
 ラブたち3人、あのモガキクルシーメとの戦いで入院後、レッスンが再開されることになった。この時、美希のクラスメートの1人、蓮根に住む赤木麗子がラブたちのダンスユニットに加わる志願をしており、会場に来ています。その後、レッスンを再開してみると3人の体のブランクはひどく、トリニティは夏合宿の開催を宣言します。 

 
 
 高島平警察署

 「隼人君が出て来るわよ。」
 「そうかい。」
 「ウウーーーーン。」
 「隼人君、ご苦労さん。」
 「これはカオルちゃんにジュリアーノさん。着替えや洗面道具などをお届けいただきありがとうございます。」
 「隼人君、よく我慢したでい。」
 「新しい生活が待っているわ。部屋を見つけてきたから、そこへ行きましょう。」
 「はい。」
 「俺は店に戻るでい。後は頼んだぜ、ジュリアーノ。」
 「あいよ。」
 こうして、隼人はジュリアーノの車に乗って、隼人が新たに住まわせる賃貸住宅へ向かったのであった。

 赤塚公園

 「今日、皆に来てもらったのは他でも無いわ。あなたちと一緒にダンスレッスンを受けたいて、言ってる子がいるの。」
 「もしかして、あそこで読書している子。」
 「そうよ。美希ちゃんは最もご存知のはずよ。」
 「エッ、もしかして、麗子。」
 「そう。麗子ちゃん、ここへ来て自己紹介して。」
 「はーーーい。」
 麗子はミユキさんの側へ向かった。そして....
 「私、鳥越高校へ通う蒼乃美希さんのクラスメートで赤木麗子と申します。」
 「麗子ちゃん?」
 「祈里ちゃんはご存知のはずよ。確か、蓮根駅から一緒になって通っている子よ。」
 「はい。」
 「あのーーー、私、初対面なんですけど。」
 「そうだね。ラブちゃん、地元の高校に通っているから分からないよね。お父さん、よく知っているわよ。」
 「エエッ、お父さんが。」
 「ホラッ、普段の平日の朝、美希ちゃんと祈里ちゃんと一緒に地下鉄に乗っているからよ。」
 「そうか。」
 「お初にお目にかかります。あのお父さんの娘で確か、桃園ラブさんですよね。」
 「そうですけど。」
 「ラブさん、これからもよろしくね。」
 「はい、こちらこそ。ラブちゃんで良いのよ。」
 「さあ、レッスン再開しようか。」
 「はい。」
 「これでまた1人増えたね。」
 「4人だから四つ葉のクローバーね。」
 「さあ、やるよ。ダンスって楽しいんだから。ミキタン、ブッキー、麗子ちゃん行くよ。」

 一方

 隼人とジュリアーノは、西高島平駅付近にあります賃貸住宅の駐車場へ到着した。
 「着いたわよ。ここが隼人君の新居地よ。」
 「ここですか。」
 「車から降りて。」
 「はい。」
 隼人とジュリアーノは車から降り、居住予定の賃貸住宅へ入って行った。そして....
 「これはジュリアーノ様、お待ちしておりました。契約したお部屋にお住まいの方はこの方ですか。」
 「そうです。西隼人君です。」
 「西隼人と申します。」
 「それにしても、大柄で逞しい体をしているね。言っておくけど、荒げた動作はしなてでくれよ。」
 「はい。」
 「それでは、お部屋へ案内します。」
 大家さんに案内され、隼人が住む予定の部屋へ向かった。
 「ここじゃよ。」
 扉を開けた
 「うわっ。」
 「広いでしょ。8帖もあってトイレとバスは独立してあるからね。」
 「ありがとうございます。」
 「敷金、礼金、初月の家賃、共益費などはメクルメク王国の名義で既にいただいており、契約は成立しておる。これから、安心して暮らしてくれ。ワシは引き上げるからのう。」
 「大家さん、ありがとうございます。」
 大家は去った。
 「隼人君。」
 「はい。」
 「以下のもの渡しておくわ。まず預金通帳とキャッシュカード。」
 「これは。」
 「就職し、給料を手にするまで。メクルメク王国から支援金が振り込まれるわ。そのお金を下ろすために必要よ。」
 「そうですか。」
 「来月以降、毎月の家賃もこの口座から下ろして、大家さんに必ず渡して。」
 「はい。」
 「次にこれ。」
 「これは。」
 「印鑑よ。必要な手続きを行う時にいるのよ。大事に持っていて。」
 「はい。」
 「これで一旦、私も引き上げるわ。次、夕方、カオルちゃんもお迎えにくるからね。」
 「夕方ですか。」
 「その逞しい体を維持するため、スポーツクラブの会員になっていただき、鍛錬を続けていただくわ。」
 「そうですか。」
 「そう。家具家電、中古品ばかりだけど揃えておいたわ。これで1人暮らしができるはずよ。夕方までゆっくり休んで。」
 「はい。」
 「では、失礼するよ。」
 ジュリアーノも部屋から去った。その後、隼人は夕方までテレビを見ながらゆっくり体を休めた。

 赤塚公園

 「うっ。」
 「ドデッ。」
 「どうして。」
 「あたしたち全然完璧じゃない。」
 「(小言)こんな状況でオーディション突破できるのかしら。」
 「どうしたの、楽しそうに見えないよ。」
 「楽しいよ、本当に。」
 「3人共。」
 「ギクッ。」
 「お休みの間、体力づくりぐらいはしてた。」
 「いいえ。」
 「何にも。」
 「このブランクは、そう簡単に取り戻せないかもね。」
 「何か良い方法無いんでしょうか。」
 「あるにはあるけど覚悟がいるわよ。」
 「覚悟。」
 「そう、こうなったら。」
 「こうなったら。」
 「真夏のダンス合宿で猛特訓よ。」
 「エエーーーーッ。」
 すると、マネージャとナナとレイカの3人がやって来た。
 「マネージャ。」
 「ミユキ、よく言ったわ。後は任せて。」
 「はい。」
 「これから、真夏の合宿を説明するわよ。」
 「はい。」
 「明日、出発で3泊4日の行程で行うからね。この件は、既に保護者の方々に報告済みです。」
 「流石はマネージャ。」
 「場所は伊豆熱川温泉、熱川シーサイドホテル。」
 「伊豆半島ですか。」
 「そう。海岸沿いにある大きなホテルよ。」
 「やったあ。海で泳げるんだぁ。」
 「説明続けるわよ。池袋駅からスーパービュー踊り子に乗って伊豆熱川へ向かいます。最終集合場所は池袋駅JR2番ホーム後方になります。それでは、皆様にチケットをお渡ししておきます。誰か、代表者として取りに来て。」
 「はい。」
 ラブが真っ先にマネージャの側へ向かった。
 「皆にこのチケットケース1枚ずつ渡しなさい。」
 「はい。」
 ラブは、マネージャーの手にしたチケットケース4枚を渡された。そして、他の3人に各1枚ずつ配った。
 「どれどれ。」
 「本当だ。スーパービュー踊り子のチケットよ。それと、乗車券は「伊豆フリーQきっぷ」になってる。」
 「滞在期間中、伊豆半島の電車・バス乗り放題のこのフリーチケットを選択したわ。高かったけど、スウィーツ王国からの援助もいただいておりますから奮発したのよ。」
 「よかったね。現地の乗り物4日間の乗り放題のチケットを選んでくれて、ティラミスさん感謝よ。」
 「はい。」
 「それと、これも入ってる。宿泊券。」
 「そう、この宿泊予約確認書(宿泊券)をホテルのフロントへ提出すれば、翌日・翌々日も泊まれるからね。無くさないように。」
 「はい。」
 「ラブちゃんたち3人は、明朝、新高島平駅で8時20分集合よ。」
 「うわっ、早いなあ。」
 「巣鴨でJRに乗り換えるから、お渡しした乗車券は、東京都区内発になっているから巣鴨駅で改札受けてね。」
 「はい。」
 「麗子ちゃんは、時間に間に合うよう池袋駅2番線9時頃までに来なさい。」
 「はい。」
 「説明を終わります。できるだけ忘れ物しなよう早めに準備するように。それでは解散します。」
 赤塚公園で集まった面々は解散し、それぞれ帰宅した。

 夕方、隼人の住む賃貸住宅1階の部屋

 「コンコン。」
 「はい。」
 「ガチャッ。」
 「これは、カオルちゃんにジュリアーノさん。」
 「どうでい、部屋の居心地は。」
 「部屋が広くて心地良いです。」
 「そうだろ。これから、西台駅前にあるスポーツクラブへ行くでい。準備するんでい。」
 「はい。」

 しばらくして

 「準備完了しました。」
 「よし、行くぜ。」
 隼人、カオルちゃん、ジュリーアーノの3人は、隼人の住む賃貸住宅を出て車に乗り西台駅前へ向かった。

 十数分後

 「着いたわ。ここよ。」
 「こんなところにあるのか。」
 「そう、駅前にあるから、地下鉄に乗って通えるわよ。さあ、降りて。」
 「はい。」
 隼人、カオルちゃん、ジュリアーノの3人は西台駅前にあるスポーツクラブへ入って行った。

 しばらくして

 「うわぁ、すごいなあ。これなら、この体維持できるぜ。」
 「どうでいどうでい。明日から思いっ切り鍛え続ければ良いんでい。」
 「はい。」
 「ミスターカオル、次へ行くよ。」
 「合点でい。」
 3人はスポーツクラブ内の各施設を巡った。そして、プールに到着した。
 「おおっ、あの男は。」
 「あなたは。」
 「私は、水泳コーチの○○です。」
 「○○さん、一体何があったんでい。」
 「この大男君、半年前、体の小さい男子高生をいじめたり、その姉と水泳で競争したりなどして赤塚の温泉プール出入禁止になったんだよ。」
 「そんなことがあったんでい。」
 「隼人君、もう2度とこんなことしたらダメよ。」
 「申し訳ございません。」
 「大分変わったなあ。何かあったのか。」
 「以前、敵国の軍隊にいたんでい。」
 「それで、こんな体をしているのか。」
 「ヘイ。この大男、女子高生の3人に連れられて投降して来たんでい。」
 「何だ、脱走したのか。」
 「そうでい。その後、これまで犯した罪を償うべく自首を勧めたんでい。」
 「そうか。それで、不起訴でもなって釈放されたのか?」
 「そうでい。」
 「そうか。それは良かった。隼人君。」
 「はい。」
 「これから1つ1つやり直して行けば、必ず真人間になれるぞ。」
 「はい。」
 「このスポーツクラブの鍛錬を通じてね。」
 「はい。」
 「本当に変わったよ、君。ところで、プール見学して見るかい。」
 「お願いします。」
 こうして隼人、カオルちゃん、ジュリアーノの3人は、かつて温泉プールで出会った水泳コーチの指導ぶりを見る形で見学することになった。

 翌朝、新高島平駅

 「ラブたちのことよろしくお願いしますね。」
 「任せてください。事務所主催の合宿ですから。」
 「さあ、行くわよ。」
 「はい。」
 「お気を付けて。」
 ラブたち3人とトリニティの3人及びマネージャーは、改札口を通過し始めた。
 「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、スルッとパッ。」
 ラブちゃん以外全員PASMOかSuicaだった。

 隼人の住む賃貸住宅

 「ふわあーーー、よく寝た。」
 「コンコン。」
 「はい。」

 新高島平駅プラットホーム

 「もうすぐ来るかな。」
 「もう電車、西高島平を出たわよ。」
 「あっ、本当だ。」
 「ピンポポポピンポポポポロローーーン。」
 「間もなく1番線に巣鴨、大手町、日比谷、目黒方面東急線直通日吉行きが到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン。ガタンゴトンガタンゴトン。キューーーーーッキューーーッキューーーッキューーーッキューーーーーウーーーーーーゥーーーーーッ。プシュ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「新高島平、新高島平。1番線、日吉行き電車です。」
 「タンタンタンターアーー、タンタンタンターアーーーーー。」
 「プシュ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 7人の乗った地下鉄は発車した。」

 隼人の住む賃貸住宅

 「おはようございます。」
 「おはよう、隼人君。今日は建設会社の面接に行くわよ。」
 「建設会社ですか。」
 「その逞しい体を活かして力仕事してもらわないとね。」
 「そうですか。」
 「その前にファミレスで朝食よ。早く準備して。」
 「はい。」

 一方、地下鉄車内では

 「ジャーーーーキィーーーー。」
 「麗子ちゃんいるかな。」
 「あっ、いたいた。」
 「キューーーーーーーーウーーーーーゥーーーーッ。プシュ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーーッ。」
 「蓮根蓮根。」
 「麗子ちゃん、ここここ。」
 「あっ、皆さん、おはようございます。」
 「おはよう。よく、この電車に乗っていることが分かったね。」
 「いつも一緒に通っているからね。」
 「なるほど。」
 「タンタンタンターアーータンタンタンターアーーーー。」
 「プシュ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ウーーーーーーッ、キューーーッキューーッキューーーッ。」
 「次は志村三丁目、志村三丁目。お出口は左側です。」
 「これで8人揃ったね。」
 「あとは巣鴨で乗り換えて池袋へ向かうよ。」
 「はい。」

 一方

 隼人とジュリアーノは、新居地を出て車に乗り込みファミリーレストランへ向かった。

 桃園家ラブの部屋

 「やっぱわいは、ペットやからあかんやろか。こんなとこで4日も過ごせへん。ほな、スウィーツ王国へ戻るか。」
 タルトは、トリニティのポスターを捲ってワープホールへ入って行った。

 ココス板橋四葉店駐車場

 隼人とジュリアーノの乗った車は到着した。そして、ココス板橋四葉店へ入って行った。
 「いらっしゃいませ、お2人様で。」
 「はい。」
 「ご案内します。」

 しばらくして

 「朝食バイキング2人ね。」
 「畏まりました。」
 「ここのファミレス、朝は食べ放題のバイキングをやっているのよ。」
 「そうですか。」
 「好きなものたくさん食べて良いのよ。制限時間までにね。」
 「ありがとうございます。」

 再び、地下鉄車内では

 「次は巣鴨、巣鴨。山手線は中程の階段をご利用ください。お出口は右側です。」
 「皆、次、降りるわよ。」
 「はい。」

 ココス板橋四葉店

 「まあ、たくさん取ってきて。」
 「腹が減って減ってたまらないです。」
 「じゃあ、いただくわよ。」
 「はい。」
 「いただきまーーす。」

 巣鴨駅

 8人が乗って来た地下鉄は到着した。その後、JR改札口へ近付いた。
 「JR改札口を通過するから、伊豆フリーQきっぷを用意して。」
 「はい。」
 伊豆フリーQきっぷを磁気券挿入口へ入れた。
 「スルスルスルスルッと、パパパパッ。スルスルスルスルッと、パパパパッ。」
 この後、山手線電車に乗って池袋へ向かいます。

 スウィーツ王国

 「帰って来たでぇ。」
 タルトはまず、長老の家を訪ねた。
 「おおっ、タルトか?どうした。」
 「ピーチはんたち、合宿で4日間家におりまへんねん。」
 「何、出かけたのか、3泊4日で。」
 「仕方おまへんな。ナノ研究所へ行ってみろ。」
 「ヘェ。」
 タルトはナノ研究所へ向かった。

 池袋駅プラットホーム

 「ここが2番線。」
 「そうよ。」
 「一番後ろの展望席だったよね。」
 「まだ、結構歩かないと行けない。」

 しばらくして

 「着いた。」
 「この乗車位置ね。」

 ココス板橋四葉店

 「ガツガツガツガツ、うんめーーーえ。」
 「本当によく食べるねえ。」
 「まだまだ食べるぜ。」
 「まあっ。」

 池袋駅プラットホーム

 「間もなく2番線に特急スーパービュー踊り子3号伊豆急下田行きが到着します。黄色い線の内側へお下がりください。この列車は、乗車券の他に指定席特急券が必要です。」
 「パププパププーーーーン。」
 「うわあ、すごい顔してる。」
 「特急だからね。」
 「キューーーーッキューーーッキューーーッキューーーッキューーーーーウーーーーゥーーーッ。プシュ、ガラガラ。」
 「池袋、池袋。」
 「うわあ、これが展望席。」
 「正面の見放しが良いねえ。」
 「2番線、特急スーパービュー踊り子3号伊豆急下田行き間もなく発車します。」
 「発車メロディー春が鳴った。」
 「ドアが閉まります。ご注意ください。」
 「プシュ、ガラガラガラ。」
 「動き出したわ。」
 「あれっ、バックしているみたい。」
 「進行方向と逆向きだからね。」
 「だから、手配しやすかったのよ。」

 ココス板橋四葉店

 「ごちそうさま。」
 「隼人君、よく食べたね。これから建設会社へ行くわよ。」
 「はい。」

 スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「タルト君ではないか。」
 「ヘェ。」
 「アズキーナと子供たちとあったか?」
 「まだでっせ。」
 「会ってあげなさい。」
 「ヘェ。」
 タルトはワッフル城へ向かった。

 一方

 隼人とジュリアーノは、ココス板橋四葉店を出て面接を行う予定の建設会社へ向かった。そして、到着した。
 「着いたわよ、降りて。」
 「はい。」
 2人は建設会社へ入って行った。すると....
 「あら、カオル。」
 「お2人さん、おはよう。」
 「おはようございます。」
 「隼人君、社長が待っているぜ。行こうか。」
 「はい。」
 「カオル、私はここで失礼するよ。」
 「ヘェ。」
 こうして、カオルちゃんと隼人は社長室へ向かった。

 スウィーツ王国ワッフル城

 タルトは到着した。そして、アズキーナのいる部屋へ入った。
 「オカン、また知らんおっさん来たで。」
 「コラッ、パパよ。」
 子供たちは生後5ヶ月となり、かなりやんちゃになっていた。
 「だって、パパなんかおらへん。」
 「全く、この子たちったら。」
 「アズキーナ、帰って来たでーーぇ。」
 「何、このおっさん、帰れ帰れ!」
 「何で分かってくれへんねん。」
 「いつもおらへんからや。」
 「この子たち、ホンマでかなりよって。口まで悪うなって。」
 「口が悪いのは元々や。関西弁やから。」
 「全く。」

 建設会社建物内社長室

 「君が隼人君かね。逞しい体しているね。」
 「はい。」
 「どうかね。体を見せてくれないか。」
 「かしこまりました。」
 西隼人はTシャツを脱ぎ。上半身を披露し始めた。
 「うわあ~、すごい。本当にすごい体してる。」
 こうして面接は終了した。

 社長室に接続する廊下

 「ガチャ。」
 「出て来やがったでい。」
 「ミスターカオル、2人共出て来たよ。」
 「社長、どうなんでい。」
 「隼人君か。すごい体してるなあ。よく見つけたなあ、カオルちゃんよ。」
 「ヘイ。」
 「隼人君、履歴書は既にいただいておる。明日は日曜日で休みだから、明後日からでも働きに来てくれるかね。」
 「はい。」
 「楽しみだなあ。きっとお役に立ってくれるよ。」
 「ありがとうございます。」
 こうして隼人君は、明後日から建設会社の作業員として、アルバイトではあるが働くことになった。

 2時間後、スーパービュー踊り子車内では

 「ゴオーーーーッ。ガタンゴトン。」
 「相変わらず、海の景色がすごいね。」
 「本当、たまらなーーーい。」
 「ピンポンパンポン。」
 「間もなく伊豆熱川に到着します。」
 「着くわよ。降りる準備をして。」
 「はい。」
 「本日は特急スーパービュー踊り子をご利用いただきまして誠にありがとうございます。」
 「キューーーッキューーッキューーッキューーッキューーーーウーーーーゥーーーッ。プシュッ、ガラガラ。」
 「伊豆熱川、伊豆熱川。ご乗車ありがとうございます。」
 「着いたあーーーー。」
 「ホテルのチェックインまでまだ時間があるから。ダンススタジオのある次の駅『片瀬白田』まで行きましょう。」
 「はい。」
 「ミユキ、次の電車までまだ20分以上あるわよ。まず、一度改札を出て待ちましょう。」
 8人は改札口へ向かった。
 「この場合、特急券だけいただきます。伊豆フリーQきっぷの方は、きちんとお示し願います。」
 8人は改札を出た。
 「何か買いたいものがあるなら、今のうちに近所の店へ行って来て。」
 「はい。」

 20分後、伊豆熱川駅

 「お待たせしました。伊豆急下田行き普通電車の改札を行います。」
 8人は、伊豆フリーQきっぷを見せる形で改札を通過しホームで電車を待った。

 しばらくして

 「フォン。ガタンゴトンガタンゴトン、キューーーーーウーーーーーーーーゥーーーーッ。プシュ、ピンポンピンポンピンポン。」
 「伊豆熱川、伊豆熱川。1番線伊豆急下田行き普通電車、間もなく発車します。」
 8人は電車に乗り込んだ。そして、発車した。
 3分後、片瀬白田駅に到着した。そして、改札口を出た。
 「さあ、行くわよ。」
 「途中で昼食取りましょう。」
 「はい。」
 8人は、片瀬白田駅を出て山側の方向へ歩き始めた。途中、大衆食堂風の店を発見。ここで昼食を取った。

 更に40分後

 食堂を出てお目当てのダンススタジオへ向かった。
 数分後、ダンススタジオに到着した。
 「トリニティ御一行の皆様、お待ちしておりました。それでは、皆様が使用するお部屋へご案内します。」
 「これは○○さん。」
 「よろしくお願いします。」
 管理人の案内でスタジオへ入って行った。

 ダンススタジオ室内

 「うわあーーー、広ーーーーーい。」
 「すごい。」
 「本格的なスタジオね。」
 「早くレッスンしよう。」
 「待ちなさい。まず、これを覚えてから。」
 「ん。」
 「この振り付けってまさか。」
 「新しい振り付けだよ。」
 「本当だ。」
 「トリニティは3人でしょ。これは、4人向けに振り付けをアレンジしたものよ。」
 「4人。」
 「さあ、着替えたらレッスンスタート。」
 「はい。」
 ミユキとマネージャーを除く6人は着替えを始めた。

 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間

 「何、また行くのか。」
 「ハッ。今度、自分自身の手でドラゴンイースに変身できるかどうか確かめてみたいのです。」
 「そうか。自分の意志でドラゴンイースに変身して更なる破壊を繰り返したいのか。火炎攻撃は元より噛み付き、爪、キック、尻尾いずれも凄い破壊力だ。」
 「ハッ。」
 「相分かった。期待しているぞ。行くが良い、イース。」
 「ハッ。」
 イースは謁見の間から去って行った。

 片瀬白田にあるダンススタジオ

 「それじゃあ、レッスン始めるわよ。準備は良い。」
 「はい。」
 「手加減はしないから覚悟してね。」
 「よし、皆、がんばろう。」
 「うん。」
 こうして、ダンスレッスンが始まった。

 板橋区四ツ葉町桃園家

 「もしもし、裕喜君か。」
 「これはおじさん。」
 「娘が合宿で今日から4日間、帰って来ないんだ。」
 「そうですか。」
 「約束通り、肉じゃがを振舞いたいのだが、どうかね。」
 「ありがとうございます。」
 「それじゃあ、和希君を呼び出してくれよ。」
 「お任せください。」
 「頼んだぞ。」
 通話を切った。

 夕方前、片瀬白田にあるダンススタジオ

 「ラブちゃん、腕が上がっていない。」
 「はい。」
 「美希ちゃん、ステップが逆。」
 「はい。」
 「祈里ちゃん、遅れてる。」
 「はい。」
 すると、ラブと祈里が交錯してしまった。
 「ごめん。」
 「ドンマイ。」
 「謝るよりも、自分の位置に戻って。」
 「はい。」

 更に数分後

 「今日はここまで。」
 「ありがとうございました。」
 「ふうーーーっ。」
 「疲れた。」
 「4人さん。」
 「お疲れ様。」
 「キュアーー。」
 「ナナさん、レイカさん、シフォン。」
 「これを飲んで。」
 「ありがとう。」

 しばらくして

 「皆、これからホテルへ向かうわよ。」
 「はい。」
 8人は、ダンススタジオを後にした。その後、片瀬白田駅で伊東行き普通電車に乗り伊豆熱川へ向かった。そして、到着し駅を出てホテルへ向かって歩いている時だった。

 熱川海岸

 「ハアッハアッハアッハアッ。アハハハハハ。う、海だあーーーーーっ。」
 「ラブちゃん、すっかり浮かれちゃって。」
 「もう少し歩けば、ホテルへ到着するよ。」
 トリニティ御一行8人はホテルへ到着した。

 熱川シーサイドホテル

 チェックインの手続きを終え、宿泊予定のお部屋へ向かった。
 この2部屋だね。1206号室と1207号室。
 「部屋の代表者として、1206号室は私、1207号室はミユキがそれぞれの部屋を泊まることにしておくよ。」
 「はい。」
 「各部屋、学生さんは2人ずつ分けて泊まっていただくからね。まず、ミユキさんの1207号室は。」
 「はい、私とミキタンで。」
 「よろしい。残り2人、祈里ちゃんと麗子ちゃんは1206号室で泊まって。」
 「はい。」
 「後、ナナは1207号室、レイカは1206号室へ泊まって。」
 「はい。」
 「それでは、入室するよ。」
 「はい。」
 一行8人は、4人2組に別れてそれぞれの部屋へ入って行った。

 桃園家 

 「ピンポン。」
 「はい。」
 しばらくして、圭太郎が玄関へやって来た。
 「おっ、来たか。」
 「こんばんは。」
 「さあ、上がってこっちへ来て。」
 「はい。」
 和希と裕喜は、圭太郎に案内されダイニングへ向かった。

 熱川シーサイドホテル内1207号室

 「ナナさん、夕食はどうなってるの。」
 「レストランでバイキングよ。」
 「やったあ。」
 「食べ放題よ。」
 「ラブ、またハリキッちゃって、太るわよ。」
 「太らないもん。」
 「お二人さん、レストランで夕食を食べに行く時は、当日日付の入ったお食事券必ず持って行って。」
 「フロントで宿泊券と交換してもらったこれらの券ね。」
 「そう。忘れて行ったら、別料金になっちゃうからね。」
 「そうなの。」
 「だから、1泊2食付料金になってる理由がここにあるのよ。」
 「はい。」
 「じゃあ、今日の日付の夕食券も持ってレストランへ向かうわよ。」
 「はい。」
 ミユキ、ナナ、ラブ、美希の4人は、部屋を出てレストランへ向かった。

 熱川シーサイドホテル1206号室

 「さあ、夕食食べに行くわよ。今日の日付の夕食券を持って。」
 「はい。」
 マネージャー、レイカ、祈里、麗子の4人もレストランへ向かった。

 桃園家

 「さあ、できたぞ。」
 「流石、おじさん。」
 「2人共テーブルに着いて。」
 「はい。」
 圭太郎は肉じゃがの鍋をテーブルへ持って行き、既に中央に敷いてある鍋敷きの上に肉じゃがの鍋を置き。肉じゃがを取り分けた。
 しばらくして
 「いただきまーーーす。」

 熱川シーサイドホテル内のレストラン

 「うわぁーー、すごいすごーーーい。」
 「料理がいろいろあるね。」
 「よーーーし。どんどん取りまくって食べまくるぞ。」
 「ラブちゃん、またハリキっちゃって。」
 「太るわよ。」
 「太らないもーーん。」

 桃園家

 「和希君、おいしいかね。」
 「はい。」
 「遠慮することないよ。どんどん食べなくては。」
 「はい。」
 こうして、3人の男たちはモクモクと肉じゃがを食べているのであった。

 夕食後の熱川シーサイドホテル

 1206号室にいる祈里と麗子は
 「レッスンの時も私を見ていたようだけど、どうして。」
 「それは....、うっ.....私ね、人前でダンスをする自身がなくて。だから、始めはラブちゃんの誘いを断ったの。でもね。ラブちゃんは、そんな私を待ってくれた。本当にダンスがしたいなら自分から言ってくるって。」
 「自分からね。ところで、この本見る。」
 「ヘッ、これって、ダンスの教本。」
 「私、ダンサーになりたくて鳥越高校へ入学したのよ。でも、ここ最近オーディションを受けても不合格続きで悩んでいたのよ。」
 「そうだったの。」
 「ある日、美希からプロダンサーたちのダンスユニット『トリニティ』からレッスンを受講しているって聞いて、その中に入りたいと考えたのよ。」
 「麗子さんは本気でプロダンサーになりたいのね。」
 「そうよ。」
 「今度こそ、オーディション突破してみせるわ。」
 祈里は手荷物を出し中を探った。そして....
 「まだ暑い夏だから、ボトムズしか完成していないけど、これ。」
 「ジャージのような生地で作った赤いミニスカート。」
 「ねえ、麗子さん。これ穿いてくれる。」
 「用意周到ね。」
 「上着は9月下旬頃で良いわね。」
 「夏は暑いから、上はTシャツで十分ね。じゃあ、穿いてみるわ。」
 麗子はお部屋の中にあるトイレへ祈里からもらったスカートを持って行った。」

 数分後

 「どう。」
 「似合うわ、麗子ちゃん。」
 「うれしいわ。」
 「ねえ、ちょっとだけ2人で踊ってみようよ。」
 「うん。」
 祈里と麗子は、海がよく見えるベランダへ行き踊り始めた。

 しばらくして

 「あら、あの子たち。」
 「そっと、しておいて。私たち、ロビーへ行くよ。」
 「はい。」
 レイカとマネージャーは再び部屋を出た。
 「すごい。とっても上手。」
 「祈里ちゃんも良くなっているわ。」
 「ホラッ、麗子さん、笑ってる。」
 「まあっ。」
 「部屋へ戻ってくれる。」
 「良いわよ。」
 祈里と麗子は、再び部屋へ入った。

 翌朝、隼人の新居地では

 「ふわーーーーあーーー。よく寝た。.......今日は日曜日か。」
 「コンコン。」
 「はい。」
 「隼人君、おはよう。」
 「おはようございます。」
 「今日は日曜日でお休みだよ。それでも、スポーツクラブへ行って鍛錬していただくからね。」
 「はい。」
 「その前に、ファミレスで朝食食べに行きましょう。」
 「ありがとうございます。」

 熱川シーサイドホテル1207号室

 「ふわあーーーー。」
 「ラブちゃん、おはよう。」
 「おはようございます。」
 「顔を洗って身支度整えたら、朝食食べに行くわよ。」
 「はい。」

 ラビリンス陸軍本部

 「イース様、今日も行きますか。」
 「ああ。」
 「指名手配を受けている身よ。現地の警察には気を付けないと。」
 「何、こっちには瞬間移動と言う武器がある。見付かっても捕まえやしないわ。」
 イースは女子幹部控室を出た。

 ホテル内レストラン

 「おはようございます。」
 「全員来たようだね。」
 「今日もバイキングだからたくさん取って食べて良いわよ。」
 「但し、くれぐれも食べ過ぎに注意よ。お腹壊してレッスン受けられないでは困るからね。」
 「はい。」

 ココス板橋四葉店

 「今日も朝食バイキングよ。」
 「ありがとうございます。」

 ホテル内レストラン

 「いただきまーーす。」
 「アグン、ムシャムシャガツガツ。」
 「ラブちゃんの食べる勢いが凄いね。」
 「元気があって良いじゃない。あたしたちも食べよう。」
 「うん。」
 「アグン。」

 ココス板橋四葉店

 「いただきまーーす。」
 「アグアグガツガツ。」
 「体が大きいだけによく食べるね。」
 「うんめーーーえ。」

 一方、イースこと東せつなは

 総連本部経由で例の如く瞬間移動で伊豆熱川温泉へやって来た。
 「ここにラブたちが滞在しているのね。それよりも、不幸の材料を捜さないとね。」
 東せつなは、海水浴場へ向けて歩き始めた。
 しばらくして、海水浴場へ到着した。
 「朝から泳いでいる人たちが多いね。ここで、ナケワメーケを出せば大混乱になるわね。ところで、材料はどうしよう。あっ、あの大きな浮輪に決まりね。スイッチオーバー。」
 「ボン。」
 「我が名はイース。ラビリンス総統メビウス様が僕。オサキマックーラ6号我に仕えよ。」
 「シューーーーッ、ペタッ。ムクムクムクムク。」
 「プッスーーーン。」
 オサキマックーラ6号が誕生した。

 ホテル内レストラン

 「ごちそうさま。」
 「ラブちゃんよく食べたわね。」
 「アハッ。」
 「さあ、片瀬白田にあるスタジオへ行く準備するわよ。」
 「はい。」
 すると
 「うわぁーーーーー、化け物だ。」
 「キャーーーーッ。」
 「何の騒ぎ。」
 「もしかして、ラビリンス。」
 「マネージャー、麗子ちゃん、ホテル側の指示に従って。」
 「行って来なさい。麗子ちゃんは私と一緒にいるのよ。」
 「はい。」
 こうして、ラブ、美希、祈里とトリニティの3人は騒ぎの現場である海水浴場へ向かった。

 熱川海水浴場

 「プッスーーーーン。ポンポンポンポン。」
 「逃げろーーーーーー。」
 「キャーーーーーッ。」
 「フフフフフフッ、もっと泣けワメけ。」
 「また、あなたね。」
 「来たか、お前ら。」
 「さあ、変身よ。」
 「はい。」
 ラブたち6人はリンクルンを差し出し、変身用外部メモリーを差し込み、横に開いてクリックした。そして、強制的着替えが始まった。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーーートアーーーーッッップ。」
 6人はプリキュアに変身した。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「何が幸せの証だ。スイッチオーバー。」
 「ムクムクムクムク。」
 「じ、自分で....。」
 「ベリーとキュアココはドラゴンイースと戦って。あたしたち4人はサキクラ6号と勝負よ。」
 「OK。」
 「ガオーーーーーッ。」
 その直後、ドラゴンイースの右胸から東せつなの顔が浮かび上がった。
 「ヤレッ、サキクラ6号。」
 こうして、プリキュアとラビリンスとの戦いが始まった。まず、ピーチ、パイン、チェリー、メロンの4人はサキクラ6号へ立ち向かった。
 「プッスーーーン。」
 「ポン、パタパタパタパタ。」
 オサキマックーラ6号は大量に市販サイズの浮輪を吐き出した。4人のプリキュアはジャンプして回避した。そして....
 「タアーーーーッ。ヤアーーーーーッ。」
 「ウーーーーッ、プッスーーーーン。」
 サキクラ6号はバックジャンプした。

 一方、ベリーとキュアココは

 「ヤイ、ドラゴンイース。今度はあたしたちが相手よ。」
 「小さな小さなお前たちに何ができるか。」
 「ここは海よ。あたしたちの味方よ。さあ、火を吐くなら吐いてみなさい。」
 「己、言わしておけば。」
 東せつなの顔が消えた。
 「ボッ。」
 「プリキュア・ウォーター・シューーーート。」
 「ココ・ビスカス・リキッド。」
 「プシューーーッ。」
 「ゴオーーーーッ。」
 ファイアブレスの炎が消え、液体はドラゴンイースの口へ届いた。
 「アグアグアグアグ。」
 「ベトベトベトベト。」
 再び、せつなの顔が現れた。
 「己、またしても。」
 「まだ、やる気。今度はこれよ。プリキュア・ピンポイント・ダイタルウェーーーーーブ。」
 キュアベリーは、ドラゴンイースへ向けて津波を引き起こし始めた。
 「ザブーーン。」
 「ジューーーーッ。」
 ウッ、少し背が縮んだような。」
 「スーーーーッ。」
 「うわっ、うわあーーーっ。」
 「ドスン。ジューーーーッ。」
 ドラゴンイースは、引き波に足を取られ転倒し海の水に浸かり更に背が縮んだ。

 再び、対サキクラ6号戦の現場では

 「ポン、パタパタパタパタ。」
 ピーチとチェリーの方向へ浮輪を集中して飛ばせた。そして、ピーチとチェリーは浮輪を大量に被されてしまった。
 「何、コレ。」

 再び、対ドラゴンイース戦の現場では

 「カッコ悪いわ。」
 「スキあり、ピンポイント・ダイタルウェーーーブ。」
 「ザブン。」
 「しまった。」
 「ドスン。ジューーーーーッ。」
 更に、背が縮んだ。

 再び、対サキクラ6号戦の現場では

 「何ですって。」
 「ああーーっ。」
 「コロコロコロコロ。」
 「ドスドスドスドス。」
 「助けてぇーーー。」

 再び、対ドラゴンイース戦の現場では

 「カッコ悪いわ。」
 「スキあり。」
 「何だとお。」
 「プリキュア・ピンポイント・ダイタルウェーーーーブ。」
 「スーーーーッ、ザザーーーッ。」
 「ジューーーッ、バチャーーーン。」
 ドラゴンイースの体長が更に縮小した。

 再び、対サキクラ6号戦の現場では

 「ハッ。」
 「ドスン。」
 「プッスーーーーン。」
 「助かったよ。」
 「本当にもう。」
 「待って。前からだとさっきの風が。」
 「プッスン。」
 「ポン、パタパタパタパタ。」
 「ハッ。」
 4人はジャンプして回避した。そして....
 「2手に別れるよ。」
 「了解。」

 再び、対ドラゴンイース戦の現場では

 「惑わされるな。先にあっちから片付けな。」
 「スキあり。ピンポイント・ダイタルウェーーーブ。」
 「ザザーーッ。ジューーーッ。」
 「しまった。」
 「バチャーーン。」
 「ジューーーーッ。」
 ドラゴンイースの身長が5mまで縮んだ。

 再び、対サキクラ6号戦の現場では

 ピーチとメロンの2人とパインとチェリーの2人に別れて攻撃を開始しようとしていた。
 「プッスーーーン。」
 「ポン、パタパタパタパタ。」
 「タアーーーーッ。」
 「ハッ。」
 「ポカポカポカパコン。」
 「フッ。」
 「タアーーーーッ。」
 「ポカン。」
 浮輪の1つがサキクラ6号にヒットした。
 「ウゴーーーッ。」
 「そうか。吐き出した浮輪がヒットしてもダメージを与えることができるんだ。」
 「ピーチ、何をやる気。」
 「もちろんこれよ。プリキュア・トルネード。」
 「ピューーーッ。」
 「プッスーーーン。」
 「ポン、パタパタパタパタ。」
 「浮輪が巻き上がった。そして....」
 「バンバンバンバン。」
 「ウゴーーーーーッ。」

 再び、対ドラゴンイース戦の現場では

 「何?」
 「スキあり、ピンポイント・ウェーーーブ。」
 「ザブン、ジューーーッ、スーーッ。」
 「しまった。」
 「バチャン。」
 ドラゴンイースの身長が3mまで縮んだ。

 再び、4人とサキクラ6号との戦いの現場では

 これまで動きのなかったパインとチエリーのコンビの内、パインがリンクルンを差し出しキルンを差し込み横へ開き2秒以上カーソル中央のボタンを押し続けた。
 「エイッ。」
 パインはキュアスティックを受け取った。
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「ドレミファソラシド、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ヒーリングブレアーーーー・フレーーーーッシュ。」
 「エッ。」
 「まだ早いんじゃないの。」
 「シュッ、ビューーーン。」
 「ピューーーッ。」
 「やっぱり。」
 「アン.....ウッ.....。」
 「パイン。」
 「パタパタパタパタ。」
 「プリキュア・トルネーーード。」
 「ピューーーーッ。」
 「バンバンバンバン。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「プリキュア・ピンポイント・ストーンシャワー。」
 「ピューーーッ、ボコボコボコボコ。ドスドスドスドスン」。」
 「ウゴーーーッ。」
 「メロン、コンパクトにジャンプして。」
 「OK。」
 「ダブルプリキュア・ソバット。」
 「ブーンブーンバコバコーーン。」
 「ウッゴーーーーーー。」
 「今のダメージで抵抗力は弱まったわ。」
 「でも。」
 「ププププッシュ。」
 「イヤ.....ウ.....ゥ....ッ。」
 「パン。」
 「ウッ。」
 「パイン。まだ弱らせていないのに一体どうしたの。」
 「ごめんなさい。」
 「相当焦っているみたいね。向こう側の2人もバックアップしてくれるから、ここは気迫と執念を見せてゴリ押すしかないわ。」
 「はい、チェリー。ハァーーーーーーッ。」
 「バアーーーン。」
 「ウゴーーーーッ、ププププッシュ。」
 「ピクピクピクピク。」
 サキクラ6号はひっくり返った。
 「今よ。」
 「OK。」
 ピーチ、チェリー、メロンの3人は、リンクルンを差し出しキュアスティックを呼び出す操作に入った。

 再び、対ドラゴンイース戦の現場では

 「ガオーーーッ。」
 「待て。」
 「逃がすか。」
 ベリーとキュアココは一斉にジャンプし、ドラゴンイースの背後へ向かった。
 「ダブルプリキュア・キィーーック。」
 「バコバコ。ドデッ。シューーーーッ。」
 ドラゴンイースはイースに戻った。
 「背中痛え。チキショー。海の地形を活かすとは。覚えてらっしゃい。海のバカヤローーー。」
 イースはワープして去った。
 「皆と合流するわよ。」
 「OK。」

 再び、4人VSサキクラ6号との戦いの現場では

 「届け。愛のメロディ、ピーチロッド。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「清めよ。浄化のユビーロッソ、キュアスティック、メロンガン。」
 「パイン。」
 「今回先に唱えている以上、メロンバズーカーへチェンジできないわ。」
 「と言うことは。」
 「メロンガンのまま、フィニッシュ技を唱えるしかないわ。」
 「大丈夫。」
 「やってみないと分からないよ。」
 「よし、やってみよう。」
 「OK。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・」
 「ラビサンシャイーーーーン。」
 「ホットハーーーート。」
 「クリーーーーンフィルターーーー。」
 「フレーーーーーッシュ。」
 「ボン、シューーーーーッ、シュシュシュ。」
 「ウッウッウッ。」
 「ハアーーーーーーーーーッ。」
 「プッスーーーーン。シュワワシュワワーーーッ。」
 「やったあ。」
 「良かった、通用して。」
 「ところで、ベリーとキュアココは。」
 「来たわよ。」
 「皆ーーーーー。」
 「討伐したの。」
 「したわ。」
 「ベリー、あの大怪獣相手にピンポイント・ダイタルウェーブを連発して弱体化させたのよ。」
 「流石はベリーね、水のプリキュアだけに。」
 「あたし完璧。」
 「アハハハハハハハハハハッ。」
 「さあ、一度引き上げるわよ。」
 「OK。」
 フレシュの6人は、空を飛び立ち引き上げた。

 数分後、熱川温泉街

 「パン。」
 「エヘヘッ。」
 しばらくしてマネージャー、麗子とシフォンと出会った。
 「皆様、お怪我はありませんか。」
 「大丈夫です。」
 「良かった。」
 「ピップーゥ。」
 「さあ、ホテルへ戻るわよ。」
 「はい。」
 その後、祈里と麗子は一緒に隣り合わせで歩いております。
 「エヘッ。」
 「パンッ。」
 「ウフフッ。」

 熱川シーサイドホテル

 一度部屋に戻り、ダンススタジオへ行く準備をした後、ロビーへ集合していた。
 「今日のスケジュールを紹介しておきます。」
 「今回、あの有事の件で海水浴場は午前中、現場検証で立ち入り禁止になっているからね。この
間、みっちりダンスの練習を昨日のスタジオを行うことにしたわ。」
 「はい。」
 「午後から自由行動にしたから、海水浴するもよし、フリー乗車券の効力を活かして伊豆半島観
光してきてもよしだから、思いっ切りリラックスして。」
 「はい。」
 「あのう、皆様に改めて言いたいことがあります。」
 「麗子ちゃん、言ってみなさい。」
 「あたし、これからも皆様と一緒にダンスを続けたいです。きっと、オーディション突破できそうな気がします。」
 「よく言ったわ。」
 「楽しみだね。」
 「ようこそ、クローバーへ。」
 「麗子ちゃん、よく言ったよ。これから4人でオーディション突破目指して、皆で幸せゲットだよ。」
 「皆、ありがとう!」
 「さあ、出発するよ。」
 「はい。」
 
                           完
 
 
 
 
 
 
 
 

 
後書き
 ラブたちが結成したダンスユニット「クローバー」で、美希と同じ鳥越高校へ通う赤木麗子が加わり4人となった。元々芸能人である強力な助っ人が加わり、オーディション突破目指して有利に働くこと受け合いです。 
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