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『ひとつ』

作者:零那
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『独り言』


沈む太陽は当たり前のように昇ってくる。
其れが毎日毎日当たり前のように繰り返す。
其れと同じように過去の傷が襲い続ける。

解ってる。
誰も悪くなんかないってこと。
むしろ自分自身の情けなさのせいだったり...

あれからどうして何故こうなった?
生かされ続けている僕は一体何を成功させたら解放されるの?

余計なものばかりが増えていって、大事なものが霞んでく...
願っても繋がらない...
報われない孤独。

目を反らしてるわけじゃない。
あれから1日たりとも忘れたことはない。
変わらぬ鋭く哀しいイタミ。
そう、天使が産まれついた時さえアナタ達を想ってた。

永遠の奇跡を願ったあの頃。
いつまでも此の胸を占めてる。

日々危険なリアル。
追い詰められた狂気。
突然の喪失。
あんなに壊れたように泣き叫ぶことはもうないだろう。

強く願えば、強く想えば、其れは必ず届くと君は言ったよね?
僕の此の想い、願い、届いてるというのなら、どうか叶えて...

『太陽は嫌いなんだ
熱く燃えてるから
でも月は好きなんだ
怒りで燃えてても醒ましてくれるから』

僕の後に君は続けた。
『兎さんも居るからね』

そして一緒に笑ったよね...

 
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