ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝
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遊びにいきましょう 後編
「てことは、引き分けか…」
中学生に引き分けか…。二人に知られたら笑われるな絶対。
ああ、想像しただけでムカつく!特にトウイの笑い顔が!
「いえ。最後に僕のHi-vガンダムは左腕を破壊されて、なおかつ押されていたのでヒロヤさんの勝ちです」
「いやいや。結局勝負はついてないから、俺の勝ちってな訳いかないだろ」
リンヤはう~んと唸っている。
すると、何か思い付いたのか口に開き。
「なら、またやりましょうよ。その時にちゃんと『皆で』決着をつけましょう。それでいいですよね? 」
「え?ああ別にいいけど。でも皆でって…」
俺が言い切る前にリンヤは立ち去りながら
「ではまた」
と挨拶をして行った。
でも皆でってどうゆうことだ?何の事を言ってるんだろな。
考えていると、背中を叩かれ振り向くと、そこにはシノがいた。
「どうしたの?こんなところで思案顔して? 」
買い物が終わったのか、手には袋が握られていた。
「いや、何でもない。それより、その様子じゃ買い物は終わったのか? 」
「う~ん。一通りはね」
「そうか。そういえばトウイは? 」
あいつどこ行ったんだ?トイレか?
すると電話が鳴り、携帯を取り出して見てみると発信者はトウイだ。
まさか、誰かに拉致られたのか!?
恐る恐る出てみると。
『もしもし。私メリー。今あなたの後ろにいるの』
すぐ後ろを見ると、そこには袋を握っているトウイがいた。
てか馬鹿か?なんだメリーって?後ろにいんなら電話するな。
「いや、普通に登場するのもなんだかなぁと思って」
「三回死んで二回生き返れ」
「一回足りない!? 」
「まぁ、とりあえずご飯でも食べましょ。時間もあれだし」
時間を見ると、お昼時になっている。
そして、俺の腹もいい具合に空いていた。
「よし。ならどっか食いに行こうか。どこがいい? 」
「闇鍋」
「そんなのやってる店ここにはねーよアホンダラ」
「じゃあ、普通にレストランにする? 」
「まさに普通だな。異論はないけど。じゃあそこにするか」
そうして、お昼はレストランで食べ、午後は何するか話し合った。
「じゃあ定番に、ゲーセン行こっか」
何の定番だよ。別にいいけどさ。
「じゃあ、午後はゲーセンで遊びましょっか」
「あーい」
こうしてお昼を食べ終え、出費は個人個人になった。
ー---ゲーセン
「さてっ、なにやるか…」
と考えていると
「太達やろう!太達!」
「いいわ。私の腕前見せてあげる」
お前ら子供か?
と思いながら、二人の後についていき、眺めていた。
てかトウイ!お前普通だなマジで!良くも悪くもない!つまらないすぎる!
ちなみにシノは、トウイより断然上手かった。フルコンボとか何回も出してたもん。
「ええい!貴様!図ったな!? 」
「甘かったわねトウイ。男女の力量の差が、勝敗を分ける絶対条件ではないわ! 」
「次のやろうぜ。次の。他にもゲームあるんだから」
太達にも見飽きたので、次は俺も参加できる奴にしたい。
というわけで、なぜかエアホッケーです。
「確かに三人でやれるが、お前一人で大丈夫なのか? 」
向こう側にいる相手、トウイに話しかける。
「大丈夫大丈夫!さぁ、見せてもらおう。二人のチームプレーの性能とやらを! 」
そうして、エアホッケーは始まった。
結果、俺達が負けた。
なんだあのストレート!?どんだけコントロールいいんだよ!
一枚分しか入らない部分を、的確に狙ってきていた。
「なんなのよあのストレート…。まるで戦艦並の威力を誇っているわ…」
「狙い射つぜ!! 」
「黙れ!ええいシノ!もう一回やるぞ!なんか腹立つ! 」
「わかったわ」
こうして五回ほどやったが、全敗した。
最後は惜しかったんだ!あと二点だったんだ!
「よし!次はあれやるぞ」
俺はあるゲームを指差して言った。
「えっ?あ、あれやるの…? 」
シノは少し後退りながら言ってきた。
俺が選んだのは、銃型の機械で、画面に出てくるゾンビを撃ち殺すホラーグロゲームだ。
「僕は別に構わないけど? 」
「わ、わかったわ…。うん…。大丈夫」
ん?なんだシノ?怖いの苦手なのか?これは面白いかもしれないな…。
と少しイタズラ心が出てきた。
「じゃあ、まずは俺とトウイがやるから、終わったら次はシノな」
「は、はい…。でもで、出来るだけ死なないように頑張ってね」
「ワカッテルヨ」
「なんでカタコトなの? 」
気のせいだよシノ。あっ、始まった。
そうして、俺とトウイはゾンビを撃ち殺して、ゾンビが急に出てくると、シノはビクッとしていた。
時々後ろを見てみると、シノは下を見て、ゾンビの大きな…てかうるさい!叫びをあげてくると、キャアと小さく叫んでいた。うん。おもしろい。
そうして三分位すると、俺のHPは無くなりゲームオーバーになった。
そうして機械を置くと、トウイが
「ちゃんとすぐに死ぬから」
と呟いてきた。
そういえば心読めるんだっけコイツ。いや、てか読むなよコラ。
トウイは宣言通り、あっさりとゲームオーバーになりシノと交代した。
「はい交代」
「わ、わかった」
よく見ると、少しビクビクしている。がっ、関係ない!
機械を持ちお金投入!
レッツスタート!
ー---
始まると、シノはゾンビが出てくるたんびに驚き、弾を乱射していた。
「おいシノ…。そこは画面外だぞ…」
「は、はいごめんなさい…」
犬、虫、巨大ヒルなど出てくると、シノの反応はゾンビよりも大きく叫んでいる。
ちなみに、ローカルルールで、お互いゲームオーバーになるまで一緒にいるということになっている。
シノは既にゲームオーバーになっているが、俺はちがう!
トウイとやったときのは、わざと死んだのだ!
トウイもそれがわかってるようで、すぐに死んだ。
ちなみに、トウイは笑いを堪えてプレイを見ていた。気持ちはわからんではないが。
そしてる内に、ステージはラスボスまでいき、銃を射って応戦していた。
このボスさすがにキモいな…。何に例えればいいか分からないレベルだぞ。
シノはもう、少し涙目の状態だ。
うっ…。少し罪悪感があるな…。
とまぁ、そんなわけでわざと死ぬまでもなく、ボスに殺られました♪
どこを射っても射っても倒せる気配がない!なんなんだあれは!
「ふぅ。さて、次は俺が交代…と言いたいところだが、その様子じゃ無理そうだから、少し休憩しよう」
だってシノの目がウルウルしてるんだもん!これ以上は続けられないよ!
そうしてるとトウイが、肩に手をおき
「女の子をいじめちゃ駄目だよヒロヤ君」
わかってるよ!くそっ!なんも言い返せないじゃないか!
休憩するために、俺達は手頃に座れる椅子に座った。
トウイは「クレープ買ってくるね」っと
、俺にまた呟いて行った。
シノはいまだに俯いている状態である。
「え~と。なんかごめん」
「…何が…」
うわっ!怒ってる!これは絶対怒ってるよ!
トウイ!この場合俺はどうしたらいい!?
『笑えばいいと思うよ』
黙れ死ね!誰だよお前!?
ってこんなことしてる場合じゃない!とにかく謝るんだ俺!
「いやさ、無理矢理ゾンビゲームをやらせて、嫌だったのわからなくて…。本当にごめん! 」
手を合わせて頭を下げる。本当は気づいてたのはスルーしよう。
するとシノは
「もういいわよ別に。気にしてないから」
声が気にしてるよね?絶対気にしてるよね?
「本当にごめんなさい!クレープでも何でも奢るんで、許してください! 」
するとシノは少し反応を見せた。
おっ?いけるかな?
「クレープでなんかつれないわよ」
いける!いけるぞ!
どうやらシノは甘いものが好きらしい。
女の子だもなやっぱ。
「じゃあパフェ! 」
「……。仕方ない。それで許してあげる」
と立ち上がり言った。顔が若干嬉しそうだった。
するとトウイがクレープを食べながらこっちに近づいてきた。
「やぁ少年。お疲れだね。で、許してもらえた? 」
「ああ。パフェで手をうってもらった」
「うん。知ってるけどね」
じゃあ聞くなよ。
てか、ん?
「何で知ってんだよ? 」
「それはねぇ」
「二人とも。何してるの?行くわよ」
「行くって、何処に? 」
「パフェ食べに。ちゃんと奢ってよね? 」
「あ~はい。わかりました」
そうして、三人でパフェを食べて今日の一日は終了した。
ー---帰りの電車の中
「そういえば、お前どこから聞いてたんだよ? 」
「えっ?何が? 」
「とぼけるな。俺がパフェで許してもらったときのことだ」
ああそれねっとトウイは思いだし言った。
「一から十まで」
「なるほど、つまり全部聞いていたって訳か…。死ね! 」
痛恨の一撃をトウイはくらい、トウイは倒れた。
安らかに眠れ、友よ…。
「殺さないでよ! 」
「ちっ! 」
「まぁ話は戻して、おかげで面白いものもとれたしね。今日は充実した一日だったね」
「ん?ああそうだな」
なんのことだが知らないが、トウイの言葉に相づちをうち。電車の中から夕陽を見ていた。
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