ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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合同合宿
夏休み!そして合宿! 前編
前書き
どうも。一ページ書くたんびに進化する!それが『心はいつも自由(フリーダム)』…作者だ!!
とまあなんか叫んで見ましたけど、実際に書き慣れてきたんでガンダムに例えて見ました。
決勝戦から数日間、帰りのSHRだ。
「え~明日から夏休みに入る!わかっていると思うがもちろん宿題も出るぞ!?まあ宿題なんてテキトウにやっとけやっとけ!問題はこの夏休みの間にいい思い出を作ることだ!!そう思わないかお前たち!?」
「まさにその通りだぜ我妻! 」
「教師としてそれはどうかと思いますけど、良いこと言ってますよ我妻先生! 」
「宿題なんてくそくらえだ! 」
「あんた最高の先生だよ! 」
「はっはっはっ!そうだろうそうだろう!?もっと讃えてくれ!!」
「あーがーつまー!!あーがーつまー!! 」
……。
冷ややかな目でクラスを見渡す。なんだ?俺がおかしいのか?ち、違うと言ってくれ!
「楽しいクラスだと思うけど?」
「やっぱりお前が答えるんだな…」
「まあまあ。そんなことよりもこのあとムウさんが部室に集まれって連絡があったよ」
「なんだ?また出番が少ないとかの文句から始まるのか?俺はもうこりごりだぞ」
「ムウさん最近顔を出す余裕がないくらい忙しかったらしいし大丈夫だと思うよ」
「そうか。シノ、とういうわけでこのあと部室に集合らしい。わかったか」
「聞いてたわよ。にしても何の用で集めるのかしら? 」
「行けばわかるよきっと」
「それもそうね」
ーーー--
そうして部室に来てみたが、ムウさんがどこにも見当たらなかった。
「まだ来てないのかしら。じゃあとりあえず座って待ってましょう」
「まあそうするしかないよな、うん」
椅子に座り、ムウさんが来るのを待つことにした。
ーーー--三十分後
「………来ないな」
「来ないわね」
「ZZZzz…」
トウイは寝ているし。そういえば最近眠そうにしていたからな。
そう思っていると部室の扉が思い切り開かれた。
「待たせたな!読者は忘れている頃だと思うがムウだ!よーく覚えておいてくれ! 」
「誰に言ってるんですかムウさん?んで、何の用で集められたんですか? 」
「ああそれはだな………」
ポケットから紙を出すと、俺達に見せてきた。
「明後日から合宿に行くぞ。場所はニールセンラボ。俺たちはまだ新設校だし、まだ一回しか全国出場を果たしていないから行ける資格はない。そこで、俺はわざわざ東京に行ってきた! 」
「「何で? 」」
「東京のとあるガンプラバーに行って、大尉と話をしてきたんだ。大尉のところのチームも全国出場を果たしているからな、そこと合同でニールセンラボに行けるようにしてもらえたんだ。さすが大尉………器がでかかったな」
さっきから大尉大尉と言っているが、俺たちは誰のことかさっぱりわからないんだが。てかなぜ大尉?普通に名前で言えよ。
「ちなみにニールセンラボには、全国の強者が集っている場所だ。実力は予選とは比べ物にならない程のものだと思えよ」
「了解」
「わかりました」
「ZZZzz…」
ていうかまだ寝てるんかい!起きろ!
トウイの頭を叩くと、痛そうに起き上がった。
「ちょっ。痛いんだけどヒロヤ君」
「そんなに眠いなら早く寝ろよ。昨日何時に寝たんだよ? 」
「え~と…。一時半」
「遅っ!もっと早く寝ろよ!そりゃ眠くもなるわ! 」
「いや~。ちょっとガンプラいじってたもので…」
「ガンプラをいじるのはいいけど、あまり根をつめるなよ」
「わかってるよ」
欠伸をしながら返事をしてきた。
「じゃあ話を戻すぞ。合同という形で行くから、まずは大尉のところの学校に向かい、そこから一緒に行くことになった。各々ちゃんと準備をしてくるように。あとトウイは酔い止めを持ってこいよ」
「僕なぜか酔い止め効かないんですけど………」
「じゃあ寝ていたら?そうしていれば多分酔わないと思うし」
「それじゃそうしようかな」
「じゃあ、話はこれまで。今日はもう帰って準備に取りかかれ。じゃあな」
そう言ってムウさんは部室から出ていった。
「俺たちも帰るか? 」
「まあ帰って準備をしろって言われたし、そうしましょ」
「了解」
そうして俺たちも家に帰ることにした。
ーーー--
そうして二日後。一度東京に向かうため電車で二時間ちょっと。そこからタクシーで移動して着いた。
ちなみについでだが、トウイは電柱にもたれ掛かっている。
「どうもラル大尉。俺たちもニールセンラボに連れていただき感謝します」
「別に構わんよ。そちらこそ、わざわざ東京まで足を運んでくれてご苦労だムウ君。では早速バスに乗り込もう」
一礼をしたあと握手を交わし、ラル大尉と言われた人とムウさんがこちらに来た。とりあえずラルさんとでも言っとこう。
すると、ラルさんがいきなり俺の目の前に来て顔を近づけてきた。
「ほう………いい目をしているな。どんな困難にも正面から受け止め、決して折れない不屈の魂を持った目だ」
「ど、どうも…」
突然のことで驚きながらも返事をする。なんなんだこの人は?
「他の二人も似たような目をしている………まさにチーム一丸となっている、良いチームだ」
「は、はあ………」
「ラルさーん!もう天之川学園の人たちは着いたのー!?僕たちもう待ちくたびれちゃったよ! 」
「ん?ああすまないミヤモト君。もう来ているぞ」
ラルさんがそう言うと、学校…聖鳳学園から三人の姿が現れた。
「紹介しよう。彼女らが聖鳳学園ガンプラバトル部のメンバーだ」
「僕はミヤモト ユウ。気安くユウって呼んでね」
すぐにミヤモト ユウと言われる、黒髪のロングストレートの少女が元気よく自己紹介をしてきた。
「ちなみに左にいる大きくてメガネをかけている男の人がヒナタ シンジ先輩!右にいる大人しくて可愛い女の子がモチヅキ ミサキちゃんだよ! 」
「よろしくお願いします………」
「部長のヒナタ シンジだ。合宿の間、よろしく頼む」
右手を差し出してきたので、一応部長のシノが握手をした。(じゃんけんで決めました)
「トオサカ シノです。私たちも参加させてもらい、本当にありがとうございます」
「僕はハルカゼ トウイ…探て「サオトメ ヒロヤだ。よろしく頼むな」…ヒロヤ君。僕まだ紹介中なんだけど? 」
知らん。いい加減そのネタやめろよ。正直飽きてきたんだよ。てか今回は回復早いな。移動中寝ていたからか?
「え~。僕個人は気に入ってるんだけどな~」
「だから知らねーよ」
「まあそれはさておき。お互い自己紹介は終わったんだ。我々もバスに乗ってニールセンラボに向かおうではないか」
そういうとラルさんとムウさんが先にバスに乗り込んだので、俺たちもバスに乗った。
ーーー--
「んで、なんだこの席順は? 」
八人しかいないので、合計十人は入れる小さなバスなのだが、なぜかイスが前五つ。後ろ五つと別れている。
前は左からトウイ、ヒナタ、シノ、ムウさん、ラルさん。後ろは俺、ミヤモト、モチヅキとなっている。
俺だけハブられているんだけどどういうこと?
「き、気にした、ら………敗け、だよ…ヒロヤ君…」
「気にするわ! 」
「まあまあそう言わずに、楽しんでいこうよ!」
ミヤモトがそう言ってくるが、楽しめる気が全くしない。てかいったい何を楽しめと?
「な、なんかはな、しでもす、すれば…? 」
「話せる話題なんか俺持ってねーつっの! 」
「あっじゃあヒロヤのガンプラを見せてよ!僕見てみたいな! 」
「ん?まあ別に構わんが」
そう言って、鞄からケルサスガンダムを取り出して見せた。
「へぇ~。やっぱり似ているんだね」
「似ている?ああ、ナンチャラバーニングってのか」
「ビ、ビルドバーニング…ね…」
「そうそれ」
「ちょっと触ってもいいかな? 」
「別にいいぞ?ほれ」
ケルサスガンダムをミヤモトに渡し、窓から外を見る。いい天気だな~。
呑気にそんなことを思っている内に、隣でミヤモトが「おお~」とか「すごーい」とか言っている。
「この武器とか自作したの? 」
グラディウスとルミノックスを鞘から抜いて聞いてきた。
「いや。黒い方は元から装備してあって、白い方はそこで酔い潰れている奴が作った」
「へぇ~すごいね!これ両方同じ性能なの? 」
「ああそうだぞ」
「ほぉ~。………ねぇ。ニールセンラボに着いたら僕とバトルしない? 」
「いいぞ。そのバトル受けてたつ。ところでミヤモトのガンプラってどんなのなんだ?」
こっちだけ見せるのも平等ではないから、ミヤモトのガンプラも見ておきたい。
「ユウでいいよ。僕はアストレイをベースに作ったガンプラだよ。まあガンプラは今はまだ見せられないかな~」
「それじゃ俺だけ見せ損じゃないかよ」
「すぐに分かるから大丈夫だよ!気にしない! 」
「はぁ…」
そうしてケルサスガンダムは返してもらい、そこから他の話もしだした。
「でね、僕は中学生の頃の体育祭とか、男子にも負けず全部一番を取ったりしたんだ」
「なんなんだお前のその身体能力の高さは?女なんだよな? 」
「これでもれっきとした女の子だよ。失礼しちゃうな~。ねえミサキちゃん? 」
「うん………」
頷きながらも返答してきた。だって男子にも負けず劣らずに一番ってすごすぎだろ。
「うおっ!? 」
「?どうしたの?いきなり声なんかあげて? 」
「いや、なんか身体中に悪寒が走った………誰かが俺に向けて殺意でも向けてきたのか…? 」
「ヒ、ヒロヤ君…。あながち間違、い、じゃない…よ…」
なんだと!?誰だ!?誰が俺に殺意を向けてるんだ!?
「殺、意というよりも…。怒、ってるって方が、あってるかな…」
「はあぁ? 」
俺誰かに怒られるようなことしたか?見に覚えがないぞ?
「ま、まあ気にしなさんな…。ウプッ」
いや気になるだろ。誰だよ本当に?逆恨みとかやめてくれよ。
そんなこんなで、話をしている内にニールセンラボに着いた。
「着いたぞ。ニールセンラボだ。では忘れ物がないようにきちんと確認してから降りてきてくれたまえ」
ラルさんはそう言うと、ムウさんと一緒に先に降りた。
「ここがニールセンラボか…」
バスから降り、ニールセンラボを見上げる。なかなかデカイ建物だ。
「さて、じゃあ俺たち天之川学園は一旦荷物をまとめて部屋に向かうぞ。聖鳳学園の方も一旦そうするらしいしな。部屋に荷物を置きしだい自由行動だ。ちなみに部屋は二部屋で、俺は大尉のところとに行くが、お前たちは勝手に分けてろ」
ムウさんはそれだけ言って鍵を二つ渡した後、ラルさんと一緒に部屋に向かった。
「勝手に分けてろって…。どう考えても俺とトウイが同じ部屋になるだろ…」
「あっごめん。僕一人でいい? 」
はっ?何言ってんのコイツ?また何か企んでいるのか?
「なんでさ? 」
「まあその…。いろいろありまして…」
なにやら言いづらそうにしている。普段みたいに何かを企んでいるのではなく、ただ何かありそうな顔をしている。
「…ちなみにそのいろいろってのは言えるのか? 」
「………言えないかな」
「…はぁ…。どうするよシノ?こうなったらトウイが一人部屋になるけど? 」
「訳ありっぽいし、私はヒロヤの判断に任せるわ」
「おいおい…。仕方ない。俺とシノ、トウイは一人部屋にするか」
「ごめん助かるよ」
「気にするな。じゃあ行くぞ」
トウイに鍵を渡し、分かれて別の部屋に向かった。
部屋の前に来て、鍵を差して扉を開ける。
「なかなか広いな。なあシノ? 」
中に入り、シノの方を振り向くとなにやら落ち着いてないご様子だ。
「?どうしたシノ? 」
しかし聞こえていないのか反応がなく、もう一度呼び掛けてみた。
「えっ!?ああなにヒロヤ? 」
「いやボーッとしてたから、何かあったのかなって」
「いや、その…あのねヒロヤ」
「ん? 」
荷物をテキトウに置いて、中からケルサスガンダムやその他道具も出しながら返事をする。
「だ、男女が同じ部屋で寝泊まりするのはどうかなって思って…」
「あっ」
シノが赤くなりながら言いきると、俺も次第に顔に熱を帯びてきた。
どうやら俺は事の重大さを理解していなかったようだ。男女が同じ部屋で寝泊まりするのは問題だ。俺は特にやましい気持ちなど欠片もないのだが、俺個人として問題がある。読者も忘れていると思うが、俺は女が苦手です。
しかしもうトウイの部屋には移れない状況…。詰んだな。
「だ、大丈夫!私ヒロヤの事信用しているから! 」
と焦りながらもフォローをしてきてくれた。正直そう思ってくれるだけでも助かるよ…。
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