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歌集「春雪花」

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 陽光に

  蕾色づく

    水仙に

 春を感じも

    君ぞ居ぬなり



 仕事の帰り道、ふと見れば水仙の蕾が黄色く色づいている。春は来ていると微笑もうとしたら…君がここへ居ないことがとても寂しく、そこから足早に家へと帰る…。



 番いなく

  雀の一羽

    迷いなく

 我は要らぬと

   飛びにけるかな



 雀を愛する人と居られない自分と重ねも、結局その雀は彼と同じく、私なぞ要らぬと言う風に飛び去ってしまった。
 雀は仲間の元へ戻ったが、私は一人であることに変わりはない…。


 
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