歌集「春雪花」
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
2
君去りて
告げることなき
言の葉の
痛む心に
春はなかりき
暖かい筈の春。しかし、好きな人の居ない春は虚しく、冬の様に感じる。
いっそ言葉にして彼に告げ、拒絶されれば諦め切れるのか…?いや…彼を傷付けるだけなのではないか…?
雪深く
胸の内より
湧き出づる
君想うるは
春を知らじぞ
雪は未だ深い。その中で彼を想う心はずっと降り積もってゆく…。雪が解け始めても、きっと私には春が来ないだろう…。
近くに好きな人の実家があるため、その前を通る度に心が軋むんですよね…。
この二首は、そこを通る時にふと詠んだもの。
ページ上へ戻る