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ワンピースの世界に

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1話

「う~ん」

目が覚めると小舟の中にいた、船の中には刀が一本と小さなカバンが置いてあった。

(遠くに見える島がフーシャ村か?先に行ってみようかなルフィにも会ってみたいし)

船を操作して、フーシャ村に向かっていると、頭の中に六式や覇気、剣術や航海術、能力を使った戦闘などの知識が流れ込んできた。

(これって神様のご加護かな?今の段階でも俺ってかなり強いよな・・・たぶん。それにこの刀は最上大業物『白連』か、いい物を貰ったよな・・・大事にしよ)

村に近づいていくと、海中から主が現れた。

(コイツって原作でシャンクスの腕を食いちぎった奴だよな・・・ここで始末しておくか)

刀を取ると、向かって来る主に横一閃になぎ払うと頭が切断されて海に落ちて沈んでいった。

(・・・・・・・・・ちょっと・・・・・・やりすぎたかな・・・・・まぁ、いいか)

刀を鞘に戻して、フーシャ村に向かって行く。

(それにしても今は何歳くらいなんだろう?それもちゃんと決めておけば良かったな・・・12歳位だとは思うんだけど、アーロンが来るまではフーシャ村に滞在していよう、そうすればエースやサボと知り合えるだろうし)

村に入って、少し歩くと人がいたので声をかけてみた

「こんにちは、ちょっと聞きたいんだけど良いですか?」

「こんにちは、初めて見る子だね」

「いま船で着いた所なんだ」

「そうか、ようこそフーシャ村へ・・・それで聞きたい事とは?」

「何処か食事できるとこはありますか?」

「食事ならそこの酒場に行けばいいよ、マキノと言う女性がいるからね」

「ありがとう」

礼を言って酒場に向かって歩いていく

(初めての原作キャラだな、楽しみだ)

扉を開けて入っていく

「いらっしゃいませ、初めて見る顔ね」

「あ、いま着いたばっかりなんです」

「何にしますか?」

「ん~と、おすすめをお願いします」

カウンターに座ると、すぐ近くにルフィが座っていた。

(店に入る前の二人の会話からすると、あの山賊がシャンクスに酒をかけた後ってことは分かったな・・・なら、近くにいる山賊は今日ルフィを海に突き落とす事になるんだよな・・・まぁ、タイミングはちょうど良かったな)

色々考えているとマキノが料理を持ってきた。

「おまちどうさま」

俺の前に置かれた料理は、スタミナがつきそうな肉料理だった。

「美味しそうだな、いただきます」

一口食べると

「美味しい」

「そう?良かった」

夢中で食べ始めていくと、隣のルフィが涎を垂らしながら見てくる

「・・・・・・・食べるか?」

そう言って手を付けてない部分を差し出すと、一瞬で口の中に消えていった。

「ありがとな、お前良い奴だな」

嬉しそうに笑うルフィに対してマキノが注意しだした。

「もうルフィ、ほかの人の料理に手を出したらダメでしょう」

「え~でも食って良いって言ったんだぞ」

「俺もお腹一杯になったから、いいですよ」

などと話していると15人程の人が入ってきた。

「邪魔するぜ」

(コイツ等が山賊か・・・ルフィはゲッとか言ってるし)

「今日は海賊がいないんだな、静かでいい・・・何ボーっとしてる、酒だ」

「は、はい」

マキノが酒を山賊出しているあいだに、ルフィは山賊を睨み続けている。

(原作をあんまり気にしないでいいなら、俺が助けてもいいんだよな?見聞色の覇気で辺りを見ると船が一隻向かって来てるから、多分シャンクス達だろうし・・・俺あの山賊に勝てるよな?主も倒したし)

そんな事を考えていると、ルフィが山賊達に怒り出した。

「シャンクス達をバカにするなよ!!!腰抜けなんかじゃあない!!」

「やめなさい、ルフィ」

マキノが止めるが収まる気配がない

「シャンクス達をバカにするなよ!!!」

「あん?うるさいガキだな」

「シャンクスを馬鹿にしたことを取り消せ」

「あの海賊を腰抜けと言っただけだろ?本当のことじゃねぇか」

「黙れ!!」

ルフィは山賊を殴ろうと手を伸ばすと、手が3mほど伸びた

「「「「ええ~~~」」」」

山賊が驚いて声を上げる

(本当に伸びるんだな、ちょっと感動した)

「お前、能力者か?」

「そうだ、ゴムゴムの実を食べた、ゴム人間だ」

「ククッ、こいつを売ればソコソコの金になるだろう」

そう言ってルフィを捕まえ、店から出ていった・・・

(マキノも後を追っていったし、怪我される前に助けよう)

俺もあとを追って店を出ようとすると

「待ってくれ、その子を放してくれ!!頼む!!」

その人は土下座をすると

「ルフィが何をやったのかは知らんし、あんた達と争う気もない。失礼でなければ金も払う、その子を放してくれ」

「さすがは年寄りだな、世の中の渡り方をよく知ってるな。だが駄目だ、こいつは俺を怒らせたんだからな」

「悪いのはお前等だ!!この山ザル!!」

「やっぱり売り飛ばすのはやめよう、ここで殺す」

山賊が剣を抜き、ルフィに振り下ろそうとする

「ルフィ」

「頼む、見逃してくれ」

マキノと村長の言葉を無視して、剣が振り下ろされた。

「剃」

一瞬で山賊の懐に潜り込むと、剣を握っている右手を蹴って弾く。

「グッ」

(今ので右手は折れただろ・・・たぶん)

「大丈夫かルフィ」

「お前助けてくれたのか、ありがとう」

「クソガキ・・・テメェは誰だ」

「さあ、誰だろうな」

「チッふざけやがって、おい、こいつから殺せ」

言葉ともに周りの山賊が一斉にかかってきた。

(初めての実践だし、いろいろ試してみるか・・・)

斬りかかってきた敵に対して

「鉄塊」

全部の攻撃を受け止めたあと、両手の人差し指に力を込めて

「指銃」

目の前の敵を倒し、離れた場所にいる残りに向かって

「嵐脚」

周りのモブを倒して、残りは1人・・・

(コイツって確か賞金首だったよな)

「あんたってさ、いくらの賞金首なんだ?」

「えっ・・・はっ800万だ」

「まあ、0よりかはいいか・・・獣巌」

最後の一人も意識を失い地面に倒れた。

山賊全員を倒して振り向くと、ルフィを始めマキノや村の住人も唖然としていた

(まぁ、いきなりこんなの見せられたら驚くよな)

「ルフィ怪我はないか?」

「うん、無い」

「なら良かった」

「お前強いんだな」

「修業してるからね」

ルフィと話していると、シャンクス達が現れた。

「港に迎えがないから何事かと思えば、倒れているのは山賊だよな」

「シャンクス」

「船長さん」

「一体何があったんだ?」

ルフィとマキノがシャンクスに説明をしているあいだに、俺は村長に近寄っていった。

「すまんな、ルフィが助けられた」

「いや、俺が勝手にしたことなんで気にしないでください。それより、この山賊は800万の賞金首らしいので、軍に引き渡してそれを俺が壊した建物の修繕費にでもして下さい」

「わかった、軍にはわしから連絡しておこう」

「お願いします」

村長と話しているとシャンクスとルフィが近づいてきた。

「ルフィを助けてくれたんだってな、ありがとう、俺の友達を救ってくれて」

「スゲェー強かったんだぜ」

「この人がルフィの言ってたシャンクスか?」

「ああ、そうだ、赤髪海賊団のシャンクスだ」

「へ~(やっぱり強そうだし、格好良いよな)」

俺がジロジロ見ていると

「ん?どうした、俺の顔に何かついてるか?」

「いや、ルフィの言ったとおり強そうだなと思って」

「そうか・・・お前も強そうだな」

「もっと強くなりたいとは思うけどね」

「フフッ・・・ところで、お前の名はまだ聞いてないな」

「あっ・・・俺も聞いてない、名前はなんだ?」

「・・・・・・・・名前か・・・・なんだろう?(名前か・・・そういえば決めてなかったな、どうしようかな)」

俺が悩んでいるのを、ルフィとシャンクスだけではなく、赤髪海賊団やマキノ、周りにいた村人も俺を見てくる。

「う~ん・・・名前・・・カイト・・・カイトって呼んでくれ」

「カイトか俺はルフィだ」

「知ってるよ」

少し遅めの自己紹介をしてから、マキノの酒場で宴が始まり俺も参加させてもらった。

(ルフィが宴大好きなのはシャンクスの影響なのかな?でも、ルフィにも会えたしこの後はゆっくり考えながらでもいいだろう、10年近くは時間もあるはずだし・・・神様も好きに生きればいいって言ってたし)

やりたい事は色々あるけど、今日はこんな感じでいいや。























































































 
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