天空遊園地
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回転ジェットコースターと木の葉
少年はお辞儀をすると、自己紹介をした
「僕の名前は、水無月コノハ(みなづきこのは)という。僕には名前がなくてね、王様につけてもらったのさ」
「王様?」
「あぁ、この遊園地のお城には、僕らをまとめる王様がいてね、僕らは王様の指示のもとに動いてるのさ。さて、話は終わりだ。いくつかの質問をさせてもらう。兄さんはどうして、ここに来たんだ?」
俺は、迷うことのないまっすぐな目で、答えた
「決まってるだろ、妹を助けるためだ」
「ほう、では次。兄さんはどうして、ここに来れた?」
俺はチケットを出して、見つめた。色々と、ここまでのことを思い返しながら、見つめていた
「俺にもわからねぇ・・・・このチケット、たぶん、空音が作ったものだと思うんだけど、それを持ったら、突然ここに・・・・」
「ほうほう、では最後
どうして、王様と同じ顔なんだ?
今までの管理人が見逃した理由が、その顔にあると、僕は思う。理由があるなら教えて欲しい」
俺の顔が・・・・この遊園地を仕切る王様と同じ・・・・?
「その王様、名前はなんて言うんだ」
「恐れ多くて、あまり言ってはいけないのだが、この謎を解き明かすのなら教えよう
ソル・スカイ。本名を「青葉高晴」という」
・・・・う、嘘だろ・・・・俺と同じ顔、同じ名前の人物が、ほかにいるなんて・・・・ありえない、何が起こってるって言うんだ!
「俺の名前も、青葉高晴だ。わけがわからない。俺にも、王様と同じ顔の理由が、わからないんだよ!」
「そうか、頭を混乱させてしまったようだな。正直、僕も混乱している。ほかの管理人が見逃したのには、なにか理由があるはずだ。だが、それは結局はっきりしなかった。兄さんがなぜここにいるのも、どうしてここに来たのも、結局、謎のままだ
ただ、兄さんの「妹を助けたい」思いは伝わった。この場所をどうするのかわからないが、兄さんは必ず、何かを起こす
それが僕らにとって、不幸でも、幸せでも、なにかの運命だと思って、受け止めよう
・・・・先に進むといい。まだ会っていない管理人がいるなら、会って、王様に会わせるよう頼んでみるといい
僕には、恐れ多くて・・・・怖くてできないよ
そして、妹の情報だが、ここまで乗せておいて、僕は何も知らない。
だが、おそらく、メリーゴーランドの管理人が知っているはずだ。あそこに子供はよく集まる
近い場所から管理人に会っていったとして、まだ、出会ってないはずだ。あそこが頼みの綱だ」
最後に、コノハは、人差し指をピンと立てた
「さぁ、行くといいさ」
俺は走って、メリーゴーランドへと向かった
情報は得られた。多すぎるくらいに・・・・どうやら、解決しなきゃいけない問題が、増えた気がする
なぜか木の葉が、一回転して、俺の目の前を通り過ぎていった・・・・
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