ガンダムビルドファイターズ ~try hope~
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準決勝 夢弓学園対天山学園
「どうやら決勝まで勝ち上がってきてくれたか………」
天之川学園対、白石学校の試合を控え室で見ていたヨシナが呟いた。
「さて。決勝は天之川学園と決まったが、問題は次の天山学園だよ。わかっているね三人とも?」
「わかってますヤマダ先生。二人もわかっているか?」
「ああ」
「わかってます」
「ならいい基本的に作戦と指揮はヨシナ君に任せる。頼んだよ」
「わかりました」
ヤマダ先生は言い終わった後、控え室から出ていった。
「ところでヨシナさん。天山学園ってどんなチームなんですか?」
「俺たちよくわかんねえんだけど? 」
ヤマダ先生が出た後、すぐにアマミヤ君とコムカイ君が聞いてきた。
「天山学園は、一人だけずば抜けて強い人物がいる。入学して三年間、お互いライバルみたいに競いあった」
「となると、そいつ一人だけ気をつければいいってわけか」
「だからと言って油断は禁物だ。他の二人も並のファイターよりも実力はある。心してかかるんだ」
「りょ~かい」
「わかりました」
「よし。では私たちも行こうか」
控え室から出てバトルシステムに向かう途中、天山学園と遭遇した。
「ようリンドウ!久しぶりだな! 」
「ああ。久しぶりだなサカキ」
サカキと言われる人物は、手を振ってこちらに駆け寄ってくる。
「にしてもそっちは新一年生二人がレギュラーか!試合見てたけど強そうだな!」
「ああ。二人ともいい腕をしているよ」
「ほー。こりゃ試合が楽しみだ。じゃ!今回も勝たせてもらうぜリンドウ! 」
「残念ながら、今回は私たちが勝たせてもらうよサカキ」
お互い勝利宣言をし、サカキは先にバトルシステムに向かっていった。
そのすれ違いさまに、天之川学園のメンバーが出てきた。
「やあサオトメ君。それにハルカゼ君にトオサカ君。決勝進出おめでとう」
「「ありがとうございます」」
「そりゃどうも。次はお前たちの試合だったな。まあ頑張れよ」
「おいおい素人………ずいぶん余裕じゃねえか?決勝まで勝ち上がったから調子のってんのか? 」
「はあ!?別に調子のってねえよ!てかいい加減名前で呼べよ! 」
「はっ!断るね! 」
「んだとぉ!? 」
「ほらほら。そこまでにしなさいよ」
仲裁にトオサカ君が入り、二人は納得いかないように止めた。
「サオトメ君。決勝で待っててくださいね。私たちも勝ち上がってきますから」
「あ~わかった。わかったから手を離してくれないか? 」
そう言われ、アマミヤ君はサオトメ君から手を離した。それを見ていたトオサカ君が、なにやら気に入らないように見えたのは気のせいだろうか?まあいい。
「さて、そろそろ私たちも行くとしよう。行くぞ。コムカイ君。アマミヤ君」
そう言ってサオトメ君達の横を通ろうとしたとき
「負けんじゃねえぞ」
と小さく言われた。ふっ、負ける気など………毛頭にない!
そして、バトルシステムがある場所まで移動した。
「リンドウ。やっと来たか。待ちわびたぜ! 」
「ふっ………すまない。ちょっとばかし話をしていたのでね」
「そうか、まあいい。さあ!始めようぜ! 」
「ただいまより、宮城予選全日本ガンプラバトル選手権中高部準決勝。夢弓学園、チームセイントライズ対。天山学園、チームフェイトの試合を開始します」
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to B』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 2 colony』
フィールドは、コロニー内のヘリオポリスだ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「ヨシナ リンドウ。聖騎士ガンダム」
「コムカイ ユウト!フルアーマーユニコーンガンダム、プランBプラス! 」
「アマミヤ アカネ!フェザーガンダムゼロ! 」
「チームセイントライズ!出陣する!」
そして、準決勝が開始された。
ーーー--
「さ~て。相手はどんなガンプラかな? 」
「ヨシナさん。何か知りませんか? 」
「まずサカキは……っと。先に相手から現れてきたぞ」
姿を現してきたのは、デスティニーの改造機だ。
「ようリンドウ。まずは俺から先攻させてもらうぜ? 」
「ほぅ………一機だけとは自信満々だな。よかろう、きたまえ」
「そんじゃ行くぜ。ウルフスベイン! 」
そう言うと、後ろに装備されている二つの砲塔がこちらに向けて放たれた。
「デスティニーインパルスRのものか!だが! 」
撃たれたビームは聖騎士ガンダムの盾で防ぎきり、すぐさまにコムカイ君とアマミヤ君が反撃でツインバスターライフルとビームマグナムを撃つも、かわされてしまった。
「今度はこちらからいかせてもらうぞ! 」
剣を構え、デスティニーに向かっていく。
「おおこい! 」
デスティニーもエクスカリバーを一刀抜いて、振りかざした剣を受け止める。
「援護します! 」
フェザーガンダムゼロがツインバスターライフルの片方を構え、デスティニーに向けて出力を抑えた一本の小さな線が放たれた。
「ほっとな! 」
しかし軽々とかわし、聖騎士ガンダムと距離を取ってフェザーガンダムゼロにウルフスベインが向けられた直後、別方向からの攻撃によりすぐさま動きを止めた。
「ちっ!外したか! 」
「いや、それでいい。二人とも他の二機を探りつつ援護してくれたまえ」
「はい! 」
「わかった! 」
二人が返事をしたあと、すぐにデスティニーからのウルフスペインの砲撃がきたのを、盾で受けとめ接近していく。
あちらもエクスカリバーをもう一刀抜いて接近してきた。
「てやあぁ! 」
エクスカリバー二刀を振りかざしてきたのを盾と剣で受けとめる。
「こいつで! 」
ユニコーンガンダムがアームドアーマーVNでデスティニーを切り裂こうと接近したのを、直前でウルフスペインの二砲の攻撃を受けてしまった。
「くそっ!けどまだ機体は動く………! 」
ユニコーンガンダムの機体損傷は、左腕とサイドアーマー程度でおさまったようだ。
「甘いぜ一年坊! 」
デスティニーがつばぜり合いから離れユニコーンガンダムに向けてエクスカリバーを一刀投擲され、アームドアーマーBSが破壊された。
「なっ!? 」
「フィンファンネル! 」
マントの中からフィンファンネルを六基出し、デスティニーに向けて攻撃を開始し、アマミヤ君のツインバスターライフルの援護射撃も入るが全てかわされてしまい、ビームライフルでフィンファンネルを一基ずつ破壊されていった。
「あいからわずデタラメな強さだなサカキ」
「お前もな!リンドウ! 」
ビームライフルとウルフスペインでこちらに撃ってきたのをかわし、剣を振りかざしビームライフルを破壊した。
するといきなり、デスティニーが建物を攻撃してその中を潜っていった。
「いきなり後退した? 」
いったい何を考えているのだ?ここで撤退する理由はないはず…。
「コムカイ君。大丈夫ですか? 」
「ああ。左腕とサイドアーマー。それとアームドアーマーBSを破壊されたが右腕は大丈夫だ」
「そう。ヨシナさん、どうしますか? 」
「……アマミヤ君。コムカイ君。君たちは…」
ーーー--
「あっ!戻ってきた! 」
「よう!武装補充とエネルギーの満タン頼むな」
「了解。そんじゃ始めるぞ」
インパルス二機が、デスティニーにケーブルを接続する。その間に、無くなった武装等を装備した。
「にしても早くない?まだ粒子残量は結構残っているはずなのに」
「いや、念のためだ。あの時だけでも粒子残量の20%は使ったんだ。油断はできない」
「なるほどな…ほい終わったぞ」
ケーブルをデスティニーから外し、インパルス二機は離れていく。
「サンキュー。じゃあ行ってくるな」
「もし危なかったら俺たちのところに来いよ? 」
「そうそう。俺たちも戦えるんだから」
「わかってるよ。頼りにしてるぞ? 」
そう言って、リンドウ達のところに向けて移動した。
ーーー--
「む!?接近する機影………おそらくデスティニーだな。しかしいったい何をやっていたんだ? 」
そして予想通りに、接近してきたのはデスティニーだったが、無くなった筈の武装を装備していた。
「仲間から武装を取りにいっていたのか」
「そういうことだ!………ん?てか他の二機はどうした? 」
「それなら………」
すると、突如コロニーの真ん中から高出力のビームが二方向に向けて放たれ、そのまま一回転した。
「コロニーが!?テメェ………」
「これでもう、隠れることはできなくなったな」
「へっ!関係ねぇ…俺たちが勝つことには変わりないからな! 」
「いいや、今年は勝たせてもらうぞサカキ」
そして、デスティニーはエクスカリバーを一刀持ち、ビームライフルを撃ちながら接近してきた。こちらもそれを盾で防ぎつつ接近し、エクスカリバーとつばぜり合いを起こした。
ーーー--
「今だ!アマミヤ! 」
「了解です! 」
ツインバスターライフルをコロニーに撃ち込み、そのまま切断していく。
「にしてもヨシナさんも荒いことを考えるものだ。敵をあぶり出すためにコロニーを破壊しろとか」
「おかげで粒子残量があまりないですよ…」
「そう言うな。さて、後は敵機を見つけるだけだ」
「わかりました」
フェザーガンダムゼロがネオバードモードに変形し、その上にユニコーンガンダムが乗りそのまま捜索を開始した。
「……見つけました!あそこのタワーの物影に二機! 」
「よし!撃てアマミヤ! 」
ツインバスターライフルをタワーに向けて撃つと、すぐに気づきタワーから出てきた。
「さぁて。そんじゃ倒すか。突っ込め! 」
そして、インパルス二機に向かっていく。一機はソード。もう一機はミネルバのシルエットを装備していた。
「アマミヤ。お前はもうバスターライフルを使うなよ。攻撃は俺がやる」
ビームマグナムを構え、まずはミネルバのインパルスに向けて撃った。当然それはかわされたが、アームドアーマーDEですぐに追撃を開始した。
そのときにソードインパルスがエクスカリバー一刀を振りかざしてきたのをアームドアーマーDEで受けとめ、ビームトンファーで切り裂いた。
「あとはあいつだけか」
しかし、ソードインパルスが撃墜されたのを見て、ミネルバのインパルスはすぐに撤退していった。
「ちっ!追え! 」
すぐに追いかけてアームドアーマーDEやビームマグナムで攻撃をするも、ギリギリのところで回避されてしまう。
「チョロチョロと…」
そうしていると、いつの間にか聖騎士ガンダムとデスティニーの戦闘空域にたどり着いた。
聖騎士ガンダムとデスティニーはボロボロだった。
すると、インパルスがデスティニーに向けてなにやら光線を放っていた。
「デュートリオンビームか!?こいつ! 」
ビームマグナムをインパルスに向けてすぐに撃つと、回避行動をとらずに最後までデスティニーにデュートリオンビームを放って撃破されていった。
ーーー--
「はあっ! 」
「ほっ! 」
エクスカリバーを盾で受けとめ、剣でビームライフルを破壊すると、すぐさまウルフスペインで右腕を破壊され、左手で剣を持ち、振りかざしてウルフスペインと左腕で切断した。
デスティニーが後退するとビームブーメランを放ってきたのを盾で弾くと、すぐにエクスカリバーを振りかざしてきたのを後ろに下がって回避行動をとるも、右足が切断された。
エクスカリバーを一刀投擲してきたので、それに向けて、光の矢を纏めて五本投擲し、エクスカリバーを破壊した。その爆風を利用され、ウルフスペインの砲撃がよく見えず頭部が半壊した。すぐに体制を立て直し、残った光の矢を纏めて五本投擲すると、一本がウルフスペインに当たり破壊する。
「はぁ…はぁ。くそっ!粒子残量が! 」
「どうやらほとんど無いようだな………この勝負、私の勝ちだな」
「おいおい。勝手に決めんなよ。まだ終わってないぜ? 」
「ふっ………確かにそうだな」
そうしていると、遠くからインパルスの姿が見えてきた。
「サカキ君! 」
「いいタイミングだ! 」
すると、デスティニーが後退しインパルスに近づくと、なにやらインパルスが光線を放っていた。
「しまった! 」
すぐに止めさせようと接近したとき、インパルスが撃破された。
「すまねえヨシナさん!一機取り逃がしてた! 」
「いやいい。しかしこれで三対一だなサカキ」
「ははっ!だが俺はまだ諦めてないぜ?行くぞ! 」
すると残り一刀のエクスカリバーを引き抜き接近してくる。
「コムカイ君。アマミヤ君。手出しは無用だ! 」
こちらも剣を構えて接近する。
エクスカリバーを振りかざしてきたが、それをかわして攻撃するも、光の翼を出してかわされてしまった。
その攻防を繰り返していくと、デスティニーが後退する。
「くらえー!! 」
シン・アスカのデスティニー見たいにエクスカリバーを構えると、光の翼とともにより急接近してきた。
「こちらもいかせてもらう! 」
剣を突き出し、デスティニーに向けて急接近する。お互いが激突した衝撃の光で目が眩んだ。
「ちっ…お前の勝ちだな。リンドウ」
エクスカリバーは左肩に。聖騎士ガンダムの剣はデスティニーを貫いていた。
『BATTLE ENDED』
「全日本ガンプラバトル選手権中高部、準決勝勝利チーム。夢弓学園、チームセイントライズ」
ーーー--
「ふう…」
「勝ちましたねヨシナさん」
「にしても危なかったな。下手したらやられてたのは俺たちの方だった」
「ああ。そうだな」
「リンドウ」
アマミヤ君とコムカイ君と話をしてると、サカキが来ていた。
「おめでとう。お前達の勝ちだよ。ベタだけど、俺たちの分まで頑張れよ」
「本当にそうだな。だが、確かに受け取ったぞ」
握手を交わし、準決勝は終った。後は………。
観客席にいる、天之川学園の方を見た。
ーーー--
「「「「「あっ」」」」」
会場出ると、天之川学園のメンバーと鉢合わせをした。
「ヨシナ。勝ったんだな」
「ああ。決勝戦はよろしく頼むよ」
「機体とか大丈夫なんですか?あとコムカイ君も」
ハルカゼ君からそんなことを聞かれ、自分のガンプラを見る。
「まあダメージレベルがBだから、大したことはない。そうだろコムカイ君? 」
「そうだな。てか他人の心配する暇あんなら、どうやって足掻くかでも考えてたらどうだ? 」
「はっ!残念ながらこっちは負ける気ないんでね。そんなこと考えないな」
「ほーう。勝つ気でいんのかよ?まあそう思っていられるのも今のうちだけだ」
「コムカイ君。そこら辺にしたまえ。さて、私たちはこれから急いでガンプラを直しにいくから、ここまでにさせてもらおう。では明日にまた会おう」
「お互いに頑張りましょうね」
「そんじゃ」
そう告げて、ガンプラを直すため一度学園に向かった。
後書き
ヒ「なあ?今回俺の出番ってこれだけ?俺主人公だよな?」
ト「そんなことだってあるよヒロヤ君。これは主人公(?)として避けれないことだよ」
ヒ「(?)ってなんだ(?)って?俺一応主人公だからな!?」
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