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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百六十話 Masked Rider ー決戦ーその十四

「俺達だって戦うしかないんだよ」
「そうよ、とはいってもあんたはそう言っても仕掛けてくるのよね」
「その通りだよ」
 スサノオは余裕のある声で笑って鈴鹿にも返した。
「私にしてもそうでないと面白くない」
「やっぱりそうね」
「さて、私の考えを理解してくれている様だしな」
「ここで成敗してやるのです」 
 こんはその右手にもう小柄を出して逆手に持っていた、そのうえで。
 身構えてだ、そして言うのだった。
「春虎様、それでは」
「ああ、わかってるさ」
 春虎もこんのその言葉に応えた、そして。
 そのうえでだった、彼等は。
 スサノオの前で響鬼を軸として扇形に布陣した、それだけではなく。
 響鬼は姿を変えた、その姿は。
 赤い、夏目はその響鬼の赤くなった姿を見て言った。
「それが響鬼さんの全力を出される時の姿ですね」
「ああ、アームド形態っていってな」
「そうですか」
「まあこの姿にならないとな」
 ただ赤くなっただけではない、その手には剣もある。これまでの太鼓ではなくそれも手にしていた。そのうえで。
 響鬼は戦士達にだ、こう言った。
「俺が正面を受け持って」
「はい、僕達はですね」
「横からスサノオを狙うんですね」
「やっぱり正面が一番攻撃がくるからな」
 それ故にというのだ。
「一番タフな奴が受け持たないとな」
「大丈夫と聞くだけ野暮だな」
 角行鬼はその響鬼に対して述べた。
「そのことは」
「まあな」
「そうか、それじゃあな」
「ああ、正面は俺が受け持ってな」
 そして、とだ。響鬼もスサノオに言うのだった。
「君達は斜め、横から攻めてくれ」
「わかりました」
「じゃあ今から」
 夏目と春虎が応えてだ、そうしてだった。
 戦士達はスサノオを囲んでだった、それぞれの場所から攻撃をはじめた。式神や気を放ち突進する。それは響鬼も同じだった。
 響鬼は正面からスサノオに突進し剣での攻撃を浴びせた、そこから。
 夏目達も攻撃を行っていた、かなりの攻撃を浴びせていたが。
 スサノオは全く動じていない、鈴鹿は両手から気を放ってスサノオを撃った。確かな手応えはあった。だが。
 スサノオの動きはかわらない、全くダメージを受けていない感じだ。鈴鹿はそのスサノオを見て目を顰めさせて言った。
「今ので魔化魍にかなりのダメージを与えてきたけれど」
「それでもね」
「全く動じてないじゃない」
 こう京子に言うのだった。
「何だってのよ」
「それだけスサノオが強いってことだね」
 天馬も攻撃を放った、だがだった。
 やはりスサノオは動じていない、彼はそれを見て鈴鹿に言った。
「僕の攻撃にしても」
「あんたの今の攻撃もね」
 鈴鹿も今は減らず口を出していない、真剣そのものの面持ちだった。
「相当なものだったけれどな」
「酒呑童子は確かにかなり強いけれど」
 京子は伝説の時のことから今のスサノオについて言った。
「それでもね」
「こんなに強かったのかしら、酒呑童子って」
「いや、伝説よりもね」
 それよりもとだ、鈴鹿も言う。
「もっとしぶといわよ」
「そうなのね」
「まだましよ、実際のはね」
「そうか、それじゃあ」
「ああ、もっとな」
 それこそだと言ってだ、そのうえで。
 スサノオにさらに攻撃を浴びせる、それは冬児も同じで。
 接近戦で激しく拳を浴びせている、しかしどれだけ攻撃を浴びせてもだった。 
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