ハイスクールD×D大和の不死鳥
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43守護者第二戦目
俺は雨の守護者戦から帰ってきた簪の頭を撫でる
「お疲れ、簪」
「……うん」
それにしてもあれには驚いたな、山本さんが声をかけてきた
「しっかし、驚いたぜ。時雨蒼燕流と飛天御剣流を合わせた流派を使うなんてな」
「すみません、勝手にあわせてしまって」
「気にするなって、それでも、時雨蒼天流は体に負担がかかりすぎる、多用する事はするなよ?」
「わかってます」
「なら、俺から言うことはないな」
まあ、何であれ、一勝はできた、次の守護者戦は誰になるかな?
『二戦目が決まった!二戦目は霧の守護者対決だ!』
霧の対決か、クロームさんに幻術を特に鍛えてもらって良かった。
「ヤマト……勝ってくるね?」
「うん、お願いねいのり」
いのりはフィールドに転送される。
「リボーン、もしかして、ヴァリアーの霧の守護者って………」
ヴァリアーの霧の守護者は小さい赤ん坊、もしかして、アルコバレーノ?
「あぁ、ヤマトの思っている通りヴァリアーの守護者はアルコバレーノのバイパーだ」
「やっぱりか。まあ、いのりなら、勝てるな」
いのりなら、最強の赤ん坊にだって勝てる!
◇いのり
私の前に敵の霧の守護者マーモンがいる。
「あなたが相手?」
「ああ、そうさ」
赤ん坊なのに喋れる……リボーンと同じなの?
「あなたもアルコバレーノ?」
「ああ、そうさ。でも、リボーンと一緒にしないでほしい、僕は呪いを解く研究をしているのさ」
同じ赤ん坊なのに……
『準備が整いました!それでは霧の守護者戦スタートです!』
開始の合図で私が先に動く、私が片手を地面に付けるとマーモンのいるあたりから氷の柱が何本も地面から伸びる。それを交わすマーモン
「やはり僕と同じ術士か。でもこんな子供だましじゃ。僕から金は、とれないよ」
お金?そんなの取るつもり無いよ?
私の目の前に着くと、顔から触手みたいなのが伸びる
触手は私をとらえる。
私はマーモンの顔から出ている何本ものの触手で私の首を絞められている……。
「弱すぎるね。見せ物にもなりゃしない」
「誰に話してるの?」
私はそこにはいないよ?
「こっち」
私はマーモンの後ろに。触手の束は氷を囲んでいた
『なんとすごい幻覚なんだ!』
『お互い譲ることなく幻を作り出す息をもつかせぬ騙し合い。こんなすげー戦いはめったに見られるもんじゃあないぞー』
私ってそんなにすごいことしているの?
「よかったよ。ある程度の相手で。これで思う存分戦える」
まだ本気では無いのはわかっていたよ?
「けなげな攻撃だね」
そういうマーモンに氷の大蛇が現れてまとまりついた。
「ムム。この大蛇。幻覚ではないのか」
「私をただの術士とは思わないでね?」
今の私では、幻術勝負になれば勝てる確率は一割にも満たない、けど私には術いがいにもある
マーモンのおしゃぶりが光るだけで大蛇が砕ける
「僕もそろそろ力を開放するよ。」
私は最初と同じく地面に手を着ける
すると、あっちこっちから火柱が下から噴き上げた。
火柱からマーモンが出てきた。無傷………
「確かに君の幻覚は一級品だ。一瞬でも火柱にリアリティを感じれば焼け焦げてしまうほどにね」
「ゆえに弱点もまた、幻覚」
マーモンの顔が消えて、そこから光が出る。すると、体育館中の火柱が凍った。
「幻術とは人の知覚、すなわち五感を司る脳を支配するということ。術士の能力が高ければ高いほど支配力は強く、術にかかる確率も高まり、より現実感(リアリティ)を持つ。そして、術士にとって幻術を幻術で返されるということは、近くのコントロール権を完全に奪われたことを示している。」
私の足が凍って……
「どうだい? 忌わしきアルコバレーノの力は。」
私はマーモンを睨む。でも、
「もう何を念じてもムダだよ。君はすでに僕の幻術世界の住人なのだからね」
そう言ってマーモンは指を動かす。すると、 私の体が宙に浮き、宙で回転して地面にたたきつけらた。
ヤバい。氷は砕けたけど、コントロール権はすべてとられたまま……。
◇ヤマト
「ヤマト、いのりさんが!」
「わかっているよ、アリサ。でも、大丈夫。いのりには俺の心を貸してあるからね」
「え………」
そう、大丈夫。いのりには俺の心を貸してある、いのりが使うかはわからないけど。
◇いのり
やっぱり、幻術では勝てない………ヤマトの為には………
私はすぐに立ち上がる
「ヤマト……私に貸して」
私の右手が光り出す
◇ヤマト
『ヤマト……私に貸して』
「あぁ、貸してやる、俺の心をいのりに託す!」
『ありがとう、ヤマト』
◇いのり
『あぁ、貸してやる、俺の心をいのりに託す!』
「ありがとう、ヤマト」
いのりの右手の光は槍の形となる
「これがヤマトの『ヴォイド』」
「そんなの、僕には効かないよ」
「じゃあ試してみる?」
ヤマトのヴォイドは形を換え剣になる
「(形状変化?ヤマトが私の戦い安いようにしているの?)」
私は突っ込んで剣を振るう、マーモンには刃は届かなかったけど幻術の刃には当たった
「くっ、術士が近距離なんて外道だぞ!」
「私は術士でも、ヤマトの眷属だよ?」
マーモンを氷に閉じ込め霧の勝負は決まった。
『勝負あり!霧の守護者対決勝者ヤマト眷属いのり!』
なんとか私は勝てることができた
続く
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