仮面ライダー　エターナルインフィニティ

「あと猛士も関西が中心なんだけれどな」
「東京におるさかい」
「やっぱり蕎麦だな」
　それだというのだ。
「蕎麦を食いに行くか」
「蕎麦ですか、じゃあ」
　春虎は蕎麦と聞いてこう言った。
「ざるそばを」
「いいですね、ざるそばなら何杯でもあっさりと食べられます」
　夏目もざるそばと聞いて笑顔になって言う。
「食べた後も胃もたれしませんし」
「余計にいいですね」
「そう、それじゃあな」
　それならばだというのだ。
「蕎麦だな」
「それが一番ですね」
「うどんも悪くないけれどな」
「同じお店にありますから」
　蕎麦屋にはうどんもある、うどん屋にも蕎麦があるがだ。そうしたことを話してだった。陰陽師の面々は蕎麦に傾いた。
　鬼達もだ、蕎麦と聞いてだった。
「蕎麦でいいですね」
「食べやすいしな」
「あっさりとしていてな」
　それならだった、彼等にしてもだ。
　蕎麦でいいとなった、うどんが食べたくなってもだ。うどんをよく食べる関西を拠点にしている西鬼が言った。
「うどんもあるしな」
「そうだろ、蕎麦もうどんも一緒の店にあるからな」
　それならだった。
「丼もな」
「何でもあるしええか」
「よし、じゃあ行こうな」
　蕎麦を食いにとだ、響鬼はあらためて言った。
「うどんでも丼でもな」
「カツ丼食うか」
　冬児はこの丼にも関心を見せた。
「丼か」
「いいわね、敵に勝つね」
　京子もカツ丼に語呂を合わせて言う。
「縁起担ぎでね」
「うん、縁起は実際にあるからね」
　天馬もこのことを念頭に入れているのだった。
「だからね」
「じゃあ蕎麦だな」
「うどんもあるし」
「それで丼はな」
「カツ丼ね」
「正直お蕎麦かおうどんかっていいますと」　
　あきらはその両方について考える顔で述べた。
「どっちも食べたいですね」
「蕎麦は蕎麦、うどんはうどんでね」
　威吹鬼が弟子に応える。
「いいからね」
「はい、ですから」
「じゃあ両方食べてもいいし」
「食べたい方を食べればいいですね」
「どちらでもね」
　それこそうどんでも蕎麦でも、というのだ。
「食べればいいよ」
「そうなりますね。ではどちらも」
「正直うどんはだ」
　羽撃鬼がここで言うことはというと。
「コシがない方がいい」
「味噌だ」
　煌鬼はこれにこだわるのだった。
「味噌見込みうどんかきし麺だ」
「そういえば福岡のおうどんはコシがないですね」
「そうだ、柔らかい」
　羽撃鬼は夏目にも答えて話す。
「本来はな」
「そうでしたね」
「あと大阪もや」　
　西鬼も言うのだった。