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ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

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いちば模型店 ガンプラバトル大会3

『レース…スタート!』

合図がなると全機一斉に飛び出した。

「………ついてこれるか? 」

本日二度目の台詞。だからやめろよアホンダラ。

そんなこんなでもフリーダムが先頭にいて、そのまま後ろを引き離していく。

「にゃろう………待てやー! 」

ケルサスガンダムから羽を出し機体を急加速させる。そうして一機、また一機と抜いていくと、おそらく順位は三位ぐらいだろう。

「先頭がフリーダム。二位はZガンダムか………てか楽勝だなこれ」

「それはどうかな!? 」

すると、急に俺に向かってファンネルが撃ってきた。
相手を確認すると、先ほど抜いたばかりのエクストリームガンダムtypeレオス・アイオスフェースだ。

「なんだなんだ!?また赤いのか!? 」

「一回戦で貴様が倒した弟の兄だ!弟の敵、とらせてもらう! 」

そう言ってくると、ファンネルとライフルを後ろから撃ってきたのを回避する。

「知らん!邪魔するな! 」

グラディウスを抜き、斬撃波をとばす。
二機のファンネルに当たり破壊するが、それでも残っているファンネルとライフルの攻撃で減速しざえるおえない。

「いけ!アリスファンネル! 」

ファンネルで◇の形をつくると、そこから高出力のビームが放たれた。

「グラディウス! 」

一度止まり、グラディウスに粒子を纏わせてビームに斬りかかる。

「そのまま焼ききれろ!……………って何!? 」

ビームの出力を終えると、そこには無傷でケルサスガンダムが立っていた。

「調子に乗んなよコラ。レースなんだから先に行かせてもらう」

剣を鞘に納めて、再度羽を出し進む。

「ま、待て! 」

待てと言われて待つやつがいるか!
にしても、アイツのせいで思いっきり差が開いたな。くそったれめ。

「逃げるな!戦え! 」

「いやあのな………これレースだから。別に戦う必要ないから」

いまだに後ろについていくるエクストリームガンダム。正直ウザイ。

そして、また攻撃を仕掛けてきたのでかわしていく。

「あ~もう!しつこい!いいさ、相手になってやる! 」

レースを中断して、グラディウスを引き抜きそのままエクストリームガンダムに振りかざし、持っていたライフルを破壊した。

「ようやくやる気になったか………さっきも言ったが、弟の敵をとらせてもらう! 」

エクストリームガンダムはビームサーベルを振りかざしてきたのをかわして、グラディウスで右翼を切断した。

「これで懲り………ろ! 」

基体を翻し、左翼も切断する。そのままエクストリームガンダムを踏み台してレースを再開させる。





ーーー--





「クッソーー! 」

踏み台にされ大きく後ろに蹴られたのを耐えて、ケルサスガンダムを追いかけようとすると後方から敵機が接近していた。

「くそっ!時間をかけすぎた!もう後ろのやつらがきたのか」

そう思い急いでレースを再開させようとすると、期待とは裏切り、先頭にいたはずの機体………フリーダムが接近していた。

「想いだけでも………力だけでも………」

ハンドガンをソードに切り替え、こちらに向かってきたので、ファンネルで応戦するも一発も当たらない。

「キ、キラ・ヤマトか!? 」

エクストリームガンダムのすれ違い際に、フリーダムが一回転すると、エクストリームガンダムの両腕が切断された。
そのあと、ハンドガンで右足を撃たれた。

「こ、これじゃどうにもならないじゃないか………」

「ごめんね………」

フリーダムはそのままレースを続行した。





ーーー--





「あーもう!あの赤いののせいで思いっきり遅れた!どうしてくれるんだよ! 」

そう愚痴るも、返答するものは誰もいない。そう。誰もいないはずなのだ。

「笑えばいいと思うよ」

返答をしてきたのは、いつの間にか後ろにいるフリーダムだった。
えっ?もしかして周回遅れ?

「その通り!君はあと一周あるから急いだ方がいいよ。ちなみに、君より後ろの機体はもう邪魔できないから安心して」

「どういう意味だよ? 」

「全機の両腕と足を破壊してきた」

お前酷いことするな………。

「妨害はされたくないからね~。仕方ないさ」

「なんか心読まれるのも慣れてきたな………。そして、逆に慣れてきた自分が怖いわ」

「アハハハハ。そんじゃお先に」

そういうと、フリーダムはケルサスガンダムを追い抜いて先に進んでいった。

「てか俺も急がないとな」

そのままゴールにたどり着き二周目に入り進んでいくと、そこら辺に両腕と足が破壊されている機体がいた。
恐ろしや恐ろしや………。

そうして二周目のゴールにたどり着き、レースは終了した。





ーーー--





「やあ。遅かったね」

「お疲れ」

バトルシステムから出ると、今度はトウイとシノが迎えてきた。

「ああ、シノもお疲れ。そっちはどうだった? 」

「僕は無視かよい!? 」

「私も一応、六機中一位にはなったわ」

「おお!さすがだな! 」

「一番後ろにいたから、間に合わないと思って光の翼を使ったの」

へえ。そう言えばV2には光の翼があったな。
ん?そうなると周りにいた機体は………。

「まあ使ったら、周りにいた機体は破壊しちゃったんだけど」

「じゃあ一機だけのレースになったと? 」

「ええ」

なるほどなるほど。じゃあシノは確実に八位以内に入っているな。だって何も妨害ないから気にせず進めるし。

「あーあー。えー諸君!結果を発表する!ビリケツから言っとくぞ!八位はサオトメ ヒロヤ!七位は…」

ビリケツ俺かよ!やっぱり赤いののせいで時間をかけすぎたんだ!てか危なかった…。

「四位はトオサカ シノ!………二位はハルカゼ トウイ! 」

「なぬ!?二位!? 」

「ざまあ」

「ビリケツは黙ってなさい。にしても一位はどんだけ早かったの? 」

「一位はコムカイ ユウト!以上、三回戦に出場できるメンバーじゃ!三回戦は二人一組のバトルロワイヤルで戦ってもらう!時間制限は15分!なお組はくじ引きで決める! 」

「というわけで、こちらの箱から紙を引いてください! 」

順位とルールの発表をしたら、また店員が箱を持ってきた。
にしてもコムカイ ユウトね………。どんなガンプラなんだろう?

「やあコムカイ君。君も大会に来ていたんだな」

「あんたが学校に貼っていた紙を見て来たんだよヨシナさん」

遠くで、ヨシナが誰かと話している声が聞こえた。コムカイってアイツのことなのか?

「十中八九そうでしょ。コムカイ君って言ってたし」

「やっぱそうだよな。にしてもヨシナと知り合いなのか? 」

そんな話をしていたら、コムカイ ユウトと思わしき人物がこちらに来た。

「お前たちが天之川学園の奴等か。話はヨシナさんから聞いている。黒いビルドバーニングの使い手は誰だ? 」

「ケルサスガンダムだけどな。ちなみに俺だけど…」

手をあげて名乗りをあげると、驚いた顔をされた。
おい。それはいくらなんでも失礼じゃないか?

「こんなガンダムのガの文字もまともに知らなく、ガンプラは素組でしか作れなそうで、バトルも素人みたいな奴が使い手かよ。宝の持ち腐れじゃねえの? 」

プチン

俺の中の堪忍袋のおが切れた。

「おい!いきなり初対面の人間にそんな事言うのかよ!?確かにお前の言う通り………いや当てはまり過ぎているけど、何様だゴラ?てか名を名乗れ!!そして俺に謝罪しろ!! 」

「おいおい………名ならさっき店長が言ってたろ?俺の名前はコムカイ ユウトだ。そして、夢弓学園のレギュラーメンバーの一員様だ! 」

「レギュラーメンバー!? 」

こいつが夢弓学園ガンプラバトル部のレギュラーメンバー…。ヨシナと同等くらいの実力の持ち主か。

「サオトメ君の怒声が聞こえて来てみたら、一体何をやっているのかね? 」

どうやらあまりにも騒がしくしたため、ヨシナが駆けつけてきたようだ。

「ヨシナさん。別に何もやってねえよ。ただあんたが言ってた奴を見に来ただけだ。まっ、とんだ期待ハズレらしいけどな」

ヤバい。殴りたくなってきた。今なら殺れる気がするぐらい殴りたくなってきた。

「ヒロヤ君。抑えて抑えて」

「ええい!わかってる!おい、コムカイとかいったな」

「なんだよ?」

「次のバトルロワイヤル。会ったら覚悟しろよ………お前のその腐った性根を叩き伸ばしてやる」

「はっ!そりゃあ楽しみだ。まっ、お前みたいな素人じゃ俺には勝てねえよ」

手のひらをヒラヒラさせながら店員の元に去っていく。

「む・か・つ・くー!!おいヨシナ!なんだアイツは!?礼儀がなってないじゃないか!? 」

「まあ彼はそういう性格だからな。それは仕方ないさ。けど、バトルの腕は確かだ。心してかかりたまえ」

ヨシナも、準備があるのか店員の元に去っていった。

「腹が立つのはわかったから、私達もくじを引きにいきましょう。引いてないのは私達だけよ」

えっ?そうなの?

「そうだよ。さっ。急ご」

背中を押されて俺達も店員の元に移動し、くじを引いた。

『04』

……今日の俺ってついてないのかな?そういえば、無理矢理大会に出させられるし、朝から寝坊するし、なぜか弟の敵と言って襲われるし、ムカつく奴にも会うし、散々だな。

「ヒロヤも四番? 」

「となるとシノも四番なのか? 」

「ええそうよ」

パートナーはどうやらシノになったらしい。世の中狭いな~。

「じゃあよろしくね。優勝目指して頑張りましょう」

「そうだな。とりあえずコムカイってのを斬れればそれでいいけど」

「まだ根に持ってるのね」

根に持ってますがなにか?器が小さい?そんなもん知らん。とにかく斬る。叩き斬る。

「とにかく。バトルシステムに行くわよ」

「了解」



『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle』

『Dispersal』

『Damage level C』

『Field Resort』

フィールドは、一回戦と同じガンプラの箱で出来ている場所だ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「サオトメ ヒロヤ。ケルサスガンダム、出る! 」

「トオサカ シノ。V2バレットスナイパー、出ます! 」


さて、まずはどこから来るかな?
フィールドに出てすぐに周りを見ると、敵機を二機発見した。

「Zガンダムの改造機と、高機動型ザクね」

「トウイとコムカイじゃないのか。まあ今は助かるけど。シノ。狙い撃て」

「わかってるわよ」

すぐに標準を敵機に合わせて引き金を引くと、その攻撃は見事ザクに当たったのを確認した。

「ナイス!あと一機は俺が………って逃げたし! 」

「いきなり一機だけになったから不利だものね。賢い判断だとは思うわ」

「シノ。ここから落とせるか? 」

「無理。確実に避けられる」

シノのそんな返答を受けて、Zガンダムが逃げていくのを見送るしかなかった。

「とにかく。開始早々一機は落とせたから良かったな。次を探しに行くか」

「ちゃんと周りを確認してね」

「わかってるって」

さーて。他はどこにいるかなー?
シノに言われた通り周りを確認しながら進んでいくと、遠くで戦闘が行われていた。

「シノ!発見したぞ!」

「ええ。見えているわ。敵機は………4機ね。エクストリームガンダムtypeレオス エクリプスフェースと、ガンダムDXと、トウイのフリーダムと、ユニコーンガンダムかしら? 」

なぜ最後は疑問系に?てかまたエクストリーム?でも、さすがに三兄弟ってなわけないよなうん。

「で、どうする? 」

「どうするって? 」

「戦闘に入るかどうか。判断はヒロヤに任せるわ」

「じゃあ入るか。俺が突っ込むから援護よろしく」

「無茶しないでよ」

「わーてるって」

グラディウスを抜き、羽を出して戦闘している空域に入った。

「まずはエクストリームだなうん。前科があるから、面倒なことになる前に倒そう」

まだ誰も気づいていない中、俺はエクストリームに向けて全速力で突っ込み、グラディウスを振り抜いた。

「なっ!?き、汚いぞー!!! 」

そこでエクストリームは爆破した。
そして、全機がこちらを確認したようだ。
シノが言っていたユニコーンガンダムは、夢弓学園の………三下の一人とは違う武装をされていた。どちらかというと、バンシィの武装を装備しているユニコーンガンダムだ。

「ヒロヤ君………汚いね」

「おい素人。お前汚いな」

「ヒロヤ。いくらなんでも汚いわよ」

「汚い」

皆さま方に汚い汚いと罵倒されまくった。

「うるさい!黙れ!もうなんなんだよ今日は!?全然ついてない! 」

自分の不幸っぷりを再度呪っていたら、遠くから俺に向かって攻撃が来た。

「さっきのZか! 」

Zガンダムの攻撃がバトルの再開をあげたのか、他の機体も攻撃をしだした。

「先に邪魔なのをやるか。FAユニコーンガンダムプランB、やるぜ! 」

すると、コムカイがZに向かって突っ込みアームドアーマーBSで攻撃した。
ZはそれをMSに変形して回避し、ビールライフルで反撃するがユニコーンガンダムに当たらず、距離を詰められ、アームドアーマーVNを振り上げた。

「お疲れ様」

アームドアーマーVNでZを切り裂き、アームドアーマーBSでさらに追い討ちをかけた。
そして、今度はガンダムDXへ向かっていく。

「やらせない! 」

ブレイドファング二つを持って、フリーダムがユニコーンガンダムに向かっていった。

「お前も邪魔だな」

アームドアーマーDE二つでフリーダムに向けて何度も攻撃をするが、フリーダムはかわしてユニコーンガンダムにブレイドファングを振りかざした。
ユニコーンガンダムはそれをアームドアーマーVNで腕ごと鷲掴みにしてブレイドファングを止める。

「ふむ。少しはやるんだな。けど、さっきの攻撃はお前に向けたやつじゃねえぞ」
 
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