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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生  【リメイク】

作者:stk
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原作編
  隠れてみよう

 私は、聖グロリアーナ女学院と大洗女学園との戦いに参加して、やはり思いました。
『戦車道が好きなんだ。』と
梨華とは考え方が違うのかも知れないが、これが私、亜衣の気持ちなんだと。
隣にいた梨華はずっと、みほを見ていた。
名家の出になると他の名家のことにも気をかけているのかな?

「絵里と亜衣はみほの今の気持ちはどうだと思う?」

そんな梨華がいきなり私たちに質問してきた。

「私にはわかりませんが梨花はわかっているのではないですか?もともとは今のみほと同じく隊長だったのですから」

絵里が言ったことに私も賛同した。

「確かにそうだよね。私が思ったのは100%私たちのことだと思うの」

「どうしてなんですか?別に勝ったんだから良いじゃないですか」

「みほ自体は勝ったなんて思ってないはずだよ。むしろ負けたと思っているとおもうよ思うよ。だって私たちが助けないと負けけていたんだから」

梨華の言うとおりだった。

「梨華隊長、私は感謝されていると思います」

さやねが反対意見を出してきた。
確かに感謝してるかも知れないけど、もし私が名家の出なら助けて貰ったことにプライドが許さないと思う。

「みほさんにもプライドはあると思いますが、勝つことに喜びを持たない人はいないと思いますから」

「確かにそうかもしれないわね。他にも考えられるかもしれないわね。でもこの件はおいといて帰りましょう」

私たちが帰ろうとすると、今まで話していなかった裕香が声を出した。

「梨華隊長、此方に聖グロリアーナ女学院のダージリンが向かってきます」

梨華は動くのを止めて、ダージリンを待つことにした。
数分してダージリンは梨華達が隠れていたコンテナの中にやって来た。
そこにはどこかで見たことのある子もいた。

「まさか白河女子高の隊長さんが助っ人でしたなんて、ビックリしましたわ。ですがどおして大洗女子学園に協力したんのです?」

「大狩流はどんな相手でも過小評価せず、協力を求められたら手伝うことだってします。今回は協力されたにすぎません」

梨華がハッキリと答えた。
その回答が納得いくものかと言うと違うかも知らないけど。

「そうですの。では西住流のお嬢さんとは違うのですね」

みほの事情を知っているような言い方に、それに反応したのは梨華ではなく裕香だった。

「梨華隊長も、みほさんも責任をとって此処にきたんです。決して無駄な行動ではないと思います」

「そう、責任をね。随分と変わったようね。お姉さんが知ったら、さぞビックリされるでしょう」

「ダージリンさんは、責任とは何だと思いますか?」

梨華がダージリンに質問をする。

「同じ過ちを何度もしないように訓練をすることかしら」

「普通はそうですが、私がしたミスはそれだけでは償いきれないものでした。多分みほも同じなんです」

「それでみんなは納得したのかしら?私でしたら、納得できませんわね」

後ろから聖グロリアーナ女学院の制服を着ている少女が、

「ダージリン様、出港のお時間です」

出港の時間が迫っているのにも関わらずいつもの姿勢を崩さず、

「わかりましたわ。では皆さんごきげんよう」

ダージリンは学園艦に行ってしまった。
しかしその少女は、

「これをどうぞ」
渡されたのはきれいな箱であった。
渡された箱の中には、沢山の紅茶とマグカップが入っていった。

「ではこれで」

走って学園艦に向かっていく少女。
その姿はまるで、一人の軍人に見えた。

「また貰いましたね」

そして私たちは去年も貰った、紅茶とマグカップを持って、私たちの学園艦に戻っていった。  
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