ダイエットフ-ド
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四章
「重いからね」
「脂肪よりもずっとね」
「だからなんだね」
「そう、その分ね」
それこそというのだ。
「体重がかえってね」
「減っていなかったんだ」
「そのこともあったのよ」
「成程ね、そのこともあってなんだ」
「思ったより痩せなかったのよ」
「そうした事情だったんだ」
「そうなの、いや計算違いがあったわ」
それも二つもだ、エルシャは苦い顔になって述べた。
「食べやすくてかえって食べ過ぎて」
「運動で筋肉がついて」
「その分だけね」
「体重は減っていなかったんだね」
ビルもここで納得した、そしてだった。
彼はあらためてだ、こうエルシャに言った。
「じゃああらためてね」
「ダイエットね」
「そうしよう、今度は食べる量を考えて」
「そして筋肉のことも頭に入れて」
「体重だけじゃなくて脂肪率もね」
それも見て、というのだ。
「やっていこう」
「それがいいわね」
エルシャもビルのその言葉に頷いて言った。
「次はね」
「うん、あらためてね」
「二人でね」
確かに目標には届かなかったが気落ちはしなかった、それでだった。
二人は気落ちせずにまたダイエットに挑むのだった。前の失敗とわかったことを参考にしてだ。そうしてまたダイエットに二人で挑むのだった。
ダイエット 完
2014・12・15
ページ上へ戻る