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超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>

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第6話「恐るべき謎のゲーム」

これまでの超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>は!

突如としてゲイムギョウ界にヘルヘイムの森なる物が出現!

これを受け各国はアーマードライダーシステムを開発!

プラネテューヌのアーマードライダー、鎧武…

ラステイションのアーマードライダー、バロン…

ルウィーのアーマードライダー、龍玄…

リーンボックスのアーマードライダー、斬月…

四人のアーマードライダーが揃いし時、戦いの火蓋が切って落とされた!



【リーンボックス 教会】



昨日の戦いの疲れからか、はたまた徹ゲーのせいからか、ベールはすやすやと寝ていた
時折、「ああ…… それはダメですわ……」と、卑猥な事を連想させるような寝言を呟いていた

が、貴虎はそれには反応せず黙々とチカとベールがまとめてくれたリーンボックスの行方不明者リストを地域別に整理していた

「ふう…… これでいいだろう」

全て整理し終えた時、ベールが目を覚ます

「ふあぁ〜…… 貴……虎? 一体そこで何を……?」

「リーンボックスの行方不明者リストを地域別にまとめていた」

「ありがとう…… 感謝しますわ」

「礼には及ばない。それよりも朝飯がそこにある。食べて仕事に取り掛かるぞ」

「(朝ご飯まで…… なんて貴虎はできる人なんでしょうか!)」

きっとパンケーキやスクランブルエッグといった物が並べてあるんだろう
そんな妄想をしながらテーブルに向かうと、そこには何かの箱と牛乳が置いてあった

「あ、あれ? 朝ご飯は……?」

戸惑いながらもその箱を手に取る。そこに書いてあったのは……

【栄養満点! 朝のグラノーラ!】

「まさかこれは…… シリアル食品!?」

貴虎が朝に食べた物、それはゲイムギョウ界でも話題のグラノーラだった

「貴虎…… これは?」

「今流行りのグラノーラだ。俺も流行に乗りたくてな。今は毎朝それを食べてる」

「あ〜…… わたくしてっきりパンケーキとか作ってたのかと〜……」

「ああ〜 パンケーキならつい最近まで毎朝作って食べていたが…… 俺のマイブームがグラノーラに向いてしまったから今はしないな」

「そうなの…… ですね」

苦笑いをしながら袋を開け、皿に盛り牛乳をかけて食べ始める
食べながらベールは貴虎の背中を見て柔らかな笑顔でこう呟いた

「……貴虎って変わり者ですわね。でも、そういうところ、嫌いじゃないですわ」



一方その頃プラネテューヌでも行方不明者リストの整理をしていた

が、ネプテューヌのことなので一向に終わらなかった

「ああ〜! もう多すぎるよー! ネプギア、紘汰手伝ってー!」

ヘルプを出すネプテューヌ。が、ネプギアも紘汰も同じく激務に追われていた

「うう〜…… 手伝うにしてもこの量は多すぎるよ〜」

「あぁー! なんでこんなにも多いんだよ!」

「それは他国も同じよネプ子、紘太。100%ヘルヘイムの森が絡んでるに違いないわ」

「だよな…… 裕也もクエストに行ったっきり帰ってきてないって、あいつの母さんが言ってたし…… まさか裕也も……」

紘汰が裕也の心配をする傍ら、アイエフは表情は複雑なものだった
何故なら彼女が手にする行方不明者リストの中に


ーー『角井裕也 クエストに向かったまま行方不明。この者はプラネテューヌの警察組織が捜索する』


と、書かれていたからだ
そうとは知らず紘汰は行方不明者リストをまとめていく

そんな時、慌てた様子でイストワールが現れる

「どうしたのいーすん? そんなに慌てて」

「大変です! プラネテューヌの街にインベスの反応が!」

「なんだって!?」

「まずいよ! 紘汰、ネプギア、いこ!」

「うん!」

「ああ!」

すぐさま紘汰たちはインベスの反応が確認されたエリアへと向かった



同じ頃、ラステイションでも同様の反応が確認されていた

「ノワール、戒斗、インベスが街に現れた。今すぐ向かってくれ」

「断る」

「はあ!? こんな時に何言ってんのよ!」

「俺の守るものは俺が決める。貴様らに決める権利はない」

「……ふーん。じゃあ戒斗は決まってるの? 守るものが」

「フン…… さあな」

白を切る戒斗。その様子を見たノワールは即座に気づいた

「……戒斗、本当はまだ決まってないんでしょ? そうやって強がるのはやめなさいよ」

「何がだ? 別に俺は……」

「だったら行きましょ? そうすればきっとあなたの守るべきものは見つかるわ」

強引に自分の意見を通し、戒斗を説得する
それが功を奏したのか、戒斗は一瞬黙ると「フン……」と言い、静かに教会の扉へと向かう。そしてこう言った

「どうした? 行かないのか? 行かないなら置いていくぞ」

その後ろをノワールはついていった。その時の表情はどこか嬉しそうだった



【プラネテューヌ 街】



紘汰たちはインベスの反応が確認された場所に到着していた
そこは教会からわりと近かったこともあってか数分で到着した

「ここにインベスの反応が…… 手分けして探すぞ!」

紘汰とネプテューヌ、ネプギアは到着するとすぐさまインベスがいないか辺りを探し始める
しかしどこを探してもインベスが見つからなかったのだ

まさか逃げたのでは? 嫌な予感が頭の中によぎる。そんな時、どこからか子どもの遊ぶ声が聞こえてきた

「よし、いけ! おれのインベス!」

「まけるな! そこだインベス!」

どうやら何かが対決しているようだ。しかもそれは自分たちに聞き覚えのある物だった

「インベス…… まさか!」

子どもたちの声がする方へ向かう紘汰。そこへたどり着くと驚くべき光景を目にする

「なんだよコレ…… なんで子どもがロックシードを操作してインベスで戦ってんだよ!」

なんとインベスがロックシードを持った子どもたちによって操作されていたのだ
少し小柄でホログラムだったが姿はインベスそのものだった

紘汰たちが驚いていると、対決に決着がついたのか、負けたインベスは消滅した
すると勝ったインベスは進化をし、上級インベスのヤギインベスに変わったのだ

「やった! やっぱりインベスゲーム面白い!」

大喜びする子ども。しかし紘汰たちに喜びなどあるはずもなく、むしろ危険な匂いを感じていた

「早くなんとかしないと……」

その思いが紘汰を突き動かしたのか、子どもの方へ向かう

「君! これは危ないから早くお兄さんに渡すんだ!」

「なんだよ! せっかくここまでやったのに!」

当然刃向かう子ども。しかし紘汰は必死にロックシードを取り上げようとする
そんな時、黒づくめの服でボーラーハットを被った男が現れる

「オイオイ、子どもからおもちゃを奪うなんて、大人がすることじゃあねえぜ」

「なんだあんたは! これが何か分かってんのか!?」

そう言って取り上げたロックシードを男に突きつける

「分かるさ。何せそれは俺の売り物だからな」

「あんたの売り物……!? 一体何者なんだ!?」

「一体何者? さあな。それよりも返してやれよ。返さないなら…… マズイことになるぜ?」

そう言うと『S』と書かれたロックシードを解除する。すると紘汰が持つロックシードに電流が走る

「痛っ!」

痛みのあまりついロックシードを手から離してしまう。そして地面に落ちると、ロックシードに異常がきたしたのか、ヤギインベスがホログラムの状態から実体へと変わり襲いかかってきたのだ

「インベスが実体化!? なんでこんなことが……」

「だから言っただろ? 返さないとマズイことになるってな」

そう言うと男は去っていった。さらにそれを見越したかのようにクラックが開き、初級インベスが複数現れた

「ネプギア! 子どもたちは任せた!」

「はい!」

紘汰はインベスと戦いながらネプギアにパニックになっている子どもたちを避難させるよう指示する

「さて、いくぜネプテューヌ!変身!」

『オレンジ!』

オレンジロックシードのロックを解除し、ドライバーにはめ込む

『Lock on!』

カッティングブレードを倒し、ロックシードを切る

『ソイヤ! オレンジアームズ! 花道オン・ステージ!』

アームズが被さり展開、鎧武へと変身する

「うん! 待ってました!」

そう言うとネプテューヌもパープルハートに変身する

「いくぜネプテューヌ!」

「ええ!」

二人はインベスたちに向かっていくと、鎧武は無双セイバーで、パープルハートは剣で切り刻んでいく

「ハッ! オラァ!」

「ハアァ!」

二人を取り囲むインベスはたちまち倒されていく

「もういっちょいくぜ!」

そう言うとオレンジロックシードを外し、パインロックシードを取り出す

『パイン!』

ロックを解除しはめ込む

『Lock on! ソイヤ! パインアームズ! 粉砕・デストロイ!』

ロックシードを切り、アームズを装着。パインアームズへとチェンジする

パインアームズにチェンジするとパインアイアンを投擲し、少し離れたインベスを攻撃する

パインアイアンの攻撃は強烈でそれを喰らったインベスはたちまち爆散した

「残るはあいつだけだ!」

そう言うとヤギインベスに二人は攻撃していく
パインアイアンの強烈な一撃が炸裂すると、近距離からパープルハートが切り刻んでいく

二人の苛烈な攻撃にヤギインベスは吹き飛ばされる

「これでとどめだ!」

そう言うとカッティングブレードを一回下ろす

『ソイヤ! パインスカッシュ!』

電子音声が鳴ると飛び上がりパインアイアンを蹴り飛ばし、頭に被せる

「セイッハーッ!」

そこへ無頼キックを叩き込む! それを受けたヤギインベスは爆散し、倒された

全てのインベスを倒すと二人は変身を解除し、黒づくめの男を探すが、見つからなかった

「くそ! どこにいったんだよあいつ!」

男が見つからず悔しい紘汰の横でネプテューヌは壊れたロックシードを手に取るとこう呟いた

「どうして…… ロックシードが……」



所変わってラステイション。ここでも実体化したインベス相手にバロンとブラックハートが戦っていた

「ハッ!」

バナスピアーで次々と倒していく

「さすがね戒斗!」

そう言いながらブラックハートも次々とインベスを倒していく

二人が力を合わせた結果瞬く間にインベスは倒された

「ふう…… 終わったわね戒斗。さっさとあいつを探して……」

変身を解除しノワールがバロンに歩み寄ろうとした時、なんと隠れていたインベスが彼女に襲いかかったのだ!

「え…… 嘘……」

ノワール絶体絶命の危機! その時、バナスピアーがインベスを貫き倒した!

「まったく…… 油断するなよ」

ノワールの危機をバロンが救ったのだ。彼女を助けると変身を解除し、戒斗はこう言った

「早くあのネズミを探すぞ」

「ええそうね」

二人はネズミを探し始めた



次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>は!

インベスを呼び出すロックシードが世に流通し、インベスゲームなるものが流行り始める

なぜロックシードの技術が盗まれたのか…… そしてそれを漏らした裏切り者は誰なのか……

そんな時、犯罪組織を名乗る者たちが現れる!

第7話 「マジェコンヌ」

「そんな…… シェアが………」



 
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