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剣聖龍使いの神皇帝

作者:黒鐡
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第1巻
  入学式×二人の再会

『今のが、相棒の前世での記憶なのか?』

「さあな?もし俺だったらあんなキザなセリフ言えるか」

起き出した時に俺の中にいるドラゴンの内一体であるドライグが、俺の夢をまるでテレビ画面で見ていたかのような感じだった。今日は亜鐘学園の入学式だが、ソレスタルビーイング所属の者や零家=織斑家の執事やメイド達も、朝の鍛錬は欠かさずにやっている。俺も起き出した時には、まだ早朝より早い時だったが、我が家の鍛錬所には既に集まっていた従者達。全員拠点D×Dにいる国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの隊員でもあるが、CBメンバーは月中基地支部にいる。最近は異端者やドウターが来ないのでな。

『おはようございます、織斑総司令官』

「おはよう諸君。今日から俺の事は、灰村諸葉と呼んで欲しい。と同時に本来の姿から擬態する事もな、皆の仕事もだがCBが出撃する時は加わる事も優先度だ。なお護衛者は沙紀なので、皆の者は安心して欲しい。以上解散!」

と言う事で、早速擬態化をしたら髪の色は青い感じで前髪に白のメッシュが入っていたが、まるでゼノヴィアだな。体格は少年だが、中身は何千年生きている事になっているからな。そんで俺と沙紀は、制服に着替えてから車で学校へ向かう。学校に近付くと、止まり俺と沙紀が降りた。沙紀の格好は、キャリアウーマンの格好であるが、防弾防刃で銃やナイフを所持し、更にはISを持っている。それと白鉄と黒魔に対して、服装に特別なコーティングをされている。プラーナ(通力)とマーナ(魔力)を全て弾く事が出来る代物だ。

「そう言えばこうして歩くのも久々なのかもしれないな」

「そうですね諸葉様、あの時は深雪様を護衛していましたから」

懐かしい話をしていたが、亜鐘学園(あかねがくえん)の土地に入ってからは俺と沙紀は静かになった。そして席に座るが、沙紀は後方にいる。今回は特別な権限とかはされていないが、俺の護衛者である事には変わりない。入学式が始まって校長先生が、俺を見ている気がしたが魔女の帽子を被っているのがとても印象に残った。

「既に説明を受けていると思いますが、皆さんは日本全国から選ばれた特別な人間です。遠い前世の記憶を受け継ぎ、奇跡の力であるアンセスタルアーツを使い熟せる出来る者なのです。最初は戸惑いもあるでしょう。辛いと言う事もあるでしょう。ですが、決して挫けないように。そして行く行くはメタフィジカルを打ち破るセイヴァーとして巣立って欲しい。それが私、校長である四門万里と全教職員の願いなのです・・・・」

何か長そうなセリフあったかな?と思う位だったので、つい寝てしまった。寝ている間はドライグ達と話し合ってから、起きたら俺の目の前に一人の少女がいた。その瞳は前世の一つにいたサラシャと同じ瞳の色をしていた。瓜二つと言う事は、コイツがサラシャの記憶を持った者なのか?目を開けたらキスの態勢のような感じで、名札には一年一組(白)嵐城サツキと書いてあった。

「ん~、お前はサラシャか?」

「!!・・・・もしかしてフラガなの?」

本来なら頭突きされるのがオチ何だが、事前に見ているので回避した。入学式早々に居眠りをする不届き者だと言われるが、俺はこの世界を創ったと言われる創造神黒鐵や神皇帝だ。講堂には、俺とサラシャに瓜二つな者ともう一人と沙紀以外はいなくなっている。クラス移動したんだな。

「フラガ!」

「ホントにサラシャなのか?まさかここで会えるとは思わなかったが、今の俺は灰村諸葉だから諸葉と呼んで欲しい」

「私も現世では嵐城サツキと言うからサツキと呼んでね兄様。覚えていると思うけど、どんな苦しい戦場に赴こうと、どんな強敵とまみえようと、どんなに離れようと神に引き裂かれる運命であろうと・・・・・」

「・・・・・俺は必ず勝利し、そしてお前の元の帰るから。・・・・だったか?」

俺が本当にフラガであり、相手はサラシャだった。前世で言った言葉を復唱すると、やはり俺の事はフラガで間違いなさそうだな。ちなみに沙紀はまだ講堂の後ろにいるが、妻の一人でもある。灰村諸葉という名前はあくまで学生としての名前であるが、CBに戻ると織斑一真となり、沙紀や他の女性隊員の妻でもあり部下でもある。

「俺は前世の事は覚えているが、まさかサツキも覚えているとは思わなかった。入学前での説明では、前世の自分を思い出すかは個人差があるそうだけど。前世ではお前と恋人同士であったが、今はまだ恋人には出来ない。俺の事は兄で構わない」

「現世でも一人だったけど、これからは兄様って呼んでもいいんだね『無論だ』じゃあ『でも本当の兄妹じゃないから名前で呼んでくれると助かる』うん分かった、諸葉」

俺は座ったままではあったが、また二人での生活でも始まると思った。周辺を見ると、俺と同じように椅子に座って寝ている者がいた。沙紀曰くその人がもう一つの前世では妻だった者だそうだ。俺はクラスメイトだと思うので、二人で行ってみるとサツキに負けないくらいの美少女であった。サツキが動であれば、この子は静だろうか?長い黒髪は、まるで俺の妻である奏のような美しさを持っていた。

「一年一組(黒)漆原静乃、という事は俺とサツキのクラスメイトか?それと(黒)と(白)は何の区別があるんだ?」

「知っていると思ってたけど、白は光技を使える者を白鉄と言って、黒は魔力を使える者を黒魔と言うのよ」

俺はそうなのかーと言いながらも、この子を見ると人形のような美少女で、まるで拠点D×Dにいた吸血鬼であるモニカやエルメを思い出す。制服を下から窮屈そうに押し上げる胸の膨らみは、サツキと比べるとよく分かる。胸の大きさは、奏や深雪くらいあるがこの子はホントに息しているのかな?と。

「ねえこの子・・・・」

俺は漆原の様子を見ると、呼吸はしているかどうかであるが、しているようだ。

「シュウ・・・・サウラ・・・・」

小さな声と共に、漏らした声は明らかに第二の前世での名前を言ったこの子だった。そしていきなり頭を両側から掴まれる。優しくもしっかりと漆原の方へ向かされると、いつ目覚めたのか分からないが起きたようだ。吸い込まれそうなほど深い色の黒瞳が俺を見つめると、表情は氷のように硬く内心は窺えないが・・・・。

「おはよう・・・・あなた・・・・」

「おはよう冥府の魔女・・・・。だったか?」

冥府の魔女と言った後におはようのキスをした俺と漆原、そして目の前でキスを見たサツキだったけど。

「ななななななななな何やってんのよ、あたしと言う妹が・・・・。って諸葉今何て言ったの?」

「サツキ、俺はどうやら二つの前世持ちのようらしい」

「・・・・もしかしてホントに覚えているの?」

「覚えているさ、俺がシュウ・サウラだった頃のだったか。記憶が二つもあるのか、曖昧なんだ」

二つの前世持ちに驚くサツキと漆原であったが、ホントは全てを創った創造神とは我の事だ。サツキだと前世は恋人だったが、静乃は前世では妻だったと言ったら二人とも喧嘩せずに何とかなった。そんで、改めて自己紹介をした後に俺とサツキと静乃はそろそろホームルームがあるはずなので、教室に向かった。講堂の後ろにいた沙紀が、俺の後ろから付いて来るのが気になったのか聞いてきたが、沙紀の事は護衛者だと言った。あとやはり外史なのか、サツキと静乃の性格は少し違うように見えたのは俺と沙紀が思ったのだった。 
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