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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百五十四話 遊びの合間にその五

「司令塔兼参謀がいないとな」
「頭が回らないな」
「それでおかしなことにばかりなるんだよ」
「それ実はG4もじゃないの?」
 こう言ったのは栞だった、急に出て来ての言葉だ。
「あの娘達も神津さんがいないと」
「ああ、司令塔がいないとな」
「心衣ちゃんがいるけれどね」
 G4のリーダーである、言うまでもなく。
「あの娘ってね」
「悪い奴じゃないんだけれどな」
「確かに頭はいいけれどね」
 それでもだというのだ、心衣に関しては。
「あれで子供だからね」
「だろ?精神的にな」
「素直じゃないしね」
「明智さんはいい方なのですが」
 ここでアルセーヌが言うことはというと。
「そこが問題になりまして」
「あいつ本当は相当優しいんだよ」
 ラットもわかっていた、そのことは。
「けれどな、素直じゃないところがな」
「しかも指揮官としてはな」
 建宮も打ち続けつつ言う、オセロのそれを。
「まだ子供だからか」
「ちょっと違うね」
 三原が言う。
「あのチームの指揮官は神津さんだね」
「うむ、あの男が一番いい」
「ミルキィホームズとG4は実戦部隊なのです」
 アルセーヌが結論を述べた。
「指揮官がいなければ本来の実力を発揮出来ません」
「そうですよね、小林がいたらどうも思わなかったですけれど」
「あの方がいなくなってわかりました」
 アルセーヌはラットにも話した。
「そのことは」
「我々と同じですね」
「そうなりますね」
 ここでストーンリバーとトゥエンティーも出て来て話に入って来た。
「我々もアルセーヌ様がおられてこそです」
「本来の実力が発揮出来ますから」
「ですから我等もです」
「そうした意味では同じなんですよね」
「私達にしてもライダーの方々がリードしてくれますので」
 アルセーヌは今度は三原に話した。
「助かっています」
「俺達は指揮官じゃないけれど」
「友ですね」
「それはそうだけれどだ」
「だから兄貴分なんだよ、ライダーの人達は」
 そうなるとだ、ラットが言うのだった。
「三原さんにしてもさ」
「そっちなんだ」
「指揮官じゃなくてさ」
「俺達は兄貴分だったんだ」
「俺達のな」
 つまりそれぞれの戦士達のだ。
「そっちになるんだよ」
「そうだったんだ」
「ああ、だからな」
 それで、というのだ。
「俺達も頼りにしてるよ」
「そうか、じゃあ頼りにされているだけは俺も」
 三原はいささか自信がない感じだったがそれでもと言うのだった。
「頑張るよ」
「頼むぜ、本当に」
「やらせてもらうね」
「そういうことでな、しかしな」
 ここでだ、ラットは三原との会話の後でだった。
 オセロの盤を見た、まさに互角だがそれを見て言うのだった。
「全然決着がつかないな」
「そうだな」
 相手の建宮も同意だった。
「全くな」
「建宮さん強いな」
「御主もな」
「こりゃ全然決着がつかねえぜ」
「うむ、まさに実力伯仲だな」
 ミツヒデも横から見て言う。 
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