日常。
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紅魔館の一日
第一章 紅魔館編
日常。
前書き
なんでもないよくある日常を描いた小説です。
ネタ入れたり入れなかったりと面倒な書き方してますが暖かい目で見守っていただけると幸いです。
第一章は紅魔館をメインにやっていきますので。
古来より妖怪は人間を食べて命の糧とし、影の世界を歩み続けてきた。
それは妖怪の賢者が幻想郷を作り上げてからも変わらず、博麗の巫女が人妖の間に綱引きをし、命名決闘法敷いた現在も尚、其々の種族に本能として生き続けている。
ある者は人を幻惑、若しくは夢現で動けぬうちにじっくりと味わい━━…またある者は…恐怖のどん底へと陥れ、無様な悲鳴を笑い飛ばしながら豪快に貪る。
精神を食す者、煩悩を食す者など、その形式は数えれば枚挙に暇が無いが、共通して重視されるのは“如何に楽しみながら獲物を堪能できるか”という点。一口に喰らうと言っても、精神的な面に置いて、人間とは決定的に違う部分がここにあった。
“愉悦”、“興奮”、“劣情”、━━…人間を捕らえこれらを満たすこともまた食の欲と比肩する、彼ら妖怪の本能の一環なのである。━━━━…深夜零時すぎ。ここ、紅魔館も静けさに包まれていた。そこにカツ、カツ、と人の歩む音だけがやけに大きく木霊した。
その足音は迷うことなくどこかの部屋へと向かっていく。そして不意にその足音が鳴りやんだ。
「お嬢様、朝です。お目覚めの時間ですよ」
とある一室の前で従者と思しき人影が扉の前でそう声を張り上げた。
この毎“朝”恒例とも言える従者が主を起に来るという現象。時刻はすでに零時をすぎている。
夜はすでに始まりを告げており、本来ならば人々が目を覚ますにはまだ早すぎる時刻なのだ。
くわえて外は未だに太陽が現れておらず薄暗い闇と濃い霧がユラユラと窓の外で月明かりを隠さんと揺らめいていた。
従者が扉に向かって声をかけてから数刻。。この扉の向こうではこの館の主であろう人物が小さく寝息立てている。
その主の反応を扉の前で静かに佇みながら待っていた。
年末年始の喧騒も薄れ、暦の上で大寒を迎えた悪魔の館、紅魔館も例外ではなく寒々とした空気が館内を充満していた。
ロビーや廊下など各所暖炉のある部屋と空間には暖房を図っているが寒気の猛威から逃れられないでいる。
そうして主からの返事を待ちつつ、寒さで悴む指先に「はぁ…」と息を吹きかける。それから扉を見据えては主からの返事を待った。
しかし、扉の向こうから主の声が響くことはなくシーンと静まり返っている。
それには従者も苦笑を浮かべるとはてどうしたものかとしばしその場で考え込む。が、それも数秒のことでどうやら無理にでも起こすことに決めたようだ。
「お嬢様?入りますよ。失礼します」
コンコンと小刻みな扉を叩く音を響かせてノックしたの後、ドアノブに手をかけてゆっくりと扉を押し開く。
部屋の中は薄暗く、人間の視力ではほとんど真っ暗に等しい。
この従者にはこの暗闇は少々酷で、ほとんど何も視認することができないでいた。
唯一の頼みはカーテンから漏れる月明かりだけ。それを頼りに主が眠っているであろうベッドサイドまで慎重に歩み寄る。
そうして、ようやくのことでそばまで歩み寄って視線を主に向ければ、まだ芋虫よろしく掛け布団にくるまっていた。
「お嬢様。お時間です、そろそろ起きていだたかないと」
上から言葉をダイレクトに声を落とす。この程度で起きないのは重々承知なのだがやはりやらないよりはマシだろうとひとまず声を大きめにして小さく上下する主に声をかけた。
後書き
と、こんなところでいかがでしょうか?
国語力皆無に加え駄文なので面白みはあまりないかと思いますが気軽に読んでもらえれば幸いです
また、何かミスなどがあれば言ってもらえれれば修正しますのでその都度教えてください。
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