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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第六章 颶風の巫女
  第7話 颶風騎士(ラファエル)

 
前書き
どうも、ラーフィです。

来週からテスト一週間前なので、二週間ほど投稿できませんが、ご了承ください。

さてさて、本編の話をしますね

地上でも空中でも激しいバトルが繰り広げられますよ。この話はまだその序章ですが(笑)

ではでは〜 

 
十香「それでーー枕投げをして寝てしまったのだ」

士道「はは……そんなことをしてたのかよ」

二人はたわいもない会話をしていた。

なんというか、さして意味のない会話を交わしているだけだというのに、何となく気分が楽になってきた。

十香「それでシドー。一体、何があったのだ?」

士道「……っ、何って……」

十香「……具体的にはわからんのだが……何か、あったのだろう?当麻も……」

士道「な、なんでそうだと……」

十香「その……シドーが悩んでいる感じが……ええと、あの時、狂三のときと少しだけ似ていたような感じがしたのだ」

士道は目を見開いた。

時崎狂三。己の意思で人間を殺す最悪の精霊。

先月、その少女の本性を知り、現実を打ちのめされ、そして十香の言葉に救われたのだった。

士道「もしかして……そのために俺を連れ出してきたのか?」

十香「む……まあ、その、なんだ。シドーと話したかったのも本当だぞ?」

そしてーーすごく、嬉しかった。

だから、

士道は決心した。

士道「なあ、十香。聞いてくれるか?」

十香「む?うむ、何でも聞くぞ」

その言葉を聞いて士道は首肯してからゆっくり話し始めた。

耶倶矢と夕弦のこと。

二人は精霊で争ってること。

そして負けた方は命を失ってしまうこと。

そして、耶倶矢が夕弦を、夕弦が耶倶矢を選べって言われたこと。

十香「なんと……それでは耶倶矢と夕弦は……」

士道「ああ……お互い、相手を生かしたがってるんだ。たとえ自分の自我が消えてしまっても生きててほしいって思ってるんだ。それで……どうしていいのか分からなくなってな……」

十香「では当麻も……」

士道「ああ。俺と一緒で、悩んでるはずーーー」

と、

その瞬間。

前方から地面を踏みしめるような音が響いた。士道が驚いて見上げるとそこにはーー



八舞耶倶矢がいた。



士道「耶倶矢……?」

耶倶矢「今の、何?」

静かにーーでも激しい憤怒を混ぜながら声を発してくる。

耶倶矢「夕弦が、私を……?はっ、意味わかんない」

独り言のように耶倶矢が歯を噛み締めた、その時、

士道「……ッ!夕弦……!?」

背後からハ舞夕弦がやってきた。

夕弦「復唱ーー要求。耶倶矢が……夕弦を選べと、そう言ったのですか?」

士道「夕弦、話をーー」

『ふざけるな……ッ!!』

瞬間、二人が怒号にも近い声を出すと同時、二人から凄まじい風圧が発せられた。

士道「うわっ……ッ!?」

十香「く……!」

それと同時に耶倶矢と夕弦の衣服が変わっていく。



霊装。精霊を護る絶対の鎧。




それだけではない。耶倶矢には右肩に、夕弦には左肩に無機質な翼が生えた。そして耶倶矢には巨大な槍が、夕弦にはダウジングに用いるペンデュラムのようなものが装備された。

耶倶矢「〈颶風騎士(ラファエル)〉ーー【穿つ者(エル・エレム)】!」

夕弦「呼応。〈颶風騎士(ラファエル)〉ーー【縛める者(エル・ナハシュ)】」

天使を顕現させた二人。精霊が誇る最強の武器。

耶倶矢「駄目ね、やっぱり。この決闘方法から穏便に決着が付くと思ったけど、あんたの阿呆さを計算に入れるのを忘れてたわ」

夕弦「同意。耶倶矢の馬鹿さ加減には愛想が尽きます。結局、こうなるのです。自分たちで始めた決闘を誰かの手で終わらせてもらおうなんて虫が良すぎたのです」

そう言って、ペンデュラムを構える。

決闘方法は

″倒れた方″が勝ち



刹那、激しい力のぶつかり合いが始まった。



ーーーー
ーーー
ーー



上条「士道!何がどうなってんだ?」

そこに遅れて上条がやってきた。

士道「い、いや………それは」

士道は今までの経緯を言う。

上条「なるほど……それで喧嘩をね」

士道「それより上条、お前そのバッグは何だ?」

なぜか上条は少し大きめの鞄を持ってきている。

上条「いざという時のためだ。この展開も、全く予想してなかったわけじゃないし」

士道「そ、そうなのか?」

上条「あぁ。でもあいつら二人なら気付くはずだ。いかに自分が相手のことを思ってるか……」

十香「そ、そうか……」

上条「それより、俺たちは自分の身を心配した方がいいかもな」

上条がゆっくりと八舞姉妹に背を向ける。

士道「は?それはどういうーー」

士道と十香も一緒に振り返る。

そこにいたのはーーー






士道「エレンさん……?」


ーーーー
ーーー
ーー



或美島上空高度1000m、〈フラクシナス〉にて。

「っ!副司令!或美島本部の海岸付近で、凄まじい暴風が発生しています!」

神無月「暴風が……発生?」

一方「……」

「村雨解析官と連絡が繋がりません。何者かに妨害されている恐れがあります!」

神無月「ふむ?」

佐天「妨害……誰かが近くにいるの……?」

神無月「なるほど……では、〈世界樹の葉(ユグド・フオリウム)〉を展開してください」

「了解」

神無月の指示に、少し疑問を覚えた。

佐天「〈世界樹の葉(ユグド・フオリウム)〉?」

その質問に、微笑を交えながら神無月が答えた。

神無月「この艦体には8基の制御顕現装置と10基の大型基礎顕現装置が搭載されていて、常に随意領域が展開しています。それとは別に独立端末として搭載しているのが〈世界樹の葉〉なのです」

佐天「へ〜」

分かったような分からないような微妙な顔をした。

神無月「(恐らく予想が正しければもう一機、艦体がいるはずです……そしてその艦も不可視迷彩を搭載しているはず……)」

一方「(なるほどなァ……)」

だからこそ、〈世界樹の葉〉を展開させた。

一方「(この艦体はいつも随意領域によって不可視状態……)」

神無月「(もう一機艦体がいたとしたらこちらには気づいていない……でも見つかればこちらも手が打てない。だから〈世界樹の葉〉を展開させます)」

一方「(確か、この〈世界樹の葉〉のデメリット、展開するときにその不可視が数秒消えてしまうことだったよなァ……)」

神無月「(向こうもそれに気づけばこちらに攻撃を開始するはずです。完全な不可視状態で砲撃などできませんからね)」

一方「(そこをカウンターで倒すと……ハッ、変態にしては考えるじゃねェか)」

〈世界樹の葉〉の展開とともに、不可視の壁がゆっくりと消えていった。


ーーーー
ーーー
ーー



同、或美島上空高度1000m、〈アルバテル〉では、

「艦長!レーダーに反応が!」

パディ「航空機か?」

「いえ……空中艦です!」

パディ「……なんだと?」

艦長のパディントンが眉をひそめた。

「突如として現れました。恐らく不可視迷彩(インビジブル)を施していたとしか……」

パディ「馬鹿な……DEMインダストリーでも不可視化に成功したのは最近のはず……」

そう、不可視迷彩(インビジブル)を搭載した艦は現在、この艦体を含めて三機しかない。

すると、その艦は仕事を終えたように再び姿を消した。

「!反応、消失しました!」

もう疑いようがない。目の前で見てしまったのだから。

パディ「まさか……!?」

だが、そんなものが存在するとすれば……いや、DEM社以外で唯一顕現装置を持つ組織は一つしかない。

パディ「ラタトスク機関……」

その名を発すると、艦橋にいたクルーたちが息を飲んだ。

その存在は、ウェスコットから聞かされていた。

曰く、学園都市に劣らない進んだ技術を有する組織が存在する。

曰く、空間震を平和的手段で解決しようとしている。

曰く、それは、DEMの敵である。

パディ「発見した場合は即ーー残滅せよ」

そして、

パディ「主砲用意!目標はーー消失した所属不明艦!」

「り、了解!」

クルーがコンソールを操作し始める。

そして、

「主砲、魔力、充填完了!」

「目標、所属不明艦消失空域!」

「不可視迷彩解除!随意領域の属性を対衝撃に変更します!」

クルー達の声を確認してから、呟くようにパディントンは言った。

パディ「ーー撃て」

そして、

空中で激しい争いが始まった。


ーーーー
ーーー
ーー



地鳴りのような音が鳴ると同時、〈フラクシナス〉の艦橋が地震のごとく激しく揺れた。

「……っ!?」

クルーの椎崎が両手で頭を覆ってる後ろで、神無月は姿勢一つ崩さず、あごに手を当てた。

神無月「ふむ、攻撃を受けたようですね。不可視迷彩及び自動回避を解除。基本顕現装置の生成魔力を全て防性随意領域の展開に回してください」

「り、了解!」

一方「どォするつもりだ?」

神無月「相手の手が見えない以上、とりあえず防御に徹します。恐らく、あちらも不可視迷彩をしているでしょうね」

そして、

二発目の攻撃がきた。

瞬間、再びそこに震動が襲った。

「く……防御結界でもこの威力……!?」

佐天「そろそろ……ですか?」

一方「あァ。何となくだが相手の位置は分かった」

神無月「こんな直接的な攻撃に出てくるとは、随分と艦の性能に自信がおありのようだ……んん、いいですねぇ、痺れますねぇ。ああっ、もっと激しーー」

一方「真面目にやれクソが」

神無月「もう、一方通行君は真面目ですねぇ……でも、全て″計算通り″でしたね」

一方「そォだな」

佐天「まさか本当に敵艦が来るとは思いませんでしたけどね。でも、本当に来なかったら私がこの艦体に乗る意味が無くなってしまいますから」

佐天がこの艦体にいたのは上条のサポートのためではない。

全てを予想した上での先手。

一方「行くぞ」

佐天「はい!」

二人は、

後ろの自動ドアを通り、そのまま歩き続け、艦体の上部に向かった。






そして、

上空1000mの大空へと飛び出した。

 
 

 
後書き
今更ですが、いつぞやの後書きで伏線を作らないと言ってたのですが、作ってしまってしまいました。ゴメンなさい。 
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