ひねくれヒーロー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
ゆっくりと考えてみて
前書き
にじファン閉鎖ということで作成したプロット、設定集です
これで打ち切りにする予定でしたが、こちらに引っ越しを決め、これを機にひねくれヒーローをリメイクする事にします
リメイク前のひねくれヒーローをお楽しみください
にじファン閉鎖ももう目前・・・
そんなわけでひねくれヒーローの設定&プロットを公開
各キャラ別にちょこちょこ書き出していきます
あと重要な未消化イベントの説明なんぞも
無花果のうろ覚えや勘違いなどで矛盾する点もあると思いますが・・・ご了承ください
ある程度設定を書き出してから予定していたエピローグを乗せてあります
【そもそもコンって?】
さて、ひねくれヒーロー主人公のねたみコンですが・・・
本人の言葉からお分かり通り、転生しています
しかし、その転生実は一回だけではありません
謎が謎を呼ぶのは何故か、パルコが父性母性に目覚めたのにラスボス(笑)になっているのか
それは他の転生が原因
彼の人生を軽く(軽く・・・?)書き出しました
【ねたみコンに至るまで】
・一回目:高校生(熱中症死亡)
これが全ての下地となった、とある男子高校生
特に書くことはありません 平凡
↓
・二回目:忍びの戦いに巻き込まれて死亡した九尾の子
「死と共にはじまるものは、生である」の前半部分
霊体ではなく生身、と書いてありますが、その体が人間とは書いておりません
実はその世界の九尾の子供でした
尾獣を取り合う忍と暁の戦いに巻き込まれ、死んでしまった生まれたての子狐
この世界の九尾さん、人柱力の意識を奪い取りヒャッハーシャバの空気は美味いゼェと言わんばかりに人生をエンジョイ
追い忍が来ても暇つぶしみたいなもんです
そんな中出会う可愛らしい雌狐、九尾さんのハートにクリーンヒット
頑張って子供を作りましたが、雌狐は尾獣という強大な力に耐えきれず衰弱
命をかけて出産した直後に忍達の乱入 子狐の眼が開いた瞬間迫りくる忍術
忍術で死んでしまった母子
絶望する九尾の隙をついて人柱力の意識は戻りましたが、そのまま暁に誘拐
封印されました
↓
・三回目:狂い巫子
火の国木の葉隠れに生まれた巫子
九尾の人柱力として本編と変わらない地下生活
クシナ→狂い巫子→ナルトの順に九尾は宿されました
本編通り人柱力として使えなかったため、九尾を抜き取られ捨てられました
本来ならそこで死んでいるはずですが、二回目の転生は・・・誰だったでしょうか?
そう子狐です
碌に生きることなく死んでいった子狐を哀れに想う父狐は、死の間際にこちらの九尾に憑依します
どんな姿になっても子供は子供
父親として子供を守るため、尾を一つ、生命維持に必要な尾を与えてからナルトの腹に封印されます
親としての想いが奇跡を起こした
そうして木の葉から捨てられた巫子は、マダラに拾われてしまいます よりにもよってこいつです
常にマダラから「成りそこない」「役立たず」と呼ばれ続け、本当の自分の名前すら忘れてしまう
そんなマダラは霧隠れでの仕事が忙しいので、ペイン小南夫婦に巫子を預けます
監視役のゼツは信用できず、マダラは嫌味ばっかり言ってくる・・・
彼にとってペインと小南は本当に信用のおける人でした
原作におけるトビの立場で暁に加入し、新しく信用出来るデイダラと接触
しかし考えてみれば原作のデイダラとトビは仲が良い・・・結構良いコンビだった
自分がトビ役としてこの世界に存在しているから・・・デイダラは仲良くしてくれるんじゃないの?
トビ役じゃなかったら・・・オレとは仲良くしてくれない・・・?
基本的に不安定な彼にとって、その疑問は爆弾のようなもの
感情が爆発して拾ってくれたマダラに問いかけます
「オレが人柱力じゃなかったら、拾わなかった?」
「拾う訳がないだろう お前はあくまで予備として拾ったんだからな」
完璧な人柱力じゃないオレはただの予備
人柱力じゃなかったらオレは拾われなかった
完璧だったら 完璧だったら 本来あの場所にいるのはナルトじゃなくオレだったのかも
完璧だったら―――!
マダラが言い過ぎたかと悩んでいるうちに、彼はどんどん病んでいきます
そして彼の”夢”が出来てしまった
完璧な人柱力になる 到底かなわない夢
原作一部終了直後、色々と負い目があるイタチを唆しマダラを殺害
マダラ殺害方法をシミュレートしているうちに呪術を習得している
その後二部に進み、原作知識から飛段を掘り起こし、新たにペアを組み尾獣を狩り始める
「理屈をこえた 月下香」の終盤に、この場面が描かれています
・・・呪術習得編まで書きたかった・・・(´Д⊂グスン
七尾まで狩り終えた後己の無力さに焦り、外道魔像に封印していたチャクラを急激に取り込み狂化
邪神を名乗り、世界に恐怖を与えることで知名度を上げ、真の人柱力は己であると知らしめる事を計画
狂い巫子を恐れたゼツがナルト達に狂い巫子の存在を教え、ナルト達と戦う
小南の制止を振り切り、チャクラに耐えきれず崩壊していく体を引きずりながらナルトに妬みを叫んだ
その姿を見ていられなくなったイタチによって致命傷を与えられ、激しい怨恨の言葉を撒き散らしながら死亡
最後の最後に「やり直したい」と呟いた
妬みと怨恨そして恐怖
それらが尾獣という存在を歪ませ、本物の邪神へ至らせることに
やめて巫子のSAN値はもうZEROよ時代の終わり
↓
・四回目:【ねたみコン】
狂い巫子の「やり直したい」という想いを邪神が聞き届け、数多の並行世界を旅して見つけ出した転生者
狂い巫子時代の記憶を消されている
やり直すのに不必要な記憶だから
そしてこの世界ではイタチに「弟サスケ」は存在せず、サスケ枠にコンが来ている
ちなみに、邪神にとって「やり直し」とはコンが尾獣のチャクラを取り込んで最終的に狂うことである
あまりにも原作、狂い巫子時代とかけ離れ過ぎる並行世界・月隠れ
やり直すためには原作に放り込むべき、原作崩壊して邪神になろうぜと並行世界に送り込むため行動
まずは仕込みとして「六歳の誕生日事件」
六歳の時、暗殺されかけ九尾の力を目の当たりにし発狂
「狂った巫子」というキーワードから邪神に期待され、「狂い巫子」と同じ境遇におかれる
よっしゃーあとは原作世界に送り込むだけだぜ!とウキウキしていたら・・・
この世界でもパパ狐は健在
水面下でパパ狐パルコVS邪神のバトル発生 長い長い時間が過ぎて19歳になった巫子
時間が押してるし強硬手段だ!と暁を嗾け、本編の通りに・・・
だが、隙をついてパルコが自来也の元へ送り込む
「愛する者に欺かれている方が、幸福である」の中盤、空間の裂目から現れた黒い禍々しい炎は邪神の炎
金色の光はパパ狐 パパ狐はこの時に死亡、自来也と喋っていたパルコはパパ狐ではないパルコ
邪神としてはこれ「やり直し」じゃないよどーしよ状態
なるべく「狂い巫子」時代に近付けるべく”ある存在達”を作り上げ、時を遡って仕込む
ある存在達=シュロ、イカリ
木の葉の忍になるのは殆ど決定事項なので、木の葉から離反させるため”偽りの家族”を用意
下忍合格試験ぐらいで暁に加入させなきゃ(*´∀`)前もこの時期だったもんねー
しかし、ここでシナイ先生の登場
「世界」としては邪神が何をしようが放っておくつもりでした
並行世界がどうなろうと知ったこっちゃねーぜ!みたいな
よりにもよって原作世界に介入を始め、あろうことか時間まで遡りやがった邪神
修正するための存在が必要だ!と意気込み、並行世界を見回って邪神の影響を受けない人物を探し出してきます
それがまじらず シナイ
彼女の登場により邪神の不幸は始まります
試験で合格になっちゃうし、白は裏切るし、シュロとイカリのコントロールが効かなくなるし、ペインはどっかに行ってしまう
多少ズレても良いから中忍試験のときに暁に仲間入りさせようとと小南たちを送り込むものの・・・シナイちゃん乱入
(邪神;^ω^)うわ、何だこの状況
修正力VS邪神の戦いは続き泥沼状態
とうとう原作と狂い巫子時代と決定的に違う場面が出来上がります
三代目火影の生存
ここで「世界」と邪神は同じ事を思いつきます
”最終的に終わりが一緒なら、それでよくね?”
「世界」の目標は「英雄うずまきナルトの誕生」
邪神の目的は「世界に恐怖を与えること」と「狂い巫子の願ったやり直し」
何があったとしても、英雄うずまきナルトが誕生すればいい
例えどうなったとしても七尾まで封印し、狂化させればやり直しになる
ならば、邪神ねたみコンVS英雄うずまきナルトを行えばいい
邪神が世界に恐怖を与え、討伐されるべき存在となってうずまきナルトに討たれる
狂い巫子と同じようにコンを狂わせるため、その戦いを演出する
ジャシン教という勢力を世界に広げ、第四次忍界大戦を引き起こす
原作と同じように忍連合軍を作り、ジャシン教を潰す
そして本編のgdgdが引き起こされた―――!
【ねたみコン 原作第二部編】
まじらずシナイ率いる調査隊の報告から、ジャシン教が世界征服を企んでいることを知る忍界
悪の邪神教団を倒す為に、暁と戦うナルト達
しかしマダラが邪神はねたみコンであると発言し、木の葉上層部がねたみコン抹殺指令を下す
三代目火影の制止も虚しく、コンは里を追われ暁と孤軍奮闘する羽目に
マダラとの戦いの最中、「狂い巫子」時代を全て思い出し失神
教団へと連れ去られ、サソリによってまるで邪神であるかのように操られる
ジャシン教信者に人柱力を狩りだすよう命令し、そうして連れてこられた二位ユギトから尾獣を取り出す
それに怒った雷影が五影会談を企画、原作のサスケ乱入時と同タイミングで操られたコンWith暁出現
コンを追って現れたナルトとサスケと戦い、原作と同じ流れで第四次忍界大戦勃発
ユギトを殺しチャクラを奪った時点で、もう木の葉に顔向けできないと半ば諦めたコン
こうなったら邪神らしく戦って散ってやるか、と腹を括ったときデイダラがコンを逃がす
鶸茶として顔を隠して現れ、以前の知り合いに声をかけ邪神討伐隊を結成
教団本部に潜入し、暁を各個撃破、そして始まった
”邪神”狂い巫子VS”鶸茶”ねたみコン
「邪神」パルコVS「英雄」うずまきナルト
イカリはこの戦い、すべて術で実況中継しています
邪神とは人柱力や尾獣の兵器利用の犠牲となった人々の怨念である
正しく尾獣と心を通わせ、共に戦う人柱力ナルトこそが、彼らを倒すことのできる存在である
邪神=ねたみコンのイメージを遠ざけるため、嘘八百を並べ立て誤魔化すイカリ
しかし実況されている戦いはナルトと邪神の戦いのみ
「世界」が望んでいるのは「英雄」の戦いだけなので
影で戦っている狂い巫子とコンの戦いは実況しません
そしてナルトの勝利を伝えた瞬間、イカリは死にます
原作でもイノイチさん鼻血出したりしてましたね?
実力者なイノイチさんでも、かなり負荷がかかるもの
中級レベルのイカリには、とてもじゃないが耐えられるものではなかったのです
ちなみにシュロは戦死しました
理由は下記で
邪神は討伐され、暁も壊滅
帰ろうとするナルトたちの前に、コンが現れます
エピローグに続く
*エピローグの前に未消化イベントの説明です!*
*未消化イベント
【コンの六歳の誕生日】
失敗作と判断されたコンを切り捨て、新たな人柱力を作り出そうとする計画が持ち上がる
しかし器となるべき候補者が定まらず、計画は難航
里長の縁者から器を選出する慣習のため、すでに縁者が死に絶えた里長の親族から候補がでなかった
候補者が見つからないまま過激派がコンを襲撃、そのさいパルコが暴走
過激派はパルコによって虐殺されたが、その光景から発狂してしまったコン
まだ仲の良かったパルコが拒絶され、過激派の侵入を手引きした傍付きの医療忍者たちですらどうしようもないと診断する精神状態に
里長に報告され、以前より厳重な軟禁生活が指示され、周辺住民から狂い巫子とまで呼ばれるようになる
そして、当時護衛小隊の一員だったイタチはその現場を一部始終見ていた
この時からイタチは1人で悩み続ける
「狂い巫子」の下地
*それではエピローグ「ゆっくりと考えてみて」どうぞ!*
同じ顔、同じ背格好、同じ声
鏡に映し取ったような2人が向き合っている
2人して空を見上げ、1人は涙を堪えて膝をついた
「邪神は・・・!負けた、負けたんだ!お前もとっとと消えちまえ!」
――そうだな、負けたな
・・・どうした、もっと喜べよ――
崩れ落ちたコンを見下すように、淡々と声をかける
彼にとって、敗北はもはや意味はない
もう、随分と前から理解していることがあったから
「あぁ喜ばないといけないさ!
オレ達の夢のせいで狂わされた人達のためにも、邪神の敗北を喜びたい!
・・・でも、でもオレはそれよりも・・・悲しいんだよ!」
懐に入れた額当てを握り締めて
思い出を確かめるように泣き叫んだ
――志村イカリ、いや南天イカリの死か?
”家族ごっこ”がそんなに楽しかったのか?
シュロで知っての通り、あいつらは邪神が作った偽もn「オレの家族はシュロとイカリだっつってんだろうが!!」
バキッ
コンの拳が狂い巫子を襲った
尻もちをついた巫子に馬乗りになって殴り続ける
殴られ続け、顔が変形し始めても狂い巫子はただコンを見上げるだけだ
――・・・用意されたシナリオ、用意されたキャスト
「世界」も認めた八百長試合の観客と、その実況者
そんなんでも、お前は悲しいのか――
呆然と呟かれる言葉に、コンはただ怒りしか覚えなかった
イカリのもとへ行って縋りつきたい
オレのせいで死なせてごめんなさいと謝りたい
おぼろげに考えていた行動は怒りにかき消されていく
どうして分かってくれないのか
この男も、己と同じだと言ったのに
「お前もオレだろうが!
なんで分かんないんだよ!」
髪を振り乱して叫ぶ姿に、狂い巫子は初めて視線を逸らした
ゆっくりと瞼を閉じて、そうして小声で呟いた
そうだ
彼は理解していたのだ
違うということを
――
この広い世界にあなたと同じ人間はいません
――
淡々と呟かれる言葉が響き渡る
ほんの少しだけ、チャクラが混じった言葉が風に乗って広がってゆく
「あ?」
意味がわからないと、目を見開くコンを尻目に彼は呟き続ける
――
過去にもいなかったし、未来にもいないのです
あなたは何かの必要を満たすためにここに連れてこられたのです
――
「何なんだよ・・・」
殴る手を休め、首を掴んで無理やり目線を合わせた
少しずつ目を逸らしながら彼は呟き続けた
呪術で空を作り上げていた空間がかき消え、地下神殿が露わとなった
ただの祭壇となって、燭台が2人を照らし出す
――あぁ嫌だ厭だ
結局お前はオレとは違ったわけだ
そうだ、お前とオレは別の人間だ
分かるわけがなかったんだ、やり直せるはずがない――
理解していた
だけどやり直したかった
しかし、もうやり直すことは出来ないと理解した
それでも、何かに縋りたかった
――ペインが死んだ時、オレは悲しくなかった
あの世界で唯一信頼できる人だったのに、まるで息子のように扱ってくれたというのに
小南が倒された時も、オレは泣かなかった、いや、泣けなかった
涙一つ、流さなかった
お前は、泣いてる
お前はオレじゃない オレは、お前じゃない
そうだろ、鶸茶
オレ達はやり直せないんだ――
金色の光の粒子となって徐々に消えていく
コンがそれに気付き呪術の一種と疑って彼から離れた時には、もう足は消えていた
首元まで消えかかったとき、巫子は初めて”コン”を見た
――
あなたは何かの必要を満たすためにここに連れてこられたのです
このことについて、ゆっくりと考えてみて下さい
このことについて、ゆっくりと考えてみt
――
光の粒子は消え、彼の姿は消えた
「邪神」が消滅したから、「邪神」によって体を与えられていた彼は、消えてしまったのだろう
「ゆっくりと、考えて」
言葉にすれば、胸に染み渡った
立ち上がり、祭壇に背を向けて歩き出す
一度だけ振り返って、彼が座っていた椅子を見た
誰もいなかった
◇
「―――コン!」
地下の祭壇から地上に出れば、待ち構えた様にナルトが飛び出してきた
ナルトの後方には、サスケが柱を背に寄りかかっている
2人とも、ボロボロだ
ナルトは泣きながら手を差し出した
「帰ろう?木の葉へ帰ろう、帰るんだってば!」
「・・・イカリの術のお陰で、誰もお前を邪神とは見なくなった
お前はただ寄り代とされた被害者だと、五影達も納得した
―――帰っても、罪に問われない」
ナルトもサスケも、オレに手を差し伸べてくれている
――あなたは何かの必要を満たすために――
――ゆっくりと、考えてみて――
脳裏に響くのは、アイツの言葉
ゆっくりと、何を考えろって言うんだ
「とりあえず帰ったらイカリたちの墓を作るってばよ!
そんで、木の葉の復興して、ジャシン教の残党退治だってばよ!」
「ウスラトンカチが・・・どう考えてもコンの入院が先だろうが」
「あ、そっか
木の葉だけじゃなく他国の治療方法も試してみるってばよ
きっとコン長生きできるようになるってば!」
長生き、か
そういえば、どうしてオレは生きたかったんだっけな
「―――人生に執着する理由がない者ほど・・・人生にしがみつく、だったか」
誰の言葉だっただろう
シナイちゃんが引用してきたセリフだったのだろうか
聞き覚えがないけれど、ふと口に出して見る
生きるって、何だろうな
「・・・コン?」
目をまん丸に見開いて、ナルトがオレを見る
サスケはただ黙って、足元に置いていた荷物をオレによこした
それを受け取り、ナルトに背を向けた
「いつか言ったと思うが、オレの夢は、オレ達の夢は忍になることだった
・・・オレは忍になれた
だから、新しい夢を、目的を追おうと思う」
「新しい夢・・・分かった!暗部の隊長になるんだってば!?
オレが火影でコンが暗部隊長とか、木の葉の未来は明るいってば・・・
あ、そういえばサスケが音隠れの里長になったんだってばよ!
コン知ってたか!?」
「あ、そうなの?
おめでと」
知らなかった
音隠れの代表とは聞いていたんだが、忍界大戦限定じゃなかったのか
「ありがとよ
オレも木の葉へ戻れるんだがな」
「え、なんで!?お前自分の意思で里抜けしたじゃねえか」
「シュロとイカリだよ
・・・あいつら、オレの音隠れの里潜入任務依頼書とかいう書類作ってやがった・・・」
「・・・なんか、こそこそしてると思えば・・・じゃぁお前も罪に問われないのか」
書類偽装したのかあいつら
でも、こいつの事だから里には戻らないんだろうなぁ
オレも戻る気はないけど
「だが木の葉に戻る気はねえ
・・・それはお前も一緒だろう」
「よくお分かりで
そこに気づくとは・・・やはり天才か」
「何の話だ」
サスケと他愛もない話をして、最後にお互い手を振った
こいつとの別れはこれで良い
問題はナルトだ
「は!?
なんで!?なんで帰って来ないんだってば!?」
ぎゃーぎゃーとわめくナルトの声をBGMに、どう説明したものかと悩む
言いたいことはいっぱいある
理由なんて山ほどある
・・・抹殺指令が出されて、命を狙われたからと言って、里を抜けたことは事実
それは忍として正しい事だろうか、いや、正しくない
抜けた人間が、抜けた里に戻ってはいけない
木の葉にこれ以上混乱を与えたくない
ナルトには、人柱力狩りのせいで迷惑をかけた
主人公だから死ぬことはないと、心の奥でそう高をくくっていた自分が恥ずかしい
・・・ナルトに、会わせる顔がない
どう説明したらいいのか分からなくなって、とりあえず当面の目標だけ告げることにする
「言ったろ、新しい夢を追うって
ちょっと世界見てくる」
「・・・世界?」
「そんでオレを必要だって言ってくれる奴がいたら・・・まぁそこに行くさ」
世界を見て、自分の悩みをふっ切ってお前に謝れるようになったら・・・里に戻ろう
この虚弱体質がどこまで旅を出来るか、試してみるのも面白そうだ
「・・・オレ達と二度と会えないような場所でも?」
体質的に大陸の外には行けそうにないけどなぁ
いつかは帰るよ
お前に謝るために
「あぁ
・・・ナルト、オレはお前と二度と会わない
皆が許してくれても、オレがオレを許せない
操られていたとしても、お前と敵対したんだ
オレはそれが許せない
だから、ごめんなナルト」
許せるようになったら、ちゃんと会いに行くからな
「・・・っ!」
「よせナルト!」
背後でサスケとナルトの叫びが聞こえたが、そのまま走った
・・・ひと時だけでも、家族だったんだ
そんな相手と敵対したのが、許せなかった
オレの我が儘、これで最後だから
相変わらず吐血は止まないけれど、なんだかいつもより体が軽かった
走って走って、吐血がやばいことになるまで走って
ふと見上げた空の青さが、ナルトの眼のように見えて、少し怖くなった
だけど、とても綺麗な色だったんだと今さら気付いた
「あなたは目的があってここにいます
この広い世界にあなたと同じ人間はいません
過去にもいなかったし、未来にもいないのです
あなたは何かの必要を満たすためにここに連れてこられたのです
このことについて、ゆっくりと考えてみて下さい
ルー・オースティン」
*エピローグ・完*
ここから各キャラENDという形に取りたかったのですが・・・もう疲れた\(^o^)/
|←樹海| ┗(^o^ )┓三
各キャラの設定&その後
*必要だと思う人物だけ書いています
ここに書かなかったキャラで設定が知りたいという方は遠慮なくどうぞ
活動報告の方へ載せます
*主役陣*
【コン】
第四次忍界大戦後、ナルトから逃げるように出奔、世界中を旅して回った
ナルトと再会することはなかったが、他里メンバーに見つかり追い回される
ある日雷影兄弟によって捕縛され、ユギトの件を持ちだされ半ば脅されるように事務担当兼雷影兄弟専門ストッパーとして働く
年々弱る体に死を覚悟し、常に遺書を持ち歩いた
噂を聞いて飛び込んできたハナビに横抱きで誘拐され、日向家に婿入りし、日向コンとなる
火影邸裏口にて倒れている所をまじらずシナイに発見されるが死去
享年32歳
遺書にはナルトへの謝罪とナルトの好んだレシピが書かれていた
何処かの誰かによって、人知れず世界を救ったひねくれ者の英雄として語り継がれた
【ナルト】
英雄に成るべくして「世界」に選ばれた少年
ジャシン教を壊滅させ「世界の英雄」となった
第四次忍界大戦後、二度と生きたコンと再会する事は出来なかった
紆余曲折あり、ヒナタと結婚
七代目火影に就任し、音隠れの里と同盟を結ぶ
親友とお互いの名付けについて殴り合った
【サスケ】
暁の変化を怪しんだ大蛇丸の情報収集の結果、ジャシン教が深く関わっていると推測
そこで大蛇丸はサスケに小隊蛇を組ませ、湯隠れのジャシン教施設に潜入するよう命じる
そしてその施設でイタチを発見する
しかしそのイタチが「サスケの兄」ではないことに気づいてしまう
良くも悪くも、ブラコンだったことが原因
諸国漫遊中の再不斬と再会、行動を共にすることになる
また大蛇丸の手紙から呪術とその危険性について知り、そのことを知らせるためにナルト達の前に現れる
第四次忍界大戦に音隠れ代表として参加、その後音隠れの里長となり、呪術の隠匿に努める
サクラとデキ婚し、子供の名前について七代目火影と公式の場で殴り合った
【まじらずシナイ】
「世界」によって選ばれた修正役
呪術が一切効かない特異体質のため、邪神の影響を受けない
第四次忍界大戦後、コンを追って旅に出た
行く先々でコンの話を聞き、追う必要はないとして木の葉に戻る
旅先で邪神とひねくれ者の英雄を語った
木の葉に戻ってからはイルカと結婚し、周囲を驚かせた
体質上子供は出来なかったが、その後に出来た弟子や生徒を我が子のように可愛がった
イメージソング「走れ走れ/遠藤響子」
*原作キャラ+α*
【再不斬】
旅の最中出会った謎の男から譲り受けたボロ刀を、侍の国へ研ぎに出した
氷遁の力がこもった忍刀だったことに喜び、自来也、ペインに自慢しに行く
振る度に粉雪がちらつく不思議な刀が、呪術を解呪出来る唯一のモノであると発覚
偶然出会ったサスケに乞われ、邪神の呪術を解くために共に行動する
第四次忍界大戦後は音隠れに身を寄せ、呪術を解くために奔走する
【霊刀雪白縁】
月見酒の誘いを断った謎の男が渡した刀
「甥」を救いたいと願ったとある里長の体と、救われてほしいと願ったとある医療忍者の魂を熔かして作られた霊刀
獣のやりっていっちゃいけません
とある里長=月影乃斗 とある医療忍者=白
【白】
コンの傍付きだった医療忍者
年が近いため親しみをこめて接しているうちに仲良くなった
暁襲来時に死亡し、霊体となったとき邪神と狂い巫子を知ってしまう
シアワセにするために協力するが、そのシアワセが狂ったやり直し出会ったことを知り裏切る
邪神の呪術によって邪神の存在を口外できず、せめてものヒントを与えた
のちに魂を熔かして刀となり、文字通り再不斬の道具となった
【ペイン六道長門】
もはや小南を助けられないと知り、せめて自らの手でと思いつめて暁に戦いを挑んだ
しかし返り討ちにあい、第四次忍界大戦時は緊急治療室に籠もっていた
第四次忍界大戦後音隠れに身を寄せ、任務に明け暮れる
【大蛇丸】
暁の変化を怪しみ、独自の情報集を行った結果、ジャシン教の影に異形がいることに気づく
そしてその異形が使う火が、コンの狐火と同一の物であることに気づく
サソリや飛段と接触し、「邪神」が「コン」であると確信
かつての友や師が「邪神」に騙されているのではないかと懸念し、せめて警告をと手紙をおくる
その直後飛段と邪神によって殺害
サスケに呪術の知識を与え、呪いの危険性を教えた
「邪神」などという存在に、自分の大切だった者達を狂わされたくなかった人
手紙を受け取った自来也、綱手は彼を友として悼んだ
【鴉】
とある世界の転生者
NARUTOの存在を知らない転生者のため、忍界の事情が良く分かっていない
その無知さから毒舌を吐くことを気にいられイタチと契約、使い魔となった
神殿世界のイタチが扱いやすい使い魔が欲しいと邪神に頼んだため、召喚された
暁側の語り手
【デイダラ】
いつ、どんな世界であろうと、コンを芸術と認識し、コン以上の芸術を作り出すことを目標とした男
どんな世界でもぶれず歪まず捻くれず、呪術など跳ね除けてきた
もはや邪神も諦めモード、ぶれない芸術家
全てを思い出したコンを殺害しようとしたイタチから、「兄弟コン」を守るために立ちふさがった
一度は勝利したものの、呪術により鴉と融合したイタチによって殺害
倒れたその視線の先には、孔雀草が咲いていた
・孔雀草の花言葉
ご機嫌よう 友情 悲しみ 美しい 思い出 飾り気のない人
さて、芽吹いて咲いた孔雀草は、何を意味していたでしょう?
【サソリ】抜け殻
核を失った姿を見て、新たな核をはめ込むことで永遠を手に入れようと考えた男
核候補はカンクロウ、シュロ
「大切なことは」でシナイと別れた後、砂隠れへ向かいカンクロウを弟子に取っている
サクラにトラウマを持っていたりギャグ要員として活躍していただくつもりだった
つもりだった!( ー`дー´)キリッ
サクラとカンクロウにより倒される
【飛段】共有
世界中の痛みを知る「邪神」を崇拝し、その痛みを共有することでジャシンに認められることが望み
ありとあらゆる世界でのコンの支持者
デイダラがコンの兄弟分なら、飛段は悪友
ジャシンの使者として邪神の魂を狩り取って行った
その後は魂だけとなって様々な世界で魂を狩り取り続けた
【マダラ】真実
数千にわたる世界すべてのマダラの記憶を与えられ、狂った男
楽になるためにただ邪神に従いつづけ、解放されるためにコンをシアワセにしようとする
「狂い巫子」を拾い、利用し続けたマダラは「成りそこない」「役立たず」と罵り続けるものの―
出来の悪い弟が己を越えた、と半ば誇らしく想いながら殺されていった
それなのに邪神がとんでもないこと仕出かしてくれたよ!
再不斬によって呪いを解かれたマダラは、邪神の正体を教え、静かに息を引き取った
【鬼鮫】罪悪感
「偽り」の任務の犠牲となった者たちへの強迫的な罪悪感をもってしまった男
ある世界ではじめて「偽り」の犠牲になってしまったイカリを、「本心」から殺すことで「偽り」を終わらせようとしている
結局イカリと再会する事は叶わなかった
シナイ、ガイ、カカシの同期トリオと戦い死亡
ヤンデレ
・・・ん?デレ?
【ゼツ】好奇心
さまざまな世界を見てきた邪神のように、自分も面白いものを一杯見たいと望んだ男
「狂い巫子」がペイン小南に預けられるまで面倒を見ていた人
イカリとシュロに倒される
【小南】喪失
ある世界でコンの”母”となった女性
己の無力さを嘆き、「家族」を次々と失くした彼女の支えとなったのは、”息子”コンでもある邪神の言葉
”息子”の幸せを願う”母”
完璧な人柱力であるナルトに挑むも倒される
【角都】情念
まじらずシナイの言葉に動揺し、木遁秘術に敗れた己の未熟さを恥じ、そんな過去とシナイへの憧憬を断ち切ることが望み
シナイ、ガイ、カカシの同期トリオによって倒される
ちなみにシナイちゃんは完全に角都を忘れている
【狂い巫子】怨恨
マダラに利用され、家族となった小南の制止を振り切って無茶をして、完全な人柱力を目指した青年
夢はかなわず失意のままに死んでいった
そんな想いが「尾獣」を「神」に至らしめ、その恨みが「神」から「邪神」へと変質させた
全ての元凶にしてラスボス
ねたみコンと狂い巫子がもはや同じ人間ではないと気付き、やり直せないと悟る
次の転生を拒んで世界にかけた呪いを解き、ジャシンとの契約により魂を喰われる
【イタチ】自嘲
尾獣や里の住人を恐れ、狂っていく巫子の様子を、ただ見ていることしか出来なかった
そんな自分を「自嘲」するも、そんな自分を思い出してほしいと願ってしまった男
「弟サスケ」が存在せず、「巫子」との約束のためだけに里を抜け、人柱力狩りに参加した
巫子が「完璧な人柱力になれないなら、死にたい」と溢した言葉を聞き届け、完璧な人柱力になる方法を探し各地を奔走していた
しかし、その甲斐なく方法は見つからず、いっそのこと自分の手でと思いつめて神殿を襲撃した
「コン」も完璧な人柱力になれなかったため、全てを思い出した「コン」を殺しにかかる
デイダラに妨害されるも呪術によって鴉と融合し化け物となり、デイダラを殺害
その後サスケと再不斬によって解呪され、倒された
ちなみにケースナンバーは死亡&意識が憑依した順番だったり・・・今となっては意味がない
【ラスボス】
平行世界のコン
世界の敵になり、完璧な人柱力を目指した者のなれの果て
九尾パルコと同化し、憎しみと妬みで九尾の存在を歪ませ邪神に至った
シュロもイカリも、シナイもいない世界、自来也とも会わずにマダラに拾われ道具として育てられる
原作一部終了後にマダラを亡きものとし、次々と自らの体に尾獣を封印
トビ+ゼツの原作での役割を行い、ナルトの前に立ちふさがる
七尾までその身に封印し、邪神を名乗り世界に恐怖を与えることを目的とする
最終的に心が折れて夢に溺れ、夢は叶わず死亡する
封印されていた尾獣たちは歪に混じり合い、”邪神”と”コン”と”シアワセな世界”のキーワードを元に世界を彷徨い歩く
そのなかで幾千ものマダラと遭遇し、復讐として記憶を狩りつづけた
ある日パラレルワールドのコンを発見、今度こそシアワセにするために行動を開始
ラスボス世界でも同志となった飛段に記憶を与えたとき違和感に気づく
調べた結果、いるはずのないシナイという女を感知し、マダラに彷徨い続けた世界の記憶全てを与え、該当する世界を見つけ出す
この時点でマダラは発狂、何千という世界の記憶に脳が耐えきれなかった
シナイが存在する影響か、油女分家に生まれる筈の無い者が宿っているのを知り、マダラの記憶に残っていたシュロの魂を複製・憑依させる
暗部シュロが死亡した時点で、本来の油女シュロの魂は死亡している
そのため、本編の油女シュロはクローン、偽物である
マダラの素顔を知る鬼鮫も、マダラの記憶狩りの余波で記憶を狩られていた
原作にいない少女イカリの存在を面白がり、シュロと同じように魂を複製する
しかし憑依に失敗し、やむなく後付けで魂を刻みこもうと鬼鮫にイカリとの接触を勧める
だがシナイと世界の修正力によってイカリは木の葉から出ることはなくなり、鬼鮫と接触する事はなかった
家族を欲していた”以前のコン”のために、両親役としてシュロ、イカリをコンのそばにおくよう木の葉住民に意識操作していた
【油女シュロ】
邪神によって複製されたとある世界の転生者
ゼツ戦にて自分の思いや行動が全て、自分の意思でなかったことを知る
与えられた役目を全う出来なかったため、邪神に消滅させられた
原作知識がうろ覚えだったのは複製された影響
シナイにより邪神の影響下から一時逃れるが、結局邪神に操られたままだった
【志村(南天)イカリ】
邪神によって複製されたとある世界の転生者
魂の複製時にミスがあり、転生ではなくトリップという形で木の葉へ現れる
シナイにより邪神の影響下から逃れ、自分の意思で拷問部隊に所属した
家族コンの汚名を雪ぐため、命をかけてナルトVS邪神戦を実況中継
邪神がコンでないということを証明して死亡
【日向ハナビ】
日向家甘味事情の改善を夢見て夫を雲隠れから掻っ攫った猛者
歴代当主の記録を抜き、最強の名を欲しいがままにした天才
ナルトに謝罪するため火影邸に潜入しようとして失敗する夫に対し、NDK?NDK?とからかうのが趣味となった
【隠しキャラ】
【うずまき シュロ】
うずまき夫妻の間に出来た男児
父ナルトの知り合いであるシノに可愛がられている
医療忍術に興味を示し、うちはサクラに弟子入りするため音隠れへ
そこで出会ったうちはコンさんと仲良くなる
父譲りの膨大なチャクラと母譲りの白眼で的確な治療を行う凄腕
しかし親友を助けられなかったことを悔やみ、外科ではなく内科を専門とする
見た眼・黒髪なナルト
【うちは コン】
うちは夫妻に出来た男児
里の内外からコンさんと呼ばれる
六歳頃からイタチと同じ病を発症、21歳で死去する
見た眼・黒髪なサクラちゃん、写輪眼には開眼しなかった
大人しく控えめな性格だったが、主治医であるカブトに対しては毒舌
【日向 イカリ】
日向夫妻に出来た女児
ツッコミ気質が災いしてか、周囲の人間にボケられることが多々あった
父親の遺伝か料理上手、虚弱体質は遺伝しなかった
見た眼・自称ミルク色の髪なハナビ
髪以外は母似だが、中身は良くも悪くも父似だった
志村のじいさまから可愛がられた
ページ上へ戻る