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ゼロ塾

作者:パスコ
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佐々木武雄

 
前書き
異世界人は、異世界からすればゼロから生まれた存在。異世界人翻訳能力を得てしまうのは、世界が神と誤認したからかもしれない。


最初から言葉に困らないのは、全知全能に近い基本能力ですよね。異世界人は皆完璧超人になれる才能がある? 

 
今から70年前に大きな戦争がありました。これはその戦争に参加していた一人の海兵の飛行機乗りの話です。


今から90年以上も昔、日本の佐々木家に一人の神童と言っても過言ではない才気あふれる子供が生まれました。佐々木家はもともと裕福な家系で優秀な子供は才能とか関係なしに金をかけて英才教育を施しているので教養とか高いのは当たり前でした。


努力で一流大に普通に現役で入り、現役で卒業し実家に社会に貢献する普通に裕福な家でした。


しかし、鳶が鷹を生むように、醜いアヒルの子(実は白鳥)のように佐々木家で本当の意味で優秀な天才・神童が生まれました。


その子供の名は武雄といいます。生まれたばかりのころは普通だと思っていましたけど。成長しいろいろ学ばせている過程で分かったことですけど。この子は天才でした。英才教育が加味したおかげもあるでしょうけど。


他の兄弟たちは努力型の秀才なのに、この子だけは才能の塊の神童でした。


兄妹たちは必死で努力して学力・武力・芸を身に着けて、なんとか一流大に入るのに、この子だけは大した努力をせずにあらゆる知識・技術・芸術をあっさり身に着けていきました。


15歳のころには、学力は一流大卒のエリート顔負けで帝国大学院の博士課程卒と言っても過言ではありませんでした。



兄たちと同じように大学にいかせようと思っていた両親でしたが、これほどの頭脳・才能・技能・芸能があるのに凡人たちと同じ道を歩ませるのは惜しいので、海兵学校の受験を武雄に薦めました。



海兵学校に合格するには、学力が帝国大学大学院の博士課程でもトップクラスは必要とされているらしいので、海兵学校は実質、一流を越えた超一流大学専門学校でした。


佐々木武雄は容姿・頭脳・才能・技能・芸能が必要以上に揃っていたので、問題なく合格し、そこで訓練を積み、現役で卒業し無事に飛行機乗りになりました。



階級は海軍の少尉です。


無事に生き残れたら、トントンと大佐クラスまで問題なく昇進できるのでキャリアですね。文武両道の完璧超人とか言われています。



佐々木武雄は戦争中は生きて帰れるか不安のまま戦争に参加しました。



ゼロ戦で飛行中に空間に楕円形の大きな光の鏡が佐々木の目の前に輝き現れました。


そしてそのまま飲み込まれました。



次の瞬間景色が大きく変わりました。


大きな満月が二つあります。


こんなもの地球上のどこにも見当たらないありえないモノでした。


本能的に悟りました。


「ここは、異国・・・・、いや異界か?」


自分は神隠しにでもあったのだろうか?





驚愕しましたけど、落ち着いてどこか安全な場所に着陸してとにかく落ち着かせなければなりません。飛行機を下せる場所を探し着陸しました。


その場所の名前は・・・、























佐々木武雄は村に着きました。




村人たちと村長と出会い話しました。佐々木は言葉が通じるか不安でしたけど。言葉が難無く通じたので安心しました。日本語に聞こえますけど。唇を読み取ると日本語ではに事がわかりました。



≪異界の呪い・・・いや、副作用なのか?≫



とりあえず、自分は東方から乗りものでやって来たものだと説明しましたけど。信じてもらえませんでした。飛行機を知らないとはよほど文明レベルが低いところなのだと認識しました。とりあえず衣食住の確保が優先でしたので村長と交渉してそこの村民に加えてもらいました。



そこのでの暮らしは畑仕事ばかりでつまらないものでした・・・。兵農一体とか合理的に考えればいいですけど。合理性があまりなく、農作物の加工方法があまりに効率が悪いので、歴史に倣いタルブの村に千歯扱きとかつくって提供したり、大工とかで家を治したり、鍛冶で鍋や鍬を治したり、農業に関しても口を出して改善を図ったりしているうちに物知りな若者・何でも屋と呼ばれるようになりました。



ハルケギニアの文字も寺院で教わりたった数日でマスターしてしまいました。しかも文章とかそこらの文官よりも丁寧で内容が分かりやすいので賢者のたぐいなのではないかといわれました。容姿が良く、頭脳明晰なので村娘・町娘にはモテモテでした。男たちには面白くない話でしょうけど。


男たちが女を取られたと勘違いした(実際は振られただけ)逆恨みで佐々木武雄をリンチにしようと集まりましたけど。返り討ちにされました。



佐々木武雄も伊達に武道の有段者や超エリート軍人をやっていないので、暇があれば身体を鍛えていたので、素人に負けるのは油断したときや空腹時のときくらいです。


それだけでなく、なぜか異世界に来てから凄い勢いで知識・技術・基礎体力が身につき、さらに短期間で高度なレベルまで高まっていきました。実質妙手か達人かもしてません。



≪案外、呪い(翻訳)のせいかもしれないな…≫



タルブに貢献するために私塾(寺子屋・寺院・木造校舎)を建設し、タルブの未来を担う子供たちに自身が持つ知識・技術・遊びを教授しました。



翻訳おかげか子供たちに知識と技術を教えるのに苦労はあまりありませんでした。基本的になんでも教えられるくらいに教育関係の能力が高まっていました。



それから数年タルブの人間にいろいろ教えていくうちにタルブの人間には字の読み書き計算ができない人間はほとんどいないようになりました。



知識と読み書き計算の技能のおかげか平民(馬鹿)を騙そうとする商人・詐欺師・貴族は逆に痛い目に遭い商売の信用をほとんど失う羽目になりました。






タルブはワインだけでなく、人材まで有能なものが多いので貴族・豪商たちは従者・後継ぎ・嫁さんとかをその村でスカウトするようになりました。









これらにより、佐々木武雄の高い教養・スキル・実績を買われ、タルブの村長の村娘の中では美人の部類の娘を嫁にあてがわられました。



そして佐々木一族が発生。


一族は皆黒髪黒目。頭脳明晰で教養が高い者、屈強なものが多い。異世界人の副作用のおかげなのか?佐々木は一族に生徒たち以上の教育を施しました。


傭兵・商人・従者・衛兵・平民教師・僧侶・医師・薬師・鍛冶屋・大工など・・・


いろいろとなっていきました。





一族やタルブの生徒たちには佐々木武雄はこう呼ばれておりました。


平民賢者

メイジ殺し

魔法と身分以外は完璧超人







 
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