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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百四十六話 紫の空の下へその四

「野上、ここはだ」
「うん、まずはね」
「あの宮殿に向かうがな」
「その途中で絶対に人に会うからね」
「その人から話を聞くぞ」
「そうしようね」
「一応あんた達はね」
 ハナはイマジン達に対して言った。
「目立つからとりあえずは」
「何だよ、デンライナーの中で大人しくしてろってのかよ」
「そうしてくれる?」
「おいおい、折角戦えるってのにかよ」
「どうせスサノオは出て来るわよ」
「それで戦いになるからっていうんだな」
「今はね」
 デンライナーの中に戻って、というのだ。
「そうしてくれるかしら」
「仕方ねえな、それじゃあな」
「我々はデンライナーの中に戻ろう」
 デネブもハナに応えて言う。
「そうして時を待とう」
「すぐに出られる様にするから」
 良太郎が微笑んで話した。
「我慢してね」
「ああ、わかったぜ」
 良太郎に言われると存外素直なモモタロスだった、そうして。
 イマジン達がデンライナーに戻り良太郎達だけで宮殿の方に向かおうとするとだ、ここで。
 鳥、白い羽根の駝鳥に似ているがそこにインコも入った感じの曲がった嘴の鳥に乗った騎兵達が来た。その先頭のだ。
 比較的小柄で緑のショートヘアに白がベース所々緑の服の少女が来てだ、彼等に問うて来た。
「貴様等何者だ」
「あれっ、君は」
「私はエクレール=マルティノッジという」
 少女は鳥から降りて名乗った。見ればスカートはブラウンで短いものだ。素脚が見事だ。
「ビスコッティ騎士団、メルヒオーレ姫様の親衛隊長だ」
「こちらの世界の娘なんだ」
 良太郎はエクレールの話を聞きながら彼女に問い返した。
「そうなんだ」
「その通りだが」
「あれっ、この人」
 最初に気付いたのはコハナだった。
「耳が」
「ああ、そうだな」
 桜井もここで気付いた。
「耳がな」
「垂れ耳でね」
「尻尾もあるな」
「そうよね」
「それがどうかしたのか?」
 耳のことは少し眉を曇らせてからだ、エクレールは桜井達に言葉を返した。
「私の耳のことはあまり言わないでもらいたいが」
「こっちの世界では人はそうなの?」
 今度はコハナがエクレールに問うのだった。
「そうして犬が入っているの?」
「いや、確かに私達はそうだが」
 エクレールはまず自分のことをそうだと認めてコハナに答えた。
「そうとも限らない」
「そうなの」
「そこは国による」
 こう話すのだった。
「話せば長くなるがな」
「そうなの」
「それで私から聞きたいことはだ」
 エクレールは良太郎達を見回してからこう言った。
「ふむ、シンク達に似ているな。同じ種族か」
「あの、種族って」
「こちらの話だ、それで貴様等の後ろにある鉄道だが」
 エクレールはデンライナーを見て話した。 
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