| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百四十六話 紫の空の下へその一

               第百四十六話  紫の空の下へ
 デンライナーの中でだ、モモタロスは自分の席に座りつつカラフルなコーヒーを飲みながらだ、良太郎達にぼやいていた。
「暇だな」
「僕達最近戦ってないからね」
 そのモモタロスにだ、向かい側の席にいるウラタロスが言って来た。
「あちこちの世界では」
「ああ、だからだよ」
 まさにそれでと言うモモタロスだった、横ではキンタロスが寝ている。
「暴れたくなったぜ」
「元々の世界では戦ってるけれどね」
 リュウタロスも言って来た。
「確かに僕達他の世界では最近戦ってないね」
「それで俺も言うんだよ」
 モモタロスはリュウタロスにも言葉を返した。
「暇だからな」
「そろそろ他の世界で戦いたいか」
 別のテーブルにいるジークが言う、そこには桜井とデネブもいる。良太郎とハナ、コハナは別のテーブルである。
「私もそう思えてきた」
「何処かにいねえのかよ」
 こうも言うモモタロスだった。
「俺達と喧嘩したいっていう奴はな」
「そのうち出て来るよ」
 ウラタロスはそのモモタロスに笑って返した。
「慌てない慌てない、先輩もね」
「ちっ、またそういうのかよ」
「何なら神社で神主さんでもする?」
「それは俺に似てるけれど俺じゃないからな」
 中身はともかくとして、というのだ。
「そもそも俺に神主とか出来ないだろ」
「うん、それはね」
 無理だとだ、ウラタロスも頷いてそうだと言い切る。
「先輩には合わないね」
「そうだろ、だからな」
「暴れたいんだね、先輩は」
「何処かにそんな奴いねえのかよ」
 ぼやきつつ言うモモタロスだった。
「そろそろストレスが溜まってきたぜ」
「そう言って昨日インベスと戦ってたじゃない」
 そのモモタロスにだ、コハナが突っ込みを入れて来た。
「それも思う存分」
「だから他の世界でも戦いたいんだよ」
「ルイズさん達と一緒に戦ったじゃない」
「あれからどれだけ経ってると思ってるんだよ」
「そのうち出番来るわよ」
「そのうちって何時だよ」
「だからそのうちよ」
 あくまでクールに返すコハナだった。
「とにかく慌てても仕方ないでしょ」
「糞っ、このハナクソ女は小さい方も変わらねえな」
「当たり前でしょ、私は私よ」
 大きい方のハナも言って来た。
「大きさが違うだけよ」
「そやな、そこは一緒やな」
 キンタロスも起きて言って来た、言いながらそのうえで右手を顎に当ててそうしてゴキッ、と鳴らすのだった。
「ハナは大きくても小さくてもハナや」
「そうよ。まあとにかくね」
「焦っても仕方ないってんだな」
「焦って敵が来る訳でもないでしょ」
 こうも言うハナだった。
「呼んでもね」
「何か呼んだら来るパターンばっかりやけどな」
 ここでこんなことも言ったキンタロスだった。
「まあそのうち来るからそれまで寝てることや」
「そういって手前はまた寝るんだな」
「んっ、悪いか?」
 キンタロスは隣から言うモモタロスにこう返した、自分の向かい側にいるリュウタロスは今は見ていない。
「起きてても何もないやろ」
「それはそうだけれどな」
「ほな寝て飯食うてや」
 そして、というのだ。
「風呂入ってまた寝るだけや」
「寝てばっかりだろうが」
「起きたら戦うわ」
 その時は、というのだ。
「あと俺のそっくりさん出て来た時もな」
「そういう奴こそそのうち出て来るだろ」
 この辺りは運である。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧