ソードアート・オンライン ~Hero of the sorrow~
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番外編
この哀しみを終結へ。
前書き
空白の三日間。その帰り道。
帰ろうとするユキの前に現れたのは。
とっても短いし、最後が雑です。
「・・・香さん」
今帰りますよ。
ユキはそう呟いて、ボロボロの体に鞭を打った。
次元の裂け目は、どこまでも遠く、近い。
「そろそろかな・・・」
ユキが一歩前に踏み出すと、次元の裂け目――――帰り道が塞がり始めた。
まずい。そう思って駆け出すと、目の前に忌むべき電子の怪物たちが現れる。
「ここまでいたのか・・・」
ユキは剣を呼び出す。
助けられなかった少女によって進化したタイタンソード。
「ピリオド」
長き哀しみに終結を。その名を冠した剣、それがピリオド。
黒き白銀の剣が怪人達を照らす。
「アルファゲイン」
タキオンと『あの子』からもらった力によって得た、さらなる力。
最初の獲得者。
攻撃は一瞬。
実際には何回もの怒濤の如き攻撃。
他者は見る事はできず、確認できるのは理論上―――――
敵が倒れる最後の一撃のみ!!
一瞬で数千体もの怪人が消滅する。
「まだ来るか・・・!」
次に呼び出すのは、進化したシャイニングカリバー。
「アンファング!!」
哀しみの果てに始まりを。その名を冠した剣。アンファング。
白き刀身が暗闇を照らす。
ン・ダグバ・ゼバが無数に湧く。
「次元の歪みで出てきたのか・・・」
ユキが駆け出すと共に、何百体にも及ぶダグバが動き出す。
「オメガゲイン」
最後の獲得者。
無数のダグバの攻撃。その動きを瞬時に読み、持ち前の速度で避けていく。
一体のダグバの攻撃が、ユキの腹部へと向かう。
ユキは手でそれを受け止めた。
いや、実際には受け止めていない。
ユキの掌から発せられた、古代文字の障壁。
それが攻撃を防いだのだ。
ダグバの腕は封印エネルギーに浸食され、消滅した。
「もう・・・もう・・・っ」
魔方陣を発生させ、手を突っ込む。
「あの子を苦しめるのはやめろ!!」
手を薙ぎ払う。すると周りのダグバが封印エネルギーに侵され、消滅した。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
「はああああああああああああああっっ!!!!」
アンファングとピリオドを地に突き刺すと、ユキは叫ぶ。
「オール・・・!!」
「デリィィィィィィィィィトォ!!!!!!」
真っ黒な空間が全てを呑み込み、消滅する。
ユキは駆け出し、次元の裂け目へ跳びこんだ。
救えなくて・・・ゴメンね。
傷付けてしまってゴメンね。
助けを求めていたのに・・・っ!!!
「くそおおおおおおおおお!!!!!」
咆哮。涙が止まらず、目の前には香がいる。
「ユキ・・・・」
香が駆け寄ってユキを抱きしめると、ユキは大声で泣いた。
「あああああああああああああっ!!!!!!!」
子供のように、赤ん坊のように。只々泣き続けた。
これは、ユキの空白の三日間。
後にユキは、その世界が捻じ曲げられたものだと知る――――――。
自分自身の手によって。
後書き
ユキ君が手に入れたのは、オメガゲインとアルファゲイン。究極の先読み能力と戦闘能力。
ピリオドとかもそうです。なお、元ネタはアルファモンとオメガモンXです。オールデリートも。
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