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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第四十九話 修業

 
前書き
ピッコロモン登場。

アリシアの料理

アリシア「はい、おまちどおさま」
チビモン[わああ!!ケーキだあ!!]
アリシア「えへへ…お母さんにフルーツケーキの作り方を教わったの。後、フルーツポンチと、フルーツシャーベットと……」
ユーノ「ね、ねえ…気のせいかな…デザートしかないんだけど…」
アリシア「あ、ごめんね。私お母さんからお菓子の作り方しか教わってなくて…」
アリサ「たまにはこういう食事もいいじゃない」
ブイモン[アリシア~フルーツポンチお代わり]
なのは「えっと…リリカルアドベンチャー、始まります」 

 
太陽がギラギラと照りつける中、子供達は再び砂漠を歩き続けていた。
涼しい風が子供達の歩みを早くする。
大輔「今日はいい天気だな」
フェイト「うん、風が気持ちいいね」
普段からこうだといいのだが、そういうわけにもいかない。
大輔達は涼しいうちに砂漠を抜けようと足を早めた時。
するとかつてファイル島でも対峙したクワガーモンに酷似しているデジモンが襲いかかってきた。
フェイト「クワガーモン…?」
賢「違う…あれはオオクワモン、完全体だ!!」
アリサ「何ですって!?」
オオクワモンが子供達に向かって突進してくる。
大輔「デジメンタルアップ!!」
ブイモン[ブイモンアーマー進化!燃え上がる勇気!フレイドラモン!!]
フレイドラモンにアーマー進化して、オーバードライブを発動する。
フレイドラモン[ナックルファイア!!]
拳から放たれた豪火球だが、オオクワモンは見た目に似合わぬスピードでかわす。
アリシア「かわされた!!」
大輔「フレイドラモン!!」
フレイドラモン[ファイアロケット!!]
大きく跳躍して体当たりを繰り出す。
パワーアップ前よりも遥かに強力にはなったが、オオクワモンには当たらない。
どんなに攻撃を繰り出してもオオクワモンには当たらない。
このままでは制限時間が…と思っていると、フレイドラモンからオーラが掻き消え、フレイドラモンが膝を着いた。
チビモン[お兄ちゃん!!]
フレイドラモンが急いで顔を上げた時、オオクワモンは既に間近に来ていた。
?[ピットボム!!]
オオクワモンに着弾した小型爆弾は、放射線状ではなくオオクワモンの方だけに爆発を起こし、その巨体を塵も残さず消し去った。
何が起きたか分からず呆ける子供達を、ピンク色の小さなデジモンが横切った。
?[この未熟者ッ!!!!!]
新たな敵かそれとも自分達を助けてくれた恩人なのかと戸惑う子供達を見上げ、掌サイズの愛らしいデジモンはその甲高い声を張り上げた。
ニャロモン[あ…、あなたピッコロモンね!?]
ぽかんと口をあけたままのメンバーの中、その正体に気づいたニャロモンが歓喜の声を上げる。
そこに全く警戒の色はない。
ピッコロモン[うむ]
頷いたピッコロモンに、他のデジモンの警戒も次々とけていく。
信頼に足るデジモンらしい。
ピッコロモン[全く君達、選ばれし子供なんでしょ?それなのに頼りなさすぎだッピ、危なっかしくて見てられないッピ!!」
少々口うるさいようだが…。
ピッコロモン[そんな状態じゃあ、光る紋章も光らないッピ!!弛んでるッピ。努力が足りないッピ、根性がないッピ!!]
アリサ「ピッピッピッピッ、うるさい奴ね…」
アリシア「見た目は可愛いのに可愛くない…」
アリサとアリシアがボソッと呟いた。
ピッコロモン[よって君達、今日から私の家で修行するッピ!!]
全員【はあっ!!?】
突然の出現、突然のお叱り、突然のスパルタ宣言にもう思考がついていかない。
ピッコロモンは手に持った槍で大輔を指し、ううむと唸った。
ピッコロモン[特にそこの君は重症だッピ。スペシャルメニューで猛特訓だッピ!!]
大輔「え?俺?」
ピッコロモン[さあ、ついてくるッピ!!]
賢「待ってくれ!!」
ピッコロモン[ピ?]
賢の制止の声にピッコロモンは振り返る。
賢「あなたが敵じゃないことは分かった。でも何が目的なんだ?」
ピッコロモン[うむ、実を言うと君達が弛んでいたら鍛えてくれとゲンナイから頼まれたんだッピ]
全員【……………ゲンナイ………?】
ゲンナイという単語を聞いた途端、ピシッ…という音と共に灼熱の砂漠であるにも関わらず空間が凍りついた。
子供達とデジモン達全員からどす黒いオーラが吹き出ている。
心なしかこめかみに青筋が浮かんでいるような…。
ピッコロモンは子供達とデジモン達から吹き出ているオーラに砂漠であるにも関わらず、思わず冷や汗をかいてしまった。
…しまった。
どうやら子供達とデジモン達の間ではゲンナイの名は禁句だったらしい。
一体、子供達に何をやったんだとゲンナイに1時間近く問い詰めたくなったピッコロモンであった。

































それから一行は、かなりの距離を歩かされた。
アリシア「ねえ、後どれくらい歩くの?」
ピッコロモン[もう少しだッピ]
いい加減嫌になりかけた時、ピッコロモンが何もない所で立ち止まった。
ピッコロモン[着いたッピ、ここだッピ]
フェイト「ここ、って…何もないけど…?」
ピッコロモン[ピーッ]
ピッコロモンは飛び上がった。
ピッコロモン[ルホルバロホルバソビカッピ!!トルカラトルカルシタカッピ!!]
するとただの空間が丸く切り取られ、豊かに生い茂るジャングルへの入り口が出現した。
目を丸くする子供達の背中を杖で突き、促すピッコロモン。
ピッコロモン[これは私の結界だッピ。早く中に入るッピ!!]
全員が足を踏み入れると同時に、結界の入り口は縮んで消える。
































砂漠の乾燥しきった空気とは違うじめじめと肌を潤す湿気が、見せかけでなくここが本当に結界の中なのだと子供達に教えた。
その時、背後から車のクラクションが微かに聞こえてきた。
音に振り返ったすずかが慌て出す。
すずか「皆、後ろを!!」
皆は釣られて振り返った。
大輔「エテモンのトレーラー!!」
ピッコロモン[心配することないッピ。向こうからは結界の中は見えないッピ]
ピッコロモンの言葉を信じて、一行は進み続けた。






























ちなみに車内ではなかなか回復しきらないネットワークにエテモンが業を煮やしているのだが、そんなことは知る由もない。
そしてジャングルを抜けると、巨大な岩山がそびえ立っていた。
ピッコロモン[この上が私の家だッピ」
ユーノ「この上って……」
ユーノが上を見上げて呟く。
階段が延々と続く岩山のてっぺん近くに、いくつかの建物が僅かに見えた。
はやて「何やこれ…」
なのは「これを登るんですか!?」
信じがたい光景になのは達が口々に言う。
アリシア「何段あるのかなぁ?」
ルカ「…数えるだけ無駄だと思うよ」
アリシアの疑問をルカが軽くあしらう。
賢「仕方ない登ろう…」
賢が深い溜め息を吐きながら言う。
子供達も頷きながら足を動かした。






























大輔「こ、これは…」
ガブモンX[何…これ…?]
数時間後、何とか登りきった子供達とデジモン達が見たものは…。
ピッコロモンの大きな銅像がどこからでも見えるという自己満足全開の構造をしている螺旋階段のような構造をした建物であった。
ピッコロモン[食事の用意も出来てるッピ」
フレイモン[うわあ、飯ーっ!!]
途端にフレイモンの瞳が輝いた。
ルカもギルモンも嬉しそうだ。
だが、ピッコロモンはそんなに甘くはなかった。
もっとも、今までも全く甘くはなかったが。

































フレイモン[…なあ、飯は?]
建物の最上階の廊下に揃った一同の中から、疑問が湧き出る。
勿論フレイモンから。
ピッコロモン[その前に、次の修行だッピ]
フレイモン[そんなことだと思った…!!]
フレイモンはがっくりとうなだれた。
ピッコロモン[ルホルバロホルバソビカッピ!トルカラトルカルシタカッピ!!」
ピッコロモンが例の呪文を唱える。
すると今度は、どこからともなく水の入ったバケツと雑巾が出てきた。
ピッコロモン[全員でこの床を雑巾掛けだッピ]
アリサ「雑巾掛け…?」
アリサが反射的に返す。
なのは「ええ!?この廊下を全部!?」
アリシア「下の階もぉ!?」
なのはとアリシアが悲鳴をあげる。
すずか「そんなあ…」
子供達は一斉にピッコロモンにブーイングだ。
ピッコロモン[君達はスペシャルメニューだッピ。私と一緒に来るッピ]
ピッコロモンが大輔とブイモンに声をかける。
大輔「スペシャルメニュー…?」
フェイト「しょうがない。やろう」
フェイトがバケツを手に取った。
コロナモン[これ本当に修行なのかよ?]
ルナモン[ただ掃除させられてるだけだったりして…]
ガブモンX[文句言わないの]
コロナモンとルナモンもガブモンXもブツブツ言いながら床を磨く。
フレイモン[飯ーっ!!]
空腹絶頂のフレイモンが繰り返し叫んだ。
アリシア「フェイト!!どっちが早いか競争しよう!!」
フェイト「いいよ。でも本気でやるからね」
二人は張り切って廊下を駆けていく。
なのは「仲いいね二人共…」
その二人をなのはは、微笑ましそうに見つめていた。






























大輔「ここは…?」
ピッコロモンに連れられ、やって来たのは白い世界。
魔法の扉が消失していることに気がついて途方に暮れる。
?『よう』
大輔「うお!!?」
後ろから声をかけられ、慌てて振り向くと、そこには…。
ブイモン[だ、大輔え!!?]
そう、そこには向こうの世界でデジタルワールドに行くと、決まってなる服装姿の大輔がいた。
大輔『うーん。確かに俺も大輔だけど、少し違うな』
大輔「は?」
ブイモン[どういうこと?]
大輔『つまりな。俺は本宮大輔の記憶を元にして生まれたデジタル生命体……ブイモン、理解出来てるか?』
ブイモン[あ、うん…何となく]
頭から煙を吹き出しながら答えるブイモンに“大輔”は苦笑した。
大輔「俺によく似た別人でいいだろ?」
大輔『ああ。ピッコロモンから聞いてるだろうけど、お前達は今ここでスペシャルメニューを受けてもらう。内容は俺と…フレイドラモンの影…フレイドラモンシャドウと戦うことだ』
大輔「成る程…つまり自分自身と戦って勝てってことか」
大輔『そういうこと』
ブイモン[上等さ!!]
ブイモンもフレイドラモンにアーマー進化すると、構えた。
大輔『…行くぜ!!』
大輔「フレイドラモン!!」
フレイドラモン[ナックルファイア!!]
フレイドラモンがナックルファイアを繰り出し、フレイドラモンシャドウもナックルファイアで相殺する。
フレイドラモン[一気にカタをつけてやる!!]
オーバードライブを発動し、フレイドラモンシャドウを殴り飛ばす。
大輔『フレイドラモンシャドウ!!防御を固めろ!!』
フレイドラモンがオーバードライブで強化された格闘で攻撃するが、フレイドラモンシャドウは“大輔”の命令通り、防御を固めた。
大輔「やばい…」
想像以上に粘るフレイドラモンシャドウに焦りを浮かべる大輔。
フレイドラモンも焦りを見せ、拳に炎を収束させる。
フレイドラモン[ナックルファイア!!]
渾身の一撃を繰り出し、フレイドラモンシャドウに直撃させたが、“大輔”はニヤリと笑う。
大輔『残念。フレイドラモンは炎に特化したデジモンだ。つまり大したダメージは受けない』
大輔「しまった!!」
大輔『そろそろオーバードライブも切れるだろ?』
“大輔”が言うのと同時にフレイドラモンのオーバードライブが切れた。
フレイドラモン[う…っ]
大輔「フレイドラモン!!」
そんな二人の様子を“大輔”は呆れたように言う。
大輔『ペース配分を考えないで飛ばし過ぎるからだろ。一気に決めろフレイドラモンシャドウ!!』
フレイドラモンシャドウがフレイドラモンに肉薄すると、攻撃の一瞬だけオーラを纏うと、フレイドラモンをめった打ちにする。
フレイドラモン[うわああああ!!]
大輔「フレイドラモン!!」
とどめとばかりにフレイドラモンシャドウの蹴りが炸裂し、吹き飛ばした。
フレイドラモンがブイモンに退化、フレイドラモンシャドウも退化する。
大輔「ブイモン…」
ブイモン[ごめん大輔…]
大輔『少し休憩だ。ブイモンの体力が回復したらやり直し。』
こうして体力回復のために、休憩を取る。






























子供達とデジモン達が疲れて眠りに就いている頃、ユーノはD-3の輝きに目を開けた。
ユーノ「光ってる…」
不意にはやてのD-3が光っていることに気がつき、ユーノははやてを揺する。
ユーノ「はやて、起きて」
はやて「うぅん…?」
目を擦りながらはやてが起きる。
ユーノ「紋章があるらしい。探してみよう」
はやて「あ、ほんまや…」
ツカイモン[行くのですか?]
ギルモン[オラも一緒に行くぞ]
ユーノ「それじゃあ…一緒に行こう」
ユーノとはやては子供達を起こさないようにパートナーを連れて部屋を出た。






























山の中腹、下りの道でユーノは、口を開いた。
ユーノ「はやてとギルモンは紋章が欲しい?」
はやて「へ?そりゃあ無いよりある方がええやろ?」
ギルモン[オラ今よりもっともっと強くなりてえ!!]
ユーノ「成る程…」
どうやらはやてとギルモンは紋章を手に入れることに前向きらしい。
ユーノ「僕は……もっと自分を磨きたい。進化して成長するのはデジモンだけじゃない。僕もツカイモンと一緒に成長して、今までとは違う何かを掴みたいんだ」
ツカイモン[ユーノなら出来る。きっと…]
ユーノ「ありがとう。あ、結界を抜けるよ。」
ユーノ達は結界から出て、紋章を探し始めた。































[あ、子供達の反応がありました!!]
エテモン[何ですってえ!!?ちょっとおっ!!?ここさっきアチキ達が通り過ぎたとこじゃなあい!!ウキィイイイイッッッ!!!!!!!!]
エテモンは椅子から立ち上がるとガジモンに八つ当たりする。
[あ、いや…私にそんなこと言われましても…]
エテモン[あのエリアは確か、メタルティラノモンの縄張りね!!よおし、スカルグレイモンの怨みも含めて目に物を見せてあげるわあああああっっっ!!!!!!!!]
ガジモンに八つ当たりしつつエテモンの咆哮が響き渡った。






























ピッコロモンの結界を抜け出し、井戸を覗くとそれは空井戸だった。
2人はパートナーを残し、ロープを伝い中に降りる。
はやて「ユーノ君、落ちるんやないで?」
ユーノ「分かってる…あ、紋章だ。D-3を翳して」
はやて「うん!!」
壁の石が鮮やかに光る紋章に翳したD-3の中に、それぞれの紋章が吸い込まれるように入っていった。
笑顔を見せるユーノ、はやて。
だがその場所は、すでにエテモンのネットワークの復活したエリアだった。
反応をキャッチし、黒いケーブルを巻きつけたメタルティラノモンが2人と2匹を襲う。
逃げるユーノ達を狙い放ったレーザーが、ピッコロモンの結界を砕いた。
それを察知したピッコロモンが皆を連れ、直ぐさまユーノ達の救援に向かう。
なのは「ユーノ君!!!」
アリサ「私達を置いていった罰よ!!」
大輔を除いた全員が集まる。
































エテモン[ふふふ…来たわね。それじゃあ今までの怨みも篭めてイッツ・ショータイム!!!!]
エテモンが子供達を一網打尽にしてしまおうとラヴ・セレナーデで直接攻撃を仕掛けてきた。






























エテモンのラヴ・セレナーデにデジモン達が膝を着く。
フレイモン[ち、力が…]
アリシア「このままじゃあ進化出来ないよ!!」
ピッコロモンが小さな結界を張り皆を守る。
しかしいくらピッコロモンとはいえは9人と9匹をその背に庇い、さらにはエテモンのラヴ・セレナーデの悪影響も受け続けているのだ。
いつまでもつだろうか。
ピッコロモン[(大輔…ブイモン!!仲間のピンチだッピ、早く戻ってくるッピ………!!)]






























ブイモン[はあ…]
白い世界で横になるブイモン。
一体、何回くらい“大輔”とフレイドラモンシャドウに挑んだだろう。
最初は優勢でも最後にアッサリと逆転されてしまう。
しかし大輔はあることに気づいていた。
あの“大輔”とフレイドラモンシャドウの戦い方に。
大輔「…ブイモン……」
ブイモン[ん?何?]
大輔「あいつらとの戦いで分かったことがある。」
ブイモン[え?]
大輔「今まで俺達はどれだけ力の使い方に無駄があったかって。」
ブイモン[………]
大輔「今までの俺達って力を全開にしたままで戦っていた。だからあっという間にエネルギーが底をついてしまった。あいつらのように。攻撃と移動の時の一瞬。そして防御の時だけオーバードライブを発動すれば…結果的に長時間の戦闘が可能になる」
ブイモン[成る程、やってみよう大輔!!]
大輔「ああ…」
再び、“大輔”とフレイドラモンシャドウに挑もうとした時、仲間達の声が聞こえた。
大輔「皆!!?」
大輔『どうやらピッコロモンの結界が破られたようだな』
大輔「……」
大輔『…行ってこい』
大輔「え?」
“大輔”の発言の意味が分からず、大輔は目を見開いた。
大輔『力の使い方は分かったんだろ?ならスペシャルメニューは完了だ。さっさと行け』
手をヒラヒラと動かしながら、扉を出現させる“大輔”。
大輔「………」
大輔『行けよ。そして守れよ?大事な奴を』
それだけ言うと“大輔”は消えた。
ブイモン[大輔…]
大輔「ああ、行こう。皆が危ない。」






























気がつくとそこはピッコロモンの結界内の森であった。
大輔「ピッコロモン。もう充分だ。ありがとう皆を守ってくれて、後は俺に任せてくれ。行くぞブイモン」
ブイモン[…おう!!]
大輔の意志に呼応するかのようにブイモンの身体が光に包まれる。
ブイモン[ブイモンアーマー進化!燃え上がる勇気!フレイドラモン!!]
フレイドラモンは大輔の言っていたように。
攻撃、防御、移動の時のみオーバードライブを発動させるように心掛ける。
フレイドラモン[ナックルファイア!!]
オーバードライブで強化された豪火球がメタルティラノモンに直撃する。
怯んだ隙に、フレイドラモンからライドラモンにアーマーチェンジする。
ライドラモン[サンダーボルト!!]
蒼い雷が広範囲に渡って放たれ、エテモンのスピーカーとなっている朝顔を燃やしていく。
そしてフレイドラモンにアーマーチェンジすると、蹴りを喰らわせる。
フレイモン[行けー!!そこだ!!]
チビモン[やっちゃえやっちゃえ!!]
フレイドラモンがメタルティラノモンの尻尾を掴むとジャイアントスイングの要領で振り回す。
絡みついたケーブルは次々と切断される。
フレイドラモン[うおおおおおおおっ!!]
フレイドラモンはメタルティラノモンを上空に投げ飛ばすとアーマーチェンジする。
ライドラモン[ライトニングブレードーーーッ!!!!]
オーバードライブで強化された渾身の必殺技はメタルティラノモンを一瞬にして消滅させた。
ピッコロモン[見事だッピ!!]
ピッコロモンは大輔とブイモンの戦いを見届けて言う。






























大輔「本当に、ありがとうございました」
全員【ありがとうございました!!】
大輔の後に続き、皆が口々にピッコロモンへの感謝を述べる。
ピッコロモンは嬉しそうに背中の羽をぱたぱたとはためかせた。
ピッコロモン[君達の修行はこれで終わりではないッピ。人生全て修行、負けずに頑張るッピ!!]
なのは「はいっ!!」
元気よく返事をする子供達を見回すピッコロモン。
フェイト「本当にありがとうピッコロモン」
ピッコロモン[なぁに、大したことじゃないッピ。さあ行け、選ばれし子供達!!ピッ!!]
子供達を見送るピッコロモン。
そのつぶらな瞳は、見た目の愛らしさに合わぬ深い深い叡智を湛えていた。
ピッコロモン[(この世界を救えるのは君達しかいないッピ。頑張れ、選ばれし子供達ッピ)]
 
 

 
後書き
ピッコロモンとの邂逅完了。 
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