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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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ラビリンス侵攻!
  第4話 後編

 
前書き
 第4話後編は、あのナケワメーケ3号の戦いから6日後から始まります。
 タルトはスウィーツ王国へ呼び出され、アズキーナが妊娠していることを知らされ当分の間、一緒にいることになります。
 ブッキーこと山吹祈里はまだ入院中です。この日食事直前、金属のスプーンを手にした時、静電気を発したそうです。これはもしかして、雷系の魔法を体得する瞬間なのかも。
 ラビリンスでは、大男ウェスターが初出動。さっさと、不幸の材料を見つけ怪物を繰り出します。
 以上を踏まえ、本編より大幅に圧縮したストーリーでお送りします。 

 
 6日後

 タルトが手紙を置いてスウィーツ王国へ帰国してしまった。その手紙は、スウィーツ語で書かれており訳せなかった。関西弁しゃべれるのに。

そのスウィーツ王国では

 「タルトや、何で呼んだか分かりまっか。」
 「何や、オトン。」
 「まず、あゆみさんから苦情がきてるぞ。」
 「やっぱり。」
 「よって、3人目のフレッシュプリキュア!の説明はパフェが担当する良いな。」
 「そんなあ。何でパフェはんやねん。」
 「タルト皇太子。」
 「ショコラはん。」
 「3人目のフレッシュプリキュア!ことキュアパイン扮する山吹祈里という女子高生の女の子は、君との相性が最悪らしいのです。」
 「何やて。」
 「彼女のデータ調査した結果。フェレットがウイークポイント(弱点)として出ています。」
 「こんでは、説明させるワケには行きまへん。我慢するんや。」
 「ヘエ。」
 「それと、初孫が誕生しそうやねん。アズキーナを呼べ。」
 「ハッ。」
 「エッ。」
 アズキーナが姿を現した。
 「タルト君、ウチ、妊娠したんどす。」
 「ガーーーーン。」
 「初孫が見たいねん。」
 「ホンマかいな。」
 更に、王妃マドレーヌも姿を現した。
 「オカン。」
 「タルト君、聞いておくれやす。アズキーナのお腹が日に日に膨れていたんどす。お腹をあててみたところ、胎児らしい固体を確認したどす。」
 「そうでっか。」
 「ウチ、産むどす。」
 「これで分かっただろ、タルト。アズキーナが出産後しばらくまで日本国へは行かせへん。」
 「そんなあ。シフォンはんはどないすんねん。」
 「案ずることはない。パフェが既に桃園家へ向ってるで。」
 「それホンマかいな。」
 「ホンマや。」

 桃園家

 1台の軽自動車が駐車している。

 ラブの部屋

 「ラブちゃんおはよう。」
 「おはようございます。」
 「あら、美希ちゃんも来ているのね、おはよう。」
 「おはようございます。」
 「今日は、パフェさんが来ることになっているの。」
 「そうなの。」
 「ママから聞いてきたから、遊びに来たの。」
 「分かるわよ。シフォンのママってどんな方か、美希ちゃん初対面だからね。」
 すると
 「ゴソゴソゴソ。」
 「来た。」
 「ラブ、ボスター捲ってあげて。」
 「はい。」
 ポスターを捲ると大きな着ぐるみ姿が目に見えた。パフェである。
 「皆様、おはようございます。」
 「うわっ、でかい。」
 「あら、初対面の方もいるのね。」
 「君ね。お名前は。」
 「蒼乃美希です。」
 「美希ちゃんね。覚えておくわ。」
 「目的は、6日前3人目のフレッシュプリキュアに就任したキュアパインこと山吹祈里ちゃんに、プリキュアの使命を説明をすること。」
 「なるほどね。」
 「ブッキーは使命とか、任務とかよく理解していないからね。」
 「そうそう。『攻撃しないで!』は、ダメよ。何らかの攻撃をしたり、弱点なの解析したり、味方を強化したりなど、いろいろ行動しないとダメよ。義務だからね。」
 「はい。」
 「それに比べ君たちは、よく頑張ってるみたいね。」
 「はい。」
 「そうよね。私たち意外によくやっているよね。」
 「その通りよ。」
 「だってよくないもんね。」
 「エーーーッ。」
 「怪獣を使って皆を怖がらせるなんて。」
 「ラブ。」
 「何か誤解していない。」
 「ラブちゃん、どんな相手だか判ってるの。」
 「敵国軍隊よ。」
 「ラビリンスって国の軍隊なの。」
 「そう。」
 「だから、皆を怖がらせるレベルではなく、皆を殺そうとするレベルなの。」
 「エッ、マジなの。」
 「マジよ。」
 「それで、タケシ君の飼い犬ラッキーを人殺しの道具にされてしまったのね。」
 「ひどい。」
 「これで分かったでしょ。ラビリンスが1国の軍隊で、日本侵略のために容赦ない攻撃を仕掛けてくる敵国であることを。」
 「じゃあ、ラビリンスって何が狙いなの。」
 「それは全パラレルワールト征服よ。」
 「全パラレルワールト征服って基本、無理では。」
 「そうだよね。基本、無理だよね。そんなことをやれは、核戦争になって世界は滅亡するわ。」
 「だから、そんな戦争しないために、個人情報を収集して、インフィニティと言うフラッシュメモリーを手にして、全個人情報データーをここに集めて、全パラレルワールド国々に弱みを握らせ侵略させるワケ。個人、個人の情報漏えいによって、財産を奪い取り、その国家の財政を破綻させて侵略しようとするワケ。」
 「そんな形でひん剥かされるの。」
 「そうよ。」
 「何もできなくなってしまうわ。」
 「それでラビリンス軍が侵攻したら。」
 「お手上げね。」
 「じゃあ、個人情報漏えいできなかった国はどうなるの。」
 「その国だけを攻撃して侵略しようとするワケ。」
 「だから、日本国もそれで狙われたワケ。」
 「そうよ。」
 「個人情報保護法があるからね。」
 「だから、ラビリンスは日本国を侵略しようと。」
 「そう。全国住民基本台帳もここ首都東京にあるし。他にも重要国家機密情報もここ東京に一極集中しているからね。」
 「プリキュアの使命は、これからが始まりよ。しっかりと街を守るだけでなく、機密情報も守らなければならないのよ。分かったね。」
 「はい。」
 すると
 「キュアーーキュアーーキュアーーキュアーーー。」
 「あらあら。」
 「シフォンちゃん。」
 パフェはシフォンを抱えた。
 「お腹が空いてるみたいね。授乳したいんだけど。」
 「はい、こちらへ。」
 あゆみは授乳対応の空き部屋へ、尚子とパフェと一緒にシフォンを連れて行った。

 埼玉県戸田市にある救急指定病院

 「キャッ。」
 「ビビッ。」
 「どうしたんだわさ。」
 「家政婦さん、スプーンをプラスチックのものに換えてくれませんか。」
 「お嬢さん最近、金属に触れると痺れがくるらしいんだけど。本当だわさね。」
 「家政婦さん、これを見てみる。」
 「白熱電球だわさ。」
 祈里は、電球のソケットを握り締めた。
 「ビ、ビックリだわさ。電球が光ってるだわさ。」
 「なぜ、こうなったのかしら。とにかく、スプーン交換しに行って。」
 「分かっただわさ。」

 桃園家ラブの部屋

 「スルスルスル。」
 「おばさん、パフェさん。」
 「シフォン、寝かせて置いたから後をお願いね。」
 「パフェさん。」
 「何か。」
 「1つ言っていいですか。」
 「良いよ。」
 「大好きな人たちには、いつだって笑っていて欲しいじゃん。」
 「それもそうだね。」
 「あたしたちにしかできないんだったら、やってやりましょうよ、完璧に。」
 「美希ちゃん、使命と任務をよく理解したようだね。」
 「さすがミキタン。」
 「ラブちゃん、美希ちゃん。私とパフェは、これから祈里が入院している病院へ行くからね。あゆみさん、後をお願いね。」
 「分かりましたわ。」
 「じゃあ、行ってきます。」
 「行ってらっしゃい。」
 尚子とパフェは、祈里が入院している埼玉県戸田市にある救急指定病院へ向かうべく、部屋を後にした。

 占いの館

 「何、イース。表彰されたって。」
 「あれだけの破壊と殺戮がウェスターにできるかな。」
 「クーーーーーッ。男としてメンツが立たん。今度は俺が行く。お前は休んでおれ。」
 「ウェスター、これが上官に対する言葉。」
 「知るか。」

 館内廊下

 「ウェスター、行くのか。」
 「ああ、イースに負けない大破壊をやって見せるぜ。」
 「そうか。イースは次期国防大臣決定らしいぞ。」
 「なーーーーーーにーーーーー。クソッ、こうなったら。」
 「戦闘を申請するなら、こっちだぞ。不幸のゲージのある部屋を経由すれば、陸軍本部はあっと言う間だ。メビウス総統に申請すれば、すぐに戦闘が可能だからな。」
 「分かったぜ、サウラー。行ってくる。」
 ウェスターは不幸のゲージのある部屋へ向った。

 ラビリンス総統官邸内謁見の間

 「メビウス様、イースが表彰を受けたこともあり、どっちの男幹部も黙っていないはずです。一体、どちらの男幹部が来るのでしょうか。」
 「口の悪いあいつ。あの男に決まってる。」
 「やはり、そうですか。」
 ウェスターが現れた。
 「メビウスさんよ、俺はイースを上回る大破壊をやってみせるぜ。」
 「コラッ、言葉遣いを直せ。」
 「まあいい。その気があるようだらな。ウェスター。」
 「やってみせるぜ。」
 「そうか。」
 「メビウスさんよ、早く出動命令を。」
 「行くが良い。」
 「ありがて~え。」
 ウェスターは謁見の間を去り、日本国へ真っ先に向かった。

 救急指定病院307号室

 「ガラガラガラ。」
 「こんにちは。」
 「これは、尚子さんだわさ。」
 「もう1人、着ぐるみのような方は。」
 「シフォンのママでパフェって言うのよ。」
 「シフォンちゃんのママ。」
 「その通りです。パフェと申します。」
 「うふっ。」
 「祈里、うれしそうね。それでは家政婦さん。」
 「はいだわさ。」
 家政婦は病室を出た。
 「まず、お母さんからどこまで教わってる。」
 「長老ティラミスからのメッセージ動画まで見ております。」
 「そう。じゃあ、プリキュアの使命と任務について改めて話すわよ。」
 「はい。」

 数分後

 「つまり、総統メビウスの部下たちが操るナケワメーケを倒せるのは、伝説の戦士プリキュア隊だけでそれが私たち。」
 「そうよ。」
 「そう言えば、警察も自衛隊も銃や砲を使っても歯が立たなかったよね。」
 「そう。ナケワメーケが巨大化すればするほど歯が立たなくなるわ。だから、プリキュア隊しか頼れないの。」
 「そうなの。じゃあ犯人は。」
 「それは、警察と連携して犯人逮捕に協力するのが義務よ。」
 「はい。」
 「これで分かったね。『攻撃しないで!』って言ってはダメよ。被害者さんの所有物でも、攻撃可能ポイントは存在します。」
 「そうなの。」
 「祈里、あゆみさんから聞いた話だと『過去、胴体以外の部分を攻撃すれば良い。』って言っていたわ。」
 「そうなの。」
 「被害者の所有物を怪獣・怪物にされた場合、胴体だけ所有物で、それ以外の部分だけ、ラビリンスの魔法によって作られものらしいの。だから、その部分だけ集中攻撃すれば討伐可能よ。」
 「はい。」
 「でも、あの犬怪獣は苦戦したわ。攻撃可能箇所が無かったからね。それでも、接近戦・肉弾戦を行って大怪我する恐れのある刺々しい首輪だけ破壊したわ。」
 「それで、犬怪獣がラッキーに戻った時、首輪はあったの。」
 「あったわ。」
 「祈里ちゃん。」
 「はい。」
 「どんな相手でも攻撃しないとダメよ。」
 「はい。」
 「『攻撃しないで。』と、言い、戦いを棄権した結果、あなたは失敗し怪我をしたのよ。」
 「そうなんですか。」
 「祈里はまだ、犬に対して無知な部分があったのよ。」
 「だから、私が挑んだ時、ラブと美希に経緯を聞いて。策を考えたの。」
 「どんな策。」

 回想編 荒川河川敷

 「パインマザー。ラッキーを元に戻せるようにすれは、どうしたら良いの。」
 「操る犯人を排除し、服従させるしかないわ。」

 現世に戻って

 「それが私の失敗だったの。」
 「そうよ。なぜ、犯人を排除しなかったの。」
 「それは、声は聞こえどどこにいるか分からなくて。」
 「警察もいるんだから、協力して必ず見つけなさい。」
 「はい。それと、服従も確認しませんでした。」
 「祈里、犬に対してそれを全くやらなかったでしょ。操る者も排除しなかったから、操る者の声に反応して襲われたのよ。」
 「そうなの。私の失敗で。」
 「祈里ちゃん、落ち込んではダメ。失敗は成功の素よ。」
 「成功の素。」
 「そう。」

 四ツ葉町 桃園家

 シフォンが目覚め、やりたい放題のいたずらをしている。
 「キュアーーーーーッ。」
 「シフォンやめて。」
 「キューーッ、キュアーーーーッ。」
 「シューーーン。」
 「アーーーーッ。」
 「パタパタパタパタッ。」
 「アタタタタタッ、シフォンが消えた。」
 「あっ、見て、あそこ。」
 「エッ、いつの間に。」
 「瞬間移動したんだね。」
 「す、すごい。どころで、スウィーツ王国のショコラさんに連絡してみよう。」
 あゆみは、リンクルンでショコラの携帯に連絡を入れた。

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「あーーあ、何でわいがここにおらなならんねん。」
 「皇太子殿下。アズキーナとのお子が産まれるのだから、ずーと本国にいてあげなければならない。」
 「そうでっか。」
 するとショコラの携帯に着信が。
 「もしもし。」
 「桃園あゆみです。ショコラさん、シフォンが瞬間移動して外へ出て行ったの。どうすれば良い。」
 「シフォンですか。GPSタグを付けております。GPSマップを開いて見てください。水色のマークがあれば、シフォンです。見失った場合、このGPSマップで追いかければ、見つけることは可能です。」
 「ありがとうございます。早速、追跡してみます。」
 通話を切った

 救急指定病院307号室

 「ところでパフェさん。私、いつの間にかこんなことができるようになったの。」
 「どれどれ、電球を手に持つの。」
 「ほら。」
 「パッ。」
 「電球が灯った。」
 「祈里ちゃん、雷の魔法を体得したのよ。」
 「そうなんですか。」
 「あら、私だってできるわ。」
 「パッ。」
 「ママもだ。」
 「これは、雷神様からの贈り物ね。代々、黄色いプリキュアは電撃・雷撃を得意とするイメージがあるからね。」
 「そうなの。」
 「祈里ちゃん、これで電気ショックを与えて相手を攻撃するのよ。」
 「はい。」
 「いいわね、祈里。他の2人と違って、格闘は不得意だから、それに代わる攻撃法として体得したのよ。」
 「プリキュアとして任務がある以上、こう言った魔法を活用するのよ。」
 「はい。」

 桃園家ラブの部屋

 「ラブ。リンクルンのGPSマップで所在が分かるから、シフォンを追いかけて。」
 「はい。」
 「あたしも行くの。」
 「行ってあげて。何かあった時、2人一緒にいた方が良いでしょ。私は、これから後片付けするからね。」
 「はい。」
 ラブと美希は家を出て、シフォンを追跡することになった。

 占いの館

 到着したウェスターは、西隼人になりすまし外を出た。
 「何をナケワメーケにしようか。とりあえず、駅前へ向かおう。」

 赤塚公園

 「さて、たっぷり不幸になってもらおうか。」
 「ん。怪しい奴でい。こんな大柄な男見たことないでい。」
 カオルちゃんは挙動不審を感じていた。

 救急指定病院307号室

 祈里は次第に笑みを浮かべるようになった。
 「うふふふふふっ。」
 「大分、回復したようだね。」
 「はい。」
 「ん。」
 「ブーーッブーーッブーーーッ。(マナーモードにしている。)」
 「祈里、ちょっと病室を出るからね。」
 「その必要ないわよ。私たちしかいないから。」
 「そうか。」
 尚子は、リンクルンを出し受信した。
 「もしもし、あゆみさん。」
 「大変よ。シフォンちゃんが勝手に外へ出て行ったの。今、ラブと美希ちゃんに追跡を行っているけど。」
 「分かったわ。パフェさんに知らせておくわ。」
 「お願い。」
 通話を切った。

 307号室

 「パフェ。」
 「どうかしましたか。」
 「大変よ。シフォンちゃんが勝手に外へ出て行ったらしいの。」
 「大丈夫。GPSタグを付けているから、居場所はリンクルンで分かるわ。」
 「なるほど。リンクルンって本当に役に立つね。」
 「スウィーツ王国自慢のハイテク情報端末だからね。」
 「ママ。」
 「祈里は心配しないで。今回、何かあったら私が出ることになっているからね。」
 「はい。」

 都道446号線

 「シフォーーーン。」
 「シフォーーーン。」
 「どこーーーー。」

 高島平駅南口付近

 「この中から見つけるのは大変そう。」
 「でも、皆の前で超能力を使われたら大騒ぎになっちゃうし。」
 「そうだ。リンクルン。」
 「そう言えば、お母さんもパフェさんも言ってた。シフォンにはタグが付いているってこと。」
 ラブと美希は早速、リンクルンを出し、GPSマップアプリを開いた。
 「分かったわ。天使の像がある付近よ。」
 「行こう。」

 天使の像の前

 「シフォーーーン。」
 「シフォーーーン。いないかなあーー。」
 「あっ、うぐぐぐぐっ。」

 天使の像

 「ポワーーーーーン。」
 「アハッアハッアハハハハハハハハハッ。」
 ラブは大笑いしている。
 「これって、シフォンのいたずら。」

 回想編 ラブの部屋

 シフォンはティッシュペーパーを撒き散らしている。
 「あっ、うぐっ。」
 「うーーーっ。」
 「ぐぐーーーっ。」
 「アハハハハハハハッ。ミキタンに髭生えた。アハハハハハハハッ。」
 「キュアー。」
 「クシュン、屈辱。」

 現世に戻って

 「アハハハハハッ、絶対そうだよ。髭パート2.アハハハハハハハッ、おかしい。」
 「おかしくなーーーーーーい。あーーーーっ、シフォン。」
 「見つけたーーー。」
 「ドーーーーン。」
 「キャーーーッ。」
 「痛----い」
 「いない。こうなったら、またリンクルンで。」
 GPSマップを頼りに、再び探し始めた。
 「シフォンまた、高島平駅前方面へ向っているわ。」
 「急ごう。」

 高島平駅北商店街

 ウェスターこと西隼人は、前払いセルフサービスの喫茶店で寛いでいる。
 「醜い。」
 
 一方

 シフォンもこの商店街に姿を現した。
 「ママ、あの玩具欲しい。」
 「エッ。」

 とあるコンビニエンスストアー

 「うーーーん。よしっ、綿菓子にしよう。」
 「お兄ちゃん。私、グミキャンディーが良い。」
 幼い兄妹は、レジへ向った。
 「ピッ、ピッ。」
 「157円です。」
 「はい。」
 「200円のお預かり。43円のお返し。ありがとうございました。」

 テラスのあるセルフサービスの喫茶店
 
 「ウフフフフフッ、醜い。」
 「ねえねえ見て、あの人。」
 「白人。うわあ、カッコいいーーー。」
 「話しかけちゃおうよ。」
 「あのーー、隣よろしいですか。」
 「もちろん、私はもう行きますので。」
 「エエーーーッ。」
 「少し、私たちとお話しません。」
 「いいえ、私よりあなた方のような美しい女性がテラスに座っている方が絵になるでしょう。」
 「チャラーーーーーン。」
 「いやだあーーー。こんな素敵な人にそんなこと言ってもらえるなんて。」
 「幸せ感じちゃうーーー。」
 「幸せ。フフフッ、幸せだと。何も理解していない愚か者め。」
 「エッ。」
 「幸せは不幸と隣り合わせ。スイッチ・オーバー。」
 「ドロン。」
 西隼人はウェスターに変身した。
 「うわあーーーー。」

 救急指定病院307号室

 「ブーーーブーーー。」
 「緊急出動メールが届いているわ。」
 「ママ。」
 「祈里、パフェ。私、行って来るからね。」
 「はい。」
 「お気をつけて。」
 尚子は、病室を出て屋上へ向った。

 高島平駅北商店街

 ウェスターは、幼女が持っているグミキャンディーの袋めがけてナケワメーケカードを投げ付けた。
 「シューーーーーッ、ペタッ。ポトッ。」
 「あっ。」
 「ナケワメーケ4号、我に仕えよ。」
 「ドロン」
 「やばい、逃げよう。」
 「ああーーーっ。」
 「うわあーーーー。」
 「ナーーーーケワメーーーーーケーーーーーェーーーーーッ。」

 救急指定病院屋上

 尚子は、例の如くリンクルン操作を行い始めた。
 「チェンジ。マザープリキュア、ヒーーートアーーーッッップ。」
 尚子はキュアパインマザーに変身した。そして、飛び立った。

 高島平駅北商店街

 「あれ、誰もいない。まあいいか。お前たちの嘆き悲しみは、負のエネルギーとなって不幸のゲージに溜まって行くのだ。ん。」
 「プリーーーーッ。」
 「何だ、このコアラは。」
 「プリーーープリーーーキュアーーーッ。」
 「ポンポン。」
 「プリップウーーーッ。」
 「うわあーーーあーーーっ。何だ、浮いているぞ。」

 高島平駅舎内

 「何か、慌しく人々が南口へ向かっている。」
 「ちょっと。」
 「何かあったの。」
 「1人の大柄な白人男性が、子供のお菓子でスライムの化け物を繰り出したらしいの。」
 「何。」
 すると
 「エーーーンエーーーン。」
 「うわーーんうわーーん。」
 「どうしたの、坊ちゃん、嬢ちゃん。」
 「私のグミキャンディーが、エーーーンエーーーン。」
 「白人の大男が、妹のグミキャンディーをスライムの化け物にされたんだよ。」
 「ひどい。」
 「その白人の大男、名前知らない。」
 「確か。」

 回想編 高島平駅北商店街

 「ガハハハハハハッ、我が名はウェスター。」
 「全パラレルワールドは俺のもの。文句あるか。」

 現世に戻って

 「ウェスター。和希をいじめた大男。」
 「確か、ダフ屋のゴリラ男。」
 「エーーンエーーンエーーンエーーン。」
 「また、皆に悲しい顔させて。行くよ、ミキタン。」
 「OK。」
 ラブと美希は、駅舎を出て駅北商店街へ向かった。

 高島平駅北商店街

 「捕まえろ、ナケワメーケ4号。」
 「ノビノーーービーー。」
 「ヒョイ。」
 「うわあーーー、俺を捕まえてどうする。放せ、ナケワメーケ4号。」
 「ポヨプーーーヨ。」
 「よし、離れた。」
 「愚か者は、あんさんやないかい。」
 「誰だ。」
 「空を見ろ。」
 「何。」
 「あんさんが、ピーチはんが言ってたダフ屋のゴリラでっか。」
 「俺はゴリラじゃねえ。ウェスターだ。」
 「娘に危害を加えたら、どうなるか分かっているな。」
 「誰だ。コアラの着ぐるみを着たおっさんは。」
 「娘の父ショコラだ。」
 「あのコアラの親父ショコラだと。」

 荒川上空

 キュアパインマザーが通過した。

 高島平駅北商店街南寄り

 「あっ、見つけた。」
 「ナケワメーケ。」
 「変身するよ、ミキタン。」
 「OK。」
 ラブと美希のリンクルンを出し操作をし始めた。
 「チェンジ。プリキュア、ヒーーート・アーーーッッップ。」
 ラブと美希は、プリキュアに変身した。
 「ピーチ、空を見て。」
 「パインマザーだ。」
 「これがプリキュアか。フン、よかろう。お手並み拝見と行こうか。」
 「ナケワメーケ4号とウェスターの顎にターゲットロックオン。プリキュア・アイビーーーーム。」
 「ビューーーーーーン、グサッグサッ。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「何。」
 「グサッグサッ。」
 「うわあーーーーーぁ。」
 「ゴチン、ピヨピヨピヨピヨ。」
 「やったで。いてもうたでぇーー。」
 「コレ、タルト。」
 「ちょ、長老。」
 キュアパインマザーは着地した。
 「パタッ。」
 「あなたは。」
 「タルト、ショコラさん、長老。」
 「本国へ帰ってるさかい、ナノ研究所から援護するでえーーー。」
 「ありがとう、タルト、ショコラさん。」
 「さあ、名乗るわよ。」
 「OK。」
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてスウィート(sweet)、キュアパイーーーーーーーンマザーーーーーーッ。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「イテテテテッ。何がレッツプリキュアだ。ヤレッ、ナケワメーケ4号」
 「攻撃していいわよ。私は、弱点を解析する。」
 「OK.」
 こうして、プリキュア隊とナケワメーケ4号との戦いは始まった。
 「ナーーーケワメケーーーーーッ。」
 「タァーーーーーッ。」
 「ポヨン。」
 「何これ。」
 「トォーーーーッ。」
 「ポヨヨヨヨヨン。」
 「ドテッ。」
 「何なの、コレ。」
 その間、パインマザーはリンクルンで弱点解析を行った。
 「こ、これは、ジェル、スライム系の怪物。殴打攻撃は全て無効。」
 「タァーーーッ。」
 「ポヨヨヨヨン。」
 「ドデッ。」
 「プリキュア・キィーーーーック。」
 「プヨヨヨヨヨヨン。」
 「ドデッ。」
 「ピーチ、ベリー、殴打攻撃は一切効かないわ。」
 「じゃあどうすれは。」
 「突きとか射撃とか魔法とか。」
 「それらが有効なの。」
 「そう。」
 「フフフフフフフッ。そうだ、お前らの攻撃は効かない。3人共取り込んでしまえ。」
 「うるさい。」
 「そや、いてまうでー。」
 「ピカッ。ビリビリビリ。」
 「ウギャアーーーーーーッ。」
 「ゴロゴロゴロ。」
 「ノビノーーーービ。」
 「キャッ。」
 「しまった。」
 「うわあーーーー。」
 「あーーーっ。」
 「ううーーーーっ。」
 プリキュア隊3人共取り込まれてしまった。
 「助けて~ぇ。」
 「動けない。」
 「ガハハハハハハハ。これでプリキュア隊は全滅だ。どうだ、イース。後は俺のやりたい放題だぜ。泣け喚け、プリキュア。」
 「キュアーーーー、プリーープリーーー。」
 「シフォン。」
 「来ちゃダメ。」
 「危ない。」
 シフォンは、ポケットから母パフェからもらった氷砂糖を出した。
 「キンキン。」
 「プリップウーーーーーッ。」
 「ピューーーーーーーッ。」
 「ゴボッ。ガチガチガチガチ。」
 「何。このクソコアラめ。」
 「キンキン。」
 「プリップウーーー。」
 「うわあーーーー、浮き上がった。降ろせ。」
 「これってシフォンの悪戯。」
 「違うわ。キュアベリーの魔法よ、ベリー。」
 「はい。」
 「せっかく魔法を体得していて何で使わないの。」
 「ごめんなさい。」
 「ガチガチガチガチッ。」
 「固まって来たわ。」
 「これなら、脱出できる。」
 「ハアーーーーーーッ。」
 「バリン、バリン。」
 「逃がすな。」
 「キンキン。」
 「プリップウー。」
 「うわあーーー、逆さまだ。頭に血が昇る。」
 「いい気味よ。」
 「降ろせーーーー。」
 「さあ、仕切り直しよ。氷が溶けてきたら、また再生するわよ。とにかく殴打はダメ。魔法を唱えよう。リンクルンを使うと良いよ。」
 「リンクルン。」
 「ウェポンアプリを開いて説明を見て。」
 「ハイ。」
 「さあ、攻撃を考えて。」
 「OK。」
 「まず、キュアベリーから。」
 「あたし、リンクルンなしでやってみるわ。」
 「技は。」
 「アイス・スピアにするわ。ウォーターシュートだと効きそうにないわ。」
 「OK。」
 「プリキュア・アイス・スピア。」
 「ピューーーーッ、グサッ。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ガチガチガチガチ。」
 再び凍結した。
 「次は私の番ね。」
 「パインマザー、何を。」
 「もちろん、プリキュア・サンダー・リンクルンよ。」
 パインマザーは、リンクルンを縦に開き3とカーソル中央のボタンを押した。
 「プリキュア・サンダー・リンクルン。」
 「ビビビビビビビビビビビ。」
 「バチバチバチバチ。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 凍結は解除された。
 「次、ピーチ。」
 「私は、リンクルンでウインドカッターよ。」
 「リンクルンのボタン操作分かるな。」
 「OK。」
 キュアピーチは、リンクルンを縦に開き5107、カーソル中央の順にボタンを押した。そして、閉めた。
 「プリキュア・ウィンドカッター・リンクルン。」
 「スパン。」
 「ウゴーーーーーーッ。」
 ナケワメーケ4号を真っ二つにした。
 「チキショー、こうなったら、3等分裂だ。」
 「ドロン、ドロドロドロ。」
 「分裂した。」
 「ナーーーケワメーーーーケェーーーーーッ。」
 「何体いたって。」
 「負けないわ。」
 パインマザーは、ライブラアプリを開いてナケワメーケ4号へ向けて操作した。
 「能力値も3分の1に低下してるわね。それと、悪いのが記載されてるわ。ここは、1人1体すつ担当にフィニッシュよ。まず、ベリー。」
 「はい。」
 「欲望が記載されてる左側担当よ。」
 「OK。」
 「次、ピーチ。」
 「ハイ。」
 「嫉妬が記載されている中央担当よ。」
 「OK。」
 「パインマザーは。」
 「私は、憎悪が記載されている右よ。右、左、中央の順に行くよ。」
 「OK。」
 「パンッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ヒーリングブレアー。」
 「シューーーーッ。」
 「ウゴーーーッ。」
 「ブワーーン。」
 右側の体が消えた。
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・エスポワールシャワー。」
 「シューーーーッ。」
 「ウゴーーーッ。」
 「ブワーーン。」
 左側の体が消えた。
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ラブサンシャイーーーン。」
 「シューーーーーッ。」
 「ウゴーーーーッ。シュワワシュワワ~~~~~ッ。」
 「ワアーーーッ。」
 「ドデッ。」
 「やったぁ。倒した。」
 「イテテテテッ。まあいい、不幸のゲージは上がった。ハハハハハハハ。」
 「お黙り。」
 「キューーーン。グサッ。」
 「いてまうでー。」
 「ピューーーーッ。」
 「ゴチン。」
 「イテエ。何をする。」
 「キンキン。」
 「プリップウーーーッ。」
 「何を。」
 「ツルン、ゴチン。」
 シフォンの悪戯でウェスターの足元にゴミが散乱し、バナナの皮を踏んで後頭部を打ってしまった。
 「チキショー。」
 「引き上げな、ウェスター。不幸のゲージは着実に上がっている。」
 「分かった、引き上げるぜ。」
 ウェスターはワープして去った。
 「キュアキュアキュアキュア。」
 「シフォン、あっちこっち飛び回って。」
 「本当に世話が焼ける子ね。」
 「プリキュアーーー。」
 「どうしたの。」
 「あの去った大男、改心・更生させていただけませんか。」
 「あんな良い男なのにもったいないの。」
 「強盗、殺人、放火のような凶悪犯罪をしていなければ、改心・更生を考えてみるわ。」
 「ありがとうございます。」
 「エーーーンエーーーンエーーーンエーーーン。」
 「どうしたのお嬢ちゃん。」
 「さっきの大男が、妹のグミキャンディーでスライムの怪物を作り出したんだよ。僕も、スライム怪物出現にビックリして綿菓子を落とした。」
 「まあっ。」
 「ひどい。」
 「坊ちゃん、嬢ちゃん。これで改めて買い直して。」
 「お姉さんたちは。」
 「私たちは、あの大男の改心・更生を申し入れた2人よ。」
 「良い男なのに。」
 「このまま放置続ければ、悪魔の相が浮かび上がって人相の悪いブ男になるわね。」
 「そうなの。」
 「悪行を重ね続ければそうなるのよ。」
 「だから、お願いします。」
 「分かったわ。それでは、私たちプリキュアはここで引き上げるからね。」
 「はい。」
 「うん。」
 プリキュア隊の3人は飛び去り始めた。
 「さようなら。」
 「バイバーーイ。」

 四ツ葉町上空

 「私は一旦、祈里が入院している病院へ向かうからね。それから、パフェと一緒に桃園家へ向かうからね。」
 「はい。」
 「じゃあ、ここでお別れよ。」
 「はい。」

 救急指定病院307号室

 「ガラガラガラ。」
 「ママ。」
 「お疲れ様でした。」
 「祈里、パフェと一緒に桃園家へ戻るからね。家政婦さんの言うこと聞いて静養しなさい。」
 「はい。」
 「パフェ、行くわよ。」
 「はい。」
 尚子とパフェは、この病院から去った。 


 占いの館

 「ウェスター。」
 「イース。」
 「何ボロボロになって帰って来るんだよ。」
 「すまん。ちょっと、思わぬ形で攻撃を受けてしまって。」
 「だらしないウドの大木め。さっさと、メビウス様に結果報告入れな。」
 「はい。」

 戸田橋

 「カッコいい電車ね。」
 「電車。手前の鉄橋は新幹線よ。」
 「新幹線。」
 「高速運転専用の線路よ。」
 「なるほど。」
 「もう1つ奥の方にある鉄橋は在来線で埼京線と言うのよ。」
 「こちらの線路は、通勤電車中心に走っているのよ。」
 「なるほど。」

 数十分後、赤塚公園駐車場

 「バタン、バタン。」
 「パフェ、ここのドーナツ美味しいよ。食べてみる。」
 「ドーナツですか。」

 ドーナツカフェ

 「いらっしゃい。」
 「まず、ドーナツセット2つ。」

 テーブルに着いて着席してからしばらくして

 「ヘイ、お待ち。」
 「さあ、パフェ、食べよう。」
 「うん、いただきまーす。」
 「いただきまーす。」
 「モグモグモグ、美味しいわね。」
 「そうでしょ。」
 「後で、お土産に箱詰めしてもらいますわ。」
 「それ、良いわよ。」

 桃園家ラブの部屋

 美希も一緒にいる。
 「今日は、シフォンの悪戯のお陰で助かったよね。」
 「あーーんな怖い顔した相手に悪戯するなんてスゴイよね。」
 「プーープーープリーーーップウーーー。」
 シフォンは眠り始めた。

 ドーナツカフェ

 「箱詰めしていただきありがとう。」
 「各種50個で6千円のところ5千円におまけするでい。」
 「はい。」
 「5000円丁度でい。毎度あり。」
 尚子とパフェは駐車場へ向かった。
 「うん、うん。ドーナツパワーが効いてるぜ。何たって俺のドーナツの真ん中には、ハートがぎっしり詰まってるぜ。.......あっ。詰まってねえか、グハアッ。」

 桃園家ラブの部屋

 「もしかして、シフォンって、ウェスターやナケワメーケも笑ってくれると思って悪戯したのかなあ。」
 「その通りよ。」
 「エッ。」
 「スルスルスル。」
 「ただいま。」
 「またお邪魔します。」
 「パフェさん、尚子おばさん。」
 「娘はね、皆の笑顔が大好きなのよ。」
 「そうなんですか。」
 「ドーナツお土産にしてスウィーツ王国へ持って行くわ。」
 「それ良い。」
 「スウィーツ王国の皆様に食べてもらうからね。」
 シフォンが起きてしまった。
 「うわあーーーーわーーーーわーーー。ママーーー、マンマーーーー。」
 「あらあら。」
 「どうしたの。」
 「大分、外へ出て運動したからね。お腹空いてるのね。」
 「やっぱりそうなの。」
 「今回、お2人さんにシフォンに与える専用のミルクの与え方を教えるわ。」
 「どんなの。」
 パフェは、自分のリンクルンを出し操作し始めた。
 「鍵式外部メモリーを差し込まないとだめよ。」
 「そうか。」
 「なるほど。」
 「パッ。」
 「出た。」
 パフェは、浮遊して出て来たキュアビアンの入った哺乳瓶を掴み、シフォンにキュアビタンを与え始めた。
 「これが、シフォンに与えるミルク。」
 「そうよ。キュアビタンよ。操作分かったわね。」
 「はい。」
 パフェはシフォンにキュアビタンを与え始めた。
 「チュパチュパチュパチュパ。フウーーーッ。」
 すると、シフォンが眠り始めた。
 「他にもいろいろ出してみるからね。鍵式外部メモリーを差し込まないとだめよ。」
 「はい。」
 「うわぁ。いろいろ出て来た。」
 「出したいアイテムをディスプレイのコマンドからクリックすれば良いのよ。」
 「そうかあ。」
 「数秒間浮遊しているから、時間内に掴んでね。時間が経過すると落としてしまうからね。」
 「はい。」
 「ウウーーーーッ。」
 「うわぁ。」
 「ああーーーーっ。」
 「シーーーーッ。」
 「ウッ、zzzzzzzzz。」
 「セーフみたい。」
 「可愛い寝顔。」
 「お腹いっぱいで幸せそう。」
 「これで、私たちもシフォンにキュアビタンを与えられるわ。」
 「グウーーーーッ。」
 「あっ。」
 「お腹空いてるかも。」
 「ううーーん、何も食べずにずっと走り回ってたから。」
 「スルスルスル。」
 「ラブ、皆さん。お食事できたわよ。」
 「お母さん。」
 「あゆみさん。」
 「ありがとうございます。」
「私はここで失礼するからね。」
 尚子は桃園家を後にした。


 桃園家 ダイニング

 「いただきまーす。」
 「アグン。」
 「美味しい。」
 「うん、美味しい。」

 数十分後

 「ごちそうさま。」
 「私は、スウィーツ王国へ帰国します。」

 ラブの部屋

 パフェは箱詰めドーナツを持って、スウィーツ王国へ通じるワープホールへ入ろうとしている。
 「それでは失礼します。シフォンのこと後お願いね。」
 「はい。」
 パフェはワープホールへ入って行った。その後、ポスターを貼り直した。

 スウィーツ王国ワッフル城内

 「着いたわ。まずは、王室ね。」

 王室

 「コンコンコン。」
 「入りたまえ。」
 「王様、日本国で作られているドーナツはいかがでしょうか。」
 「そうか。王妃の分も含めて2個ずつ置いてくれ。」
 「はい。」
 パフェは、メイドが出した小皿にドーナツを2個ずつ置いた。
 「それでは失礼します。」
 「相分かった。」
 パフェは去った。次は国立病院へ

 スウィーツ王国国立病院503号室

 「ガラガラガラ。」
 「パフェさん。」
 「日本国からお土産持ってきたわよ。」
 「何。」
 「ドーナツよ。」
 すると
 「ガラガラガラ。」
 「長老、タルト様、ショコラさん。」
 「わいらも食いてえなあ。」
 「僕も。」
 「わしもじゃよ。」
 「皆で食べましょうね。」
 「おおきに。」
 「それでは皆様。」
 「いただきまーーーす。」
 「アグアグアグアグ、うめえ。」
 「美味しい。」
 「美味い。」

 ワッフル城内王室

 「あんた、美味しいどす。」
 「うん、美味い。パフェはん、よく見つけたでんなあ。」
 「こんな美味しいもの。」

 完
 
 

 
後書き
 シフォン一家の活躍で解決しましたが、今後のタルトと祈里の動向に注目です。 
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