ユキアンのネタ倉庫 ハイスクールD×D
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ハイスクールプリニーッス 3
ようやくお嬢を発見したかと思えばかなりピンチなご様子で。
「ふん、プリニーと赤龍帝が居なければ所詮はこの程度かリアス・グレモリー」
「くっ、曹操!!」
「終わりだ」
お嬢に向かって曹操が黄昏の聖槍を叩き込もうとする。
「おっと、そいつは困るんだよね」
ダッシュで二人の間に割り込み、魔王時代の愛用ナイフで黄昏の聖槍を弾く。
「くっ、何奴!?」
「ははは、口より先に手と足を動かさないと時間は有効に使おうな」
受け答えしながらもぶんどりハンドで黄昏の聖槍とズボンのベルトをパクって別の世界から流れ着いた勇者が持っていた無限収納道具袋に納める。
「黄昏の聖槍が、ってベルトまで!?」
「……戦闘中に相手の武器を奪うって、まさか貴方、プリニーなの!?」
ずれ落ちそうになるズボンを慌てて引き上げている曹操を尻目にお嬢がオレの正体に気付く。
「おっ、気付いてくれて嬉しいですよ。お嬢の所に来るのが一番最後になりましたけど黒歌以外誰も気付いてくれないんですから。薄情者ばかりですね」
トレードマークなのに皆がトレードマークだと認識していないバンダナを外してプリニーの皮を頭に被って分かりやすくする。
「改めて聞くけど、お嬢のお守役、クビになってないよね?」
「馬鹿、もう少し遅かったらクビよ!!」
「そいつは良かった。転生するのに思ったよりも金がかかって金欠気味だったからな」
曹操は上着を脱いでそれをベルト代わりにしながら普通の槍を取り出す。さて、真面目に戦うとしようか。
「リアス・グレモリーが使い魔、プリニー改め盗賊魔王ジンが相手になってやるよ。来いよ曹操、装備なんて捨ててかかって来い。持って来るなら全部毟り取ってやるからよ」
曹操が踏み込むと同時にパンツ以外の全てをぶんどりハンドで奪い取る。そして素早く対魔獣用の鎖でグルグル巻きにする。
「ほい、一丁上がり」
「ば、ばかな!?」
「えっ、いつのまに!?」
二人とも驚いているが、オレ自身もレベルがかなり落ちている事に驚いている。ざっと2000程レベルダウンした様なステータスだ。それでもプリニー時の300倍程度のステータスだ。
「くっ、またしばらくはアイテム界で修行か」
「これ以上強くなってどうするのよ」
「30%近くも弱くなってたら鍛え直さないと不安になるんですよ」
お嬢に説明しながらも抵抗されない様に曹操を絞めて落としておく。
「それでお嬢、あのデカイのって何なんですか?」
「英雄派が神滅具で作り出した魔獣よ」
「潰せば良いんですか?」
「出来るの?」
「あの程度ならプリニーの底力を見せれば」
「プリニーの底力?」
「ちょっとばかり拝借してきたプリニー達の血と汗と涙と魂と命と尊厳と金と金と金の結晶」
「金ばっかりじゃない!!」
お嬢のツッコミをスルーして高らかにその名を告げる。
「超薄給で酷使されてるプリニー達がちょっとずつ出し合って製造した決戦用兵器プリニガーZ!!」
テストも兼ねて強だゲフン、拝しゃ、もとい、テスト運用として借りて来た全長60mのプリニーを模したロボットを召還して乗り込む。
「プリニー、ゴー!!」
プリニーサイズのコックピットに身体を丸めて無理矢理乗り込みレバーを操作して魔獣に向かって突撃する。基本装備であるナイフを構え、至近距離まで接近し
「食らえ、プリニービーム!!」
両目からビームを発射して攻撃する。何処かで色々なツッコミを貰った気がするが無視だ無視。頭部を半分失って倒れそうになっている魔獣を持ち上げて隣の魔獣に投げつける。予想外の行動にそのまま更に隣の魔獣も巻き込んで倒れる。
「自分で攻撃した方が早いわ、ペタファイア!!」
3体の魔獣がオレの放ったペタファイアの業火に焼かれて灰すら残さず綺麗に燃え尽きる。冥界にも殆どダメージは残っていない。そして、魔獣を持ち上げた事で関節部分に異常が出てしまったためプリニガーZはもう使えない。
「ええい、所詮はプリニー製か。まあいい、ペタファイアで沈むならこいつで十分だ」
道具袋からアマルガムの戦火を取り出して残りの魔獣のコアに銃弾を普通に叩き込むだけで消滅していく。やっぱり向こうの世界に比べるとこの世界の生物は弱いな。さすがに一番大きい魔獣には通常攻撃では傷が付く程度でしかないが
「クイックショット、クイックショット、クイックショット!!」
特殊技であるクイックショットの3連射でコアを撃ち抜き、消滅していく。それと同時に空間に罅が入り、赤い龍とイッセーとオーフィスが姿を現す。あの龍はヤバいな。バールとゼタが一緒に戦っても仕留めきれそうにない。というか、あれ実体というか、本体が居るのか?生物と言うより、現象とかそっち系だろう。
まあ良いか。イッセーも何とか生き返ったみたいだし、オーフィスの力は弱くなってるがまだオレよりも強いみたいだし、オレはのんびり家政夫ライフを送らせてもらおう。
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