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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百四十二話 獣人の力その十四

「高校を卒業してブティックでね」
「左様ですか」
「だからね」
 それで、というのだ。
「別に後ろ指差される様なことはないわ」
「左様ですか」
「姉さんと一緒に暮らしてるわ」
 霧島は姉妹のことも話した、彼女の。
「特に何の変わりもないわ」
「ただ、こいつはな」
 北岡が言うには。
「結構手段を選ばないからな」
「と、いいますと」
「必要とあらば何でもするところがあるんだよ」
 こう日向に話すのだった。
「若し金がいるのなら」
「その時はですね」
「結婚詐欺でもスリでもな」
 そうした犯罪行為もだというのだ。
「しかねないからな」
「ライダーは正義の味方じゃ」
 こう言ったのは遥だった。
「そうじゃないんですか」
「正義だよ」
 城戸はその遥に力説で返した。
「当たり前だろ」
「そうですよね、けれど」
「俺はそうじゃないといけないって思ってるよ」
「それでも、ですよね」
「何か違うんだよ」
 実際は、というのだ。
「正義じゃなくてな」
「人間、ですね」
 今度はヒメアが言って来た。
「むしろ」
「ああ、人間としてな」
「戦っているんですね」
「正義とかよりもな」
「人間としてどうあるかですね」
「そんな感じだよ」
 それが仮面ライダーだというのだ。
「実際はな」
「そうなんですか」
「仮面ライダーは人間なんだよ」
「人間だから、ですか」
「どんな姿形でもな」
 それこそだ、オルフェノクでもファンガイアであろうともというのだ。
「人間であればな」
「仮面ライダーになれるんですね」
「心がな」
 それが、というのだ。
「人間だったらなんだよ」
「勿論人間じゃない奴だっているぜ」
 ここでこう言ったのは北岡だった。
「そういう奴も実際にいるんだよ」
「そうなんですか」
「ああ、アークって奴とかな」
「仮面ライダーアークですね」
 大兎は北岡の話を聞いてこう述べた。
「それですと」
「ああ、三メートル位あるでかい奴でな」
「それはまた大きいですね」
「そいつは生物学的には人間だけれどな」
「その心がですね」
「ああ、人間じゃなかったんだよ」 
 そのアークは、というのだ。
「だからな」
「そうした仮面ライダーもいるんですね」
「そういう奴もいるよ」
 人間でないライダーも、というのだ。 
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