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ファンタシースターオンライン2 the bluestory

作者:Sノワール
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第一話 惑星ナベリウスの出会い

 
前書き
惑星ナベリウス
緑豊かな惑星で全体の殆どが森林、その奥地に凍土があり、まさその奥に巨大な塔が鎮座している遺跡がある
この
特に森林エリアはアークス研修生の実地演習でも使われている為、エネミーは然程強くはない 

 
惑星ナベリウス 森林エリア 3-D



一人のアークスが森林を探索している


腰に黒光りする剣を携え木が生い茂る森を歩く


容姿はとても若く、少年という表現が正しいだろう…

髪はミディアムレイヤーの白髪で、ヘッドギアを着けている

目の色は透き通った青色でややつり目

蒼いジャッジメントコートを身に纏っていた








そんな彼を後ろから襲おうとしている影


鮮やかな色彩の鳥形原生生物、アギニスである


目標を捕らえたアギニスは鋭い嘴を少年に突き刺そうと吶喊した









だが…一瞬にしてアギニスは地に落ちて、そのまま霧散した

一方の少年は剣を鞘に納めた

この少年は後ろからの不意討ちを見破り、抜刀一閃にて葬り去ったのである


「ふん…この程度か……む!?」




少年はまた新たな気配を感じた

「戦闘の音…この気配は…ダーカーと人が三人……」


彼は驚くほどの索敵能力を駆使し、現在戦いが起きている場所を特定し、消えた












森林エリア 4-A



少し開けた土地に巨大な四本足の大型ダーカーが咆哮していた

ダーク・ラグネである

ダーク・ラグネは大型ダーカーの代表的な個体であり、巨大な体躯を持ち、電撃による広範囲攻撃を仕掛けてくるかなり厄介な敵である

ダーカーは体の何処かに弱点となるコアがあり、ダーク・ラグネの場合は背中の中心にある


それに向かい合って武器を構える少女が三人…


「はぁ…はぁ…なんで…ダーカー…と…バッタリなのよ…」


大剣を持った黒い髪色のポニーテールの少女が息を切らしながら言った


「リリアッ!大丈夫!?」

リリアと呼ばれた少女は、幼い顔立ちであるがややつり目で色は茶色

リリア「あんたは黙ってあたしの後ろにいて!ラナ!フィーリア!」

ラナと呼ばれた少女は赤毛のショートヘアーが特徴の少女で、ガンスラッシュと呼ばれる剣と銃が一体化し物を装備した元気な女の子の顔立ちである

フィーリアと呼ばれた少女は金髪のロングヘアーでアサルトライフルを装備している。ニューマンの特徴である長い耳が目立つ

ラナ「でも…リリアもうボロボロじゃん!」

フィーリア「でもラナ様もボロボロですよ!」

リリア「どうでもいいわよ!ラナが考えも無しで突っ込むからこんなことになってるでしょ!」

ラナ「なにそれ!ひっどーい!そう言うリリアだってスカスカ空振りじゃん」

リリア「うっさい!!何処かの上がり症レンジャーと同じにしないでくれる!?」

フィーリア「酷いですッ!!遠回しに私の事を言ってるじゃないですか!!」

とそこにダーク・ラグネの電撃が襲い、三人は電撃をまともに受けてしまった



リリア「いぎっ!」

ラナ「みぎゃあっ!」

フィーリア「きゃあっ!」



電撃によって怯んだ隙にダーク・ラグネの顔にある二振りの鎌から赤黒い円盤状のエネルギー刃が連続で放った


リリア「うそっ!!」

ラナ「や、やばっ!!」

フィーリア「い、いや…だ、誰か…」



次の瞬間




彼女達の後方から蒼いエネルギー刃が飛んできて、ラグネの放ったエネルギー刃をすべて打ち消した

リリア「な、何!?」

ラナ「す、すっご…」

フィーリア「一体…誰が…きゃっ!?」



三人の頭上を居合いの構えで飛び越えて行った人影は、着地と同時に一瞬でダーク・ラグネの右前足に接近し抜刀一閃でダーク・ラグネの右前足を部位破壊した


強烈な抜刀一閃によって右前足の殻にヒビが入ったが、人影は直ぐ様二の太刀を振るい、右前足を完全破壊した


その痛みからか、短い悲鳴を上げて、体制が崩れたダーク・ラグネであった





「終いだ…『春華瞬嵐』(シュンカシュンラン)!!」

一瞬でダーク・ラグネの背中のコアに移動し、突きを放ち、重く鋭い斬撃を二連撃で放った

そして最後の一撃を逆袈裟斬りで止めを刺した




そして断末魔の声を上げ、ダーク・ラグネは倒れ、霧散した


「ふぅ…」

一息付いて、剣を納刀した人影は、先程一人で探索していたあの少年であった



「君達…無事か?」


後ろにいる少女三人の無事を確認する少年


ラナ「あ、ありがとね!いやー助かったよ!」

フィーリア「危うく死んでしまう所でした…本当に感謝します」

リリア「ふ、ふん!別に助けてくれなくても大丈夫だったのに…」


フィーリア「ちょ…リリア様!助けてくれた方に申し訳ないですよ!」

ラナ「そうだよーここは感謝しないとね」


リリア「………ありがと」

と顔を赤くしながら素っ気なく言った



「とにかく無事で良かった……それと動くな」

「「「え!?」」」


少年の右手が光り、その右手を上に振り上げると回復テクニックのレスタが放たれ、三人の体力を回復した

テクニックは言わば魔法の様なもので、炎、氷、雷、風、光、闇の属性テクニックがある

これは武器にも属性が付属されているのである


少年が使ったのは光属性のテクニック、レスタ

体力回復の効果があり、自身と周囲の体力を回復するのである



ラナ「すごいすごい!!」

フィーリア「あの…貴方は、ブレイバー…ですよね?」


アークスには8つのクラスがあり、

体力が高い前衛向けのクラス、ハンター
(装備可能な武器、大剣、槍、自在槍)

手数が多く、素早い攻撃が可能な前衛クラス、ファイター
(装備可能な武器、双小剣、両剣、鋼拳)

遠距離からの射撃援護に長けたクラス、レンジャー
(装備可能な武器、アサルトライフル、ランチャー)

素早い動きからの怒涛の連続射撃が魅力の中距離クラス、ガンナー
(装備可能な武器、ツインマシンガン、アサルトライフル)

火力が高いテクニックで敵を一網打尽にするクラス、フォース
(装備可能な武器、ロッド、タリス)

回復、補助に長けた支援型クラス、テクター
(装備可能な武器、ウォンド、ロッド)

近接と射撃が両立できる万能クラス、ブレイバー
(装備可能な武器、刀、弓)

近接戦闘を行いながら支援も出来るクラス、バウンサー
(装備可能な武器、双剣、ジェットブーツ)


※銃剣(ガンスラッシュ)は全クラス装備可能の武器種



この少年は見た目は剣なのだが、武器種は刀なのでブレイバーである


三人の少女のクラスは

リリアは大剣を装備しているので、ハンター

ラナはガンスラッシュスラッシュを装備しているが、先程の会話でもわかるように前衛型なので、ハンターだろう

フィーリアはアサルトライフルを装備しているので、レンジャー




「ああ…俺はサブクラスにバウンサーを設定しているからな」


ラナ「サブクラス?」

リリア「あんた…教官の話聞いてた!?」


ラナ「あはは~(^。^;)右から左に流れちゃった…」


余程の馬鹿か聞く気が無いのか、教官の話を右から左に聞き流すのはどこぞの歌ネタじゃあるまいし…



フィーリア「良いですか?サブクラスはメインクラスの他にもうひとつ設定できるクラスなんです」

ラナ「ほほー…で設定するとどうなるの?」


「…先程見せた様に俺のクラス、ブレイバーはテクニックを使用できない…だが、サブクラスにテクニックが使えるクラスに登録すれば、そのクラスのフォトンアーツやテクニックを使える」


ラナ「つまり、ハンターとレンジャーだったら、近接と射撃が出来るんだね!?」


「まあ…そうなるな」


ラナ「うっひょー!!あたしサブクラス設定してくる!!」


その場で飛び上がるラナ

リリア「そんなにサブクラスって便利なのね…あたしも設定しようかしら…」


フィーリア「そうですね…私はニューマンですのでサブにフォースでも設定しましょうかな…」


三人が盛り上がってる様子を見た少年は


「お前ら…サブクラス認定許可証は持ってるの?」

「「「え?」」」



三人は一気に固まった


「その様子だと持ってなさそうだな」


リリア「ちょっと!なにそれ!?」


「サブクラス認定許可証はな、サブクラスを解放する為の認定許可証だ…つまり、それが無い場合、サブクラスは設定出来ない」



「「「そ、そんなぁああああああっ!!」」」


三人が悲鳴を上げた

無論直ぐにサブクラスを設定したかったのだろうかその場で踞った


少年は溜め息をついて


「一応…俺からも話せばサブクラス認定許可証は発行出来るが?」




リリア「マジ!?」

ラナ「ホント!?」

フィーリア「本当ですか!?」



三人は一斉に少年を見た

「ああ、お前達の実力を俺が上層部に話せばサブクラス認定許可証を発行出来るが…無論タダでは渡さんぞ」


リリア「要するに、何かをぶっ倒せば言い訳ね?」

「そう言う事だ」

リリア「望むところよ!」

ラナ「おっし!燃えてきたぁああッ!」

フィーリア「私も精一杯頑張ります!」


三人は気合いを入れ直し、元気良く立った



「なら俺をパーティーに入れてくれ…俺が見て実力判断しなければ推薦も出来ん」


リリア「わかったわ」


こうして少年は一時的ではあるが、彼女達のパーティーに参加した


リリア「あ、そう言えばさ、あんた名前何て言うの?」


フィーリア「そう言えばそうですね、私を救けてくださった恩人の名前を知らないなんて失礼ですから…」

ラナ「ねぇねぇ!名前教えて!」


三人から言われ、少年は静かに言った




「俺はジルベール・ナハトだ」


リリア「ふーん…ジルベール・ナハトねぇ………え!?」


フィーリア「もしかして……ジル先輩……?」


ラナ「もしかして…ジルっちなの!?」


二人は驚いた表情、そしてジルベールも



ジルベール「まさか…リリア、フィーリア、ラナか?」






リリア「ええっ!ほ、本当にジル!?」



フィーリア「ジル先輩!!アークスになられていたんですね!それにお強くて…私感激しました!」


ラナ「ジルっち!!久しぶりー元気だった?」


ジルベール「この通り元気だ…あと敬語は止めてくれ…フィーリア」


フィーリア「で、でも…」

ジルベール「俺はそう言うの嫌いなんだ…いつも通りに接してくれれば良い」

ラナ「しっかし…ジルっち相変わらずすんごいイケメンだね~あ、そうだ!うちのチームに入る?ジルっちなら大歓迎ー」





フィーリア「失礼ですよ!ラナ様!」

ジルベール「良いのか?」

リリア「ちょっと!勝手に決めないでよ!」


ラナ「だってさ~五年もあたし達ほっといたんだよ?それにさ、ジルっちめちゃくちゃ強いじゃん!」

リリア「ふ、ふん!ジルなんてあたしでも勝てるわ!!」

ジルベール「ラグネに苦戦するようじゃ俺には勝てんな…」

リリア「ぐっ…」



ジルベール「ちょうど良いさ、こうして幼馴染みにまた会えたし…チームに入ろうかななんて思ってたし」


軽く笑って了承するジルベール

ラナ「やったー!( ≧∀≦)ノよろしくね!ジルっち!」


リリア「あ、あのさ…本当にあたし達のチームに入るの?」


リリアが恐る恐る聞く


ジルベール「ああ」


リリア「そう…その…よろしく…ジル」

ジルベール「ああ、よろしくな…」

ジルベールは軽く笑ってリリアを見た
リリアはジルベールの顔を見たら赤くなり目を背けてしまった


リリア(な、なんでこんなに格好良いのよ…///)

ラナ「あっれぇ~リリア?もしかしてジルっちに一目惚れした?」


ラナがリリアの顔を覗いてからかった


リリア「なっ!んな訳無いでしょ!!こんな奴…全然…格好良くないから!」

全力で否定するリリアだが、その顔は真っ赤である


ジルベール「おいお前ら…さっさと行くぞ!」


フィーリア「は、はい!」

ラナ「しゅっぱーつ」

リリア「なんであんたが仕切ってるのよ………ふん!」



四人は歩き出したのだった



 
 

 
後書き
登場人物紹介


ジルベール・ナハト 男性 種族ヒューマン 年齢 18歳
クラス ブレイバー/バウンサー イメージ声優 宮野真守

本作品主人公、外見は美少年と呼ばれる位の整ったクール風の顔立ち、それ故にアークス内の女性ファンがとても多い
額には世話になった先輩アークスの形見であるヘッドギアを着けており、前髪を止める役割をしている

刀の扱いは最早達人級で、フォトンアーツじゃない自身で編み出した抜刀技も使える



リリア・メルフィス 女性 種族ヒューマン 年齢18歳
クラス ハンター イメージ声優 戸松遥

新米アークスのハンターの少女、気が強く、勝ち気な性格でおまけに意地っ張り。所謂『ツンデレ』
言葉が荒いが、実は仲間思いな一面もある本当は面倒見の良い女の子
大剣を装備しており、重い一撃を与える事が得意


ラナ・ユリエール 女性 種族ヒューマン 年齢18歳
クラス ハンター イメージ声優 明坂聡美

新米アークスのハンターの少女、元気一杯な性格でお調子者。それ故度々何かとやらかす天性の
トラブルメイカー。ガンスラッシュが得意武器で、軽快な動きからの斬撃と射撃が魅力



フィーリア・ルナリーフ 女性 種族 ニューマン 17歳
クラス レンジャー イメージ声優 名塚佳織

ジルベール達と一歳年下の少女、真面目で努力家だが、極度の上がり症の為肝心な場面でよく外す。
しかし平常心の時、彼女の射撃はかなりの腕前である。






 
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