| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『心詩』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『Eve』


目の前についた火
じりじり煩わしくて
辺りの不自然な
静けさに気付けない
煙草の先から
広がる夕焼けに
君も僕も
紅く染められゆく

終わりなき空気が重くて
息が出来ない

夢でも見てる気がして
それでも
瞳は閉じられずにいる
きっと動けないのだろう

君にまとわりつく
煙草のにおいが
上へ上へ昇っても
僕は此処から
抜け出せない...

僕が此処でも
ひとりぼっちなのは
闇に沈むことも
風に滲むことも
囁くことすら

...叶わないから


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧