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魔法使いと優しい少女

作者:末武克之
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番外編 吸血鬼の思い出

今から400年前ある国で錬金術師と魔術師が64枚のアンデットモンスターを封じ込めたカードを造り出した。
しかし力が暴走してその国を破壊してしまった。

その力に多くの兵士や王が立ち向かった。

しかし封印できたのは2体が限界だった。


ーエヴィー


私はアーサー王に命令され6人の戦士を探しに行った。

5人を集めることができたが6人目を集める事ができなかった。

私は小さな島国の日本と呼ばれる国に来た。
日本は国事態があまりに貧しい感じがした。
?「よう、何してんだ?」

そう聞いてきたのは1人の青年だった。
腰には赤い鞘の刀を装備していた。

見た目は黒髪に少し長めだった。

その男は両手には大根や米や味噌や魚を持っていた。

エヴィ「貴様。何者だ?」

私は男に聞いた。

?「ん?ただの魔法が使える侍だよ。」

そう言ってどこかへ行こうとした。

エヴィ「今何て言った?」

私は男に聞いた。
?「ん?魔法が使える侍だが?」

そう男は言った。
エヴィ「貴様が8人目の戦士か!」

そう私は言った。
?「何か知らないがうちに来て話でもするかい?」

男はそう言って私の左手を掴んだ。



~荒れ寺~


男は荒れ果てた建物に入ると小さな子供達が待っていた。

男の子A「あ!神山先生が帰ってきたよ!」
そう男の子は言った。
?「ただいま。」
神山と呼ばれる男はそう言った。

男は食べ物を建物の側に置いて子供達の頭を撫でた。

女の子A「ねぇ、先生その人は?」

女の子は私を見て聞いてきた。

?「そういや、お前何て名前だ?」

男は今更ながら私に名前を聞いてきた。

エヴィ「エヴィ、エヴィ・スライサーだ。」
そう私は言った。

松丸「俺は神山松丸だ。よろしくな。」

男はそう言って左手を差し出した。

エヴィ「ふん。」
私はそっぽを向いて無視した。

~夕方~


私は男の子供達の数を数えた。

数は12近くいた。
松丸「お~い飯ができたぜ。」

そう松丸は子供達に言った。

男の子B「飯だ!飯だ!」

そう元気のいい子供は言った。

私は柱にすがりながら天井を見ていた。

女の子B「お姉ちゃん。ご飯だよ。」

そう女の子は私に器を渡した。

4つの器には魚の焼いたのと米と味噌スープと酢の物が入っていた。私は何も言わずにご飯を食べた。

子供達は笑顔でご飯を食べていた。

私は下を向いてご飯を食べ終えた。



~次の日~


私は目が覚めると外で何か強い魔力を感じた。
外に出ると緑色の髪になった神山松丸が立っていた。

松丸は右拳を前に突き出した瞬間強力な突風が舞い起きた。

その力はまるで鋭い牙を持つ狼の様だった。

松丸「牙王・滅牙」
ジャンプして近くの木を倒した。

エヴィ「何をしているんだ?」

私は松丸に聞いた。
松丸「よう、エヴィ。おはよう。」

松丸は魔法の発動を解いて元の髪の色になった。

エヴィ「ああ。で何をしているんだ?」

私は聞いた。
松丸「ああ。朝の稽古だよ。」

そう言って木を刀で斬って薪ぐらいの大きさにした。



~城下~


私は松丸と一緒に城下に向かっていた。
エヴィ「何か買うのか?」

私は松丸に聞いた。
松丸「いや、何も買わないけど。」

そう松丸は言った。

エヴィ「なら、何で城下に来たんだ?」

そう私は松丸に聞いた。

松丸「殿が話があるらしいから来てくれって言われたんだ。」

そう松丸は言った。


~赤椿城~


私達は城に入ると前から4人の侍が歩いてきた。

侍A「おい、貴様!」
侍は松丸に声を掛けた。

松丸「ん?何だ?」
松丸は男達の方を振り向いた。

侍A「貴様か、殿に気に入られている者とは。」
そう侍は言った。
松丸「さぁな。よくは知らないがそう言う事ならそうじゃないのか。」そう松丸は言った。
侍B「貴様は何か企んでいるのか?」
そう侍は松丸に聞いてきた。

松丸「さぁな。」
そう松丸は言ってそいつらを後にした。



~大広間~


殿「入れ。」
そう言ったのはこの国の王だった。
松丸「よう、殿様命令道理来ました。」

そう俺は言った。
殿「よく来たな神山松丸。お主に来てもらったのは他でもない。わしの親友のアーサー王が戦力になる男を探して居るんだ。お主行ってくれぬか。」

そう王は松丸に言った。

松丸「別に構いませんぜ。」

そう松丸は笑顔で言った。

殿「そうか、ならお主に刀を新調してやろう。」

そう王は松丸に言った。

松丸「本当でございますか?」

そう松丸は喜んでいた。

殿「ああ。魔物を斬る剣を渡さねばならぬからな。」

そう言って部下に木箱を持ってくるように言った。

松丸「これが魔物を打ち消す剣ですか?」

そう松丸は王は聞いてきた。

殿「ああ。それは牙狼刃!魔を斬る刀だ。」
そう王は松丸に言った。

松丸「牙狼刃か…。」
松丸は刀を片手に持ちながら外を見ていた。
殿「それよりお主は何者だ?」

そう王は私に聞いた。
エヴィ「エヴィ・スライサーだ。」
そう私は王に言った。
殿「すまぬがエヴィとやら。そやつを守ってやってくれ。」

そう王は言った。
エヴィ「ふん!」
私は何も言わずに松丸と一緒に城下に向かった。


~城下~


城下に行くとなにやら騒ぎが起きていた。

侍A「貴様!我らの道を邪魔する気か!」

侍は松丸の教え子に刀を向けた。

松丸「貴様!何をしている!」


そう松丸は大声で言った。侍A「貴様あの時の男と異国の女!」

そう侍は松丸に言った。

松丸「その子から離れろ!」

そう松丸は言った。
侍A「俺達に喧嘩を売ってるのか?」
そう侍は言って刀を鞘から抜いて斬りかかってきた。

ガギィィィン!
松丸は刀で攻撃を防いだ。

侍A「おい、お前達!加勢しろ!」

そう侍は言った。
侍B「はっ!」
侍達は松丸に斬り掛かって来た。

松丸「あまく見るな!」
松丸は刀を鞘に戻した。

侍A「死ね!」
侍は刀で斬り掛かった。
しかし松丸は刀を鞘に入れたまま円を描くようにして力一杯振り回した。

その一撃で侍四人は6m程ぶっ飛んだ。


松丸「大丈夫か?」
そう松丸は教え子に聞いた。

男の子A「先生!大変だよ空が!」

そう男の子は松丸に話をした。

~荒れ寺~


私達は荒れた建物に戻ってきた。


女の子B「先生!空がいきなり熱が出たの!」

そう女の子は松丸に言った。

松丸「空!」
松丸は荒れ寺に入った。



~荒れ寺の中~


松丸は片手に何かメダルの様な物を少年に持たせた。

松丸「これを絶対に離すなよ。今からお前の呪いを破壊してやるからな。」

そう松丸は言って刀を前に突き出して目を閉じた。

すると松丸の体が少しずつ消えていった。

私は何が起きたのか解らなかった。



~5分後~


松丸は戻ってきていた。

松丸の体はボロボロになっていた。

私は松丸に近づいた。
エヴィ「おい、大丈夫か?」

私はそう松丸に聞いた。
松丸「大丈夫じゃない。」

そう言って松丸はいきなり倒れたしかも私も一緒に。

エヴィ「な、何が起きたんだ?」

私はそう言った。
女の子A「ああ。先生は身体憑依を使うとかなりの魔力を使用するって言ってたよ。」

エヴィ「そうなのか?」
そう私は少女に聞いた。
女の子A「はい。」
私はこいつが何を考えているのか解らなかった。

松丸は気持ちよさそうに寝ていた。

私は松丸の頭を撫でながら天井を見ていた。

~次の日~


私は目が覚めると松丸の生徒達が居なくなっていた。

松丸は片手に牙狼刃を片手に持ちながら手紙の様な物を持っていた。

エヴィ「松丸何かあったのか?」

私は松丸に聞いた。
松丸「あの子達が拐われた。」

松丸はそう言った。
エヴィ「何だと?」
私は少し驚いた。


松丸「行ってくる。」
そう言って松丸は刀を二本持って待ち合わせの場所に向かった。

私はあいつが捨てた手紙を読んだ。

手紙には一人で近くの鷲宮川に来いと書いてあった。

これは何か嫌な予感がした。

私は黒いマントを造り出して空を飛んだ。



~鷲宮川~


川には昨日の四人の侍が立っていた。

松丸は刀を両手に持ちながら橋の足場に縛られた子供達を見ていた。

女の子A「先生!」
女の子は松丸を呼んだ。
松丸「皆!じっとしていろ今助けてやるからな!」

松丸はそう言った。

侍A「おい、早く刀を捨てろ!」

そう侍の一人が言った。
松丸「ああ。」
松丸は刀二本を地面に捨てた。

侍A「よし、そのまま俺達に斬られろ!」

そう侍は言った。
松丸「斬れよ!」
松丸はそう言って上の着物を脱いだ。

侍A「よし、なら斬ってやる!死ね!」

そう侍は言って松丸に斬り掛かった。


ザシュ。
松丸は何もせずに斬られ続けた。

その姿は子供を守る親の様だった。

私は橋から飛び降りて子供達の縄を魔法で破った。


侍D「貴様!何をしている!」

そう侍は言った。
私は子供達を後ろに下がらせた。

エヴィ「掛かって来い。三下。」

私はそう言った。
侍D「死ね!」
私は右手に氷の盾を造ってそれを防いだ。

エヴィ「貴様は弱すぎる。」

そう私は言って手を前に出して衝撃波を放った。

男は川にぶっ飛んだ。
女の子B「先生!皆無事だよ!」

そう女の子は松丸に言った。

松丸「そうか。」
松丸はボロボロになりながら傷から血が大量に出ていた。

侍A「な、何!」
松丸は刀を両手に持ちながら鞘を抜いた。
松丸「さあ!地獄を楽しみな。」


そう松丸は言った。
侍A「ひっ!」
松丸の殺気に3人の侍はビビっていた。

松丸「行くぞおらー!」

松丸は鞘の逆の方で侍達を切り捨てた。

侍B「くそー!」
侍は後ろから斬り掛かって来た。

松丸は片手の牙狼刃で侍を切り捨てた。

侍C「ひっ!助けてくれ!俺はあいつ等に手を貸してくれって言われただけなんだよ。」

そう侍は松丸に言った。
松丸「どんな理由でも子供達を怖がらせたからな痛みと共に絶望を味わえ!」

そう松丸は言って刀の峰打ちした。

松丸は子供達に近づいた。
男の子C「先生。」
男の子は松丸に近づいた。
松丸「皆無事か?」
松丸は子供達に聞いた。
女の子A「うん。」
女の子と男の子は頷いた。
松丸「なら、よかった。」
そう松丸は言った。

松丸は笑顔で子供達と一緒にあの古びた建物に帰った。
松丸はどんな事があってもあの子達を守り続けるだろう。



~現代~


目を開けるとあの時の記憶が今でも思い出す。
昔の仲間は居ないが今は神山狼牙と能美ゆたかそして多くの友が私の仲間だ。

私はまたその夢を見るのが楽しみだ。


続く 
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