大統領の日常
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本編
第六話 過去の傷
前書き
今回はちょっと短いです。あとグロ注意です。裸足のげん(アニメ版)を見れる方であれば、大丈夫かと思われます。
修正点
・第三都市がベルリンのままになっていたので修正
ガルメチアス帝国
北・南アメリカの東半分を領土とし人口は約48億人と世界で最も強大な専制主義国家である。
ロンディバルト民主共和国
旧ロシア領土とアジア、ヨーロッパの東半分を領土とし人口は45億人とこちらは世界で最も強大な民主主義国家である。
そして今この世界は民主共和制を掲げるロンディバルト民主共和国とガルメチアス帝国を筆頭に君主制を掲げる君主制連合の二つの勢力に分かれて15年もの間戦争を続けていた。
この15年間の間に双方は合計約9000万人(戦争前の全人口は100億人)もの戦闘員や民間人の犠牲者を出していた。
しかし、第三次世界大戦と後に呼ばれるこの戦いはある事件がきっかけで一度幕を閉じることになる。
ナレーター
西暦2097年 6月 15日
ロンディバルト民主共和国第三都市モスクワ
市民1「なぁ、これからどこ行こうか」
市民2「どこにするぅ」
市民1「映画でも見ない?ベイ〇ックス見ようぜ」
市民2「それいいねー、早く行こうよぉ」
市民1「よっし、行くかぁ!」
市民2「あれ?ねぇ、あれなんだろう?」
市民1「え?ん?うわっまぶしっ」
市民2「なんかのイベントかな?」
市民1「でもなんかこっちに向かってきてねーか?」
市民2「んーなんだろね?、、、ってキャーーーー・・・っ!!」
ドオオオオオォォォォ―――――――――
第三都市モスクワがまぶしい光に包まれた。輝くダイヤのように・・・
しかしその輝きと同時にたくさんの放射能をまき散らし爆発したのである。
・・・この核攻撃によって第三都市ベルリンは壊滅的被害が出た。
死者およそ274万人
行方不明者およそ285万人
重軽傷者およそ650万人
モスクワの市民はおよそ2400万人、およそ半数の死者・行方不明者・重軽傷者を出したのである。
広島と長崎に原爆が落とされた時のように目玉の飛び出てもなお生きながらえて助けを求める人、 ぐちゃぐちゃになってもぴくぴくと動いている犬、まるでゾンビ映画のような死人の行列。まさに地獄であった。
モスクワには26万の軍が駐屯したのだが、核攻撃の時は建国の日で祝日だったため、 基地にいたのは監視要員などの最低限の人員のみ約2万人。当然ほとんどの兵士は祝日を満喫するべく街に出ていたため、比較的都市の外周にいて生き残ったのは基地にいた人員と合わせてもわずか4万人であった。しかし監視要員として2万人もの人員がいたにもかかわらずなぜ核攻撃が成功してしまったのか。
その日は運悪く、レーダーの取り換え作業の日であったのである。勿論その間はもう一つある基地のレーダーが役割を代行していたが、ガルメチアス帝国の工作員によってレーダーには細工が施されており、例えレーダーが探知したとしても画面には表示されることがなかったのである。これにより核弾頭を搭載した爆撃機を見逃してしまい、結果的に核攻撃は成功し合計1100万人以上の被災者を出すことになってしまったのである。
この攻撃によってロンディバルト民主共和国は停戦を余儀なくされた。それまで戦争を支持していた 市民は、このような虐殺がこれ以上行われてはたまらないという何とも自分勝手な理由から、 政府はこれ以上戦争を行えば財政が破たんしてしまうというという厳しい現実から、ほどなくして停戦条約は停戦条約は締結される。ガルメチアス帝国も指導者である第3代皇帝が死去しており、内戦に突入する可能性があったため、ロンディバルト民主共和国の停戦は受けるしかなかったのである。
byナレーター
そして時は進み18年後
西暦2115年 6月 15日
ペルシャール・ミースト
「ヴォルドール・ケーニッツ元帥」
「はっ、なんでしょうか?」
「・・・また戦争しよう」
「・・・どこと戦争をなさるのですか」
「・・・君主制連合」
「・・・復讐ですか」
「違う」
「・・?」
「・・・反撃だよ」
続く・・・
後書き
「ガルメチアス帝国
北・南アメリカの東半分を領土とし人口は約25億人と世界で最も強大な専制主義国家である。
ロンディバルト民主共和国
旧ロシア領土とアジア、ヨーロッパの東半分を領土とし人口は46億人とこちらは世界で最も強大な民主主義国家である。」
といいますが、小さな島々や半島は未だ一国家んとして存在している国(ベリシア共和国もそれ)もあります。そのような国は出てくるたびに補足説明をするので、よろしくお願いいたします。
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