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イナズマイレブン~クロスライジング~

作者:shoogel
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メイド喫茶で生まれた絆

 
前書き
メイド喫茶に来た雷藤達は…… 

 
俺たちはメイド喫茶の自動ドアの前に着いた。
ウィィィーン メイド喫茶の自動ドアが開いた。

「おかえりなさいませご主人様♡」

自動ドアが開いての第一声は予想通りの台詞だった。

「13名様ですね!こちらにどうぞぉ〜」

俺たちはメイドについて行き奥の席に座った。

「これが…メイド喫茶…」

円堂が恥ずかしそうに顔を埋め呟く。

「ご注文は何に致しますか?」

メイドが俺たちに注文の品を尋ねる。

「えっ、あ、はい?」

円堂があまりにもいつもの円堂と違うので笑えてくる。
まぁ俺も対象外ではないが。

「ご注文は決まりましたか?」

俺にも注文を聞いてくる。

「えっ…あ、まだです…」

俺がそう呟くと俺と同じテーブルの半田が俺に話し掛ける。

「おいおいそんなんじゃ心美ちゃんに怒られるぞ」

「うっせぇー!」

俺は少し心美に嫌われるのではないかと冷や汗をかきつつ
商品のラインナップに目を移す。

「な、なんだよこれ……」

思わず言葉が出てしまった。
言葉に出すのが恥ずかしい名前が沢山ある。

例えばソフトドリンクで
ピンクのときめきミルクティー
麗しの君ジャスミンティー
魅惑のドキドキハーブティー
メイドさんと一緒♡萌え萌えココア♡♡
寝起き最悪ご主人様☆お目覚めコーヒー
など、まだまだ沢山あるが流石に心の中での説明でも恥ずかしい。

「ご注文は何に致しますかぁ〜?」

そういやメイドを待たせてるんだった。

「えぇーと、じゃあこれで…」

俺が適当に指を指し答えた。
その時メイドがすぐ近くまで寄ってきて

「どちらですかぁ〜?」

さすがに今のは緊張した。

「ぴ、ピンクのと、とき…」

俺がそこまで呟くとメイドが

「ピンクのときめきミルクティーですね!かしこまりましたぁ〜」

と話し戻って行った。

どっと疲れた………。
円堂もどうやら俺と同じで疲れが伺える。

「いけませんねぇ〜、メイド喫茶に来たなら彼女達との交流を楽しまなければ、緊張していれば逆に彼女達に失礼ですよ」

と目金が話しメイドに注文する。

「あぁ、僕はときめきピコピコケーキセットを…!」

目金があまりにもスムーズに言うので
目金の前の席の染岡が唖然している。

「かしこまりましたぁ〜ご主人様ぁ♡」

とメイドが注文を承る。

「「「馴染んでやがる!!」」」

皆が同時に呟くと
目金が眼鏡に軽く触れた。
その時目金の後ろから声が響いた。

「君見所があるね」

目金がその声に反応して後ろを向いた。

「君たちは………」

目金が呟く。
そこには変な男が二人立っていた。

「君に見せたい物があるんだ、ついて来たまえ」

俺たちはその変な人物について行き
エレベーターでB3と書いてあるフロアに来た。

「さぁ入ってくれ」

太った変な人物の一人が呟く。

「あ、あぁ……」

目金が呟いた。
俺たちが目の前にしている光景は
ガンプラやゲーム、おもちゃの電車を
いじくっている人の集まりだった。

「あ、あぅ……」

目金は興奮したように辺りをキョロキョロ見渡す。
そして目金が叫んだ。

「おぉ、これは仮面ソイヤーの復刻モデル!あっこっちはデア号機トンガリヤンのブラックverでは!」

うん、なに言ってるかわかんない。

「知ってるの?こんなマイナーなロボット…」

そのなんとか復刻モデルとなんとかヤンの持ち主らしい少年が話す。
その後も目金の暴走は止まらなかった。

「こ、これは…十年前に発売されて全く売れなかった幻のゲーム機…P-GXではありませんか!?」

目金がまたまた叫んでいる。

「お前すっげー詳しいんだな…」

円堂が呟いた。

「僕に知らないことはありませんよ!」

目金が眼鏡に触れ話す。

「やはり君ならここにある物の価値が解ってくれると思ったよ!」

さっきの太った変な男が話す。

「僕達と同じオタク魂を感じたんでね!」

隣のもう一人の男が話すと
二人の眼鏡がキュピーンと光った気がした。

「ふふ、なかなか良い品揃えと言えるでしょう」

と目金が呟くと目金の眼鏡がキュピーンと光った。

「ついて行けねぇ……」

俺が呟くと目金が
「あ、あれは……」と呟き走る。

「まさか…マジカルプリンセスシルキーナナの全巻セット……!」

今までより興奮した様子で目金が叫んだ。

「何だそれ……」

「原作ノベルライト先生、絵を漫画萌先生が手掛けられた史上最高の萌え漫画です!!」

目金がさらに興奮して叫ぶ。

「嬉しいねぇ、我々の作品をそこまで褒めてもらえると」

さっきの太った男が話す。

「…我々!?」

目金が呟く。

「そう私が原作者のノベルライト」

「僕が漫画萌さ」

つまりは太った方がノベルライト
ベレー帽を被った方が漫画萌らしい。

「まさか伝説の二人にお会い出来るなんて……!」

「我々も君のようなファンに出会えて嬉しいよ!」

「今日はじっくり話し合おう」

二人が目金に手を差し出す。

そこに「ちょーとストップ、ストップ!」と円堂が間に入り話す。

「悪いけどそんなことしてる時間は無い、俺たちはもうすぐ大事なサッカーの試合があるんだ」

そう円堂が話すと二人が反応した。

「君達もサッカーやるのかい?」

ノベルライトが話し掛けた。

「えっ、君達もって?」

「僕達も今、結構大きな大会に出ていてねぇ…、えっと何だっけ?」

「フットボールなんとか…」

後ろでゲームしている男が呟いた。

「ま、まさかフットボールフロンティアか!?」

「そうだっけ?覚えてないなぁ…、おい!俺のアイテム取るなよ!」

と話しゲームに叫ぶ。

「メイド喫茶に入り浸っているオタク集団……」

「秋葉名戸学園サッカー部ってまさか……」

円堂が呟くと二人は顔を見合わせ

「僕達の事ですが…何か?」

とノベルライトが話した。

「「「ええぇぇぇぇ!!」」」

俺たちの叫びがメイド喫茶中に響いた。

─────夕方河川敷

「何やってる!しっかりトラップしろ!」

染岡の声が河川敷に響く。

「す、すみません!」

少林寺そう言いながらボールを追いかける。

「はぁ〜ダメだ、皆気が緩んじまってる……」

円堂が呟くと俺と円堂は腕を組んで悩む。

「仕方ないよ、あんな連中が準決勝の相手なんだ」

「でも仮にも準決勝に勝ち進んできたチーム油断は禁物ですよ」

と意外とまともな意見を言ったのでツッコミは出来なかった。

「そうかな〜」

「全然強そうには見えなかったぞ」

とマックスと半田が呟く。

「お前らもっと集中しろ!」

と染岡が叫んでいる。

「すみません〜」

とやる気のなさそうな宍戸が呟く。

「はぁ〜、こんなんで準決勝大丈夫かよ」

俺が呟いた。

「ま、相手は参加校の中で弱いって話だしなんとかなるんじゃない?」

とマックスもあんまりやる気を感じない言葉を発する。

「「あはは………」」

俺と円堂は苦笑いを浮かべて話を聞いた後
この日は解散したのだった。

そしてフットボールフロンティア地区予選準決勝
雷門中対秋葉名戸学園の試合当日となった。 
 

 
後書き
心美「お・に・い・ち・ゃ・ん」
雷藤「ど、どうした心美……」
心美「どうしたじゃないよ!鼻の下伸ばしてたんでしょ!」
雷藤「んなわけないだろ!」
心美「嘘…半田くんが言ってた……」
雷藤「(あの野郎余計な事を……)」
心美「ほら言い返せない!もうお兄ちゃんなんて知らない!」
雷藤「お、おい心美!」
  「心美は拗ねると一時話してくれないからな……」 
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