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ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士

作者:竜胆
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第三十二話 激烈!?球技大会!!!(序章)

 
前書き
作者「えーそんなわけで、第四章にはいりま…ゴフォオッ!!!」

ジルベール「前触れもなく第四章に移行する小説が何処にある!」


作者「ん?これ?」

ジルベール「ふざけんな!てか…なんださっきの序章って?これ前編後編ってあるのか?」

作者「そう言うお洒落な技法さ」

ジルベール「洒落てねぇわ!ただ一々タイトル考えるの面倒になっただけだろ!」

作者「まぁ…というわけで、第四章、行ってみよー」

ジルベール「…もう勝手にしろ…」

 

 
朝 ナハト家 ジルベールの部屋 AM7:00


夏の太陽が上り始め、朝を迎えていた


ベットに抱き合って寝ている二人、ジルベールとアルティナである


しかし、何時もならアルティナが先に起きるのだが



ジルベール「う…ん…朝か……」

ジルベールが珍しく目を覚ましたのである


隣では


アルティナ「すぅ……すぅ……」


と可愛らしい寝息を立てて寝ているアルティナ

ジルベールはその愛らしい彼女の寝顔を眺めていた



アルティナ「…ん…?あれ……朝…?」

やがてアルティナも起きた

ジルベール「おはよ…アルティナ」

アルティナ「あれ…?ジル……?起きてたの…?」

普段はアルティナが早く起きて、キスで起こすのが習慣だったのである


バカップルな二人は当たり前の事であった

ジルベール「寝顔…可愛かったよ」

アルティナ「は…恥ずかしいよぉ……ねぇ…」


ジルベール「ん?」


アルティナ「キス…して…おはようの…」

そう言って目を閉じたアルティナ


ジルベールは自分の唇をアルティナの唇に重ねた


とても長く感じ、どれだけ経ったのかわからない程であった



バタン!

ララミア「こら!早くしないと遅れるわ…って…あら!?」


突然ジルベールの母親、ララミアがジルベールの部屋に入ってきた


ララミアが部屋に入り、驚いた二人はすぐにキスを止めたが、その顔はとても赤くなっていた


ララミア「あなた達…」


アルティナ「あの…その…」

ジルベール「こ、これは…その…」

顔を赤くしながら弁明の言葉を考える二人だったが

ララミア「そこまで深い関係だったのね!ああっ!毎日おはようのキスを交わすなんて…若い頃のあたし達にそっくりだわ…」



ジルベール「わ、若い頃のって…」


ララミア「ふふっ…おはようのキス済ませたなら、着替えて降りてきなさい」





ララミアはジルベールの部屋から出て、一階のキッチンへと降りてった



それから二人はベットから降りて、ハルシオンの夏服に着替えて一階のキッチンに向い、家族と朝御飯を食べて登校した











ハルシオン学園、2-B



LHR


学校ではとあるイベントの準備が行われていた


そんな2-Bの学級委員のリネア・ルーシェは何時ものように壇上に上がり



リネア「良い?あんた達!来週から始まる球技大会…何としても優勝するわよ!!!」

彼女の後方から燃え盛る炎が見える勢いで怒鳴ったリネア


ユウリ「あ、あのねリネアちゃん…そ、そんな一位に拘らなくても…」


リネア「ぁあん!?何!?文句あるの!?」

突如ヤンキーの様な口調でユウリをガン見するリネア


ユウリ「ありません…」



その恐ろしい剣幕に引き下がるユウリ




リネア「今回の球技大会は…『ソフトボール』、『テニス』、『バレーボール』よ!それじゃ今からあたしの独断と偏見でメンバー振り分けするわよ!!!」


キース「いや待て!おかしいだろ!俺らの希望無視して決められるのかよ!」

レイジ「せめて出たい種目をな…」


リネア「文句あるの?ぁああん?」


とランチャーを構えるリネア

レイジ「いや…無い…」

キース「お、同じく…」

リネア「ふん!……あれ?」


リネアが見つけたのはLHR始まってからずっと俯いているジルベールであった


リネア「ねぇアルティナ、ジルどうしたの?」



アルティナ「え!?い、いや…ただぼーっとしているだけよ…」

歯切れの悪いアルティナに疑問を持ったリネアは壇上から降りて、ジルベールの席に向かった


そして俯いているジルベールから



ジルベール「Zzz…」


鼾が聞こえた…つまり



リネア「何寝ているんだゴルアァァァァァァァァァッ!!!」




と今日一番のシャウトを出したリネア



ジルベール「…ん?何だ?終わったのか?」



リネア「終わってねぇわ!まだ始まりだよ!!!正確に言えばまだプロローグだボケェッ!!!」


最早怒りが大噴火しているリネアであった


ジルベール「あっそ…じゃアルティナ、終わったら起こして」

アルティナ「うん、わかった」


リネア「いや待てェェッ!!勝手に話進めんな!!!てかアルティナも何了承してんのよ!」


ジルベール「わーったよ…んで?球技大会だっけ?」


リネア「うんそうなんだけど…って聞いてたんかい!!」


乗りツッコミが炸裂するリネア


ジルベールは頭を掻きながら

ジルベール「んじゃさ、俺ソフトボールにしてくんない?俺一応経験者だからさ」


リネア「ちょい待て…本当に話聞いてた?」


ジルベール「ん?世界を半分くれてやろうかっていうそう言う物でしょ?どうせyes、noでも戦闘でしょ?」


リネア「何処のラスボスの話!?コイツ人の話全然聞いてねぇよ!!!」


ジルベール「るっせーな…全体の約10分の1位しか聞いてなかったわ」


リネア「殆ど聞いてねーじゃねーかァァッ!!!」





そして振り分けの結果、ジルベールが出る種目は『ソフトボール』となった











放課後 第一グラウンド



リネア「おし!んじゃ今から『ソフトボール』の練習始めるって…」




放課後のグラウンドに大声で言うリネアだが



リネア「何で男子しかいないのよ!」


ジルベール「何だよ?悪い!?」

キース「集まらねーなら止めようぜ」

レイジ「クエスト行ってた方が良いぜ…俺は…」




グラウンドにはリネアと2-Bのイケメン三人衆がいるだけである


因みに今回ソフトボールに出場するメンバー九人は


ジルベール

アルティナ

レイジ

キース

ユウリ

アテナ

リネア

カリーナ

エルシア


の九人である



結花理とクルルはテニスに、アルトとミスティはバレーボールに振り分けられた





ジルベール「てかさ、なんでソフトボールにだけチーム統一にしたんだ?」


質問するジルベールにリネアは指を指し


リネア「言ったでしょ?あたしの独断と偏見で決めるって」


レイジ「答えになってねぇ…」



とそこに



アルティナ「ごめんリネア!遅れちゃった!」



と女性陣が体操服で集合した


リネア「何やってたのよ?今まで」



ユウリ「い、色々ね」


リネア「ふーん…まあいいけど…じゃあ始めるわよ!」








それからジルベール達はウォーミングアップにキャッチボールした



カリーナ「そーれっ!!」

腕をブンブン回したカリーナの投げたボールはとんでもない方向に

キース「おい!!何処投げてんだ!?」

カリーナ「ありゃ…ごめーん!」


エルシア「それっ!!」

勢いよく投げたボールは途中で失速し、10m離れた相手のアテナの前で止まった


アテナ「…届いてない…もっと腕振って…」


エルシア「これが限界だよぉ…」

元々運動神経0のエルシアはスポーツは苦手であった



ユウリ「い、行きます!」

レイジ「おう!」


ユウリは助走をつけて投げ、バウンドしながらもレイジに届いた


レイジ「おーし行くぞー!」


ユウリ「わ!は、はい!」

レイジも相手が女の子の為、山なりにボールを投げて、そのボールを危なげに捕るユウリ



リネア「良い?キャッチボールボールは基本中の基本よ!しっかりやってね」


とメガホンを片手に檄を飛ばすリネア

キース「いや待て!なんで監督面してんだお前!」

リネア「良いでしょ!別に!ちゃんとやってるか監視よ監視!それにあのバカップルも真面目にやってるじゃない」



リネアはジルベールとアルティナのペアを指差した





アルティナがピッチャーをしてジルベールがキャッチャーの投球練習をしていた


アルティナも元々ソフトボールの経験者で、ピッチャー経験者であった



アルティナ「行くわよ!」


ジルベール「来い!!!」


ビシュッ!!! シュルルルルルルルル… ズバァアン!!!


ウィンドミル投法から投げられた球はとても速く、ジルベールのミットを甲高く鳴らした


因みにソフトボールのバッテリー間は13mである


これは野球の18.44mより短いため、ソフトボールでは90km/hの球速でも体感速度は150km/hに相当するのである


キース「速っ!」


レイジ「アルティナの奴、あんなに速かったのか?」

カリーナ「速すぎてボールが見えなかったにゃ!」


ユウリ「それを受けるジルさんも凄いです…」

エルシア「うん!あんなに速いボールを捕ってるのに平然だもん」

アテナ「流石…」



リネア「ふふふ…この二人がいれば優勝間違いなし…ククク…アッハハハハハハハ!!!」












そしてキャッチボールが終わり、フリーバッティングの練習に移った


マウンドにはピッチングマシーンとも思われるメカが立っていた






最初はジルベールからである

因みにこのチームでの打順(リネアの独断と偏見でテキトーに決めた)は


1. ジルベール
2. ユウリ
3. アルティナ
4. レイジ
5. リネア
6. キース
7. アテナ
8. カリーナ
9. エルシア


の順番で控えが数人となった





先程に戻るがマウンドには自棄に重厚な装甲を覆っているピッチングマシーンが立っていたが、ジルベールは何とも落ち着かなかった





ジルベール「おーいリネア!」


リネア「何よ!?」


直ぐ様ピッチングマシーンを操作しているリネアに声をかけた




ジルベール「これ…作ったのお前だろ?」


とバットをリネアに向けて問い質した


リネア「おー!よくわかったな蒼穹の剣士!そう!これはあたしが開発した高性能多機能型ピッチングマシーンなのだ!」


ジルベール「ふーん……で?」


無関心そうに聞いてるジルベール


リネア「これはだな…従来のピッチングマシーンとは比べ物にならないくらい画期的なマシーンになること間違いなし!何れだけ凄いとか言えば、タッチパネルで投球コースを設定し、そこに正確に投げることが出来る針の穴も通すような精密さ!」


ジルベール「そりゃ機械だからな…」



リネア「そしてどんな強烈な打球をぶつけても屁のカッパの如く、バズーカ砲の衝撃にも耐えられるこの重厚な装甲!」


ジルベール「……うんバズーカ砲を当てる事無いから無駄じゃね?それ…」





リネア「そして極めつけはこいつの最速スピード!なんと250km/hまであげられるモンスターマシーンなのだ!じゃまずはいきなり250km/hからいって…」




ジルベール「待て待て待て待て待て待てちょっとまてぇぇぇえええええ!!!」




ジルベール大きなシャウト突っ込みした



ジルベール「お前馬鹿か!?なんでそんなスピードを追求した!?てかフツーの人間がそんな250km/hなんざ出るか普通!」


リネア「あのね…もしよ?もしも今回は不参加のあんたのキャストだっけ?そいつ投げたら絶対これくらいのスピード出るって!それにさ、このスピードに慣れさえすれば、そんじょそこらのポンコツ投手の投げる球なんて止まって見えるから!」



明らかに無駄な練習の説明を力説するリネア



リネア「まぁ四の五の言わず、では第一球目!!!」


ジルベール「おい!本気かよ!?」



リネア「唸れ!あたしのギャリック砲!!!」


どっごーーーん!!!



ボールを入れた途端、リネアの体が強烈にぶっ飛ばされた

よく見れば腹部に深く食い込んだソフトボールがあった


どうやら発射口を自分に向けているのに気付かなく、発射口にボールを入れてしまい、250km/hの強烈な豪速球を腹部にクリティカルヒットしてしまったのだ



ジルベール「何がやりたいんだお前はァァッ!!!自打球浴びてどうする!!!」


リネア「ごふっ!!!まさかこんな威力とは……ガクッ…」

そのまま意識を失ったリネア





ジルベール「…駄目だこりゃ……」






 
 

 
後書き
イメージ声優

ジルベール・ナハト 宮野真守
アルティナ・シュトラーフェ 井上麻里奈
キース・イクリプス 梶裕貴
レイジ・ムラサメ 保志総一朗
エルシア・ラトゥール 加藤英美里
ユウリ・ラトアーヌ 三上枝織
カリーナ・アイテール 伊藤かな恵
アテナ・スウェア 釘宮理恵
リネア・ルーシェ 豊崎愛生
ララミア・ナハト 田中理恵

 
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