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dead or alive

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第一話 『始まり』

 
前書き
初投稿です。初心者なので、文章等に違和感があるかもしれませんが、楽しんでいただけると幸いです。
 

 
現実はマンガやアニメの世界のようには行かない。ましてや、今日まで普通に過ごしてきた世界が一瞬にして壊れ、崩壊していく姿を見て、それを現実だと受け入れることは難しいだろう。しかし、これから起こることはすべて現実だ。人間が長い年月をかけて産み出した法と秩序に守られた世界は、人々の絶望と死で満ち溢れた、地獄の炎に包まれて行った。

2014年 5月11日

「は~……。本当、ついてねーなー俺」

俺の名前は 雲母零斗(きらられいと)神河工業高校電気科に通う一年生だ。なぜ俺は今こんなにうなだれているかと言うと、到着時刻が遅刻ギリギリの電車に乗り損ねてしまい遅刻確定通告を突きつけられてしまったからである。

俺は、先生へどう弁解しようかと考えつつ、駅につく度に人がへって行く電車の中をいかにしてすごそうかと思い、結局スマホにイヤホンを突き刺してニュース(いつもなら見ない)を見始めた。見慣れないキャスターがイスラム過激派がどうのとかアラビアの感染症がどうのとか、自分の日常とはまるで縁の無いような話に耳を傾けていた。この時、悲劇はもう始まっていることも知らずに。

神河駅へ着くと、いつもならたくさんいる人々の波は、全くといっていいほど見る影がなかった。たった30分でここまで減るもんなのか?と、回らない頭を少しだけ回転させて、遅刻中の身だと言うことを思いだし学校までの二キロちょっとの距離を全力ダッシュした。そして、学校まで丁度半分といったところまで来たときだった。

「う、うぐっ」

「どうしました?大丈夫ですか?」


そこには、歩道の端で首を押さえて悶えている、中年くらいの男性がいた。よく見れば、押さえている指の間から血がにじみ出ている。さすがに不味いと思い、その男性へ近づいていった。

「しっかりしてください!今救急車呼びますから!」

と、男性の肩にてを置き、スマホを取り出した時だった。

「う、うぐあぁぁぁぁぁ!!」

男性は、置いていた俺の手を掴み、奇声を上げながら襲いかかってきた。

「うわ!お、おい!何すんだやめろ!」

いきなりのことで驚いた俺は、この男のいいように押し倒されてしまった。そして男は、自らの牙を
俺の首もとへと、容赦なく突き立てようとした。


 
 

 
後書き
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。まだまだわからないことだらけなので、アドバイスなどをいただけるととても助かります。 
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